量産型勇者の英雄譚

ちくわ

文字の大きさ
86 / 102
四章 王の影

四章二十四話 『少女の覚悟』

しおりを挟む


 狙いは胸の黒い宝石。
 服は破れ、焼け跡や切り傷を負い、見た目だけなら破壊する事はそう難しくないだろう。
 けれど、相手は魔元帥だ。前の戦争で何人もの命を奪い、挙げ句の果てには一人も殺せなかった存在。

 手負いとはいえ、その脅威が薄れる事はない。
 圧倒的な力、圧倒的な恐怖、それを用いて人類の敵は立ち塞がる。

「ーーッ!」

 ウルスの拳が、ティアニーズの腹へと突き刺さった。体がくの字に折れ、その場で膝をついてうずくまる。
 足を振り上げ、爪先が顔に狙いを済ませてーー、

「はぁーー!」

 うずくまるティアニーズの頭上を飛び越え、トワイルの握った剣がウルスを襲う。宙に浮かぶ斧に阻まれ、そのまま漆黒の斧がその首を刈ろうと迫るが、今度は空から降って来た氷の礫がその鎌を弾き飛ばした。
 明確な隙、それを見た二人は強く柄を握り締め、同時に刃をウルスの肉体へと叩きつけた。

 ふらふらと後退り、僅かに刻まれた切り傷を見てティアニーズは顔をしかめた。完璧に決まった一太刀の筈なのだが、これといって負傷は見受けられない。
 ウルスは切り傷に触れ、

「どうした、んなもんじゃ俺を殺せねぇぞ?」

「……厄介だね、やはり精霊じゃないと有効打にはならないのか」
  
「そんな事ありません。確かに効いてる筈です、ルークさんのつけた傷痕が」

「そうこなくっちゃな、俺を殺すんだろ? だったらもっと攻めて来い、お前らの持ってる力を全部出しきれ!」

 両手を広げると、再び武器の弾幕が出現。切っ先が二人へと向き、一斉に射出。
 しかし、回避行動はとらなかった。
 前衛の役目はただひたすら突っ込む事。こちらには、頼れる魔法使いがついているのだから。

「コルワ!」

「あいさー!」

 気合いの掛け声ののち、炎と雷の蛇が現れる。その長い体をしならせて、ティアニーズとトワイルを守るようにして包み込む。
 全ては防げなかったけれど、残りの数本は各自で斬り落とした。
 連携はまずまず。しかし、やはり攻め手にかけていた。

(なにか、なにか有効打を見つけないと。いつまでも戦っていられる訳じゃない……!)

 四対一とはいえ、こちらが押している訳ではない。手負いの状態なのにも関わらず、恐らく戦力は相手の方が上だろう。
 このまま同じ事を繰り返してもいても、いつかは押され始める。一人でも欠ければ負け。

 ティアニーズは考える。
 なにか、魔元帥を追い込む手はないのかと。

「体力切れは期待するなよ。こっちは腹いっぱい食ってっから、弾がつきるなんてのあり得ない」

「そんなの期待してないよ。君は魔元帥だ、偶然と奇跡が何重に重なったとしても、勝てる見込みが少ないなんて事は分かっている」

「その通りだ。だから見せてみろ、人間の持つ底力ってやつを。お前達の本気を!」

 何故この状況でも笑っていられるのか。
 楽しいのだろう。ティアニーズ達と戦える事を、ウルスは心の底から楽しんでいる。
 じわじわと背後に迫る命の終わりですら、彼は楽しんでいるのだ。

「突っ込みなさい! 私とコルワで守るから!」

 メレスの声の直後、なにもない空間から炎と土の塊が出現し、次の瞬間には炎の鳥と土の牛が出来上がる。
 鳥は空へと舞い上がり、牛はティアニーズとトワイルの間を過ぎてウルスへと突撃。

 しかし、ウルスはこれを素手で真正面から受け止めた。そのまま抱き締めるようにして牛を砕き、顔を上げて空を見上げる。が、

「あれ?」

 そこに炎の鳥の姿はなかった。
 陽動にしては雑なものだが、戦闘においてその雑さが逆に相手の注意を引く事が出来る。
 二人は一気に駆け出し、塵も積もれば山となる作戦を実行に移す。

「またそれか、同じ事を何度もやっても意味なんかねぇぞ!」

「そうとも限らないよ!」

 ウルスは二人を相手に一歩も引けをとらない。至近距離で剣を振り回しても、鎌と並外れた身体能力でそれをやり過ごしている。
 弾き、受け止め、飛び、そして攻めへと転じる。

 ティアニーズはまだ半人前とはいえ、トワイルの実力は本物だ。
 そんな二人を相手に、涼しい顔を浮かべて剣撃を確実に、そして完璧に捌いている。彼の技術が優れている訳ではない。
 恐らく、ルークと同じ本能に任せて戦うタイプなのだろう。

「飛びなさい!」

 背後から聞こえた声に、振り返らずに二人は同時にジャンプ。
 ウルスの目にうつったのはメレスだ。狙いをすますように右の掌を向けている。
 そして放たれるのは、魔力を込めた特大の熱線。

「やべッ!」

 これにはウルスも驚いたように表情を変えるが、時すでに遅く、狭い通路を満たすように熱線が放たれた。
 追撃と言わんばかりに、コルワの造り出した水の槍が追い討ち。爆発とともに、通路は真っ白な煙が蔓延した。

「……今のは流石に効いたぜ」

 しかし、ウルスは腕をクロスしてこれを耐えきった。
 こんなもので殺せれば、魔元帥なんて大層な名前はつけられなかっただろう。
 ウルスは体を焦がす熱に顔をしかめながら、目の前に立つ二人へと目を向けた。今の隙を有効に使わず、ただ立ちつくしている二人に。

 そして、トワイルが小さく呟いた。

「後衛が前に出ないなんて一言も言ってないよ」

「ーーーー!!」

 二人の背後には居る筈の人物が居ない。それに気付き、焦ったように顔を上へと向ける。
 そこにいたのは、既に攻撃準備へと入るメレスとコルワの姿だった。

「特大の、くらわせてあげる」

「どっかーん!」

 圧倒的な量の魔力がメレスの手に集まる。
 魔法に疎いティアニーズでさえ、これから起きる現象を理解して顔が青ざめた。
 仲間なんてお構い無しの一撃。
 文句を言う暇もなく振り返り、トワイルとともに全力で走り出した。

 そして放たれた。
 背を向けていたのでなにがなんだか分からないが、恐らくメレスの得意な炎の魔法と、コルワの大好きな雷の魔法だろう。
 空気を揺らし、建物の壁を意図も簡単にぶち壊す。数メートルに及ぶ亀裂をいれながら、舗装された地面が凹む。その後、遅れて轟音がティアニーズの耳に届いた。

 衝撃波に押し出され、二人は体勢を崩して滑り込む。それから慌てて振り返り、

「や、やり過ぎじゃないですか?」

「修理費、いったい誰に請求される事やら」

 煙に包まれてウルスの姿は見えないが、その威力は周囲に刻まれた破壊の痕がものがたっていた。
 呆れ混じりのため息をついていると、それをやった張本人が背後へと立つ。

「これでも手加減したのよ? 街中でぶっぱなしたら死人出ちゃうし、アンタ達も巻き込んじゃうから」

「うへへ、どう! 見た!? すっごいの出来たよ!」

「意外と気を使ってくれてたんですね。これで殺せてれば良いけど……」

「…………」

 メレスが風を起こし、蔓延していた煙が空へと上っていく。パラパラと瓦礫が落ちる音の中、そこに人影はなかった。
 そして、


「今のは焦ったぜ」


 声がした。前ではない、背後から。

「ーー離れろ!」

 声を上げたのはトワイルだった。
 ティアニーズは突き飛ばされ、かろうじて射程範囲から逃れる。
 しかし、

「逃がすかよ」

 嫌に静かな声が耳に滑り込む。
 そして目にしたのは、ウルスの握る剣がトワイルの腹を貫いた瞬間だった。
 声を上げる暇もなかった。
 剣を抜き、飛び散る鮮血に構わず、その傷口へと蹴りが叩き込まれる。

 振り返り、そのまま振り上げた剣がメレスの右肩と左腕を斬り裂いた。続けてコルワの腹に拳がめり込み、離れ際に脇腹を剣が通りすぎる。
 血。
 視界を埋め尽くしたのは血液だった。

「み、んな」

 トン。
 静かな音とともに、腹部になにかが入りこんできた。冷たさ、そして遅れて熱と痛みがやって来る。
 刺された。
 そう気付いた時には、身体中の力が抜けていた。

「悪いな。お前が最後に目にしたのは、ルークじゃなくて俺の顔だ」

 ぐらりと、体がゆっくりと傾く。父のかたみが手からこぼれた落ちる。視界が霞み、自分がなにをしていたのかすら曖昧になる。
 見知った顔が、何人も目の前で倒れている。体から血を流し、青ざめた顔で呼吸を乱している。
 暗く、暗くなっていく。

 これが死ぬという事なのだろうか。
 なにも出来ず、なにも掴めず、どこまでも暗い世界へ引きずりこまれて行くような感覚。多少の痛みはあるけれど、眠りに落ちる時と大差はない。
 このまま、このまま眠ってしまうのもーー、

『ーー来い』

 声が聞こえた。
 多分、知っている人間の声だろう。
 何故だか分からないが、その声を聞くだけで安心にも似た感情がわいてくる。

『ーーて来い』

 しつこい、そんな感覚がある。
 いつも屁理屈ばかりで、なにかやるのは自分のため。人なんか二の次で、自分さえ良ければそれで良い。
 そんな男の声だ。

『ーーいて来い』

 けれど、嫌ではない。
 きっと、ティアニーズはこの声の主を嫌いではないのだ。ムカつくし、人として最低な箇所を集めたような人間だ。本来ならば、一緒に行動する事さえ拒むような人間。
 でも、それでもーー、

『ついて来い』

 その男は。
 ティアニーズ・アレイクドルの憧れている人間だ。
 自分の歩く道の先で、待ってくれている。

「まだ、終われない!!」

「なに!?」

 視界が鮮明になる。それと同時に痛みを再確認し、激痛が腹の中をかき回す。でも動ける。体は動くし、まだ命だってある。
 なのに、諦める事なんて出来るものか。
 ティアニーズは腹に刺さった剣を素手で握り締め、

「メレスさん!!」

 構わず、痛みを払い退けるようにして叫びを上げた。
 その声に呼ばれるようにして、魔女が立ち上がる。

「私の偉大な力、まだ見せてなかったわね……!」

 力のない表情だが、確かに微笑んでいた。
 この時、ウルスは何故か剣を離さなかった。何度も立ち向かうティアニーズに驚いたのか、それとも別の理由なのかは分からない。
 けれどそのおかげで、メレスの放った炎の塊が、ウルスの体を大きく吹っ飛ばした。

「バッ、グゥ……!」
  
 次に立ち上がったのはコルワだ。
 腹を抑え、苦痛に顔を歪めながら雷の槍を一直線に飛ばす。着弾、そしてウルスの胸の宝石の亀裂が広がる。
 さらに、いつのまにか立ち上がっていたトワイルの剣に触れ、雷をまとわせる。

「こんなところで死んだら……アルフードさんに怒られる、かな」

 駆け出し、雷を帯びた剣をその胸の宝石へと突き出す。砕けばしないけれど、確かに僅かなヒビが入った。
 唇を噛み、瞼を下げて意を決すると、ティアニーズは腹に刺さった剣を一気に引き抜いた。

「ッ! ……メレスさん、水です。水でウルスさんを閉じ込めて下さい!」

「りょーかい!」

 ティアニーズの指示通り、メレスの操作する水が球体になり、ウルスの体をその中へと閉じ込める。
 しかし、ウルスだってなにもしない訳ではない。。
 最後の足掻きなのか、今までとは比べ物にならない量の武器が出現し、全ての武器が一斉に射出される。

 全員満身創痍だ。全てを避ける事は叶わない。体のあちこちに切り傷を追い、それでも生きようと必死に抗う。
 だから諦めない。
 腹から抜いた剣を握り締め、一気に弾幕の中へと飛び込む。

(追い付く……あの人に、私は必ず追い付いて見せる!)

 一歩足を踏み出すごとに、寿命がすり減っていくような感覚がにつつまれる。武器を払う事はしない。見極め、あとは運に身を任せてひたすら突き進む。
 この剣が、唯一残された逆転の方法だから。

「やっちゃえ、ティア!」

 倒れながら、コルワが呟く。

「行くんだ、あとは君に任せるよ」

 壁にもたれかかりながら、傷口を抑えてトワイルが呟く。

「おいしいとこ、全部持っていきなさい」

 炎の壁を作り出し、体を掠める武器にも構わず、メレスは二人を守っていた。

 地を蹴って一気に跳躍。
 彼の言っていた通り、水の中では身動きがとれないらしい。飛び上がった瞬間に視線が交差し、その顔を見てティアニーズは一瞬躊躇う。
 笑っていたからだ。
 これから起きる出来事を受け入れるように。

 強く、改めて強を握り締める。
 ウルスの造り出した剣。
 それを真っ直ぐにーー、

「これで、終わりだァァ!」

 水を突き抜け、ティアニーズの一撃が胸の宝石を貫いた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。

三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。 ……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」 その言葉は、もう何度聞いたか分からない。 霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。 周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。 同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。 ――俺だけが、何もできない。 反論したい気持ちはある。 でも、できない事実は変わらない。 そんな俺が、 世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて―― この時は、まだ知る由もなかった。 これは―― 妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。

なぜ、最強の勇者は無一文で山に消えたのか? ──世界に忘れられ、ひび割れた心のまま始めたダークスローライフ。 そして、虹の種は静かに育ち始め

イニシ原
ファンタジー
ダークスローライフで癒しに耐えろ。 孤独になった勇者。 人と出会わないことで進む時間がスローになるのがダークスローライフ。 ベストな組み合わせだった。 たまに来る行商人が、唯一の接点だった。 言葉は少なく、距離はここちよかった。 でも、ある日、虹の種で作ったお茶を飲んだ。 それが、すべての始まりだった。 若者が来た。 食料を抱えて、笑顔で扉を叩く。 断っても、また来る。 石を渡せば帰るが、次はもっと持ってくる。 優しさは、静けさを壊す。 逃げても、追いつかれる。 それでも、ほんの少しだけ、 誰かと生きたいと思ってしまう。 これは、癒しに耐える者の物語。 *** 登場人物の紹介 ■ アセル 元勇者。年齢は40に近いが、見た目は16歳。森の奥でひとり暮らしている。 ■ アーサー 初老の男性。アセルが唯一接点を持つ人物。たまに森を訪れる。 ■ トリス 若者。20代前半。アーサー行方不明後、食料を抱えて森の家を訪れる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。

お小遣い月3万
ファンタジー
 異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。  夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。  妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。  勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。  ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。  夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。  夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。  その子を大切に育てる。  女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。  2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。  だけど子どもはどんどんと強くなって行く。    大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~

イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。 そのまま半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。 だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。 凛人はその命令を、拒否する。 不死であっても無敵ではない。 戦いでは英雄王に殴り倒される始末。しかし一つ選択を誤れば国が滅びる危うい存在。 それでも彼は、星を守るために戦う道を選んだ。 女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。 これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...