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第3章 婚活エグゼクティブパーティー
女子にお願い
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端の方のテーブルに、同じく三人組参加し、友人同士で固まってしまっている女性グループに声をかける。
気心の知れた友人同士で参加すると、どうしてもそこで固まってしまい、異性と話せないことが多いので、少し声をかけるのも仕事のうちだ。
「こんにちは。よろしかったら、あの男性たちと話してみませんか?
お話しする女性がいなくて、困ってるみたいなんです」
ルビオ、クレイ、ケビンの順に指し示すと、女性たちは顔を見合わせていた。
「イケメンだし、良いんじゃない?」
「誰に行く?」
女性同士のこそこそ話は聞かないようにしたが、快く承諾してくれた。
「あの金髪の人、どこかで見たことがあるような……」
女性の一人が呟き、アリサはドキッとする。
王族であるルビオの顔は、城下町の一般庶民はお目にかかることはできないため、王子だと気づかれることはないようだが。
『ルビオ』という名前と、王族の肖像画がガーネット城の門前や、教会などにも掛けられているため、勘のいい人は気がつくかもしれない、とクレイが心配していたのだ。
「ふふ、すごい美形なのでまるでおとぎ話から出てきたみたいですよね! 素敵!」
誤魔化すようにアリサが言うと、三人の女性は深く考えず、話相手になることに了承した。
ショートカットの可愛らしい女性は、壁の影で一人沈んでいるケビンの元へと向かった。場違いだ、何でこんなところに来てしまったんだ、というような絶望的な表情をしているケビンに、優しく話しかける。
「こういうところ来たのは初めてですか?」
「! ……ああ、初めてで……」
ケビンは眼帯をしていない右目を見開き、話しかけてくれた女性に返事をした。
簡単な自己紹介から会話を始めたみたいだが、どうしても女性主導になってしまっている。
次に、小柄で童顔な女性が、ウェイターと一緒に入り口付近に立っているクレイに話しかけた。
「こんばんは。お忙しそうですね」
挨拶をして、手に重ねた食器を持っているクレイを上目遣いで見つめる。
彼女の「身長差からの上目遣い」攻撃に気がつかず、クレイは爽やかな笑顔を浮かべると、
「ああいや、仕事柄、空いたグラスが置いてあると片付けたくなってしまってね。良かったら運ぶのを手伝ってくれますか?」
「え、ええ?」
一緒に食器を運ばないかという、参加者にあるまじき提案をして、相手に引かれている。
ロングヘアをゆるく巻き、バレッタで留めている大人っぽい女性は、ソファに座っているルビオの横へ向かった。
「お隣、よろしいですか?」
「……ああ、構わんが」
腕組みをして終始不服そうなルビオに女性が話しかける。
ソファの隣に座り上品に微笑むが、ルビオは女性の香水の匂いが気に入らなかったのか、眉をしかめたままだ。
「あなた、青い瞳がとても綺麗ね。宝石みたい」
女性からの率直な褒め言葉にも、
「よく言われる」
謙遜もせず低い声で返答するルビオ。
しかし、その不遜な態度も悪くないと思ったのか、巻き髪の女性はくすくすと笑うと膝に置かれたルビオの手を、自分の手と重ねた。
「ふふ、自信のある男性は嫌いじゃないわ。
休みの日とかは何をしているの?」
気さくにな話しながら、ルビオの顔を覗き込む。
美人からのボディタッチと至近距離いう必殺技を食らうが、
「気安く触るな!」
ルビオは重ねられた手を、思いっきり跳ね除けた。
その叫び声に、盛り上がっていた会場が、しん、と静まり返る。
ルビオはソファから立ち上がると、驚いて声を失っている巻き髪の女性を睨みつける。
「露出も多く下品な女め。
このルビオを馬鹿にしているのか?」
オフショルダーのドレスで、肩が出ていて胸の谷間も強調されているからだろう。
律儀に自分の名前を言ったルビオは、威嚇するように吐き捨てた。
侮辱された女性は一瞬言い返そうとしていたが、
「え、ルビオ……?
まさかあなた、ルビオ王子なの…?」
名乗った名前が、まさかこの国で一番有名かつ気高き存在である王子の名前だったため、口をあんぐりと開けて驚いている。
クレイが、運んでいた食器を慌ててテーブルに置き、口止めしようと駆け寄ったが、
「そうだが?」
その四文字で、いとも簡単にパーティ会場ごと混乱に陥れた。
気心の知れた友人同士で参加すると、どうしてもそこで固まってしまい、異性と話せないことが多いので、少し声をかけるのも仕事のうちだ。
「こんにちは。よろしかったら、あの男性たちと話してみませんか?
お話しする女性がいなくて、困ってるみたいなんです」
ルビオ、クレイ、ケビンの順に指し示すと、女性たちは顔を見合わせていた。
「イケメンだし、良いんじゃない?」
「誰に行く?」
女性同士のこそこそ話は聞かないようにしたが、快く承諾してくれた。
「あの金髪の人、どこかで見たことがあるような……」
女性の一人が呟き、アリサはドキッとする。
王族であるルビオの顔は、城下町の一般庶民はお目にかかることはできないため、王子だと気づかれることはないようだが。
『ルビオ』という名前と、王族の肖像画がガーネット城の門前や、教会などにも掛けられているため、勘のいい人は気がつくかもしれない、とクレイが心配していたのだ。
「ふふ、すごい美形なのでまるでおとぎ話から出てきたみたいですよね! 素敵!」
誤魔化すようにアリサが言うと、三人の女性は深く考えず、話相手になることに了承した。
ショートカットの可愛らしい女性は、壁の影で一人沈んでいるケビンの元へと向かった。場違いだ、何でこんなところに来てしまったんだ、というような絶望的な表情をしているケビンに、優しく話しかける。
「こういうところ来たのは初めてですか?」
「! ……ああ、初めてで……」
ケビンは眼帯をしていない右目を見開き、話しかけてくれた女性に返事をした。
簡単な自己紹介から会話を始めたみたいだが、どうしても女性主導になってしまっている。
次に、小柄で童顔な女性が、ウェイターと一緒に入り口付近に立っているクレイに話しかけた。
「こんばんは。お忙しそうですね」
挨拶をして、手に重ねた食器を持っているクレイを上目遣いで見つめる。
彼女の「身長差からの上目遣い」攻撃に気がつかず、クレイは爽やかな笑顔を浮かべると、
「ああいや、仕事柄、空いたグラスが置いてあると片付けたくなってしまってね。良かったら運ぶのを手伝ってくれますか?」
「え、ええ?」
一緒に食器を運ばないかという、参加者にあるまじき提案をして、相手に引かれている。
ロングヘアをゆるく巻き、バレッタで留めている大人っぽい女性は、ソファに座っているルビオの横へ向かった。
「お隣、よろしいですか?」
「……ああ、構わんが」
腕組みをして終始不服そうなルビオに女性が話しかける。
ソファの隣に座り上品に微笑むが、ルビオは女性の香水の匂いが気に入らなかったのか、眉をしかめたままだ。
「あなた、青い瞳がとても綺麗ね。宝石みたい」
女性からの率直な褒め言葉にも、
「よく言われる」
謙遜もせず低い声で返答するルビオ。
しかし、その不遜な態度も悪くないと思ったのか、巻き髪の女性はくすくすと笑うと膝に置かれたルビオの手を、自分の手と重ねた。
「ふふ、自信のある男性は嫌いじゃないわ。
休みの日とかは何をしているの?」
気さくにな話しながら、ルビオの顔を覗き込む。
美人からのボディタッチと至近距離いう必殺技を食らうが、
「気安く触るな!」
ルビオは重ねられた手を、思いっきり跳ね除けた。
その叫び声に、盛り上がっていた会場が、しん、と静まり返る。
ルビオはソファから立ち上がると、驚いて声を失っている巻き髪の女性を睨みつける。
「露出も多く下品な女め。
このルビオを馬鹿にしているのか?」
オフショルダーのドレスで、肩が出ていて胸の谷間も強調されているからだろう。
律儀に自分の名前を言ったルビオは、威嚇するように吐き捨てた。
侮辱された女性は一瞬言い返そうとしていたが、
「え、ルビオ……?
まさかあなた、ルビオ王子なの…?」
名乗った名前が、まさかこの国で一番有名かつ気高き存在である王子の名前だったため、口をあんぐりと開けて驚いている。
クレイが、運んでいた食器を慌ててテーブルに置き、口止めしようと駆け寄ったが、
「そうだが?」
その四文字で、いとも簡単にパーティ会場ごと混乱に陥れた。
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