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17.尋問
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どれくらいの時間がたっただろうか。
――ガチャ。
「お待たせしましたー!」
やけに上機嫌になって戻ってきた雪が部屋の扉を開いた。
そのまま、部屋の真ん中に置かれた机の方へと向かう。
彼女の手には、セピア色のファイルが握られていた。
「えっとー、佐々木涼太さん、で間違いないですか?」
そう言いながら、椅子に腰かけた雪は、机に片肘をつきながら涼太の顔をじっと見る。
「はい、そうですけど……。」
っていうか何なんだ。
ちょっと待っていろと言われていきなり知らない部屋につれて来られたり、かと思えばいきなり名前を聞かれたり……。
いやいや、そんなことより……。
「尋問って一体どういうことだ?」
こっちは何も知らされていないんだぞ。
そんな意思を眼差しに込める。
「あぁ!そうでしたよね。まだ何も言ってませんでしたもんね。」
雪はそう言いながら、あごに手を当てどこから話そうかと思案しているようだった。
「あの森の中で、私が『魔法を使うためには2級以上の魔法使いの推薦を受けて厳しい審査を通過する必要がある』と言ったのを覚えていますか?」
そう言われて涼太は、記憶をめぐらせる。
そういえば雪に出会い、俺が魔法使いになりたいと言ったときに、そんなことを言って止められた記憶がある。
あの時のことか、と涼太は頷いた。
「あの時に言っていた、2級以上の魔法使いの推薦。江藤があなたを推薦しました。」
えっ、どうして……。
その言葉に涼太は目を見開いた。
彼とは面識がない。
今日初めて会った魔法使いが、どうして俺のことを推薦してくれたのだろうか。
「彼とは面識がないはずなんだけど……。それに組織のトップがどうして俺を推薦してくれたんだ?」
思ったことがそのまま口をついて出た。
「んー。まぁあなたに興味が湧いたんじゃないですか。知りませんよ、本人じゃあるまいし……。」
そんなことより、と続ける雪。
適当にはぐらかしたな……。
モヤモヤとした不安が胸にちらつく。
「厳しい審査。これが、今回あなたが尋問される理由です。こんなに大きな魔法組織です。様々な方面で、敵というか、そういう輩も多いんですよ!だから、あなたがNMOの敵じゃないという事を魔法的に証明する必要があるんですねー。その証明をすることをのことを私たちは尋問、と言っているんです。」
そう言いながら、雪は開いたファイルに目を落とす。
敵……は、まぁいるかもしれないが、まさか自分がそんな風に疑われていたなんて……。
それに……!
「魔法的にっていったいどうやって……。」
――ガタン。
急に雪は椅子から立ち上がり、ずかずかと大股で涼太の方へと歩み寄った。
そしておもむろに涼太の襟元を掴み、ぐっと涼太の眼を見つめた。
「こうやって、あなたの考えを読み取るんです。」
彼女の瞳が中心からゆっくりと青く染まっていく。
突然のことに頭が回らない。
このままじゃやばい……。
何をされるか分からない。
命の危機を感じた涼太はとっさに手で彼女の体を押しのけようと力を込めた。
しかし、手がびくともしない。
力がうまく入らない。
何が起こった……。
目だけを動かして状況を確認する。
「だめだよ、動いちゃ。」
背後から飛んできたのは雪とは別の女性の声。
背後の魔法使いはそう言いながら涼太の肩に手を置いた。
いつの間にもう一人入って来ていたんだ。
……なるほど。
扉が2つあったのは、尋問官とやらが2人別々で入ってこられるようにするためか。
「涼太さん。これが私たちの仕事なので、ごめんなさい。あなたの記憶をのぞかせてもらいますね。」
そう言うや否や雪の瞳が青一色に染まった。
それと同時に涼太の意識が急激に薄れていく。
まるで頭の内側から脳みそをわしづかみにされているような感覚が彼を襲った。
そのまま、涼太の意識は闇の中へと沈んでいった。
――ガチャ。
「お待たせしましたー!」
やけに上機嫌になって戻ってきた雪が部屋の扉を開いた。
そのまま、部屋の真ん中に置かれた机の方へと向かう。
彼女の手には、セピア色のファイルが握られていた。
「えっとー、佐々木涼太さん、で間違いないですか?」
そう言いながら、椅子に腰かけた雪は、机に片肘をつきながら涼太の顔をじっと見る。
「はい、そうですけど……。」
っていうか何なんだ。
ちょっと待っていろと言われていきなり知らない部屋につれて来られたり、かと思えばいきなり名前を聞かれたり……。
いやいや、そんなことより……。
「尋問って一体どういうことだ?」
こっちは何も知らされていないんだぞ。
そんな意思を眼差しに込める。
「あぁ!そうでしたよね。まだ何も言ってませんでしたもんね。」
雪はそう言いながら、あごに手を当てどこから話そうかと思案しているようだった。
「あの森の中で、私が『魔法を使うためには2級以上の魔法使いの推薦を受けて厳しい審査を通過する必要がある』と言ったのを覚えていますか?」
そう言われて涼太は、記憶をめぐらせる。
そういえば雪に出会い、俺が魔法使いになりたいと言ったときに、そんなことを言って止められた記憶がある。
あの時のことか、と涼太は頷いた。
「あの時に言っていた、2級以上の魔法使いの推薦。江藤があなたを推薦しました。」
えっ、どうして……。
その言葉に涼太は目を見開いた。
彼とは面識がない。
今日初めて会った魔法使いが、どうして俺のことを推薦してくれたのだろうか。
「彼とは面識がないはずなんだけど……。それに組織のトップがどうして俺を推薦してくれたんだ?」
思ったことがそのまま口をついて出た。
「んー。まぁあなたに興味が湧いたんじゃないですか。知りませんよ、本人じゃあるまいし……。」
そんなことより、と続ける雪。
適当にはぐらかしたな……。
モヤモヤとした不安が胸にちらつく。
「厳しい審査。これが、今回あなたが尋問される理由です。こんなに大きな魔法組織です。様々な方面で、敵というか、そういう輩も多いんですよ!だから、あなたがNMOの敵じゃないという事を魔法的に証明する必要があるんですねー。その証明をすることをのことを私たちは尋問、と言っているんです。」
そう言いながら、雪は開いたファイルに目を落とす。
敵……は、まぁいるかもしれないが、まさか自分がそんな風に疑われていたなんて……。
それに……!
「魔法的にっていったいどうやって……。」
――ガタン。
急に雪は椅子から立ち上がり、ずかずかと大股で涼太の方へと歩み寄った。
そしておもむろに涼太の襟元を掴み、ぐっと涼太の眼を見つめた。
「こうやって、あなたの考えを読み取るんです。」
彼女の瞳が中心からゆっくりと青く染まっていく。
突然のことに頭が回らない。
このままじゃやばい……。
何をされるか分からない。
命の危機を感じた涼太はとっさに手で彼女の体を押しのけようと力を込めた。
しかし、手がびくともしない。
力がうまく入らない。
何が起こった……。
目だけを動かして状況を確認する。
「だめだよ、動いちゃ。」
背後から飛んできたのは雪とは別の女性の声。
背後の魔法使いはそう言いながら涼太の肩に手を置いた。
いつの間にもう一人入って来ていたんだ。
……なるほど。
扉が2つあったのは、尋問官とやらが2人別々で入ってこられるようにするためか。
「涼太さん。これが私たちの仕事なので、ごめんなさい。あなたの記憶をのぞかせてもらいますね。」
そう言うや否や雪の瞳が青一色に染まった。
それと同時に涼太の意識が急激に薄れていく。
まるで頭の内側から脳みそをわしづかみにされているような感覚が彼を襲った。
そのまま、涼太の意識は闇の中へと沈んでいった。
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