142 / 213
駆引
百四十二.着陣の勝家
しおりを挟む
天正十一年三月十五日 未の刻
勝家が柳ヶ瀬山に到着して三日が経つ。一通りの陣取りを済ませた柴田勢の諸将たちは、それぞれの砦造りを家臣たちに任せ、柳ヶ瀬山に集結する。しかし肝心の勝家が陣中に現れない。一向に軍議を開けない将たちは苛立ちを隠せない。そんな陣中の様子も知らず、前田利長が遅参してやってくる。急いで陣に入ろうとしたとき、利長は浅葱色の袈裟を着た僧とすれ違う。
(おやっ、斯様な処にしては随分と派手な袈裟を纏った坊主がおるのぉ・・・。それに案外と大柄じゃぁ。)
利長はついぞ立ち止まり、僧がのそと陣幕を潜って立ち退く様子を見送る。しばらくしてふと利長は自分が遅参していることを思い出す。
(いかんっ、いかんっ。急がんとまた父上にどやされるぅっ・・・。)
利長が陣に入ると、そこには正面左に佐久間盛政が、右に柴田勝政が座しており、彼らと対峙するように前田利家、不破直光、金森長近、原彦次郎、徳山則秀、拝郷家嘉ら、錚々たる将たちが床几に座している。盛政と勝政の間には床几が一つ置かれており、ここに勝家が座すのであろう。利長は身を屈ませながら対面中央に座す利家の背後に回る。
「父上っ、遅くなり申したぁっ。なにぶん、雨がひどくなってきてましてぇ・・・。」
「言い訳はいらん。黙って座っておれ。まだ親父が姿を現しておらん。」
「はっ、ではまだ軍議はぁ・・・。」
「始まっておらん。」
利長は眼を点にしながらゆっくり腰かけるが、そのとき直光が盛政に向かって喚く。
「親父殿はどうなされたぁっ。筑前殿の大軍がこちらに向かっているというではないかぁっ・・・。備えねばならんというにぃ、いつまで待たせるのじゃぁ・・・。」
「彦三殿っ、焦るは分かるが、もうしばらく待たれよ。たった今、御客人が帰られたので、親父様が来られるのはもうすぐじゃろぉ。」
(客ぅっ・・・、さっきのあの坊主かぁ・・・。)
利長は先ほどの僧を連想するが、このような戦の最前線にやってくるような人物に全く心当たりがない。するとようやく勝家がどかどかと陣幕を潜って入ってくる。
「皆の者ぉ、待たせたのぉ。」
一同が全員立ち上がり、勝家に一礼する。勝家は右手を上下に振り、一同を座らせる。
「皆の者ぉ、朗報じゃぁ。毛利が動くぞぉっ・・・。」
先ほどまで苛立ちの相を見せていた諸将たちは、一変して驚愕と悦びの表情となる。真っ先に盛政が叫ぶ。
「真でございますかぁ。」
「あぁっ、先ほどまで毛利の使いが来ておった。」
そして左手に持っていた長い木箱を一同の前に突き出し、右手でその蓋を開ける。箱の中には書状が二つ入っている。
「一つは公方様の下知状、もう一つは右馬頭殿からの書状じゃ。どちらもわしからの挙兵の催促に応えて下さる旨が綴られておるぅっ。」
陣中には『おおぉっ。』というどよめきが立つが、利長は不思議がる。
(あれっ、右馬頭様が公方様に従うということかぁ。それって信用できるのかぁ。右馬頭様は荒木殿の謀反のときも、大殿の仇討のときも、公方様のいうことを訊かずに兵を動かさなかったではないかぁ・・・。)
利長はいつも父に叱られている様子を見られているので、周囲からは凡庸な青年に見られがちである。しかし実は極めて聡明な頭脳の持ち主であり、感情に流されずに物事を冷静に見極められる性分を持っている。利長からすれば、なぜ陣中がこの書状を怪しむこともせず、盛り上がりを見せるのかが理解できない。盛政が急かす。
「してぇっ、毛利が立つのはいつっ・・・。」
「二月後・・・。田植えが済んでからじゃそうじゃぁ・・・。」
(ふぅぅんっ、やはり怪しいのぉ・・・。)
利長の疑念がますます深まるのに対して、先ほどまで士気が上がりかけていた一同は、急に他の将の顔色をちらちらと窺いながら、自分の聞き間違いであったかどうかを確かめ合う。しかし徐々にそれは勘違いではないことに気づいていく。
「ふっ、二月とぉっ・・・、然様に待っておったら、長島は落ちてしまいますぞぉっ。」
盛政の呆れ声に他の将たちも賛同する。しかし勝家はきりとした面持ちで告げる。
「いやっ、一益なら持ち堪えてみせる。元々、彼奴はそのつもりで兵を挙げたぁ。筑前が妙手を謀りよったんで、思ったよりも早く長島の城に封じられたが・・・、じゃが所詮それだけのことっ。一益は最初から半年以上粘るつもりじゃぁ。」
「そっ、それではわしらはぁっ・・・。」
「ここで二月、筑前と睨み合うっ。」
「戦はせんとぉっ・・・。なっ、何故じゃぁっ・・・。ようやく待ち望んだ筑前を討つ好機ぃっ。なのにさらに二月も待つなぞとはぁっ・・・。」
「玄蕃允っ、焦るでない。数は敵の方が多い。焦って仕掛けるは、われらの不利じゃぁ。それよりも筑前の方を焦らせるっ。毛利が動けば筑前は西にも兵を割かねばならん。然すれば眼前の敵の数は減るっ。わしらが仕掛けるはそれからじゃぁ。」
(こりゃぁ、親父様のいうことの方が理に適っとる。真に二月後に毛利が動くというのが前提じゃがなっ。その点は親父様は疑っておられんようじゃがぁ・・・、大丈夫かのぉ。)
盛政の堅い両拳は彼の両膝に当てられ、同時に憤りで肩が震えている。勝政は拳こそ握られていないが、表情は盛政同様に見える。一方で、他の諸将は戦が先送りになったせいか、少し気が抜けたように見受けられる。彼等を窺いながら、利長は推理する。
(これが毛利の謀だとしたら目的はなんじゃぁ。わしらを苛つかせたいのかぁ・・・。もしかして毛利は既に筑前様と連んでおって、これは筑前様の謀じゃというのかぁ。じゃとしたらぁ・・・、うぅぅんっ、わしらの勝ち目はないのぉ・・・。)
その頃、柳ヶ瀬山の陣から敦賀へ向かう馬の上で、安国寺恵瓊がにやつきながら独り言をつぶやいている。
「これでよろしゅうございますかなぁっ、筑前守様ぁ・・・。」
勝家が柳ヶ瀬山に到着して三日が経つ。一通りの陣取りを済ませた柴田勢の諸将たちは、それぞれの砦造りを家臣たちに任せ、柳ヶ瀬山に集結する。しかし肝心の勝家が陣中に現れない。一向に軍議を開けない将たちは苛立ちを隠せない。そんな陣中の様子も知らず、前田利長が遅参してやってくる。急いで陣に入ろうとしたとき、利長は浅葱色の袈裟を着た僧とすれ違う。
(おやっ、斯様な処にしては随分と派手な袈裟を纏った坊主がおるのぉ・・・。それに案外と大柄じゃぁ。)
利長はついぞ立ち止まり、僧がのそと陣幕を潜って立ち退く様子を見送る。しばらくしてふと利長は自分が遅参していることを思い出す。
(いかんっ、いかんっ。急がんとまた父上にどやされるぅっ・・・。)
利長が陣に入ると、そこには正面左に佐久間盛政が、右に柴田勝政が座しており、彼らと対峙するように前田利家、不破直光、金森長近、原彦次郎、徳山則秀、拝郷家嘉ら、錚々たる将たちが床几に座している。盛政と勝政の間には床几が一つ置かれており、ここに勝家が座すのであろう。利長は身を屈ませながら対面中央に座す利家の背後に回る。
「父上っ、遅くなり申したぁっ。なにぶん、雨がひどくなってきてましてぇ・・・。」
「言い訳はいらん。黙って座っておれ。まだ親父が姿を現しておらん。」
「はっ、ではまだ軍議はぁ・・・。」
「始まっておらん。」
利長は眼を点にしながらゆっくり腰かけるが、そのとき直光が盛政に向かって喚く。
「親父殿はどうなされたぁっ。筑前殿の大軍がこちらに向かっているというではないかぁっ・・・。備えねばならんというにぃ、いつまで待たせるのじゃぁ・・・。」
「彦三殿っ、焦るは分かるが、もうしばらく待たれよ。たった今、御客人が帰られたので、親父様が来られるのはもうすぐじゃろぉ。」
(客ぅっ・・・、さっきのあの坊主かぁ・・・。)
利長は先ほどの僧を連想するが、このような戦の最前線にやってくるような人物に全く心当たりがない。するとようやく勝家がどかどかと陣幕を潜って入ってくる。
「皆の者ぉ、待たせたのぉ。」
一同が全員立ち上がり、勝家に一礼する。勝家は右手を上下に振り、一同を座らせる。
「皆の者ぉ、朗報じゃぁ。毛利が動くぞぉっ・・・。」
先ほどまで苛立ちの相を見せていた諸将たちは、一変して驚愕と悦びの表情となる。真っ先に盛政が叫ぶ。
「真でございますかぁ。」
「あぁっ、先ほどまで毛利の使いが来ておった。」
そして左手に持っていた長い木箱を一同の前に突き出し、右手でその蓋を開ける。箱の中には書状が二つ入っている。
「一つは公方様の下知状、もう一つは右馬頭殿からの書状じゃ。どちらもわしからの挙兵の催促に応えて下さる旨が綴られておるぅっ。」
陣中には『おおぉっ。』というどよめきが立つが、利長は不思議がる。
(あれっ、右馬頭様が公方様に従うということかぁ。それって信用できるのかぁ。右馬頭様は荒木殿の謀反のときも、大殿の仇討のときも、公方様のいうことを訊かずに兵を動かさなかったではないかぁ・・・。)
利長はいつも父に叱られている様子を見られているので、周囲からは凡庸な青年に見られがちである。しかし実は極めて聡明な頭脳の持ち主であり、感情に流されずに物事を冷静に見極められる性分を持っている。利長からすれば、なぜ陣中がこの書状を怪しむこともせず、盛り上がりを見せるのかが理解できない。盛政が急かす。
「してぇっ、毛利が立つのはいつっ・・・。」
「二月後・・・。田植えが済んでからじゃそうじゃぁ・・・。」
(ふぅぅんっ、やはり怪しいのぉ・・・。)
利長の疑念がますます深まるのに対して、先ほどまで士気が上がりかけていた一同は、急に他の将の顔色をちらちらと窺いながら、自分の聞き間違いであったかどうかを確かめ合う。しかし徐々にそれは勘違いではないことに気づいていく。
「ふっ、二月とぉっ・・・、然様に待っておったら、長島は落ちてしまいますぞぉっ。」
盛政の呆れ声に他の将たちも賛同する。しかし勝家はきりとした面持ちで告げる。
「いやっ、一益なら持ち堪えてみせる。元々、彼奴はそのつもりで兵を挙げたぁ。筑前が妙手を謀りよったんで、思ったよりも早く長島の城に封じられたが・・・、じゃが所詮それだけのことっ。一益は最初から半年以上粘るつもりじゃぁ。」
「そっ、それではわしらはぁっ・・・。」
「ここで二月、筑前と睨み合うっ。」
「戦はせんとぉっ・・・。なっ、何故じゃぁっ・・・。ようやく待ち望んだ筑前を討つ好機ぃっ。なのにさらに二月も待つなぞとはぁっ・・・。」
「玄蕃允っ、焦るでない。数は敵の方が多い。焦って仕掛けるは、われらの不利じゃぁ。それよりも筑前の方を焦らせるっ。毛利が動けば筑前は西にも兵を割かねばならん。然すれば眼前の敵の数は減るっ。わしらが仕掛けるはそれからじゃぁ。」
(こりゃぁ、親父様のいうことの方が理に適っとる。真に二月後に毛利が動くというのが前提じゃがなっ。その点は親父様は疑っておられんようじゃがぁ・・・、大丈夫かのぉ。)
盛政の堅い両拳は彼の両膝に当てられ、同時に憤りで肩が震えている。勝政は拳こそ握られていないが、表情は盛政同様に見える。一方で、他の諸将は戦が先送りになったせいか、少し気が抜けたように見受けられる。彼等を窺いながら、利長は推理する。
(これが毛利の謀だとしたら目的はなんじゃぁ。わしらを苛つかせたいのかぁ・・・。もしかして毛利は既に筑前様と連んでおって、これは筑前様の謀じゃというのかぁ。じゃとしたらぁ・・・、うぅぅんっ、わしらの勝ち目はないのぉ・・・。)
その頃、柳ヶ瀬山の陣から敦賀へ向かう馬の上で、安国寺恵瓊がにやつきながら独り言をつぶやいている。
「これでよろしゅうございますかなぁっ、筑前守様ぁ・・・。」
1
あなたにおすすめの小説
マルチバース豊臣家の人々
かまぼこのもと
歴史・時代
1600年9月
後に天下人となる予定だった徳川家康は焦っていた。
ーーこんなはずちゃうやろ?
それもそのはず、ある人物が生きていたことで時代は大きく変わるのであった。
果たして、この世界でも家康の天下となるのか!?
そして、豊臣家は生き残ることができるのか!?
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
憂国の艦隊
みにみ
歴史・時代
1936年2月26日 東京にて二二六事件が発生 首謀した陸軍青年将校らは捕縛されるも
その考えは日本陸軍だけではなく海軍にも広がっていた
その頃、ライバルの消えた吉田善吾連合艦隊司令長官を筆頭とする連合艦隊司令部は南進論を展開し有利に進めていた
これに異議を呈したが連合艦隊司令部から駆逐艦長に飛ばされたのが主人公である菅野峯昌大佐である
彼は乗艦した試製嚮導駆逐艦眞風の乗員たちとともに翌年の連合艦隊演習で連合艦隊司令部ごと日本海軍の誇りである長門を物理的に撃沈せしめようとする 長門撃沈は成功するのか この世界の日本が歩む道は
久遠の海へ ー最期の戦線ー
koto
歴史・時代
ソ連によるポツダム宣言受託拒否。血の滲む思いで降伏を決断した日本は、なおもソ連と戦争を続ける。
1945年8月11日。大日本帝国はポツダム宣言を受託し、無条件降伏を受け入れることとなる。ここに至り、長きに渡る戦争は日本の敗戦という形で終わる形となった。いや、終わるはずだった。
ソ連は日本国のポツダム宣言受託を拒否するという凶行を選び、満州や朝鮮半島、南樺太、千島列島に対し猛攻を続けている。
なおも戦争は続いている一方で、本土では着々と無条件降伏の準備が始められていた。九州から関東、東北に広がる陸軍部隊は戦争継続を訴える一部を除き武装解除が進められている。しかし海軍についてはなおも対ソ戦のため日本海、東シナ海、黄海にて戦争を継続していた。
すなわち、ソ連陣営を除く連合国はポツダム宣言受託を起因とする日本との停戦に合意し、しかしソ連との戦争に支援などは一切行わないという事だ。
この絶望的な状況下において、彼らは本土の降伏後、戦場で散っていった。
本作品に足を運んでいただき?ありがとうございます。
著者のkotoと申します。
応援や感想、更にはアドバイスなど頂けると幸いです。
特に、私は海軍系はまだ知っているのですが、陸軍はさっぱりです。
多々間違える部分があると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる