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第四章 選んだ先の未来へ向かいます!
魔王が現れた!
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「ともかく、父上の元に行くぞ。この騒ぎをおさめなければならない。ギオルへの攻撃を止めさせて対策を練らなければ――――」
焦ったようにダンケルが話す。
このままギオルが暴れては、魔界はめちゃめちゃになってしまう。
彼の焦りは当然だ。
暖だって、せっかく仲良くなったモノアたちが、戦いに巻き込まれ死んだりするのは嫌だった。
ダンケルの言葉に力強く頷き、一緒に動き出そうとする。
そこに――――
「ダンケル! あの娘はどこだ!?」
大声と共に、魔王が現れた。
「父上!」
タイミングのよい父王の登場に、ダンケルはホッとした顔をする。
しかしその安心は、少々早すぎたようだった。
「そこか!」
暖を見つけた魔王は、足早にずんずんと近づいてくる。
「急げ! 城の地下に移動するぞ。奴らが後宮に来る前に、この娘を隠さなければならん!」
にゅっと手を伸ばしてきた。
思わず首をすくめる暖を、ダンケルは背中に庇う。
「父上、何をするんです! それに、隠す? ……いったい何を仰っているのですか? 誰からウララを隠すおつもりです?」
一歩も引かず、ダンケルは魔王の前に立ちはだかった。
魔王はイライラと息子を睨みつける。
「忌々しいあの“魔女”が、魔界に来ているのだ! 人間の王も。――――アルディアとか名乗った王が、娘を返せと言ってきた。人間など怖れるに足らんが、魔女の他にもエルフや吸血鬼、ドワーフもいる。外の竜も奴らの仲間だろう。……隠さねば、娘を奪い返されてしまう」
魔王が「竜」と言った途端、外で派手な爆発音が響いた。
グラグラと城が揺れて、魔王の顔には焦りの表情が浮かぶ。
一方、魔王の言葉を聞いた暖は、慌ててダンケルの背中から顔をのぞかせた。
「アルディア! アルディア、来テル!?」
勢い込んで、たずねる。
「そうだ。人間の王は、よほどお前のことを気に入っているようだな。他の何よりお前を取り返すことを優先しているぞ」
不機嫌さを隠さず魔王は答えた。
しかし揶揄をこめた魔王の言葉は、暖の頭の中にまったく入っていかない。
彼女は、アルディアの名を聞いた瞬間、彼のことでいっぱいいっぱいになってしまったのだ。
「アルディア、無事? 怪我、ナイ!?」
今にも掴みかかりそうな勢いで、暖は魔王に詰め寄ろうとする。
慌ててダンケルが、彼女を引き止めた。
「落ち着け、ウララ! 王子――――いや、王なのか? ――――ともかく、そいつが魔界に来たということは、無事だということだ。……魔女というのは間違いなくディアナだろう。エルフや吸血鬼、ドワーフというからには……まさか、全員勢ぞろいで来ているのか?」
話ながらも、ダンケルの顔色は徐々に青ざめていく。
そういえば、ギオルも『みな』と言っていた。全員勢ぞろいというのは、どうやら間違いないようだ。
一方、アルディアが無事だと言われた暖はホッと安堵の息を吐いた。
「無事。……アルディア、無事……良カッタ」
安心のあまり、体の力がガクンと抜ける。
「おい!」
倒れそうになった暖は、焦ったダンケルに抱きとめられた。
「こんなところで倒れるなよ。倒れたお前の姿を、奴らに見られでもしたら――――」
間違いなくその瞬間に、魔界は終わる。
ダンケルは、大きな衝撃を与えないよう細心の注意を払いながら彼女の体をユサユサと揺すった。
「これは、攻撃じゃないからな!」
誰に向かってなのか、必死に言い訳をしたりもする。
揺さぶられた暖は、意識を保とうと首を小さく左右に振った。
そこに魔王の言葉が聞こえてくる。
「いや、そのまま意識を失わせた方が好都合だ。娘を連れて移動するぞ。急げ!」
低く冷たい声が、ダンケルに命令した。
焦ったようにダンケルが話す。
このままギオルが暴れては、魔界はめちゃめちゃになってしまう。
彼の焦りは当然だ。
暖だって、せっかく仲良くなったモノアたちが、戦いに巻き込まれ死んだりするのは嫌だった。
ダンケルの言葉に力強く頷き、一緒に動き出そうとする。
そこに――――
「ダンケル! あの娘はどこだ!?」
大声と共に、魔王が現れた。
「父上!」
タイミングのよい父王の登場に、ダンケルはホッとした顔をする。
しかしその安心は、少々早すぎたようだった。
「そこか!」
暖を見つけた魔王は、足早にずんずんと近づいてくる。
「急げ! 城の地下に移動するぞ。奴らが後宮に来る前に、この娘を隠さなければならん!」
にゅっと手を伸ばしてきた。
思わず首をすくめる暖を、ダンケルは背中に庇う。
「父上、何をするんです! それに、隠す? ……いったい何を仰っているのですか? 誰からウララを隠すおつもりです?」
一歩も引かず、ダンケルは魔王の前に立ちはだかった。
魔王はイライラと息子を睨みつける。
「忌々しいあの“魔女”が、魔界に来ているのだ! 人間の王も。――――アルディアとか名乗った王が、娘を返せと言ってきた。人間など怖れるに足らんが、魔女の他にもエルフや吸血鬼、ドワーフもいる。外の竜も奴らの仲間だろう。……隠さねば、娘を奪い返されてしまう」
魔王が「竜」と言った途端、外で派手な爆発音が響いた。
グラグラと城が揺れて、魔王の顔には焦りの表情が浮かぶ。
一方、魔王の言葉を聞いた暖は、慌ててダンケルの背中から顔をのぞかせた。
「アルディア! アルディア、来テル!?」
勢い込んで、たずねる。
「そうだ。人間の王は、よほどお前のことを気に入っているようだな。他の何よりお前を取り返すことを優先しているぞ」
不機嫌さを隠さず魔王は答えた。
しかし揶揄をこめた魔王の言葉は、暖の頭の中にまったく入っていかない。
彼女は、アルディアの名を聞いた瞬間、彼のことでいっぱいいっぱいになってしまったのだ。
「アルディア、無事? 怪我、ナイ!?」
今にも掴みかかりそうな勢いで、暖は魔王に詰め寄ろうとする。
慌ててダンケルが、彼女を引き止めた。
「落ち着け、ウララ! 王子――――いや、王なのか? ――――ともかく、そいつが魔界に来たということは、無事だということだ。……魔女というのは間違いなくディアナだろう。エルフや吸血鬼、ドワーフというからには……まさか、全員勢ぞろいで来ているのか?」
話ながらも、ダンケルの顔色は徐々に青ざめていく。
そういえば、ギオルも『みな』と言っていた。全員勢ぞろいというのは、どうやら間違いないようだ。
一方、アルディアが無事だと言われた暖はホッと安堵の息を吐いた。
「無事。……アルディア、無事……良カッタ」
安心のあまり、体の力がガクンと抜ける。
「おい!」
倒れそうになった暖は、焦ったダンケルに抱きとめられた。
「こんなところで倒れるなよ。倒れたお前の姿を、奴らに見られでもしたら――――」
間違いなくその瞬間に、魔界は終わる。
ダンケルは、大きな衝撃を与えないよう細心の注意を払いながら彼女の体をユサユサと揺すった。
「これは、攻撃じゃないからな!」
誰に向かってなのか、必死に言い訳をしたりもする。
揺さぶられた暖は、意識を保とうと首を小さく左右に振った。
そこに魔王の言葉が聞こえてくる。
「いや、そのまま意識を失わせた方が好都合だ。娘を連れて移動するぞ。急げ!」
低く冷たい声が、ダンケルに命令した。
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