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第一章 異世界の住人はとても個性的でした。
死にたがりのエルフ
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せっかく竜に名前を呼んでもらったのに、それを確認できずに走り去ってしまった暖。
彼女が次に向かった先はこの集落の外れにある森だった。
「いつもの木です! ……そこに、縄をかけて!」
あっという間に暖に追い抜かれ、彼女の後を遅れがちに走るサーバスが後ろから叫ぶ。
残念なことに毎日が事務仕事の役人はとても体力がなかった。ハアハアと息を乱しついには立ち止まってしまう。
「と、とりあえず、ウルフィアが説得しています。……いつも、すみません……ウララ、お願いします!」
「ハイ!」
暖は、後ろを見ずに返事をして先を急いだ。
ようやく森が見え森の端に立つ大きな木が見えてくる。
「邪魔をするな、ウルフィア!」
「そう思うなら余所でやってくれ」
「この木の高さが丁度良いんだ」
「”自殺”するのにどの木でも同じだろう? わざわざ私の家の近くを選ぶな。見えない所で死んでくれ」
「ダメェ~! 止メテ! 止メテ! ウルフィア!」
物騒な会話を交わす二人を暖は必死に止める。
ウルフィアの説得は方向性が間違っているだろう。
息せき切って駆けつけた先には、抜き身の剣を片手に面倒くさそうに立つウルフィアと、木の上で太い枝に縄をかけ、その縄の先を丸めて自分の首に巻き付けている見た目20代の青年がいた。
「ウララ! ……来、来るなぁ~!」
青年――――リオールは泣きながら叫んだ。
リオールは、うつ病のエルフだ。
青い髪に青い瞳。儚げな風貌に先の尖った耳を持つ美青年に見えるのだが、本当の年齢は三桁代らしい。
自殺願望の強いこのエルフも暖がお世話をする住人の一人だった。
「リオール、ドウシテ? 今日モ話スルッテ約束シタノニ?」
駆けてきてハァハァと苦しい息の下から問いかける暖を、リオールは涙に濡れた目で見おろしてくる。
「ウ、ウララが遅いから、……み、見捨てられたと思って」
リオールは涙ながらに訴えた。
暖はブンブンと首を横に振る。
「違ウ! 遅レタダケ!」
「わ、私がうっとうしくなったのなら――――」
「お前がうっとうしくない奴がいるものか」
ウルフィアがポツリと口を挟んだ。
ダーッと、リオールの目から涙を流れる。
「死、死んでやる~!」
止める暇もなくリオールは、あっという間に首に縄をかけたまま樹上から飛び降りた。
「キャ~ッ!!」
暖が叫ぶ。
同時にウルフィアの剣が一閃。遥か頭上のリオールのぶら下がった縄を、スッ! と断ち切った。
ドシン! と、リオールが地面に落ちる。
「リ、リオール大丈夫?」
暖は直ぐに駆け寄った。
「痛た……」
落ちた時に打ったのだろうお尻を押さえながらリオールがうめく。
慌てて暖はリオールの手がある辺りを撫でた。
「痛イ?」
のぞきこむ暖の顔を見て再びポロポロと泣き出すリオール。
「遅レタ。ゴメン」
暖の謝罪にウワ~ン! と声を上げ暖にしがみついた。
ウルフィアが、大きな溜め息をつく。
リオールは、涙ながらに自分が辛かったこと悲しかったことを切々と訴えた。
「ウンウン、辛カッタネ」
「ソウ、悲シイネ」
暖は聞きながらずっとリオールの背中を撫でる。
「ウララはリオールを甘やかし過ぎだ。もっとビシッと言ってやれ」
背後でウルフィアが呆れながら呟いた。
暖は黙って首を横に振る。
――――もちろん、暖だってリオールに出会った当初はいろいろ話して慰めたり説得したりしようと思ったのだ。
しかし、いかんせん暖はそこで言葉の壁にぶち当たる。
思いを言葉にしたくとも、できない暖。
仕方なく言葉少なに相槌を打ちながら聞き役に回ったのだが――――どうやらそれがとても良かったらしい。
リオールは、黙って自分の話を聞いてくれる暖に、心を開いてくれた。
そして暖は気づく。
暖がリオールを説得して言おうと思っていたような事は彼にはとっくにわかっていることなのだと。
わかっていてもどうにもできずに苦しんでいるのだと。
ならば暖にできるのはただ話を聞いて思いを共有してやる事だけだった。
「わかっているよ」 「一人じゃないよ」 と伝えるだけ。
今も暖はリオールの話を聞き続けた。
そうすればリオールはゆっくり落ち着いていく。
ようやく笑みを見せるようになった彼を暖は家へと帰した。
「マタ明日リオール。絶対行クカラ! 待ッテテ」
リオールはうんうんと頷く。
後から来たサーバスが、リオールを送ってくれることになった。
「やれやれ、ご苦労さまウララ。家でお茶でも出してやりたいが、これから王子の所だろう?」
そう、暖にはまだまだ仕事が山積みなのだ。
心配そうにリオールを見送る暖に、ウルフィアが声をかけてくる。
ウルフィアの家はこの森の直ぐ側だった。
そのせいで彼女は毎回リオールの自殺未遂に付き合う羽目になっている。
「リオールは大丈夫なのだぞ。ああやって自分の辛さを外に出せるようになった奴は、本当に死んだりしない。危ないのは全てを一人で抱え込んでへらへら笑いながら、ある日突然自分で自分を終わらせる奴だ」
全てがそうとは限らないだろうがその傾向が大きいとウルフィアは語る。
騎士として死と隣り合わせの場所で生きてきた彼女。仲間の中には苛酷な環境に耐えられず自ら死を選ぶ者も多いのだそうだ。
自分の経験談としてウルフィアは話してくれた。
「ソレデモ、リオール辛イ、本当」
暖はそう思う。
辛くて泣いている人がいて、その人に自分の手が届くのならば、どうして手を伸ばさずにいられるだろう。
「ウララは、優しいな」
ウルフィアは少し憂いを含んだ顔で微笑んだ。
暖は自分は優しいわけではないと思う。
できる事以上をしようという気が暖にはないからだ。
(私が、できるのは小さな事だけだわ)
大きな事はとても無理だ。
(異世界トリップをしてもチート能力とかないし。……ああいうのって、お約束じゃなかったの?)
そう思いながら暖は溜め息をついた。
しかし無い物ねだりをしても仕方ない。
「私、アルディア所、行ク。ウルフィア、後デ、マッサージ、イルカ?」
だから暖はそう尋ねた。
マッサージは暖ができる数少ないことのひとつだからだ。
ウルフィアは嬉しそうに笑う。
「ああよろしく頼む。ウララのマッサージは良く効くからな」
誉められれば誰だって嬉しい。
暖は大きく頷くと元気よく駆け出して行った。
彼女が次に向かった先はこの集落の外れにある森だった。
「いつもの木です! ……そこに、縄をかけて!」
あっという間に暖に追い抜かれ、彼女の後を遅れがちに走るサーバスが後ろから叫ぶ。
残念なことに毎日が事務仕事の役人はとても体力がなかった。ハアハアと息を乱しついには立ち止まってしまう。
「と、とりあえず、ウルフィアが説得しています。……いつも、すみません……ウララ、お願いします!」
「ハイ!」
暖は、後ろを見ずに返事をして先を急いだ。
ようやく森が見え森の端に立つ大きな木が見えてくる。
「邪魔をするな、ウルフィア!」
「そう思うなら余所でやってくれ」
「この木の高さが丁度良いんだ」
「”自殺”するのにどの木でも同じだろう? わざわざ私の家の近くを選ぶな。見えない所で死んでくれ」
「ダメェ~! 止メテ! 止メテ! ウルフィア!」
物騒な会話を交わす二人を暖は必死に止める。
ウルフィアの説得は方向性が間違っているだろう。
息せき切って駆けつけた先には、抜き身の剣を片手に面倒くさそうに立つウルフィアと、木の上で太い枝に縄をかけ、その縄の先を丸めて自分の首に巻き付けている見た目20代の青年がいた。
「ウララ! ……来、来るなぁ~!」
青年――――リオールは泣きながら叫んだ。
リオールは、うつ病のエルフだ。
青い髪に青い瞳。儚げな風貌に先の尖った耳を持つ美青年に見えるのだが、本当の年齢は三桁代らしい。
自殺願望の強いこのエルフも暖がお世話をする住人の一人だった。
「リオール、ドウシテ? 今日モ話スルッテ約束シタノニ?」
駆けてきてハァハァと苦しい息の下から問いかける暖を、リオールは涙に濡れた目で見おろしてくる。
「ウ、ウララが遅いから、……み、見捨てられたと思って」
リオールは涙ながらに訴えた。
暖はブンブンと首を横に振る。
「違ウ! 遅レタダケ!」
「わ、私がうっとうしくなったのなら――――」
「お前がうっとうしくない奴がいるものか」
ウルフィアがポツリと口を挟んだ。
ダーッと、リオールの目から涙を流れる。
「死、死んでやる~!」
止める暇もなくリオールは、あっという間に首に縄をかけたまま樹上から飛び降りた。
「キャ~ッ!!」
暖が叫ぶ。
同時にウルフィアの剣が一閃。遥か頭上のリオールのぶら下がった縄を、スッ! と断ち切った。
ドシン! と、リオールが地面に落ちる。
「リ、リオール大丈夫?」
暖は直ぐに駆け寄った。
「痛た……」
落ちた時に打ったのだろうお尻を押さえながらリオールがうめく。
慌てて暖はリオールの手がある辺りを撫でた。
「痛イ?」
のぞきこむ暖の顔を見て再びポロポロと泣き出すリオール。
「遅レタ。ゴメン」
暖の謝罪にウワ~ン! と声を上げ暖にしがみついた。
ウルフィアが、大きな溜め息をつく。
リオールは、涙ながらに自分が辛かったこと悲しかったことを切々と訴えた。
「ウンウン、辛カッタネ」
「ソウ、悲シイネ」
暖は聞きながらずっとリオールの背中を撫でる。
「ウララはリオールを甘やかし過ぎだ。もっとビシッと言ってやれ」
背後でウルフィアが呆れながら呟いた。
暖は黙って首を横に振る。
――――もちろん、暖だってリオールに出会った当初はいろいろ話して慰めたり説得したりしようと思ったのだ。
しかし、いかんせん暖はそこで言葉の壁にぶち当たる。
思いを言葉にしたくとも、できない暖。
仕方なく言葉少なに相槌を打ちながら聞き役に回ったのだが――――どうやらそれがとても良かったらしい。
リオールは、黙って自分の話を聞いてくれる暖に、心を開いてくれた。
そして暖は気づく。
暖がリオールを説得して言おうと思っていたような事は彼にはとっくにわかっていることなのだと。
わかっていてもどうにもできずに苦しんでいるのだと。
ならば暖にできるのはただ話を聞いて思いを共有してやる事だけだった。
「わかっているよ」 「一人じゃないよ」 と伝えるだけ。
今も暖はリオールの話を聞き続けた。
そうすればリオールはゆっくり落ち着いていく。
ようやく笑みを見せるようになった彼を暖は家へと帰した。
「マタ明日リオール。絶対行クカラ! 待ッテテ」
リオールはうんうんと頷く。
後から来たサーバスが、リオールを送ってくれることになった。
「やれやれ、ご苦労さまウララ。家でお茶でも出してやりたいが、これから王子の所だろう?」
そう、暖にはまだまだ仕事が山積みなのだ。
心配そうにリオールを見送る暖に、ウルフィアが声をかけてくる。
ウルフィアの家はこの森の直ぐ側だった。
そのせいで彼女は毎回リオールの自殺未遂に付き合う羽目になっている。
「リオールは大丈夫なのだぞ。ああやって自分の辛さを外に出せるようになった奴は、本当に死んだりしない。危ないのは全てを一人で抱え込んでへらへら笑いながら、ある日突然自分で自分を終わらせる奴だ」
全てがそうとは限らないだろうがその傾向が大きいとウルフィアは語る。
騎士として死と隣り合わせの場所で生きてきた彼女。仲間の中には苛酷な環境に耐えられず自ら死を選ぶ者も多いのだそうだ。
自分の経験談としてウルフィアは話してくれた。
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暖はそう思う。
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(異世界トリップをしてもチート能力とかないし。……ああいうのって、お約束じゃなかったの?)
そう思いながら暖は溜め息をついた。
しかし無い物ねだりをしても仕方ない。
「私、アルディア所、行ク。ウルフィア、後デ、マッサージ、イルカ?」
だから暖はそう尋ねた。
マッサージは暖ができる数少ないことのひとつだからだ。
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