恥ずかしいほど愛してる

Enishi

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3章

ファーストキス

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「ち、違います! 私はそんなつもりじゃ」
「じゃあ、どういうつもり?」

私は副社長を見下ろした状態で息がうまくできず、口が開いてしまう。

「また触られたいって顔してる」
「してません!」

副社長から離れようとしたが手首を引き寄せられ、副社長の胸に倒れてしまう。

「副社長!」

なんとか顔だけあげると副社長の顔が至近距離で胸がドキドキした。

「心臓の音、早いな」
「当たり前です」
「期待してる」
「だから違います」
「自分から俺にキスしたら、また可愛がってあげる」
「え……」

私は副社長の唇を見てしまった。
思わず下唇を噛む。

「その癖、直した方がいいぞ」
「癖?」
「俺に何かされるんじゃないかって期待している時、ここを噛む癖がある」

副社長はそう言って、もう片方の手を私の頬に持って行き、下唇を親指でなぞった。
それだけでゾクゾクしてビクッと震える。
副社長は息を吐いて笑った。

「図星か」
「ちがっ」
「さあ、選べ。キスするのかしないのか」
「しません」
「そうか」

すると副社長が私の手首を離した。

「残念だ」

副社長は私を見つめたまま何もしてこない。
このまま離れるのが正解だとは頭ではわかっていた。

「ずるいです」
「何が?」

私からキスさせるなんて――ずるい。
私は副社長の唇にゆっくりと自分から近づきそっと自分の唇を置いた。
やわらかい。
初めてのキスの感想はやわらかいだった。
私はすぐに唇を離した。

「キスしたね」

にやりと副社長が笑うと私の腰をもち、あっという間に私たちの立場は反転した。
ベッドに押し付けられた私を上から副社長が見下ろす。
私はごくりと唾を飲んだ。
次の瞬間、副社長の顔が下りてきて再び唇が重なる。
最初は優しかった唇が振れるキスだったが、徐々に押し付けるようになり私は声を小さく漏らした。
それが合図だったかのように副社長の舌が入ってこようとした。

「口をあけて」

キスしたまま言われ、そのイヤらしさに頭がしびれた。
言うとおりにすると副社長は小さく笑った。

「いい子だ」

舌が入りこむと気持ちよさでどうにかなりそうだった。
絡み合うキスはファーストキス――から2番目のキスとしては、どうにも刺激が強すぎる。
私は息がうまくできず、副社長が離れた時は顔が上気して息切れをしていた。

「なんて顔だ」

副社長が熱い吐息とともに言う。

「そんな顔をしたら止められなくなるかもしれない」

それがどういう意味なのか、わからないほどウブではなかった。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

みー
2026.03.03 みー

きゃっ!ドキドキ…(//∇//)

2026.03.03 Enishi

コメントありがとうございます😭感動してます🥹🥹もっとドキドキ💓となってもらえるシーンを書いていきますので是非よろしくお願いします🙇

解除

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