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第十章<穂波操の物語>
第二話
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俺の勤めていたΩ風俗がある日突然閉店した。天蠍と龍二が誠治さんの組を裏切り、違う組に逃げたのだ。
その理由は解らないし、俺は何にも聞かされていない。俺はいきなり仕事を失った。
けれどその時も、余り気にしてなんていなかったのだ。
どんな一日を迎えたって、どうせ夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。死ぬまでそれを繰り返す。
でも俺には今、一緒にそれを繰り返してくれる人が居る。
「俺の実家が実は旅館をしていてね…………。風の噂で従業員が足らねぇって聞いてたんだよ。
天蠍の裏切りの事もあるしよ、田舎に身を潜めてぇって思ってたんだ。
…………お前、俺の実家に来るか??」
「えー♡誠治さんそれって、プロポーズって受け止めてもいいのぉ??」
誠治さんからの提案が余りにも嬉しくて、俺は照れながら冗談を口にする。
すると誠治さんはほんの少しだけ寂しそうに笑い、俺の唇にキスをした。
「………ああそうだ。お前に俺の残りの人生、全部捧げてやるよ」
想像していたよりずっと甘い言葉を返されて、顔を真っ赤に染めて俯く。
この人は俺の想像よりも、はるかに上の甘い言葉を、いつも俺に与えてくれるのだ。
***
俺が誠治さんに連れられて訪れた場所は、駅の目の前に綺麗な海がある観光地。
活気づいている商店街に、自然のとても多い街並み。全てが東京と違って、穏やかで新鮮だった。
誠治さんの実家は『嘉生館』という名前の温泉宿。
嘉生館を訪れて一週間くらいは、誠治さんとその御母様がよく大喧嘩をしていた。
けれど二週間目には落ち着いて、俺の事もすんなり受け入れてくれた様だ。
誠治さんの御母様の志乃さんは、口がキツいけれど優しい。
何時もなんやかんや理由を付けて、俺に着物をくれたりする。
実はお母さんと心の中で密やかに呼んでいるけれど、口では大女将と呼ぶ。
だって、本物の俺の母親より、母親っぽい世話を焼いてくれるから。嬉しくなってしまったんだ。
「なんやそんな安っぽい着物着て…………!!ウチのやるから、こっちにこい!!」
掃除の合間にお母さんに捕まって、そのまま真新しい着物を押し付けられる。
その光景を横目に見ていた誠治さんが、呆れた様に溜め息を吐いた。
「母さん…………相変わらず素直じゃねぇなぁ…………??随分操に合う着物を、選んできたんじゃねぇか?」
誠治さんはそう言いながら、お母さんに微笑みかける。彼岸花と餓者髑髏の派手な着物を羽織っていた。
お母さんは鼻を鳴らして、誠治さんから目を逸らす。
「アンタが選んだ着物は派手で下品やから。彼岸花と餓者髑髏なんて下品の極まりや。操の着物はウチが見繕う」
「おい待てや………母さんもこの間、蛇みたいな変な柄の買ってたやろ??」
「蛇やない。クロコダイルや」
誠治さんとお母さんは、なんやかんやで仲が良い。あと自分が着る着物のセンスは二人共派手。
色々な感情がお互いにあるのは察しているが、大分和やかにやり取りをしている様に思う。
お母さんから受け取った着物は、真っ黒でシンプルなデザインだ。それなのにどことなくお洒落で、上品さがある。
「わぁっ………!!ありがとうございますぅ!!!」
「操は肌が白いから、黒い着物が良く映えるな…………!!
黒い色の着物を着た操、凄く好きだ」
誠治さんの言葉に俺は微笑み、貰った着物を抱きしめる。
夜が来て朝が来て、何時も同じ日々の繰り返しでも、この日常なら幸せだと思う。
いつまでも幸せな日々が続く事を祈りながら、忙しない日常を駆け抜ける。
けれどそんな幸せな日々は、長くは続かなかったのだ。
***
咳き込む声で目を醒まして、慌てて洗面所へと向かう。洗面所には誠治さんの見慣れた後ろ姿があった。
最近の誠治さんは咳込む事が多く、俺はとても心配していた。
「誠治さん??大丈夫ぅ??最近咳多くない…………??」
誠治さんの背後に歩み寄ろうとすると、鋭い声が響き渡る。
「操!!こっちに来るな!!見るんじゃない!!!」
誠治さんが俺に向かってこんな風に怒鳴るのは、この時が初めての事だった。
俺に向かって声を荒げて怒鳴り散らした誠治さんは、口元を真っ赤な血で汚している。
真っ白な洗面器は真紅で染まっていた。
天蠍が誠治さんを裏切った理由は、誠治さんが肺に大病を患ったから。
体が良くならずに死を迎えれば、誠治さんのいた組が崩壊することを見越した上での裏切りだった。
真っ白い病室の中で誠治さんは微笑む。
何時の間にかガリガリに痩せて、手足が骨ばんで見える。
こんなに貧相な身体じゃなかった筈だと、幾度とない逢瀬を思い出す。
その姿を見ながら、この人は長くないと感じていた。
「…………俺さぁ、誠治さんの番になりたい」
一番最初にキスをした時みたいに、我儘を聞いて欲しい。
そう縋る様に願ったけれど、誠治さんはそれを聞いてはくれなかった。
「操。俺はお前の事を、出来るもんなら番にしたい。契約してお前の事を、一生俺だけのものにしたい。
でも明日くたばるかも知れねえような人間が、これからも生きてくお前を縛るつもりはねぇ。
…………ただ俺がお前を縛らないのは、俺が出来る一番の愛だ。お前は必ず幸せになるんだ」
愛してるんなら、番にしてくれよ馬鹿野郎。貴方を想って狂って死ねたら本望なのに。
誠治さんは俺にそう告げた三日後に、息を引き取った。
今でも忘れやしない、祭りの近付いた夏の午後の事だった。俺は突然、一人になったのだ。
誠治さんが居なくなった日、俺の世界が終わった気がした。
それでも夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。俺が死ぬまでそれを繰り返す。
あの人はこの世界のどこにもいやしないのに、何度も何度も繰り返す。
俺は誠治さんの遺影を抱きしめながら、ただただ咽び泣き続けた。
俺には何処にも居場所はなかったし、帰る家さえ存在してなかった。
如何に俺の人生が誠治さんだけで構築されていたかを、この時に痛い程思い知らされる。
俺にはもう何も残っていない。そう思いながら落魄れる。
願わくは一日でも早く日が過ぎて、あの人の元に行けたらいいのに。とっとと死んでしまえたらいいのに。
そんな最中に俺の身体に異変が起きた。
誠治さんの葬式から二週間。身体が怠い事に気が付いた。
夏風邪だろうと思っていた症状は、妊娠の初期の症状。
病院に身体を診てもらいに行き、俺の妊娠が発覚したのだ。しかもいきなり双子の母。
そういえば嘉生館に勤める様になってから、避妊薬の使用をやめていた。
誠治さんの身体が悪くなる直前に、ダメ元で図った結果が出た。
その知らせはまるで生きろと言わんばかりで、俺の生命力を甦らせた。
更に誠治さんの遺言により、俺は嘉生館の経営に回る事になっていたのだ。
生きていかなければいけない。彼の忘れ形見を守りながら。
嘉生館もお腹の子供も、俺が守らなければいけない。
それを知った時、俺には沢山の大事なものがあると思った。
***
目を醒ませば見慣れた天井と、心配そうなお母さんの顔がある。
確か俺は虎ちゃんを家から無理矢理追い返して、床で眠ってしまった事に気が付いた。
お母さんの表情はとても心配そうで、顔に疲れが出ている。
この人は責任感が強いから、少し無理をしてしまう所があるのだ。
そういう所が俺にも通ずる所があって、上手くやっていけてるんだと思うけど。
身体を起こして背筋を伸ばし、笑顔を作って気丈に振る舞う。
疲れたお母さんの顔を見た俺は、明日にでも嘉生館に舞い戻ろうと考えていた。
何時までも心配ばかりを掛けていてはいけない。
俺が戦わなければならない事を、何人の人に戦わせているんだろうか。
「………操、身体は…………」
そう言いながら俺の背中を撫でるお母さんに、満面の笑顔を返す。
「大丈夫です大女将!!ていうか、俺明日から嘉生館に戻ります!!!」
俺がそう返事を返すと、お母さんの顔が露骨に悲し気になった。
今日の俺はどうやら、いろんな人を悲しい気持ちにさせているらしい。
虎ちゃんだって泣かせてしまったし、本当に申し訳ない限りだ。
斎川虎之助。あだ名は虎ちゃん。彼はとっても不思議な少年だった。
彼に初めて逢った時に、誠治さんと初めて出逢った日を思い返したのだ。
彼と対峙した時も、体中の毛が逆立つような感覚がした。
虎ちゃんは根性があって、どんなに冷たくしても、物凄い勢いで俺に縋り付く。
こんなに根性がある男に好かれた事なんて、今までなかったとさえ思う。
でもあれだけ突っぱねたなら、彼はもう俺に向かっては来れない筈だ。
「赦さへん………!!お前はまだ嘉生館に戻るな!!!」
「嫌です!!俺このままじゃ頭おかしくなりそう!!せめて働かせてください!!女将の仕事じゃなくても良いから!!」
声を荒げたお母さんと言い合いながら、仕事の準備をし始める。俺はこの時にやけくそだった。
どんな事が起きたって、どうせ夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。
俺が死を迎えるその日まで、それを繰り返す事を解ってる。
それなら俺が耐えきれなくなるその時まで、駆け抜けてやりたいのだ。命より大切な嘉生館を守るために。
その理由は解らないし、俺は何にも聞かされていない。俺はいきなり仕事を失った。
けれどその時も、余り気にしてなんていなかったのだ。
どんな一日を迎えたって、どうせ夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。死ぬまでそれを繰り返す。
でも俺には今、一緒にそれを繰り返してくれる人が居る。
「俺の実家が実は旅館をしていてね…………。風の噂で従業員が足らねぇって聞いてたんだよ。
天蠍の裏切りの事もあるしよ、田舎に身を潜めてぇって思ってたんだ。
…………お前、俺の実家に来るか??」
「えー♡誠治さんそれって、プロポーズって受け止めてもいいのぉ??」
誠治さんからの提案が余りにも嬉しくて、俺は照れながら冗談を口にする。
すると誠治さんはほんの少しだけ寂しそうに笑い、俺の唇にキスをした。
「………ああそうだ。お前に俺の残りの人生、全部捧げてやるよ」
想像していたよりずっと甘い言葉を返されて、顔を真っ赤に染めて俯く。
この人は俺の想像よりも、はるかに上の甘い言葉を、いつも俺に与えてくれるのだ。
***
俺が誠治さんに連れられて訪れた場所は、駅の目の前に綺麗な海がある観光地。
活気づいている商店街に、自然のとても多い街並み。全てが東京と違って、穏やかで新鮮だった。
誠治さんの実家は『嘉生館』という名前の温泉宿。
嘉生館を訪れて一週間くらいは、誠治さんとその御母様がよく大喧嘩をしていた。
けれど二週間目には落ち着いて、俺の事もすんなり受け入れてくれた様だ。
誠治さんの御母様の志乃さんは、口がキツいけれど優しい。
何時もなんやかんや理由を付けて、俺に着物をくれたりする。
実はお母さんと心の中で密やかに呼んでいるけれど、口では大女将と呼ぶ。
だって、本物の俺の母親より、母親っぽい世話を焼いてくれるから。嬉しくなってしまったんだ。
「なんやそんな安っぽい着物着て…………!!ウチのやるから、こっちにこい!!」
掃除の合間にお母さんに捕まって、そのまま真新しい着物を押し付けられる。
その光景を横目に見ていた誠治さんが、呆れた様に溜め息を吐いた。
「母さん…………相変わらず素直じゃねぇなぁ…………??随分操に合う着物を、選んできたんじゃねぇか?」
誠治さんはそう言いながら、お母さんに微笑みかける。彼岸花と餓者髑髏の派手な着物を羽織っていた。
お母さんは鼻を鳴らして、誠治さんから目を逸らす。
「アンタが選んだ着物は派手で下品やから。彼岸花と餓者髑髏なんて下品の極まりや。操の着物はウチが見繕う」
「おい待てや………母さんもこの間、蛇みたいな変な柄の買ってたやろ??」
「蛇やない。クロコダイルや」
誠治さんとお母さんは、なんやかんやで仲が良い。あと自分が着る着物のセンスは二人共派手。
色々な感情がお互いにあるのは察しているが、大分和やかにやり取りをしている様に思う。
お母さんから受け取った着物は、真っ黒でシンプルなデザインだ。それなのにどことなくお洒落で、上品さがある。
「わぁっ………!!ありがとうございますぅ!!!」
「操は肌が白いから、黒い着物が良く映えるな…………!!
黒い色の着物を着た操、凄く好きだ」
誠治さんの言葉に俺は微笑み、貰った着物を抱きしめる。
夜が来て朝が来て、何時も同じ日々の繰り返しでも、この日常なら幸せだと思う。
いつまでも幸せな日々が続く事を祈りながら、忙しない日常を駆け抜ける。
けれどそんな幸せな日々は、長くは続かなかったのだ。
***
咳き込む声で目を醒まして、慌てて洗面所へと向かう。洗面所には誠治さんの見慣れた後ろ姿があった。
最近の誠治さんは咳込む事が多く、俺はとても心配していた。
「誠治さん??大丈夫ぅ??最近咳多くない…………??」
誠治さんの背後に歩み寄ろうとすると、鋭い声が響き渡る。
「操!!こっちに来るな!!見るんじゃない!!!」
誠治さんが俺に向かってこんな風に怒鳴るのは、この時が初めての事だった。
俺に向かって声を荒げて怒鳴り散らした誠治さんは、口元を真っ赤な血で汚している。
真っ白な洗面器は真紅で染まっていた。
天蠍が誠治さんを裏切った理由は、誠治さんが肺に大病を患ったから。
体が良くならずに死を迎えれば、誠治さんのいた組が崩壊することを見越した上での裏切りだった。
真っ白い病室の中で誠治さんは微笑む。
何時の間にかガリガリに痩せて、手足が骨ばんで見える。
こんなに貧相な身体じゃなかった筈だと、幾度とない逢瀬を思い出す。
その姿を見ながら、この人は長くないと感じていた。
「…………俺さぁ、誠治さんの番になりたい」
一番最初にキスをした時みたいに、我儘を聞いて欲しい。
そう縋る様に願ったけれど、誠治さんはそれを聞いてはくれなかった。
「操。俺はお前の事を、出来るもんなら番にしたい。契約してお前の事を、一生俺だけのものにしたい。
でも明日くたばるかも知れねえような人間が、これからも生きてくお前を縛るつもりはねぇ。
…………ただ俺がお前を縛らないのは、俺が出来る一番の愛だ。お前は必ず幸せになるんだ」
愛してるんなら、番にしてくれよ馬鹿野郎。貴方を想って狂って死ねたら本望なのに。
誠治さんは俺にそう告げた三日後に、息を引き取った。
今でも忘れやしない、祭りの近付いた夏の午後の事だった。俺は突然、一人になったのだ。
誠治さんが居なくなった日、俺の世界が終わった気がした。
それでも夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。俺が死ぬまでそれを繰り返す。
あの人はこの世界のどこにもいやしないのに、何度も何度も繰り返す。
俺は誠治さんの遺影を抱きしめながら、ただただ咽び泣き続けた。
俺には何処にも居場所はなかったし、帰る家さえ存在してなかった。
如何に俺の人生が誠治さんだけで構築されていたかを、この時に痛い程思い知らされる。
俺にはもう何も残っていない。そう思いながら落魄れる。
願わくは一日でも早く日が過ぎて、あの人の元に行けたらいいのに。とっとと死んでしまえたらいいのに。
そんな最中に俺の身体に異変が起きた。
誠治さんの葬式から二週間。身体が怠い事に気が付いた。
夏風邪だろうと思っていた症状は、妊娠の初期の症状。
病院に身体を診てもらいに行き、俺の妊娠が発覚したのだ。しかもいきなり双子の母。
そういえば嘉生館に勤める様になってから、避妊薬の使用をやめていた。
誠治さんの身体が悪くなる直前に、ダメ元で図った結果が出た。
その知らせはまるで生きろと言わんばかりで、俺の生命力を甦らせた。
更に誠治さんの遺言により、俺は嘉生館の経営に回る事になっていたのだ。
生きていかなければいけない。彼の忘れ形見を守りながら。
嘉生館もお腹の子供も、俺が守らなければいけない。
それを知った時、俺には沢山の大事なものがあると思った。
***
目を醒ませば見慣れた天井と、心配そうなお母さんの顔がある。
確か俺は虎ちゃんを家から無理矢理追い返して、床で眠ってしまった事に気が付いた。
お母さんの表情はとても心配そうで、顔に疲れが出ている。
この人は責任感が強いから、少し無理をしてしまう所があるのだ。
そういう所が俺にも通ずる所があって、上手くやっていけてるんだと思うけど。
身体を起こして背筋を伸ばし、笑顔を作って気丈に振る舞う。
疲れたお母さんの顔を見た俺は、明日にでも嘉生館に舞い戻ろうと考えていた。
何時までも心配ばかりを掛けていてはいけない。
俺が戦わなければならない事を、何人の人に戦わせているんだろうか。
「………操、身体は…………」
そう言いながら俺の背中を撫でるお母さんに、満面の笑顔を返す。
「大丈夫です大女将!!ていうか、俺明日から嘉生館に戻ります!!!」
俺がそう返事を返すと、お母さんの顔が露骨に悲し気になった。
今日の俺はどうやら、いろんな人を悲しい気持ちにさせているらしい。
虎ちゃんだって泣かせてしまったし、本当に申し訳ない限りだ。
斎川虎之助。あだ名は虎ちゃん。彼はとっても不思議な少年だった。
彼に初めて逢った時に、誠治さんと初めて出逢った日を思い返したのだ。
彼と対峙した時も、体中の毛が逆立つような感覚がした。
虎ちゃんは根性があって、どんなに冷たくしても、物凄い勢いで俺に縋り付く。
こんなに根性がある男に好かれた事なんて、今までなかったとさえ思う。
でもあれだけ突っぱねたなら、彼はもう俺に向かっては来れない筈だ。
「赦さへん………!!お前はまだ嘉生館に戻るな!!!」
「嫌です!!俺このままじゃ頭おかしくなりそう!!せめて働かせてください!!女将の仕事じゃなくても良いから!!」
声を荒げたお母さんと言い合いながら、仕事の準備をし始める。俺はこの時にやけくそだった。
どんな事が起きたって、どうせ夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。
俺が死を迎えるその日まで、それを繰り返す事を解ってる。
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