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第二章 元に戻して
9.ドグマ様の書斎へ
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あそこが女性器になるという一大事が起きている今、気持ちの上では食事どころではないのだが、使用人の朝食の場に俺がいないとメアリーやトムが心配するだろう。
俺は仕方なく食堂へ向かった。
「ローレンスさん、どこへ行っていたの? 起きたら部屋にいなかったから先にキッチンに来ているのかと思ったけど、いないから……」
トムは俺の顔を見てほっとしたようにそう言った。
「ごめん、ちょっとね」
俺はキッチンの隅に置かれたテーブルのトムの隣の席の椅子を引いて座った。
歩くのも座るのも変な感じだ。生まれてから今までずっと股間にぶらさがっていたものがなくなって、代わりに未知の器官が存在するのだから。
股の奥で、先ほどトイレで絶頂したばかりの女性器がくぷっと小さな音を立てて蠢いて、背中がぞくっと震えた。
「どうしたの? 悪寒がするの?」
パンをかじるトムが身震いする俺に気づいて心配そうに尋ねてきた。
まさかアソコが女性器になったなんて言えるはずもない。
「……風邪かな? 参ったな」
大したことはないよ、とトムに笑って見せながらテーブルの上の大皿に盛られたパンを取ろうと手を伸ばしたら、体の奥がきゅんと疼いた。
やっぱり違和感がすごい。一刻も早く元に戻してもらわないと……。
***
自分の食事を終えるとコーヒーを乗せたトレーを持って、ドグマ様の書斎へ向かった。
この時間に飲み物を持って書斎に入るのは毎朝のことなのでノックはしない。
「おはようございます、ドグマ様」
日の出前の早朝だというのに、ドグマ様はすでに机で仕事をしていた。
フレンチプレスからコーヒーをカップへ注いで、作業の邪魔にならない机の隅にソーサーに乗せたカップを置いた。
「ありがとう。ローレンスは本当によく気が利くな」
ドグマ様は書類から俺へ視線を移し、口元を緩めて笑った。そしてすぐにまた書類を読み始めた。
「あの……、ドグマ様」
俺はアソコの事を聞かずにいられなかった。
「何だ?」
ドグマ様が再び書類から顔を上げた。赤い瞳に見つめられると、ドキッとしてしまう。
「昨夜、光線を当てられた部分に……、その……異変が起きていまして……」
女性器とかおまんこなんて言葉を主人の前で口にするわけにも行かず、俺はぼんやりとした表現で説明せざるを得なかった。
「異変というと?」
一体何のことだ? とドグマ様は首を傾げた。
「異変というのは、つまり、その……、性器が……」
恥ずかしくて下腹部がキュンと甘く痺れる。
白い手袋をはめている両手を股間の前でぎゅっと握り、ドグマ様の目を見た。
俺は仕方なく食堂へ向かった。
「ローレンスさん、どこへ行っていたの? 起きたら部屋にいなかったから先にキッチンに来ているのかと思ったけど、いないから……」
トムは俺の顔を見てほっとしたようにそう言った。
「ごめん、ちょっとね」
俺はキッチンの隅に置かれたテーブルのトムの隣の席の椅子を引いて座った。
歩くのも座るのも変な感じだ。生まれてから今までずっと股間にぶらさがっていたものがなくなって、代わりに未知の器官が存在するのだから。
股の奥で、先ほどトイレで絶頂したばかりの女性器がくぷっと小さな音を立てて蠢いて、背中がぞくっと震えた。
「どうしたの? 悪寒がするの?」
パンをかじるトムが身震いする俺に気づいて心配そうに尋ねてきた。
まさかアソコが女性器になったなんて言えるはずもない。
「……風邪かな? 参ったな」
大したことはないよ、とトムに笑って見せながらテーブルの上の大皿に盛られたパンを取ろうと手を伸ばしたら、体の奥がきゅんと疼いた。
やっぱり違和感がすごい。一刻も早く元に戻してもらわないと……。
***
自分の食事を終えるとコーヒーを乗せたトレーを持って、ドグマ様の書斎へ向かった。
この時間に飲み物を持って書斎に入るのは毎朝のことなのでノックはしない。
「おはようございます、ドグマ様」
日の出前の早朝だというのに、ドグマ様はすでに机で仕事をしていた。
フレンチプレスからコーヒーをカップへ注いで、作業の邪魔にならない机の隅にソーサーに乗せたカップを置いた。
「ありがとう。ローレンスは本当によく気が利くな」
ドグマ様は書類から俺へ視線を移し、口元を緩めて笑った。そしてすぐにまた書類を読み始めた。
「あの……、ドグマ様」
俺はアソコの事を聞かずにいられなかった。
「何だ?」
ドグマ様が再び書類から顔を上げた。赤い瞳に見つめられると、ドキッとしてしまう。
「昨夜、光線を当てられた部分に……、その……異変が起きていまして……」
女性器とかおまんこなんて言葉を主人の前で口にするわけにも行かず、俺はぼんやりとした表現で説明せざるを得なかった。
「異変というと?」
一体何のことだ? とドグマ様は首を傾げた。
「異変というのは、つまり、その……、性器が……」
恥ずかしくて下腹部がキュンと甘く痺れる。
白い手袋をはめている両手を股間の前でぎゅっと握り、ドグマ様の目を見た。
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