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みちしるべ
しおりを挟む冬が近いと言うことで、秋月さんに言われるままダウンジャケットを購入して袖を通す。
山道をグルグルと登っていると、否が応でも色んな霊が見えてしまう。
「いるのか?」
「うん。でもすごく昔の人ぽくて……」
そんなことを言いながら手を合わせて通り過ぎる。
海沿いの道を走り、何本かトンネルを抜け、次のトンネルに向かおうとした時だった。
トンネルの入り口に黒いものが見え、なんだかゾクリとして俺は秋月さんに向かって叫んだ。
「トンネルに入っちゃダメだ!」
秋月さんが左に車を寄せ停め、ハンドルに突っ伏すと勢いよく顔をあげた。
「ビックリしたじゃ……って煙!」
トンネルから出てきた黒い煙に、秋月さんが慌ててスマートフォンで通話を始める。
「はい、はい……トンネルの入口で待機ーーっ!」
グオンと爆発する音がして煙が増えた。
「多分トンネルの中でさらに多重事故が……すみません、少し車を動かします」
ホルダーにスマートフォンを立てかけ秋月さんが通話を続けながら慎重にバックする。と、ドォンと音がして車がガタガタ揺れた。
「また爆発です!」
秋月さんの叫ぶ声と共にトンネルの入口を覆っていた黒いものが消え、炎が噴き出した。
「今見えました!トンネル入口付近で、車が数台とトラック……違うタンクローリー車です!」
またドォンと音がして炎が激しくなっていく。
秋月さんが通話を切ると息を吐いてシートに凭れた。
「よく気づいたな」
「入り口を黒いモヤみたいなのが覆って……さっき消えた……」
自分の見えたものをそのまま告げると秋月さんが頭を掻いた。
「確かにトンネルの入口は暗かったもんな」
秋月さんにもそう見えていたのなら、他の人も入口が暗いとだけ感じてトンネルへと入っていったのだろう。
消防と警察が来て、秋月さんと一緒に車から降りた。
「小さな爆発の後大きな爆発があって、その後は炎が入り口まで……」
秋月さんが警察の問いに答えてくれるので、俺はぼんやりとトンネルを見ていた時だった。
トンネルの入口に黒い影が現れ、人の姿になっていく。
「数……!」
黒い影が兄の数の姿になったことに驚いて秋月さんの袖を引くと、秋月さんが怪訝そうに俺を見た。
「あそこに数がいる……」
「ちょっとすみません」
警察にそう言って秋月さんが俺の手を引いて車の裏に回った。
「数って兄貴か」
「うん、真っ黒だから悪いものだけど間違いんい」
「じゃあこの事故はお前の兄貴が原因か」
「分かんないけど……多分」
考え込むような仕草をした秋月さんが電話を始めた。
「悪い、追跡調査しているヤツの現状が欲しい、ああ、不破一家だ。すまないが現状をデータでメールに送ってくれ」
そう言って電話を切ると、俺の手を引いて警察の人のところに戻った。
「まだいるか?」
「もういない」
黒い影は消えていて、ボンボンと小さく弾ける音がトンネルから響く。
「そろそろ車、動かしていいですか?旅行中でして……」
秋月がそう言うと、警察が頷いてその場から開放された。
「移動しながら話そうぜ」
秋月さんに促され車に乗ると、トンネルとは反対方向に車は走り、しばらくすると山道を走り出す。
「で、なんで兄貴なんだ?」
「分かりません。除霊に立ち会った時と同じ、黒い姿でした。誰かに呪詛を頼んでるのかもしれないです」
「でも、なんであんな田舎のトンネルを狙ったーーーいや、待てよ」
秋月さんの目がスッと怖くなった。
「俺たちの行く方向を知ってワザと事故を起こしたんじゃ」
「まさか」
「いや、十分あり得る。お前の前の家族の動向は、興信所に依頼して見張らせているから、直ぐに連絡があると思う」
秋月さんの言葉がグルグルと頭を回る。
なんで、どうして俺に危害を加えたいのか……
山道はトンネルからの迂回路ということもあり混んでいたが、秋月さん曰く国道に出たから大丈夫だと言う。
「どこで飯にするかだな」
トンネルを抜けてキャンプ場を併設している道の駅で休息する予定だったから、この後の予定が思い浮かばない。
コンビニで車を停めて秋月さんと地図を見ていると、車の天井から子どもが顔を見せた。
『お兄ちゃんたちもこの先に行くの?』
「そうだよ」
「おい、車の中に入って来たのかよ。ま、いいけど」
呆れたような秋月さんが地図を前に考え込んでいる。
「道、見つかりませんか?」
「いや、どの道行くかなって」
『この道行くと、おじいちゃん家なんだ』
「おじいちゃんの家?」
『うん、時々行ってたんだけどね、おじいちゃんがママのこと嫌いだから、行きたいけど行けなくて』
行きたいけど行けない、その意味が分からない。
「おじいちゃんがママのこと嫌い?」
『うん。よくバイタって怒鳴ってた。僕が死んでからはおじいちゃん、ずっとママに呪いかけてて……やめてって僕が言っても聞こえないから……』
呪いって言葉に俺は思わず飛び上がりかけた。
「おじいちゃんがママに呪いをかけてるっ!?見たの?」
『うん……』
「なんか聞き捨てならない言葉が聞こえてきたな」
「うん、君、名前は?」
『あおやまりゅうご』
「りゅうご君、俺がおじいちゃんの家に行ってみようか?」
『いいの?』
「なんかこの展開になるような気がしたんだよな……、ま、行くか。道案内してくれよ」
『うん』
「りゅうご君が分かったって」
「よし」
車がゆっくりと走り出す。
「りゅうご君が死んだ理由は?聞いてもいい?」
『うん。僕ね、グリオーマっていうガンだったの。治療しても効果がなくて……小さいうちはおじいちゃんに会えてたけど、小学校に入る頃は病院から出れなくて』
「ガンって辛いって聞いたことあるよ。でもママはおじいちゃんに嫌われたのに、よく行ってたんだね」
俺が感心したように言うと、
りゅうご君がうーんと首を傾けた。
『多分、僕を会わせて、おじいちゃんに気に入られたい感じがしたんだ』
「りゅうご君と会わせたら、ママがおじいちゃんに好かれるの?」
『僕の前なら怒られない……みたいな?』
「複雑だね……」
「なんだって?」
秋月さんが気になったみたいで聞いて
「りゅうご君のお母さんはおじいちゃんから嫌われたから、気に入られたくておじいちゃんに会わせに行ってたんだって」
「あー、子どもより自分の身の方が大事ってパターンか」
そう言って秋月さんが車のスピードを落とす。
「あの家か?」
『うん』
「そうだって」
すごく大きなお屋敷があって、驚いていると秋月さんが心底面倒くさそうな顔をした。
「これ、孫がなんて突撃したら、警察呼ばれるな」
「そうなの?」
「新、その子に霊力だっけ?それやって爺さんとやらが出てきたら会わせてやれ」
「うん……りゅうご君、行こう」
りゅうご君と手を繋いで車を降りると秋月さんがインターフォンを押した。
門が開いて、出てきたおじいさんが俺の方を見て驚いた顔をした。
「龍吾!」
「すみません、この近くでこの子の霊と遭遇しまして、おじいちゃんに伝えたいことがあると、そう言うので連れてきました」
秋月さんがそう言うと、おじいさんが目を潤ませながら家へと入れてくれた。
家に入ると重苦しい空気が漂っていて、とにかく息苦しい。
何よりおじいさんを囲む黒いものが多すぎて、心配になった。
「こちらへどうぞ」
広い部屋に通されて、俺達は座った。
「龍吾、おじいちゃんの方においで」
「そうしてあげたいんですが、おじいさんの周りに悪いモノがいて、おじいさんに近づくと多分りゅうご君、それと同じモノになっちゃう」
自然と口をついて出た言葉におじいさんがハッとした顔をした。
『おじいちゃん、毎日何かお祈りしてるでしょ?そのたびにおじいちゃんに黒い怖いモノが引っ付くの……僕、嫌なの』
「りゅうご君の声、聞こえますか?」
俺がそう尋ねると、おじいさんは頷いた。
「私はただ、龍吾を健康に産んでやらなかった美沙さんが憎くて……」
項垂れたおじいさんに、悪気はなかったんだと思う。
「りゅうご君は早逝したとは言っても、あなたの孫として産まれて、あなたに愛されてきたと思うんです」
秋月さんがそう言って俺を見た。
「俺は親に無視されて、食事もほとんど食べさせてもらえなくて、そんな時に隣の秋月さんに助けてもらったことがきっかけで、いろんな霊と話して、助けられたらって思って今旅をしてるんです」
そう言ってりゅうご君の手をしっかり握った。
「霊は弱いんです。思ったことも、俺みたいな人間とじゃなきゃ伝えられないし……りゅうご君、お母さんがおじいちゃんに気に入られたくて自分を利用していたと思っていたって言ってました。多分、小さいながらおじいちゃんの気持ちにも、お母さんの気持ちにも応えたかったと思います」
「龍吾、ごめんな。おじいちゃん、恨んでばっかで」
『ううん、でも、おじいちゃんの周りのモノがおじいちゃんの元気吸っていくの、心配……』
「こんな悪いじいちゃんの孫に産まれて、悪かった」
『そんなことないよ!ママがおじいちゃんに褒められたくて、何度もここに来てたって分かってて、だからママの傍から離れられなかったけど、僕、おじいちゃんに会えて嬉しかったんだ。おじいちゃんだけでしょ?オセロしてくれるの』
「そうだった。よくおじいちゃんとオセロしたな」
ニコニコと話すおじいさんが目に涙を浮かべると鼻を啜った。
「呪うなんて、人として一番いけないことをしましたね。それを死んだ孫に心配されるとは……大人として恥ずかしい……」
「私は弁護士をしていますが、相談に来られる方はみなさん恨みつらみを持ってます。私はそれを論理的に解決することで、気持ちが楽になれば……そう思っています。もしもお嫁さんに非がないのであれば、今後はお孫さんの供養のために祈るのはいかがですか?お孫さん、あなたが心配のご様子ですし」
秋月さんがそう言うと「ごもっともです」とおじいさんが頷いた。
「りゅうご君、いいかな?」
俺がりゅうご君を見ると、りゅうご君がまだ何か言いたそうに俺を見た。
「いいよ、俺達はりゅうご君のために来たんだから、全部言いたいこと言って」
『お兄ちゃん、おじいちゃんの周りの、取ってあげられないの?』
「うーん……」
悪霊は相手にしないと一郎さんと約束していたけれど、りゅうご君の泣きそうな顔を見ると、なんとかしてあげたかった。
「俺はまだこういうの習ってないから出来るかわかんないけど、おじいちゃんに力を分けてあげることは出来るかもしれない。りゅうご君は少しここで座って待てる?」
そう聞くとりゅうご君が頷いた。
「おじいさん、僕は神社の後継者で、その勉強をする前の状態だから、お祓いとかできないけど、おじいさんに俺の力を注いで、吸われている力を回復させられるかやってみるね」
「こんな独りよがりなジジイのために、そんな……」
「りゅうご君が悲しい顔をするの、俺も嫌だから」
立ち上がっておじいさんの後ろに立つと両手を肩に添えた。
どうかおじいさんに俺の力が少しでも伝わって楽になれたら……そう願う。
『助けてくれ…』
『頼む、俺を助けてくれ』
『こんな姿になりたくなかったーー』
体中に重たいものが纏わりつく。この霊たちも充分苦しんだんだ。そう思うとなんだか悲しくなってくる。
手のひらだけじゃなくて、体も熱くなってきて大きく息を吸い込むと、気持ちを込めた。
「どうですか?」
「ああ……体が軽いよ……」
おじいさんが俺の方をゆっくりと振り返って笑ってくれた。
『お兄ちゃんすごい!おじいちゃんの周りの黒いの消えたよ!』
「本当だ。良かった……」
なんだかホッとして体から力が抜けた。
「新、大丈夫か?」
「うん、気が抜けた」
秋月さんが心配してくれて、立ち上がると手を貸してくれた。
「そう言えば、呪いって、どうやってされたんですか?」
俺が秋月さんの隣に座り直すと、おじいさんに秋月さんが問いかけた。
「避佐連(さんされ)神社と言うところが呪術をしていると教えられて……」
「どなたにですか?」
「それが……思い出せなくて……」
秋月さんの問いかけに、おじいさんの顔が曇っていく。
「私は地元との付き合いもないのだが……」
「そうなんですね。とにかく、お孫さんが心配されるので、もう恨むのはやめてあげてください」
「あ、ああ……もちろんだ」
おじいさんの言葉にりゅうご君がホッとした顔を見せた。
「りゅうご君はこれからどうする?」
『僕、おじいちゃんの側にいちゃダメかな?』
「りゅうご君、おじいさんの側にいたいって言ってます。俺と手を繋がないと姿が見えることはないですけれど……」
俺がそう尋ねると、おじいさんが深く頷いて笑顔になった。
「残りの余生、龍吾が支えてくれるなら、これほど嬉しいことはないですよ……」
「だって、ほら、おじいさんのところに行ってあげて」
『うん、ありがとう、お兄ちゃんたち』
りゅうご君が立ち上がるとおじいさんの隣に腰をおろした。
「秋月さん、もう大丈夫です」
「そっか、それじゃ行くか」
秋月さんが立ち上がったから俺も立ち上がろうとすると、おじいさんが「あんた達は宿、取ってるのか?」と聞いてきた。
「車で寝泊まりしてあちこち旅行してるんで、大丈夫です」
秋月さんがそう言って俺の手を引いた。
「お邪魔しました。りゅうご君、またね」
『うん、お兄ちゃんたちも』
りゅうご君たちのいる家から出ると、秋月さんが直ぐに車を走らせた。
「秋月さん、何かあった?」
「避佐連神社、お前の元兄貴が通ってるところだ」
「え……」
秋月さんの言葉に嫌胸騒ぎを覚える。
「絶縁したけど、念のために動向を見てもらってるんだけどな……その行き先の中に件の神社があったんだ」
車が途中の道のスーパーに停まり食材を買い込むとその近くのキャンプ場へ行き、急いでテントを立てて夕食を食べた。
夕食を準備している間、秋月さんがあちこちに電話していたから、きっとさっきの神社のことなんだろうと思う。
片付けを終えてテントに入ると秋月さんが疲れた様子で大きな欠伸をした。
「今日はゆっくり寝るぞ」
「はい」
呪うことは卑しいことだと前に一郎さんが言っていた。
りゅうご君のおじいさんは卑しい人には見えなかった。でも可哀想な人だとは思った。
ひとりで大きな屋敷に籠もり、呪わなければきっと生きている意味を見いだせなかったのだろう。
だからりゅうご君はおじいさんの側にいたかったのかもしれない。
生きる道標になるために。
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