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ルラックだよー!
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薔薇園に来た小鳥だろうか? 可愛いらしい鳴き声が聞こえた。ベッドの中では、音が聞こえる位いきなりラティラの瞳が見開き、キョロキョロ周りを見渡し笑顔を一つ。
「あ~あ~ 今日もよく寝たわ~」
両手を広げ大きな伸びをした。
「何時もの習慣なのね、朝早く起きてしまったわ。このまま寝られないし、どうしようかな? 少し身体も動かしたいし…… 騎士団に行ったら誰か朝練してるかな? してるよね? 行ってみようかな? う~ん……よし決めた。行こう!」
ラティラは昨夜、薔薇園に抜け出した時着ていた服をそのまま着て、同じルートで身軽に又抜け出した。朝の光が爽やかに薔薇園を照らし出す中、素晴らしい速度で走り抜けるラティラ。
「騎士団の敷地は何処だろう? 昨日は無理矢理何かに乗せられて連れて行かれたから、ルートが判らないよ~ 感覚的に進んでみようかな? 何処かの広場に着いたら適当に動いても良いし」
ラティラは、喋りながらも足は動かし薔薇園を抜け、右へ左へしばらく走り続けた。ようやく速度が緩やかになり、息を整えながら歩調もゆっくりしていき、とうとう止まった。その場で軽いストレッチをしながら周りを確認。
「何だろうこの場所? 騎士団では無いよね? でもとても清々しいわね。目の前に適度に広い澄んだ湖があるわね。中心の底まではっきりと見える程澄んだ湖なんて、私初めて見たわ。怖いくらい綺麗ね……生き物も住んでない水草も無い綺麗な白い砂に澄んだ水……」
ラティラは湖に近寄り屈んで水を両手ですくってみた。冷たくて気持ちいい。無意識の動きでそのまま顔を洗った。
すると湖の中心がブクブク泡立ちラティラにドンドン近づいてくる。泡で何が何だか判らない! ラティラの足元まで泡が来て,,ポン,,と音がして、何かが泡の中から出て来て空に高く飛び出し、ラティラの前に何かが落ちてくる。条件反射で、掌を前に出したら、その手の中に白い小さな物体が落ちて来た。
「何これ? 動物なの、あったかいふわふわしてる。ドクドク小刻みに動いてるわね。えー 生きてるの?湖の中から、ポーンって高く飛んで私の掌に乗ったこれ。どうしよう? 持って帰って良いのかな? 置いておくわけにもいかないし? えー 困ったわ~」
手の中の物体は居心地悪いのか、もぞもぞ動きパチっと目を開けた。ブルーの澄んだ湖みたいな瞳だった。ラティラとバチっと目が合い、キューキュー鳴いたと同時に頭の中に声が聞こえた。
(おはよ~ おこしてくれて、ありがとう。あなたがみずにキスしてくれたから、からだをもらえたんだ~
ながいあいだこのばしょみつけてもらえなくて、にんげんにはみえにくいばしょなんだよね~ このばしょ。
ねぇ。そとにでてみたいの、おねがいこのままつれてってよ~ 五ねんあなたのそばに、いないといけないきまりだから。よろしくね~ あとさ~ なまえつけてね~)
「えー なにそれ? あなたの声が聞こえる。頭の中に?」
(こえきこえるのはあなただけだからだよ。へいきだよ。それよりなまえ~)
ふわふわした、小さな白く黒い模様の子猫の様な生き物は、ラティラの手の中でキューキュー鳴きながら可愛い両手を、爪とぎの様に動かしている。
「ちょっとまって! あなた付いてくるの? 動物飼ったことないから無理だし、それに何の生き物なの?」
(このからだの名前はわからないよ。かってに決められたからね。本来は湖の中に住むものだよ。自分もわからないから、答えられないよ。でも、ふらっと湖にこれた人が、水にくちづけたら自分たちはじゅんばんに、えらばれて、からだをもらえるんだよ。
やっと回ってきたから外で遊びたいの連れてってよ。外の世界に、いってみたいの。何のじゃまもしないから)
「ただの喋るペット? よく判らないけど、一緒に5年居たら何処かいくの?」
(うん! 後は自由に行動して、飽きたら又ここに帰ってくるんだよ。この場所動いてるから人間にはわからないからへいきだよ。)
「ここ、動いてるの? 私帰れない?」
(大丈夫もどれるよ。でもなまえつけないとあなたもここから出れないよ)
「それって絶対連れて帰らないといけないじゃない!」
(ここに来たものの、使命だからね。ほらほらなまえ)
ラティラは仕方なく名前を考えた。帰れなくなるのは困るし、悪い物でもなさそうなので。
「じゃあ、ポンって出てきたから、ポン太!」
(いやだ、つぎ)
「ワガママね! 白いからシロ!」
(やだー)
「えーどんなのが良いのよ?」
(かっこいいのがいい)
「ルラックは? ルラック! 湖っていみなのよ。
どう?」
(ルラック~良い! かっこいいねっルラックに決まり~)
その時辺り一面真っ白な世界に……
目を開くと、薔薇園の椅子にラティラは座っており、肩にふわふわ感触が……見てみると。
(よろしくね、ルラックだよ)
「あ~あ~ 今日もよく寝たわ~」
両手を広げ大きな伸びをした。
「何時もの習慣なのね、朝早く起きてしまったわ。このまま寝られないし、どうしようかな? 少し身体も動かしたいし…… 騎士団に行ったら誰か朝練してるかな? してるよね? 行ってみようかな? う~ん……よし決めた。行こう!」
ラティラは昨夜、薔薇園に抜け出した時着ていた服をそのまま着て、同じルートで身軽に又抜け出した。朝の光が爽やかに薔薇園を照らし出す中、素晴らしい速度で走り抜けるラティラ。
「騎士団の敷地は何処だろう? 昨日は無理矢理何かに乗せられて連れて行かれたから、ルートが判らないよ~ 感覚的に進んでみようかな? 何処かの広場に着いたら適当に動いても良いし」
ラティラは、喋りながらも足は動かし薔薇園を抜け、右へ左へしばらく走り続けた。ようやく速度が緩やかになり、息を整えながら歩調もゆっくりしていき、とうとう止まった。その場で軽いストレッチをしながら周りを確認。
「何だろうこの場所? 騎士団では無いよね? でもとても清々しいわね。目の前に適度に広い澄んだ湖があるわね。中心の底まではっきりと見える程澄んだ湖なんて、私初めて見たわ。怖いくらい綺麗ね……生き物も住んでない水草も無い綺麗な白い砂に澄んだ水……」
ラティラは湖に近寄り屈んで水を両手ですくってみた。冷たくて気持ちいい。無意識の動きでそのまま顔を洗った。
すると湖の中心がブクブク泡立ちラティラにドンドン近づいてくる。泡で何が何だか判らない! ラティラの足元まで泡が来て,,ポン,,と音がして、何かが泡の中から出て来て空に高く飛び出し、ラティラの前に何かが落ちてくる。条件反射で、掌を前に出したら、その手の中に白い小さな物体が落ちて来た。
「何これ? 動物なの、あったかいふわふわしてる。ドクドク小刻みに動いてるわね。えー 生きてるの?湖の中から、ポーンって高く飛んで私の掌に乗ったこれ。どうしよう? 持って帰って良いのかな? 置いておくわけにもいかないし? えー 困ったわ~」
手の中の物体は居心地悪いのか、もぞもぞ動きパチっと目を開けた。ブルーの澄んだ湖みたいな瞳だった。ラティラとバチっと目が合い、キューキュー鳴いたと同時に頭の中に声が聞こえた。
(おはよ~ おこしてくれて、ありがとう。あなたがみずにキスしてくれたから、からだをもらえたんだ~
ながいあいだこのばしょみつけてもらえなくて、にんげんにはみえにくいばしょなんだよね~ このばしょ。
ねぇ。そとにでてみたいの、おねがいこのままつれてってよ~ 五ねんあなたのそばに、いないといけないきまりだから。よろしくね~ あとさ~ なまえつけてね~)
「えー なにそれ? あなたの声が聞こえる。頭の中に?」
(こえきこえるのはあなただけだからだよ。へいきだよ。それよりなまえ~)
ふわふわした、小さな白く黒い模様の子猫の様な生き物は、ラティラの手の中でキューキュー鳴きながら可愛い両手を、爪とぎの様に動かしている。
「ちょっとまって! あなた付いてくるの? 動物飼ったことないから無理だし、それに何の生き物なの?」
(このからだの名前はわからないよ。かってに決められたからね。本来は湖の中に住むものだよ。自分もわからないから、答えられないよ。でも、ふらっと湖にこれた人が、水にくちづけたら自分たちはじゅんばんに、えらばれて、からだをもらえるんだよ。
やっと回ってきたから外で遊びたいの連れてってよ。外の世界に、いってみたいの。何のじゃまもしないから)
「ただの喋るペット? よく判らないけど、一緒に5年居たら何処かいくの?」
(うん! 後は自由に行動して、飽きたら又ここに帰ってくるんだよ。この場所動いてるから人間にはわからないからへいきだよ。)
「ここ、動いてるの? 私帰れない?」
(大丈夫もどれるよ。でもなまえつけないとあなたもここから出れないよ)
「それって絶対連れて帰らないといけないじゃない!」
(ここに来たものの、使命だからね。ほらほらなまえ)
ラティラは仕方なく名前を考えた。帰れなくなるのは困るし、悪い物でもなさそうなので。
「じゃあ、ポンって出てきたから、ポン太!」
(いやだ、つぎ)
「ワガママね! 白いからシロ!」
(やだー)
「えーどんなのが良いのよ?」
(かっこいいのがいい)
「ルラックは? ルラック! 湖っていみなのよ。
どう?」
(ルラック~良い! かっこいいねっルラックに決まり~)
その時辺り一面真っ白な世界に……
目を開くと、薔薇園の椅子にラティラは座っており、肩にふわふわ感触が……見てみると。
(よろしくね、ルラックだよ)
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