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第一章 ウサギは強くなれるのか?
9、マチチカの森の災厄と呼ばれている様ですが…何か? えっ討伐されちゃいます?
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大き目の石を集めて、積み上げました。お墓の代わりです。
時々来て、花や果物を供えています。
故郷の巣穴に帰るのはつらすぎて、取り合えずお墓の近くの森に住み始めました。ここは、人間の町に近く、20キロほどの距離にあるようです。
ときどき、冒険者を見かけます。
この辺りの肉食獣は、もうオレを見ると逃げるので普段は隠行とか使ってません。
なので、冒険者もオレを見つけます。
えっ?
狩りますよ、冒険者。
「悲しいけど生存競争なのよねこれ」ですよね? ス○ッガーさん。
向こうから、こちらを狩りに来ますので正当防衛なのです。
この世界には、過剰防衛とか専守防衛とか変なしばりで、生き物の正当な権利を奪うヤカラはいないです。敵がこちらを狩る準備に入ったら、速攻で逆に命を狩りに行きます。
有利な位置に着いた敵に、最初の一撃を許す。……とか、ありえません。
1ヶ月ほど、そんな感じのスローライフ? を送っていました。
所持してる腕輪型アイテムボックスが、50個を越えてた頃からでしょうか。最近は、森で冒険者の姿を見かけません。
どうやら、アイテムボックスの腕輪は冒険者の標準装備の一つだったみたいです。所持数はBランクが1つ、Cランク7、残りはDランクでした。
☆
アイテムボックスの腕輪:ランクD(1m×1m、50kg)
アイテムボックスの腕輪:ランクC(5m×5m、250kg)
アイテムボックスの腕輪:ランクB(10m×10m、1000kg)
☆
アイテムボックスをアイテムボックスに入れれば、無茶苦茶に入るアイテムボックスって事になるんじゃねぇ?
そんな風に思って、入れてみましたがダメでした。
50キロの荷物の入ったアイテムボックスの腕輪は、別のアイテムボックスに入れる場合には、50キロの荷物としてカウントされるようです。
これは、荷物整理(廃棄)が、必要になるのでしょうか。物を捨てられない性質なので、憂鬱でした。
そんな中、幸運にもA級のアイテムボックスの腕輪をゲット。
☆
アイテムボックスの腕輪:ランクA(50m×50m、25000kg)
☆
貴族のボンボン? が、持ってました。その他の装備も高価そうです。良い買い物でした。仲間は、強かったです。ぼんぼんの護衛だったのでしょう。
少し違和感があります。久しぶりの冒険者……。何かあるかもです。
うわっ、すげ~っ。
アイテムボックスの中には、バンガロー、野外キッチンセット、冷蔵庫、冷凍庫……。本当に、良い買い物をしました。
ちなみに、アイテムボックスの中は、普通に時間が経過するようです。なま物には、気をつけましょう。アレハ、モウ、ミタクナイデス。
☆
バンガロー:小型軽量タイプの宿泊設備。魔力補充型の結界機能付き。
野外キッチンセット:コンロ×2、水道。鍋、食器収納可
冷蔵庫:庫内を2度に保つ。
冷凍庫:庫内をマイナス20度に保つ。
☆
さてと、心躍らせ食材探しに行きましょう。
うん? 何かあったような……。
◇=====◇
マチチカの町の冒険者ギルド。ギルド長の出した指名依頼に応じて、A級冒険者のマルクス・レーニンが来ていた。
マルクスは3年ほど前には、七つのパーティからなる50名を超えるクランを率いる英雄だった。そんなある日、S級を目前にしていたクランが破綻した。
主要メンバーの、使い込み、賄賂、新入りへの強要。パーティ同士はいがみあいは、殺し合いにまで発展した。そして粛清……。
すべてが終わったとき、マルクス・レーニンのクラン「赤きローシア」は、人的にも経済的にも完全に崩壊していた。
そして、マルクスはギルドに借りを作る事になった。
「依頼は、マチチカの森の災厄か?」
ギルド長の部屋に入り、向かい合うと手早く切り出す。部屋の調度に貴族臭を嗅ぎ取る。
マルクスは貴族が嫌いだった。
「これは、話が早くて助かりますね、流石、A級冒険者のレーニン様です」
「……」
「調査依頼で帰らなかったパーティを含めて、すでに15のパーティが行方不明になっていました」
「ああ、それで俺に……」
「いえ、それ位は大した問題でもないでしょう? 依頼と報酬のランクを引き上げれば良いだけです」
「……」
「問題はその依頼を受けたのが、エルビス家のご子息だった事なのです」
「ふんっ、護衛付きか……」
「……五日ほど前になります」
「報酬は?」
「調査で2000G、魔物討伐で3000G、ご子息を無事にお連れできれば、5000Gになります」
「合わせて5000Gか……。お貴族様の依頼にしては少なくないか?」
未だに生きているなどとは、マルクスは勿論のことギルド長も思ってはいない。魔物は、貴族も平民も差別しないのだ。
「いえいえ、お一人ではお困りでしょう?」
「ギルド持ちで、B級の冒険者を100人ほど集めています」
「……分かった、受けよう」
「では、一階の受付に。準備は出来ている筈です」
マルクスが部屋を出て行くと、ギルド長がつぶやいた。
「やれやれ、ギルドの犬の分際で……。いやに、殺気を放ちますね」
◇=====◇
お墓参りに来て、お供えをしてお祈りをしていると、風に乗って冒険者達の話し声が聞こえてきました。
近づいて、聞いてみましょう。狩りませんよ。こちらからは仕掛けません。弱い物いじめは好きじゃないので。
「……で、さ。もうすぐ、またマチチカの森で、採集できるようになる筈さぁ」
「不便だったよね~」
「死んじゃった奴らよりは、いいさぁ」
「A級冒険者って、誰がくるのさ?」
「ん、マルクス・レーニン?」
「って、……落ちた英雄?」「ああ、あの人」「うっは~」
「でも、これでマチチカの森の災厄もおしまいだね」
「うん、どんな魔物だろう。マチチカの森の災厄」
「討伐隊募集はB級以上だしぃ。俺らは、結果を待つだけさぁ」
「見た者は死ぬ、正体不明の魔物か……」
「しっ、獲物だ」
「……ん」「おぅ」「……」
なんか、討伐隊がくまれています。いつの間にか、正体不明の魔物「マチチカの森の災厄」らしいです、オレ。
ふぁははははっ、来るなら来い。刀の錆にしてくれるわぁ。角だから錆びないけどね。
よし、偵察に行こう。
すでに、もう人がいっぱいでした。森を包むように入り込んでいます。うん、お墓参りに行ってなかったら、あの中で包囲されていたかも知れません。
天国のうさぎ達の魂に感謝です。そして、スルーさせていただきます。
それでも、A級冒険者さんのステータスは見学したいですね。分かります、一際大きな気配がA級さんでしょう。
偽装+隠行でジリジリと……。30メートルくらい近づいたところで、A級冒険者さんの探知範囲? がいきなり広がり位置がバレました。
すごい勢いで、こちらに駆けてきます。ステータスを観るどころではなく、全力で逃げ出しました。偽装+隠行はそのまま、距離をはなして消えますよ。
早いです。30メートルの距離が開きません。しばらくして、遅くなったと思ったら、ゾクリとしました。スキル転進で左方向へ跳びます。
爆裂の魔法が通り過ぎて行き、大地が爆発しました。コースを変えてなければ、走路妨害でアウトです。この後、やっと距離が開いていきました。
見失ったようで魔法も来ません。
なんとか逃げ切れました。A級冒険者は、怖いです。
◇=====◇
持ち物は全部アイテムボックスの中なので、戻る必要はありません。右手にAランクの腕輪、左手にBランク腕輪を着けています。
旅に出ましょう。
世界を見て回るのです。
その前に、寄らなければならない場所がありますが……。崩れ落ちた出入り口を直しましょう。そして故郷の巣穴から、もう一度旅立つのです。
ゆっくりと、故郷へ歩き出しました。
ああ、この森です。
故郷の森はどこか違います。
うん、……匂い?
あれ……。
その場所に行くと、崩れた筈の出入り口が開いていました。
ウサギがいます。
こちらを見て、
何してんの? 帰るの遅すぎ。何おどろいてんの?
夢なのでしょうか?
エレちゃんがいます。巣穴からヒールちゃんに、アクアちゃんまで出てきました。ついでに、ガイアとソニックまでいます。
おまえら、何で生きてんの?
ちょこーん!!
この子は、なにバカな事を言ってんの?
うしろから、こづかれました。
母ウサギでした。
ただいま?
((((((おかえり!)))))
時々来て、花や果物を供えています。
故郷の巣穴に帰るのはつらすぎて、取り合えずお墓の近くの森に住み始めました。ここは、人間の町に近く、20キロほどの距離にあるようです。
ときどき、冒険者を見かけます。
この辺りの肉食獣は、もうオレを見ると逃げるので普段は隠行とか使ってません。
なので、冒険者もオレを見つけます。
えっ?
狩りますよ、冒険者。
「悲しいけど生存競争なのよねこれ」ですよね? ス○ッガーさん。
向こうから、こちらを狩りに来ますので正当防衛なのです。
この世界には、過剰防衛とか専守防衛とか変なしばりで、生き物の正当な権利を奪うヤカラはいないです。敵がこちらを狩る準備に入ったら、速攻で逆に命を狩りに行きます。
有利な位置に着いた敵に、最初の一撃を許す。……とか、ありえません。
1ヶ月ほど、そんな感じのスローライフ? を送っていました。
所持してる腕輪型アイテムボックスが、50個を越えてた頃からでしょうか。最近は、森で冒険者の姿を見かけません。
どうやら、アイテムボックスの腕輪は冒険者の標準装備の一つだったみたいです。所持数はBランクが1つ、Cランク7、残りはDランクでした。
☆
アイテムボックスの腕輪:ランクD(1m×1m、50kg)
アイテムボックスの腕輪:ランクC(5m×5m、250kg)
アイテムボックスの腕輪:ランクB(10m×10m、1000kg)
☆
アイテムボックスをアイテムボックスに入れれば、無茶苦茶に入るアイテムボックスって事になるんじゃねぇ?
そんな風に思って、入れてみましたがダメでした。
50キロの荷物の入ったアイテムボックスの腕輪は、別のアイテムボックスに入れる場合には、50キロの荷物としてカウントされるようです。
これは、荷物整理(廃棄)が、必要になるのでしょうか。物を捨てられない性質なので、憂鬱でした。
そんな中、幸運にもA級のアイテムボックスの腕輪をゲット。
☆
アイテムボックスの腕輪:ランクA(50m×50m、25000kg)
☆
貴族のボンボン? が、持ってました。その他の装備も高価そうです。良い買い物でした。仲間は、強かったです。ぼんぼんの護衛だったのでしょう。
少し違和感があります。久しぶりの冒険者……。何かあるかもです。
うわっ、すげ~っ。
アイテムボックスの中には、バンガロー、野外キッチンセット、冷蔵庫、冷凍庫……。本当に、良い買い物をしました。
ちなみに、アイテムボックスの中は、普通に時間が経過するようです。なま物には、気をつけましょう。アレハ、モウ、ミタクナイデス。
☆
バンガロー:小型軽量タイプの宿泊設備。魔力補充型の結界機能付き。
野外キッチンセット:コンロ×2、水道。鍋、食器収納可
冷蔵庫:庫内を2度に保つ。
冷凍庫:庫内をマイナス20度に保つ。
☆
さてと、心躍らせ食材探しに行きましょう。
うん? 何かあったような……。
◇=====◇
マチチカの町の冒険者ギルド。ギルド長の出した指名依頼に応じて、A級冒険者のマルクス・レーニンが来ていた。
マルクスは3年ほど前には、七つのパーティからなる50名を超えるクランを率いる英雄だった。そんなある日、S級を目前にしていたクランが破綻した。
主要メンバーの、使い込み、賄賂、新入りへの強要。パーティ同士はいがみあいは、殺し合いにまで発展した。そして粛清……。
すべてが終わったとき、マルクス・レーニンのクラン「赤きローシア」は、人的にも経済的にも完全に崩壊していた。
そして、マルクスはギルドに借りを作る事になった。
「依頼は、マチチカの森の災厄か?」
ギルド長の部屋に入り、向かい合うと手早く切り出す。部屋の調度に貴族臭を嗅ぎ取る。
マルクスは貴族が嫌いだった。
「これは、話が早くて助かりますね、流石、A級冒険者のレーニン様です」
「……」
「調査依頼で帰らなかったパーティを含めて、すでに15のパーティが行方不明になっていました」
「ああ、それで俺に……」
「いえ、それ位は大した問題でもないでしょう? 依頼と報酬のランクを引き上げれば良いだけです」
「……」
「問題はその依頼を受けたのが、エルビス家のご子息だった事なのです」
「ふんっ、護衛付きか……」
「……五日ほど前になります」
「報酬は?」
「調査で2000G、魔物討伐で3000G、ご子息を無事にお連れできれば、5000Gになります」
「合わせて5000Gか……。お貴族様の依頼にしては少なくないか?」
未だに生きているなどとは、マルクスは勿論のことギルド長も思ってはいない。魔物は、貴族も平民も差別しないのだ。
「いえいえ、お一人ではお困りでしょう?」
「ギルド持ちで、B級の冒険者を100人ほど集めています」
「……分かった、受けよう」
「では、一階の受付に。準備は出来ている筈です」
マルクスが部屋を出て行くと、ギルド長がつぶやいた。
「やれやれ、ギルドの犬の分際で……。いやに、殺気を放ちますね」
◇=====◇
お墓参りに来て、お供えをしてお祈りをしていると、風に乗って冒険者達の話し声が聞こえてきました。
近づいて、聞いてみましょう。狩りませんよ。こちらからは仕掛けません。弱い物いじめは好きじゃないので。
「……で、さ。もうすぐ、またマチチカの森で、採集できるようになる筈さぁ」
「不便だったよね~」
「死んじゃった奴らよりは、いいさぁ」
「A級冒険者って、誰がくるのさ?」
「ん、マルクス・レーニン?」
「って、……落ちた英雄?」「ああ、あの人」「うっは~」
「でも、これでマチチカの森の災厄もおしまいだね」
「うん、どんな魔物だろう。マチチカの森の災厄」
「討伐隊募集はB級以上だしぃ。俺らは、結果を待つだけさぁ」
「見た者は死ぬ、正体不明の魔物か……」
「しっ、獲物だ」
「……ん」「おぅ」「……」
なんか、討伐隊がくまれています。いつの間にか、正体不明の魔物「マチチカの森の災厄」らしいです、オレ。
ふぁははははっ、来るなら来い。刀の錆にしてくれるわぁ。角だから錆びないけどね。
よし、偵察に行こう。
すでに、もう人がいっぱいでした。森を包むように入り込んでいます。うん、お墓参りに行ってなかったら、あの中で包囲されていたかも知れません。
天国のうさぎ達の魂に感謝です。そして、スルーさせていただきます。
それでも、A級冒険者さんのステータスは見学したいですね。分かります、一際大きな気配がA級さんでしょう。
偽装+隠行でジリジリと……。30メートルくらい近づいたところで、A級冒険者さんの探知範囲? がいきなり広がり位置がバレました。
すごい勢いで、こちらに駆けてきます。ステータスを観るどころではなく、全力で逃げ出しました。偽装+隠行はそのまま、距離をはなして消えますよ。
早いです。30メートルの距離が開きません。しばらくして、遅くなったと思ったら、ゾクリとしました。スキル転進で左方向へ跳びます。
爆裂の魔法が通り過ぎて行き、大地が爆発しました。コースを変えてなければ、走路妨害でアウトです。この後、やっと距離が開いていきました。
見失ったようで魔法も来ません。
なんとか逃げ切れました。A級冒険者は、怖いです。
◇=====◇
持ち物は全部アイテムボックスの中なので、戻る必要はありません。右手にAランクの腕輪、左手にBランク腕輪を着けています。
旅に出ましょう。
世界を見て回るのです。
その前に、寄らなければならない場所がありますが……。崩れ落ちた出入り口を直しましょう。そして故郷の巣穴から、もう一度旅立つのです。
ゆっくりと、故郷へ歩き出しました。
ああ、この森です。
故郷の森はどこか違います。
うん、……匂い?
あれ……。
その場所に行くと、崩れた筈の出入り口が開いていました。
ウサギがいます。
こちらを見て、
何してんの? 帰るの遅すぎ。何おどろいてんの?
夢なのでしょうか?
エレちゃんがいます。巣穴からヒールちゃんに、アクアちゃんまで出てきました。ついでに、ガイアとソニックまでいます。
おまえら、何で生きてんの?
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