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強くなりたい
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22話強くなれたら
トンネル事故は、出口近くで何らか動けなくなったタンクローリーがトンネルを横に塞ぎ、そこに突っ込んだ車が四台折り重なり最終的に爆発事故になったのだと、秋月さんが欠かさず買うコンビニの新聞で知った。
「タンクローリーの会社の賠償責任になるみたいだな」
「そうなんですね……」
なんだかもやもやする。そんな気持ちになりながら、親子丼を食べ終わると両手を合わせた。
「さて、行くか」
「はい」
駐車場に停めていた車に乗り込み秋月さんが発進させる。
景色に溶け込むように漂う霊たちを窓の向こうに見ていた時だった。
白い羽のついたブルーのリュックを背負った女の子が、さらにその背中に黒い霊を乗せて歩いているのが見えた。
「秋月さん、あの子多分背中に何か背負ってる」
車が停まったので降りて慌てて走り出すと女の子に追いついた。
「ね、君、どこに行くの?」
おどおどとした様子で振り返った子は俺を見るとパクパクと口だけ動かした。
「落ち着いて、山道歩いてるから気になっていて……」
車が隣に停まって秋月さんが降りてきた。
「新、その子に憑いてる霊、分かったのか?」
「霊⁈」
パタパタと体中を叩きまわるその子に慌てて首を横に振る。
「ああうん、君にじゃなくて、そのリュックに……」
俺がそう言うとその子はサッとリュックを胸に抱え直した。
「あんたたち、直人に頼まれて追いかけてきたの?」
「追いかける?俺はただそのリュックに黒い霊が見えるから声をかけたんだけど」
そう俺が言うとその子がリュックを恐る恐る見た。
「立ち話もなんだし……て言っても、この辺店なさそうだな」
秋月さんがグルっと辺りを見回した。
「だったらこの先に展望公園あるから、そこに連れて行って」
その子の言葉に秋月さんが俺を見て苦笑した。
展望公園に着くと、その子は柵まで走って行った。
「見て!綺麗ーー!」
「ほんとうだ」
山の隙間から街が見えて澄んだ空気が気持ちいい。だけどリュックについた霊が悲しそうにしがみついていることの方が気になった。
「なんかリュックの霊が悲しそうなんだけど……」
「なによ、ホントにいるの?」
「うん」
『直人に返しておくれ……』
リュックにすがりつく霊がそう言った。
「おばあちゃんみたいな霊が直人に返してって……このままだと悪霊になっちゃいそう」
「あ、悪霊って……!」
驚いたような顔をするその子が俺を見上げた。
「そのリュックになんか謂れがあるのか?」
秋月さんがそう問いかけると、その子はこちらを睨んだ。
「こんな可愛いもの、男が持つのおかしくない?だったらきららが使った方がいいじゃない」
「もしかして、ナオト君から取ったの?」
「違う!もらってあげたの!」
怖い顔をして怒るきららちゃんに、俺は首を傾けた。
「男の子が持つとおかしいってどういうこと?青い色なら男の子にも似合うと思うけど」
俺の問いかけに秋月さんも頷く。
「なんで!?なんでなの!?どう見ても男の子が持つのおかしいでしょう?」
「むしろ人から取り上げて自分に似合ってると思ってる方がヤバいな。窃盗罪は十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金だぞ」
秋月さんがそう言うと、きららちゃんが顔色を変えた。
「せ、セットウザイって……きらら、子どもだよ?」
「子どもでも罪は罪だからな」
秋月さんの言葉にきららちゃんがオロオロとし始めた。
「霊も嫌だけど、警察はもっと嫌!」
「だったら、返しに行かないとな」
「で、でも……」
名残りおしそうにリュックを抱きしめるきららちゃんに、俺は霊に話しかけた。
「おばあさんはナオト君の家族なの?」
『ああ……直人が……直人が泣いて……』
「お、おばあちゃんってこないだ死んだって……」
きららちゃんが怯えたようにこっちを見る。
「これ、おばあちゃんに作ってもらったって、直人が言ってた……」
「案外、死ぬ前最後のプレゼントだったりしてな」
秋月さんは多分きららちゃんが怖がるように煽っているんだろうなって思う。
秋月さんの言葉にきららちゃんが俺の上着を掴んだ。
「ね、ねえ、返しに行くの、付き合って!」
「うん、いいよ。この近く?」
「うん。この山の下」
元来た道を指差す。
「仕方ない。戻るか」
秋月さんが肩を竦め、駐車場に向かって歩き出す。
「行こう」
どことなく渋っているきららちゃんを促し歩きだすと、車で元来た道を戻る。そして麓の集落に到着すると、一軒の家の前で車を停めた。
「ここでいいのか?」
「うん……」
渋々と言った感じで降りるきららちゃんの後に続いて降りると、きららちゃんがインターホンを押した。
しばらくしてドアが開いて、青い可愛い服を着た男の子が顔を覗かせた。
「ナオト君かな?きららちゃんがリュック、返したいって」
俺がそう言うとナオト君がコクンと頷き家の中に入るように、ドアを大きく開けた。
「ありがとう。お邪魔します」
中に入ると奥からお母さんらしい人が出てきた。
「どちら様かしら?」
「実はこの子が持ってるリュックにナオト君のおばあさんの霊がついているのを、コイツが見つけまして、それで話を聞いてこちらに伺いました」
秋月さんが説明すると、お母さんが驚いた顔をした。
「お義母さんの……霊ですか?」
「はい。これをナオト君に返してくれと……」
「そう……、どうぞ上がって下さい」
お母さんに言われて上がると、仏壇のある部屋に通された。
「手を合わせてもいいですか?」
「ええ……」
秋月さんがそう言って、仏壇に手を合わせたので俺もそれに倣う。
「ナオト君のリュック、おばあさんの手作りと聞きました」
「ええ。実は義母には洋裁を教えてもらっていたのが縁で、こちらに嫁いだの。そのリュックも、今ナオトが着ている服も私と義母で作ったんです」
「すごいですね」
「それで義母は……」
心配そうにこちらを見たお母さんにリュックを見る。
「取り返そうとしているみたいに、リュックにしがみついて……」
「やだもう!」
きららちゃんがそう叫ぶとリュックを床に叩きつけた。
「ナオトばっかりずるい!いつも可愛い服着て!きららの方が……きららの方が可愛いのに!」
ワッと泣き出すとそのまま部屋を飛び出して行った。
「謝らずに逃げたな」
秋月さんが小さく呟くと、お母さんがため息をついた。
「ナオト君、リュック、おばあさんがナオト君にって」
お母さんの後ろに隠れているナオト君に声をかけると、おずおずとこっちに近づいてきた。
「おばあちゃん、ここにいるの?」
「うん、ニコニコしてナオト君を見てるよ」
きららちゃんが出ていってから笑顔になって黒い影も消えている。
「おばあさん、ナオト君のこと、心配みたいだね」
そうナオト君に声をかけると、お母さんがもう一度ため息をついた。
「お義母さんてば……」
「ナオト君の服、すごく手がこんでますね」
秋月さんがそうお母さんに言うと「ええ」とお母さんが頷いた。
「直人は不思議の国のアリスが好きで、小さい頃からズボンよりスカートが好きみたいなんです。せっかく好きなら、モチーフで作って上げようって義母が……」
「ナオト君、アリス好きなんだ」
嬉しそうにリュックを抱いているナオト君に声をかけると、ナオト君が頷いた。
「僕もいつかウサギに会うんだ……」
「こんな山奥の町、服なんてそうありませんから、作るんですけど、きららちゃんの家は買ったり作ったりがないみたいで……それで度々いじわるされるんです。まさか持って行ってしまったとは思いませんでしたけど」
はぁ、とため息をつくお母さんにナオト君を見た。
「ナオト君、俺はさ、友達にいじめられたことはないけど、親にはいじめられてたんだ。でも何も言い返せなかったから、親はどんどん俺に酷い扱いをしたんだと思う。ナオト君もさ、おばあさんが作ってくれたコレ、大事なんだろ?」
「うん……」
「だったらちゃんと、強く駄目だって言わないと、おばあさん心配で天国になかなか行けないと思うんだ」
「おばあちゃん天国に行けなくなるの?」
泣きそうな顔で俺を見たナオト君に頷いた。
「きららちゃんから取り返そうとしてたおばあさん、悪い霊になりかけてたんだ。だからナオト君がおばあさんに大丈夫だよって伝えないと、おばあさん天国に行けないし、悪い霊になっちゃうかもしれない」
「やだ、おばあちゃん、やだ……ごめんなさい……僕、ちゃんとこれからは、きららに嫌だって怒るから。だから……天国に……」
ポロポロと泣くナオト君をお母さんがそっと抱き寄せた。
「お義母さん、ナオトを強く育てますから」
お母さんもリュックに向かって声をかけるとおばあさんが頷いてゆっくりと姿が消えていった。
「おばあさん、ナオト君の言葉で、天国に行ったよ……ナオト君は強いね」
偉そうなことを言ったけど、俺は親が今も怖いし、関わりたくない。
だけどナオト君はこれからずっとあの子と関わっていく。その決意をしたのだ。
ナオト君の家を出て車に乗ると、ポンと秋月さんが俺の頭を撫でた。
「お前、自分は強くないって思ってるだろ?十分強いよ」
「秋月さん……」
「自分からこの旅決めただろ?普通他人のために、動こうと思わねぇよ」
「それを言うなら、ずっと助けてくれてる秋月さんの方がすごいよ」
「まあ、俺は優秀だからな」
ふふんと鼻を鳴らす秋月さんがおかしくて、フッと笑うと気持ちが軽くなった。
トンネル事故は、出口近くで何らか動けなくなったタンクローリーがトンネルを横に塞ぎ、そこに突っ込んだ車が四台折り重なり最終的に爆発事故になったのだと、秋月さんが欠かさず買うコンビニの新聞で知った。
「タンクローリーの会社の賠償責任になるみたいだな」
「そうなんですね……」
なんだかもやもやする。そんな気持ちになりながら、親子丼を食べ終わると両手を合わせた。
「さて、行くか」
「はい」
駐車場に停めていた車に乗り込み秋月さんが発進させる。
景色に溶け込むように漂う霊たちを窓の向こうに見ていた時だった。
白い羽のついたブルーのリュックを背負った女の子が、さらにその背中に黒い霊を乗せて歩いているのが見えた。
「秋月さん、あの子多分背中に何か背負ってる」
車が停まったので降りて慌てて走り出すと女の子に追いついた。
「ね、君、どこに行くの?」
おどおどとした様子で振り返った子は俺を見るとパクパクと口だけ動かした。
「落ち着いて、山道歩いてるから気になっていて……」
車が隣に停まって秋月さんが降りてきた。
「新、その子に憑いてる霊、分かったのか?」
「霊⁈」
パタパタと体中を叩きまわるその子に慌てて首を横に振る。
「ああうん、君にじゃなくて、そのリュックに……」
俺がそう言うとその子はサッとリュックを胸に抱え直した。
「あんたたち、直人に頼まれて追いかけてきたの?」
「追いかける?俺はただそのリュックに黒い霊が見えるから声をかけたんだけど」
そう俺が言うとその子がリュックを恐る恐る見た。
「立ち話もなんだし……て言っても、この辺店なさそうだな」
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その子の言葉に秋月さんが俺を見て苦笑した。
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「見て!綺麗ーー!」
「ほんとうだ」
山の隙間から街が見えて澄んだ空気が気持ちいい。だけどリュックについた霊が悲しそうにしがみついていることの方が気になった。
「なんかリュックの霊が悲しそうなんだけど……」
「なによ、ホントにいるの?」
「うん」
『直人に返しておくれ……』
リュックにすがりつく霊がそう言った。
「おばあちゃんみたいな霊が直人に返してって……このままだと悪霊になっちゃいそう」
「あ、悪霊って……!」
驚いたような顔をするその子が俺を見上げた。
「そのリュックになんか謂れがあるのか?」
秋月さんがそう問いかけると、その子はこちらを睨んだ。
「こんな可愛いもの、男が持つのおかしくない?だったらきららが使った方がいいじゃない」
「もしかして、ナオト君から取ったの?」
「違う!もらってあげたの!」
怖い顔をして怒るきららちゃんに、俺は首を傾けた。
「男の子が持つとおかしいってどういうこと?青い色なら男の子にも似合うと思うけど」
俺の問いかけに秋月さんも頷く。
「なんで!?なんでなの!?どう見ても男の子が持つのおかしいでしょう?」
「むしろ人から取り上げて自分に似合ってると思ってる方がヤバいな。窃盗罪は十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金だぞ」
秋月さんがそう言うと、きららちゃんが顔色を変えた。
「せ、セットウザイって……きらら、子どもだよ?」
「子どもでも罪は罪だからな」
秋月さんの言葉にきららちゃんがオロオロとし始めた。
「霊も嫌だけど、警察はもっと嫌!」
「だったら、返しに行かないとな」
「で、でも……」
名残りおしそうにリュックを抱きしめるきららちゃんに、俺は霊に話しかけた。
「おばあさんはナオト君の家族なの?」
『ああ……直人が……直人が泣いて……』
「お、おばあちゃんってこないだ死んだって……」
きららちゃんが怯えたようにこっちを見る。
「これ、おばあちゃんに作ってもらったって、直人が言ってた……」
「案外、死ぬ前最後のプレゼントだったりしてな」
秋月さんは多分きららちゃんが怖がるように煽っているんだろうなって思う。
秋月さんの言葉にきららちゃんが俺の上着を掴んだ。
「ね、ねえ、返しに行くの、付き合って!」
「うん、いいよ。この近く?」
「うん。この山の下」
元来た道を指差す。
「仕方ない。戻るか」
秋月さんが肩を竦め、駐車場に向かって歩き出す。
「行こう」
どことなく渋っているきららちゃんを促し歩きだすと、車で元来た道を戻る。そして麓の集落に到着すると、一軒の家の前で車を停めた。
「ここでいいのか?」
「うん……」
渋々と言った感じで降りるきららちゃんの後に続いて降りると、きららちゃんがインターホンを押した。
しばらくしてドアが開いて、青い可愛い服を着た男の子が顔を覗かせた。
「ナオト君かな?きららちゃんがリュック、返したいって」
俺がそう言うとナオト君がコクンと頷き家の中に入るように、ドアを大きく開けた。
「ありがとう。お邪魔します」
中に入ると奥からお母さんらしい人が出てきた。
「どちら様かしら?」
「実はこの子が持ってるリュックにナオト君のおばあさんの霊がついているのを、コイツが見つけまして、それで話を聞いてこちらに伺いました」
秋月さんが説明すると、お母さんが驚いた顔をした。
「お義母さんの……霊ですか?」
「はい。これをナオト君に返してくれと……」
「そう……、どうぞ上がって下さい」
お母さんに言われて上がると、仏壇のある部屋に通された。
「手を合わせてもいいですか?」
「ええ……」
秋月さんがそう言って、仏壇に手を合わせたので俺もそれに倣う。
「ナオト君のリュック、おばあさんの手作りと聞きました」
「ええ。実は義母には洋裁を教えてもらっていたのが縁で、こちらに嫁いだの。そのリュックも、今ナオトが着ている服も私と義母で作ったんです」
「すごいですね」
「それで義母は……」
心配そうにこちらを見たお母さんにリュックを見る。
「取り返そうとしているみたいに、リュックにしがみついて……」
「やだもう!」
きららちゃんがそう叫ぶとリュックを床に叩きつけた。
「ナオトばっかりずるい!いつも可愛い服着て!きららの方が……きららの方が可愛いのに!」
ワッと泣き出すとそのまま部屋を飛び出して行った。
「謝らずに逃げたな」
秋月さんが小さく呟くと、お母さんがため息をついた。
「ナオト君、リュック、おばあさんがナオト君にって」
お母さんの後ろに隠れているナオト君に声をかけると、おずおずとこっちに近づいてきた。
「おばあちゃん、ここにいるの?」
「うん、ニコニコしてナオト君を見てるよ」
きららちゃんが出ていってから笑顔になって黒い影も消えている。
「おばあさん、ナオト君のこと、心配みたいだね」
そうナオト君に声をかけると、お母さんがもう一度ため息をついた。
「お義母さんてば……」
「ナオト君の服、すごく手がこんでますね」
秋月さんがそうお母さんに言うと「ええ」とお母さんが頷いた。
「直人は不思議の国のアリスが好きで、小さい頃からズボンよりスカートが好きみたいなんです。せっかく好きなら、モチーフで作って上げようって義母が……」
「ナオト君、アリス好きなんだ」
嬉しそうにリュックを抱いているナオト君に声をかけると、ナオト君が頷いた。
「僕もいつかウサギに会うんだ……」
「こんな山奥の町、服なんてそうありませんから、作るんですけど、きららちゃんの家は買ったり作ったりがないみたいで……それで度々いじわるされるんです。まさか持って行ってしまったとは思いませんでしたけど」
はぁ、とため息をつくお母さんにナオト君を見た。
「ナオト君、俺はさ、友達にいじめられたことはないけど、親にはいじめられてたんだ。でも何も言い返せなかったから、親はどんどん俺に酷い扱いをしたんだと思う。ナオト君もさ、おばあさんが作ってくれたコレ、大事なんだろ?」
「うん……」
「だったらちゃんと、強く駄目だって言わないと、おばあさん心配で天国になかなか行けないと思うんだ」
「おばあちゃん天国に行けなくなるの?」
泣きそうな顔で俺を見たナオト君に頷いた。
「きららちゃんから取り返そうとしてたおばあさん、悪い霊になりかけてたんだ。だからナオト君がおばあさんに大丈夫だよって伝えないと、おばあさん天国に行けないし、悪い霊になっちゃうかもしれない」
「やだ、おばあちゃん、やだ……ごめんなさい……僕、ちゃんとこれからは、きららに嫌だって怒るから。だから……天国に……」
ポロポロと泣くナオト君をお母さんがそっと抱き寄せた。
「お義母さん、ナオトを強く育てますから」
お母さんもリュックに向かって声をかけるとおばあさんが頷いてゆっくりと姿が消えていった。
「おばあさん、ナオト君の言葉で、天国に行ったよ……ナオト君は強いね」
偉そうなことを言ったけど、俺は親が今も怖いし、関わりたくない。
だけどナオト君はこれからずっとあの子と関わっていく。その決意をしたのだ。
ナオト君の家を出て車に乗ると、ポンと秋月さんが俺の頭を撫でた。
「お前、自分は強くないって思ってるだろ?十分強いよ」
「秋月さん……」
「自分からこの旅決めただろ?普通他人のために、動こうと思わねぇよ」
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