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第4章 魔王様は脱力系?
手紙
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帰り際。
シュロが思い出したように、ショコラに一通の手紙を渡した。
ここへ来られないラグナルが、ショコラに宛てて書いた手紙だという。
「ラグナル様も待っていますから、早く元気になってくださいね」
手紙を渡すと、騒がしい客人たちは帰っていった。
ショコラはすぐに手紙を開けた。
そこには真っ白な便箋が入っていて、たった一文だけ、綺麗な筆跡でこう書かれていた。
はやく、ショコラにあいたいです。
ショコラはどうしようもなく切なくなって、その日はその手紙を抱きしめて眠ったのだった。
ラグナルからの手紙には、ショコラの安心するあの匂いがする気がした。
そのせいかはわからないが、ショコラは手紙をそばに置いて眠ると、何度もラグナルと過ごした日々のことを夢にみた。
朝起きると、さみしくてさみしくて、めそめそと泣いてしまった。
「ショコラ、ご主人様のところ、かえりたい……」
そう言ってぽろぽろと泣くたび、リリィが頑張って体を治しましょう、と励ましてくれたのだった。
シュロが思い出したように、ショコラに一通の手紙を渡した。
ここへ来られないラグナルが、ショコラに宛てて書いた手紙だという。
「ラグナル様も待っていますから、早く元気になってくださいね」
手紙を渡すと、騒がしい客人たちは帰っていった。
ショコラはすぐに手紙を開けた。
そこには真っ白な便箋が入っていて、たった一文だけ、綺麗な筆跡でこう書かれていた。
はやく、ショコラにあいたいです。
ショコラはどうしようもなく切なくなって、その日はその手紙を抱きしめて眠ったのだった。
ラグナルからの手紙には、ショコラの安心するあの匂いがする気がした。
そのせいかはわからないが、ショコラは手紙をそばに置いて眠ると、何度もラグナルと過ごした日々のことを夢にみた。
朝起きると、さみしくてさみしくて、めそめそと泣いてしまった。
「ショコラ、ご主人様のところ、かえりたい……」
そう言ってぽろぽろと泣くたび、リリィが頑張って体を治しましょう、と励ましてくれたのだった。
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