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第22話
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ゴードンの家に転がり込んだ翌日、私は彼と並んで商会へ出勤した。
いくら婚約しているとはいえ、入籍前の今はまだ互いに次期商会長と一介の職員という立場がある。ゴードンは過去にも、家まで私を迎えに来たがったけれど……それはさすがに公私混同なのではないかと思って、ずっとお断りしていたのだ。
「もう同棲してるんだから、同伴出勤したって構わないだろう? 文句を言うヤツの方がおかしい、これからは堂々と自慢する」
――とは、朝から上機嫌なゴードンが胸を張りながら口にした言葉だ。一夜明けて冷静になったのか、それともかえってテンションがおかしくなったのか。毎朝、毎晩私が家に居るという状況にこれでもかと浮かれているらしい。見ているこっちが恥ずかしいというか、なんというか……幸せそうで何よりだけれど。
数か月後には嫁入りするにしても、さすがにタダで間借りするのは申し訳が立たない。だから、今朝は商会長夫人の隣に立って朝食の手伝いをした。私たちの後ろ姿を眺める商会長とゴードンの顔と言ったら、それはもう嬉しそうに緩んでいて仕方がなかった。
仕事中も割と重宝されているというか、いち職員として大事にされている自覚はあった。とはいえ、ここまで家族として望んでくれているとは……そちらの方は、少しだけ自覚が足りなかったらしい。
思わず口の端を引き上げれば、昨日自分で傷付けてしまった下唇がピリッと痛んだ。せっかく塞がっていた傷がまた開いたような感覚と――口内に薄っすらと血の味も広がる。
傷が沁みるから口紅が引けず、乾燥と流血を防ぐためにワセリン軟膏だけ塗っているのだ。ただ口紅が引けないというだけで、なんだか戦闘力が大幅にダウンしたような気がする。
「18になるまで、あと2、3か月くらいか……こういう時は秋生まれなのがもどかしい。俺が春生まれだったら、とっくに結婚できていたのに」
「そんなに慌てなくたって秋は来るわよ。私なんて、もう年を重ねるのが億劫になってきたのに」
「まだ23だろ」
「もう23。同級生は結婚して子供も居るわ」
「それは……俺が5つも年下だったばかりに待たせて、本当に悪かった」
ふざけて軽口を叩いているだけなのに、本気で落ち込む様子が面白くて愛おしい。私は茶化すように「そうよ、全く。これから3年ぐらいは年に2歳ずつ老けなさいよ」と言って大きな背中を叩いた。
けれど笑いながらふと正面を見据えた時、商会の入口に見覚えのあり過ぎる人影を見つけて足を止めた。私がその場に立ちすくめば、ゴードンもつられて立ち止まる。
そうして苦い顔をする私の目線の先に居る人物を認めれば、小さく息を漏らしてから私を隠すように立ち塞がった。ただ隠すのが少し遅かったみたいで、タッタッと軽快に駆ける足音が近づいてきたのがよく分かる。
「セラス――あなたが急に出て行くから、カガリが泣き止まないじゃない。学校も休んだのよ、可哀相に……妹が泣いているのに無視して出て行くなんて、一体何を考えているの? そんなにあの子が憎い? ずっと「私が悪い子だから、お姉ちゃんに捨てられた」って泣いているのよ!」
正直、家出した長女に向けて開口一番に言う事がそれなの? とは思った。それと同時に、口にするだけ無駄だろうとも。厳しい目を向けられると、ゴードンの家で眠ってから収まっていた頭痛が復活して、こめかみを手で押さえた。やっぱり頭痛はストレスのせいらしい――腹部まで痛むのは、恐らく胃が弱っているからだ。
いくら我が家の状況を洗いざらい話しているとはいえ、ゴードンの前で母親と揉めるなんて恥ずかしい。昨日の今日で、本当に格好がつかないではないか。
私は彼の後ろで短く息を吐いて、ひょいと顔を出した。
「私が居たらカガリの教育の邪魔になるんじゃないかしら? 可愛げのない娘が2人に増えたら、母さんも辛いでしょう」
だからこそ母は昨日、私が出て行くと言っても引き留めなかったのだ。セラスのことはもういい、疲れた――と。それを、カガリが泣くからという理由だけで連れ戻しに来るなんてどうかしている。
「……でも、あのままじゃカガリが可哀相でしょう!」
戻ったところで母は苛立つし嫉妬に燃えるし、父はまるで中間管理職のようにオドオドするだけだし、私も苦しいばかり。一体誰が得をするというのか……それを考えると、やはりカガリ1人だけという結論に達する。であれば、私が我慢してまで応じる必要はない。
「戻ったところで、どうせ11月には結婚して出て行くことになるでしょう。ほんの少し時期が早まっただけじゃない……下手に私が居ると家の空気が悪くなるし、ピリついた家庭ではカガリの情操教育にも悪いわ。数日経てばあの子も諦めるんじゃない?」
「何日もカガリをあのままにしておくつもり!? どうしてセラスは、いつも自分のことばかりなのよ――好き勝手に生きて、さぞかし楽しい人生でしょうね!」
心の弱かったはずの母が、カガリのこととなるといくらでも必死になれるらしい。腹の底から出したような大声で喚くものだから、商会の玄関近くに職員が集まっているのがガラス越しに見えた。
――ああ、肩身が狭い、恥ずかしい、本当に勘弁して欲しい。
私はいつも自分のことばかりだったのだろうか。心の弱い母を想って守ろうとしたことでさえ、自分本位な悪行だったのだろうか。
何もできない無力な子供のままで居れば、ただ泣いて人の助けを待つ子供で居れば、誰もが愛してくれたのか……カガリと違って特別美しい訳でもない、私が? 冗談じゃない。
あんな生き方をしても許されるのは、見た目なり才能なりが特別秀でている、一部の選ばれし者だけだ。ただの凡人が同じ生き方をしたとして、皆から愛されるはずがない。喜んで受け入れる者が居るとすれば、それはこの世に母1人だけだったに決まっている。
「はあ……もう辞めて、そうよ、私は自分勝手なの。だから家には二度と戻らないし、このままゴードンと結婚する。昨日のやりとりだけでカガリの性格に難があるとよく分かったから、戻ったところであの子の性根を叩き直しちゃうわよ、私。……可愛いだけで何もできない妹なんて、恥ずかしいものね?」
精神的におかしくなっている人間と会話するのは疲れる。これくらい神経を逆撫でする言葉を吐けば、激怒して帰ってくれるのではないか。そんな思いでもって憎まれ口を叩けば、母は顔を真っ赤に染めて体を震わせた。
若干、人前で激昂して手を出されたらどうしようという不安はあった。けれどそれも、いまだに私の前から退こうとしない大男が居ればなんの問題もない。彼だけはいつだって私の味方だという自負がある。信頼だってある。
「どうして……なんで分かってくれないの!? いい年してワガママを言うのは辞めなさい、恥ずかしい! カガリの傍に居られないなら、結婚の同意書にサインなんてしないわよ!!」
「はあ? ちょっ……何を言っているのか自分で分かってる? 私のことが目障りなんでしょう? カガリの傍にって、いつまで? そんな私的な理由で結婚を延期できるとでも? 母さんだって散々世話になった商会との婚姻よ!? 一体、私にどうして欲しいのよ……!」
頭が割れそうに痛む。本当に会話が成立しない。私を家から追い出したいくせに、カガリと引き離したいくせに。肝心のカガリが姉を求めるから、ここ最近の母の主張は前にも増して支離滅裂だ。
まんまと商会長――ゴードンの父が危惧した通りになっている。結婚に同意しないだなんて、メチャクチャだ。
「いつまで――? そんなの、一生よ! 一生カガリのために生きて! それが姉の務めでしょう!?」
あまりに無茶な要求が飛び出てきて、一瞬目の前が真っ暗になった。体がぐらりと傾きかけたけれど、すぐさま太い腕に支えられて事なきを得る。
頼り甲斐の塊みたいな姿をした婚約者は、私の体を支えたまま毅然とした態度で母と向き合った。
いくら婚約しているとはいえ、入籍前の今はまだ互いに次期商会長と一介の職員という立場がある。ゴードンは過去にも、家まで私を迎えに来たがったけれど……それはさすがに公私混同なのではないかと思って、ずっとお断りしていたのだ。
「もう同棲してるんだから、同伴出勤したって構わないだろう? 文句を言うヤツの方がおかしい、これからは堂々と自慢する」
――とは、朝から上機嫌なゴードンが胸を張りながら口にした言葉だ。一夜明けて冷静になったのか、それともかえってテンションがおかしくなったのか。毎朝、毎晩私が家に居るという状況にこれでもかと浮かれているらしい。見ているこっちが恥ずかしいというか、なんというか……幸せそうで何よりだけれど。
数か月後には嫁入りするにしても、さすがにタダで間借りするのは申し訳が立たない。だから、今朝は商会長夫人の隣に立って朝食の手伝いをした。私たちの後ろ姿を眺める商会長とゴードンの顔と言ったら、それはもう嬉しそうに緩んでいて仕方がなかった。
仕事中も割と重宝されているというか、いち職員として大事にされている自覚はあった。とはいえ、ここまで家族として望んでくれているとは……そちらの方は、少しだけ自覚が足りなかったらしい。
思わず口の端を引き上げれば、昨日自分で傷付けてしまった下唇がピリッと痛んだ。せっかく塞がっていた傷がまた開いたような感覚と――口内に薄っすらと血の味も広がる。
傷が沁みるから口紅が引けず、乾燥と流血を防ぐためにワセリン軟膏だけ塗っているのだ。ただ口紅が引けないというだけで、なんだか戦闘力が大幅にダウンしたような気がする。
「18になるまで、あと2、3か月くらいか……こういう時は秋生まれなのがもどかしい。俺が春生まれだったら、とっくに結婚できていたのに」
「そんなに慌てなくたって秋は来るわよ。私なんて、もう年を重ねるのが億劫になってきたのに」
「まだ23だろ」
「もう23。同級生は結婚して子供も居るわ」
「それは……俺が5つも年下だったばかりに待たせて、本当に悪かった」
ふざけて軽口を叩いているだけなのに、本気で落ち込む様子が面白くて愛おしい。私は茶化すように「そうよ、全く。これから3年ぐらいは年に2歳ずつ老けなさいよ」と言って大きな背中を叩いた。
けれど笑いながらふと正面を見据えた時、商会の入口に見覚えのあり過ぎる人影を見つけて足を止めた。私がその場に立ちすくめば、ゴードンもつられて立ち止まる。
そうして苦い顔をする私の目線の先に居る人物を認めれば、小さく息を漏らしてから私を隠すように立ち塞がった。ただ隠すのが少し遅かったみたいで、タッタッと軽快に駆ける足音が近づいてきたのがよく分かる。
「セラス――あなたが急に出て行くから、カガリが泣き止まないじゃない。学校も休んだのよ、可哀相に……妹が泣いているのに無視して出て行くなんて、一体何を考えているの? そんなにあの子が憎い? ずっと「私が悪い子だから、お姉ちゃんに捨てられた」って泣いているのよ!」
正直、家出した長女に向けて開口一番に言う事がそれなの? とは思った。それと同時に、口にするだけ無駄だろうとも。厳しい目を向けられると、ゴードンの家で眠ってから収まっていた頭痛が復活して、こめかみを手で押さえた。やっぱり頭痛はストレスのせいらしい――腹部まで痛むのは、恐らく胃が弱っているからだ。
いくら我が家の状況を洗いざらい話しているとはいえ、ゴードンの前で母親と揉めるなんて恥ずかしい。昨日の今日で、本当に格好がつかないではないか。
私は彼の後ろで短く息を吐いて、ひょいと顔を出した。
「私が居たらカガリの教育の邪魔になるんじゃないかしら? 可愛げのない娘が2人に増えたら、母さんも辛いでしょう」
だからこそ母は昨日、私が出て行くと言っても引き留めなかったのだ。セラスのことはもういい、疲れた――と。それを、カガリが泣くからという理由だけで連れ戻しに来るなんてどうかしている。
「……でも、あのままじゃカガリが可哀相でしょう!」
戻ったところで母は苛立つし嫉妬に燃えるし、父はまるで中間管理職のようにオドオドするだけだし、私も苦しいばかり。一体誰が得をするというのか……それを考えると、やはりカガリ1人だけという結論に達する。であれば、私が我慢してまで応じる必要はない。
「戻ったところで、どうせ11月には結婚して出て行くことになるでしょう。ほんの少し時期が早まっただけじゃない……下手に私が居ると家の空気が悪くなるし、ピリついた家庭ではカガリの情操教育にも悪いわ。数日経てばあの子も諦めるんじゃない?」
「何日もカガリをあのままにしておくつもり!? どうしてセラスは、いつも自分のことばかりなのよ――好き勝手に生きて、さぞかし楽しい人生でしょうね!」
心の弱かったはずの母が、カガリのこととなるといくらでも必死になれるらしい。腹の底から出したような大声で喚くものだから、商会の玄関近くに職員が集まっているのがガラス越しに見えた。
――ああ、肩身が狭い、恥ずかしい、本当に勘弁して欲しい。
私はいつも自分のことばかりだったのだろうか。心の弱い母を想って守ろうとしたことでさえ、自分本位な悪行だったのだろうか。
何もできない無力な子供のままで居れば、ただ泣いて人の助けを待つ子供で居れば、誰もが愛してくれたのか……カガリと違って特別美しい訳でもない、私が? 冗談じゃない。
あんな生き方をしても許されるのは、見た目なり才能なりが特別秀でている、一部の選ばれし者だけだ。ただの凡人が同じ生き方をしたとして、皆から愛されるはずがない。喜んで受け入れる者が居るとすれば、それはこの世に母1人だけだったに決まっている。
「はあ……もう辞めて、そうよ、私は自分勝手なの。だから家には二度と戻らないし、このままゴードンと結婚する。昨日のやりとりだけでカガリの性格に難があるとよく分かったから、戻ったところであの子の性根を叩き直しちゃうわよ、私。……可愛いだけで何もできない妹なんて、恥ずかしいものね?」
精神的におかしくなっている人間と会話するのは疲れる。これくらい神経を逆撫でする言葉を吐けば、激怒して帰ってくれるのではないか。そんな思いでもって憎まれ口を叩けば、母は顔を真っ赤に染めて体を震わせた。
若干、人前で激昂して手を出されたらどうしようという不安はあった。けれどそれも、いまだに私の前から退こうとしない大男が居ればなんの問題もない。彼だけはいつだって私の味方だという自負がある。信頼だってある。
「どうして……なんで分かってくれないの!? いい年してワガママを言うのは辞めなさい、恥ずかしい! カガリの傍に居られないなら、結婚の同意書にサインなんてしないわよ!!」
「はあ? ちょっ……何を言っているのか自分で分かってる? 私のことが目障りなんでしょう? カガリの傍にって、いつまで? そんな私的な理由で結婚を延期できるとでも? 母さんだって散々世話になった商会との婚姻よ!? 一体、私にどうして欲しいのよ……!」
頭が割れそうに痛む。本当に会話が成立しない。私を家から追い出したいくせに、カガリと引き離したいくせに。肝心のカガリが姉を求めるから、ここ最近の母の主張は前にも増して支離滅裂だ。
まんまと商会長――ゴードンの父が危惧した通りになっている。結婚に同意しないだなんて、メチャクチャだ。
「いつまで――? そんなの、一生よ! 一生カガリのために生きて! それが姉の務めでしょう!?」
あまりに無茶な要求が飛び出てきて、一瞬目の前が真っ暗になった。体がぐらりと傾きかけたけれど、すぐさま太い腕に支えられて事なきを得る。
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