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彼女の片想い*******
ムリ、絶対。7
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今までを取り返すように。埋め合わせるように、再開した口付けは、貪られるように長く続いた。
ようやく満足したのか、唇をやっと離して、コツンと額を合わせて、鼻を擦り合わされた。
「美夜ちゃん……やっぱりコーヒー飲めないんだ?」
『やっぱり』って言葉に、軽い失望感を味わった。
知ってたの?いつから?知っててコーヒーを出し続けてたんなら、それこそが、りこちゃんを求めていた証拠じゃないの?
飲めない私に、それでもりこちゃんの幻影を抱いて、彼女の好みを押し付けてたってことじゃないの?そう思ったのに。
「じゃあ、僕を好きでしょう?」
なんで『じゃあ』につながるのか皆目見当もつかない。
私が抜け出そうともがくからか、拘束は強くなっているけれど……体より心が苦しい。
「だって。飲めないコーヒーを、わざわざ買い取ってくれたんでしょ?」
何を言われているかわからなかった。
「美夜ちゃんは、確かに優しいけど。誰かが間違って買った飲み物をさ。わざわざ取り替えて回る程には慈善的じゃないでしょ?」
坂本くんがいつのことを言っているかの見当がついて、時が止まったかのように思えた。
現実に引き戻すかのように、鼻先を擦り合わせられて、息を飲む。
「しかも、通りすがりの見知らぬ男が間違って買った、飲めもしないコーヒーを」
そう言って、不意に顔を傾けて、わざとリップ音を響かせて唇を寄せた。
「わざわざ取り替えてくれる理由。『好き』って以外にあるなら教えてよ」
近すぎてピントが合わないけど、坂本くんが真剣な目をしてるのはわかった。
「もし、そんなに優しさを振りまいてるなら、良からぬ男が集るから、閉じ込めておかないと」
なんて、物騒な言葉まで飛び出す。
依然として何も言えない私をよそに、坂本くんが好き勝手に推測を進める。
「あの時さ、もう、僕を好きだったんでしょ?」
ペロリと唇を舐められる。私からの言葉を催促しているのがわかった。
「ずっと、おかしいと思ってた。美夜ちゃんが、好きでもない男に体を開くなんて」
ふと近すぎる距離が離れて、まぶたにキスされる。自然と瞳を閉じた隙に、また唇を奪われた。
「……んぅ、ふぁ……」
差し入れられた舌が、まるでここはもう自分の住処だと言わんばかりに隅々まで味わって居座る。
もう、だめ。何も考えられない。
「……ん。はぁ……好きでもないけど、嫌われてもいないのかなって……思ってたけど」
器用に、喋りながら舌で私の口内を暴く。
「……ん……ずっと不安だったんだ。それだと、いつかその地位を取って代わられるんじゃないかと思って」
饒舌に語りながら、私の思考も体もぐずぐずに溶かして。
「でも、高校生の……僕を知ってたんでしょ?だから、飲めもしないコーヒーを、取り替えてくれたんじゃないの?」
推測のはずなのに、確信を持った目をして。
「その思い出に捕らわれて、美夜ちゃんはブラックコーヒーが好きだと思ってた」
その時のことを覚えてるって、私を舞い上がらせて。
「お守りを拾ってくれた時から気になってて、あの時はっきり好きになった」
止まっていた時間を取り戻すように、鼓動を早めるようなことを言う。
「……んっ、はっ……僕は……高校生の時から美夜ちゃんが好きだよ」
ずっと。否定してきたその言葉が。
ずっと。信じられなかったその言葉が。
ずっと。騙されちゃいけないって思ってた言葉が。
初めて、私の心の隅々に行き渡った気がした。
『嘘は許さない』と言わんばかりに最後にペロリと私の下唇を舐められた。
「……やぁ……ふぅ、んぅ……」
嬌声しか発せない、ドロドロに溶けた私に。
「美夜ちゃ……美夜。ねぇ、いつから僕が好き?」
ずるい聞き方で、真実を迫る坂本くん。わざわざ、キスを中断して答えを催促された。
もう、嘘なんてつけなくて。
誤魔化すことなんかできなくて。
力が入らなくなった指先からマグカップが落ちたけど、構わずにぎゅうぎゅうに目の前の体にすがりついて。
「ずっと……まぇ……からっ」
蹂躙されすぎて、回らない舌で、ついに想いを告げた。
ようやく満足したのか、唇をやっと離して、コツンと額を合わせて、鼻を擦り合わされた。
「美夜ちゃん……やっぱりコーヒー飲めないんだ?」
『やっぱり』って言葉に、軽い失望感を味わった。
知ってたの?いつから?知っててコーヒーを出し続けてたんなら、それこそが、りこちゃんを求めていた証拠じゃないの?
飲めない私に、それでもりこちゃんの幻影を抱いて、彼女の好みを押し付けてたってことじゃないの?そう思ったのに。
「じゃあ、僕を好きでしょう?」
なんで『じゃあ』につながるのか皆目見当もつかない。
私が抜け出そうともがくからか、拘束は強くなっているけれど……体より心が苦しい。
「だって。飲めないコーヒーを、わざわざ買い取ってくれたんでしょ?」
何を言われているかわからなかった。
「美夜ちゃんは、確かに優しいけど。誰かが間違って買った飲み物をさ。わざわざ取り替えて回る程には慈善的じゃないでしょ?」
坂本くんがいつのことを言っているかの見当がついて、時が止まったかのように思えた。
現実に引き戻すかのように、鼻先を擦り合わせられて、息を飲む。
「しかも、通りすがりの見知らぬ男が間違って買った、飲めもしないコーヒーを」
そう言って、不意に顔を傾けて、わざとリップ音を響かせて唇を寄せた。
「わざわざ取り替えてくれる理由。『好き』って以外にあるなら教えてよ」
近すぎてピントが合わないけど、坂本くんが真剣な目をしてるのはわかった。
「もし、そんなに優しさを振りまいてるなら、良からぬ男が集るから、閉じ込めておかないと」
なんて、物騒な言葉まで飛び出す。
依然として何も言えない私をよそに、坂本くんが好き勝手に推測を進める。
「あの時さ、もう、僕を好きだったんでしょ?」
ペロリと唇を舐められる。私からの言葉を催促しているのがわかった。
「ずっと、おかしいと思ってた。美夜ちゃんが、好きでもない男に体を開くなんて」
ふと近すぎる距離が離れて、まぶたにキスされる。自然と瞳を閉じた隙に、また唇を奪われた。
「……んぅ、ふぁ……」
差し入れられた舌が、まるでここはもう自分の住処だと言わんばかりに隅々まで味わって居座る。
もう、だめ。何も考えられない。
「……ん。はぁ……好きでもないけど、嫌われてもいないのかなって……思ってたけど」
器用に、喋りながら舌で私の口内を暴く。
「……ん……ずっと不安だったんだ。それだと、いつかその地位を取って代わられるんじゃないかと思って」
饒舌に語りながら、私の思考も体もぐずぐずに溶かして。
「でも、高校生の……僕を知ってたんでしょ?だから、飲めもしないコーヒーを、取り替えてくれたんじゃないの?」
推測のはずなのに、確信を持った目をして。
「その思い出に捕らわれて、美夜ちゃんはブラックコーヒーが好きだと思ってた」
その時のことを覚えてるって、私を舞い上がらせて。
「お守りを拾ってくれた時から気になってて、あの時はっきり好きになった」
止まっていた時間を取り戻すように、鼓動を早めるようなことを言う。
「……んっ、はっ……僕は……高校生の時から美夜ちゃんが好きだよ」
ずっと。否定してきたその言葉が。
ずっと。信じられなかったその言葉が。
ずっと。騙されちゃいけないって思ってた言葉が。
初めて、私の心の隅々に行き渡った気がした。
『嘘は許さない』と言わんばかりに最後にペロリと私の下唇を舐められた。
「……やぁ……ふぅ、んぅ……」
嬌声しか発せない、ドロドロに溶けた私に。
「美夜ちゃ……美夜。ねぇ、いつから僕が好き?」
ずるい聞き方で、真実を迫る坂本くん。わざわざ、キスを中断して答えを催促された。
もう、嘘なんてつけなくて。
誤魔化すことなんかできなくて。
力が入らなくなった指先からマグカップが落ちたけど、構わずにぎゅうぎゅうに目の前の体にすがりついて。
「ずっと……まぇ……からっ」
蹂躙されすぎて、回らない舌で、ついに想いを告げた。
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