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66.Research④
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藤澤さんが真面目な顔をして物憂げな感じで言うと信憑性が増すから不思議だ。それは彼の醸し出す独特の雰囲気というかオーラみたいなものが他の凡庸な人間には無いものだからかもしれない。現に隣の松浦も彼の言葉を信じ得意げに乗っかる。
「ですよね。三浦なんか付け入る隙がないって言ってやって下さいよ」
それにより、私はまたシュンとして。そんな私を気にかけてくれた藤澤さんは松浦に調子にのるなと釘を刺し、あろう事か私を拝むように両手を合わせた。
「三浦さん、ゴメンね」
「え?な、なんでですか?」
彼のいきなりの謝罪に目が点になり、信じられない光景に目を数回瞬かせてしまう。松浦もなんで藤澤さんが私に謝っているのか皆目見当もつかないらしく、目を見開いて私と藤澤さんの顔を交互に見比べるばかり。唯一、この場でそうなっている状況の理由を知っている彼は、付き合っている彼女との悩みを私たちに語るのである。
「実は彼女とは付き合ったばかりで少しの事でも不安にさせたくないんだ。だから、バレンタインとかそういうのも受け取るのは、ちょっと...。三浦さんの気持ちはすごく嬉しいんだけどさ」
「は、はぁ...」
私は謝られた事に困惑し、理解できないまま生返事。それなのに松浦は鬼の首を取ったかのように、私に畳み掛けた。
「ほら、主任は一途だって言ったろ?だから無理だって。でも、主任の彼女ってどんな人なんですか?」
普段、怖いと陰口を叩いている上司のプライベートが気になって仕方が無いのだろう。私にかこつけて、私の傷口に塩を塗るような事をさらに聞こうとしている。
「どんなって...」
普段、答えなそうなこの質問を彼は私の方をチラリと見てから、うーんと言い淀み、何やら考えているみたいで、松浦はそれを急かす。
「...そういえば、海外の人って聞きましたけど?」
...海外!?日本人じゃ無いの!?
ますます自分とかけ離れた人物像だと呆然としていたら、藤澤さんは躊躇いながらもきっぱりと言い切った。
「好き勝手なこというなよ。...彼女はれっきとした日本人」
なんだとホッとしたのも束の間、またしても松浦が。
「へぇ、なんか噂と違いますね。でも、主任の彼女ってメチャクチャ美人とかっぽい。スッチーとか、モデルとか」
それには思わず私自身も納得しかけると「まさか...」と、こちらも顔を横に振って松浦の想像を即座に否定する。そのうえで。
「容姿の良さは人それぞれの価値観だからなんとも言えないけど。一見、普通かもしれないけれど俺にとっては可愛くて仕方がない。そうだな...三浦さんによく似ているよ。外見も中身も」
「...ははは。三浦ですか?いくらなんでもそんな冗談はよして下さいよ。例え話にしても相手が酷すぎますって」
私はこの時点で私の事を話してくれていると察して恥ずかしくなり俯いているというのに、松浦はどうも私と彼が結びつかないらしい。それだけ釣り合いがとれていないと見られているのかと思うと、嬉しいやら、悲しいやら。
でも、藤澤さんはちゃんと私の前でも言葉にしてくれた。
「そういう容姿もひっくるめて俺の方が参っているから。今は彼女との間に余計な波風は、一切、立てたくないんだ。だから、今年のバレンタインのチョコレートとやらは彼女のものしかほしくないし、嬉しくない」
こんな赤裸々にプライベートの事を話す上司に松浦は戸惑いを隠せないようで。
「...しゅ、主任の方が参っているって本当ですか?」
「そうだよ、多分、俺の方がベタ惚れだ」
ハァッと息を大げさに吐いて見せ、テーブルに肘をつき、頬杖をつく。アンニュイな雰囲気を出していたけれど、冷静に考えると盛大なただの惚気だ。しかも、ここまでくれば誰のことを話しているのか予想がつくだろうと言わんばりに、当事者の私に向かって。
「そういうわけだから、今度のバレンタインは一緒に過ごせるのをすごく楽しみにしてる。三浦さんには本当にごめんとしか言いようが...」
再び謝られたけれどさっきとは意味合いが全く違うことに気がついてしまったものだから、顔が内側から熱くなるのが自分でも分かる。それは一目瞭然みたいで、松浦が私を茶化した。
「三浦、失恋決定」
シレッと言い放つ松浦に、私は少々口を尖らせムッとする。藤澤さんは私たちに苦笑いしていたけれど、ここは庇ってくれた。
「おいおい、三浦さんのことをあまり困らせるなよ」
「俺は別に三浦を困らせてなんか...。こいつがあまりにもどうしようもなくて」
どうしてこうも松浦は私に対して辛口なんだと思うと、藤澤さんもそれには私に同調してくれて。
「こら、そういうところだ。ねぇ、三浦さん?」
ただ、藤澤さんが私に笑いかけてくれると私の方は演技下手な分、やっぱり、挙動がおかしくなってしまい、ポーカーフェースはできなさそう。
「...あ。わ、私。そろそろ...」
ボロが出る前に時計を気にするふりをしながら席を立つ。
「...じ、時間なので失礼します」
「うん。じゃあね」
松浦は「おう」くらいしか言わないけれども、藤澤さんはひらひらと手を振り見送ってくれた。それには、会釈しかできずにダッシュで営業部へと戻る。すると、タイミングよくメールの着信があり。それは別れたばかりの藤澤さんからのものだった。
『俺の話した事が真実だから松浦の言う事は真に受けないように。それと来週末は空けたから泊まりにおいで』
社食での言動といい、このメールといい、私の好きな人は超能力者じゃないかと思うくらいすぐ不安になる私の事を分かっていると思う。
そうでなきゃ、松浦の前であんなプライベートな話はしないだろうし、あの私に対する謝罪の仕方がいつものクールなイメージと違っていた。
これがいわゆる、ギャップ萌え...ですか?
さっきの藤澤さんの言動を思い返しただけで、スマホを握ったまま身悶える。ゴンっと大きな音を立ててデスクに突っ伏したままだったから、周りから見たらさぞかしそれは怪しげな行動に映ることだろう。
...良かった、人がいなくて。
「ですよね。三浦なんか付け入る隙がないって言ってやって下さいよ」
それにより、私はまたシュンとして。そんな私を気にかけてくれた藤澤さんは松浦に調子にのるなと釘を刺し、あろう事か私を拝むように両手を合わせた。
「三浦さん、ゴメンね」
「え?な、なんでですか?」
彼のいきなりの謝罪に目が点になり、信じられない光景に目を数回瞬かせてしまう。松浦もなんで藤澤さんが私に謝っているのか皆目見当もつかないらしく、目を見開いて私と藤澤さんの顔を交互に見比べるばかり。唯一、この場でそうなっている状況の理由を知っている彼は、付き合っている彼女との悩みを私たちに語るのである。
「実は彼女とは付き合ったばかりで少しの事でも不安にさせたくないんだ。だから、バレンタインとかそういうのも受け取るのは、ちょっと...。三浦さんの気持ちはすごく嬉しいんだけどさ」
「は、はぁ...」
私は謝られた事に困惑し、理解できないまま生返事。それなのに松浦は鬼の首を取ったかのように、私に畳み掛けた。
「ほら、主任は一途だって言ったろ?だから無理だって。でも、主任の彼女ってどんな人なんですか?」
普段、怖いと陰口を叩いている上司のプライベートが気になって仕方が無いのだろう。私にかこつけて、私の傷口に塩を塗るような事をさらに聞こうとしている。
「どんなって...」
普段、答えなそうなこの質問を彼は私の方をチラリと見てから、うーんと言い淀み、何やら考えているみたいで、松浦はそれを急かす。
「...そういえば、海外の人って聞きましたけど?」
...海外!?日本人じゃ無いの!?
ますます自分とかけ離れた人物像だと呆然としていたら、藤澤さんは躊躇いながらもきっぱりと言い切った。
「好き勝手なこというなよ。...彼女はれっきとした日本人」
なんだとホッとしたのも束の間、またしても松浦が。
「へぇ、なんか噂と違いますね。でも、主任の彼女ってメチャクチャ美人とかっぽい。スッチーとか、モデルとか」
それには思わず私自身も納得しかけると「まさか...」と、こちらも顔を横に振って松浦の想像を即座に否定する。そのうえで。
「容姿の良さは人それぞれの価値観だからなんとも言えないけど。一見、普通かもしれないけれど俺にとっては可愛くて仕方がない。そうだな...三浦さんによく似ているよ。外見も中身も」
「...ははは。三浦ですか?いくらなんでもそんな冗談はよして下さいよ。例え話にしても相手が酷すぎますって」
私はこの時点で私の事を話してくれていると察して恥ずかしくなり俯いているというのに、松浦はどうも私と彼が結びつかないらしい。それだけ釣り合いがとれていないと見られているのかと思うと、嬉しいやら、悲しいやら。
でも、藤澤さんはちゃんと私の前でも言葉にしてくれた。
「そういう容姿もひっくるめて俺の方が参っているから。今は彼女との間に余計な波風は、一切、立てたくないんだ。だから、今年のバレンタインのチョコレートとやらは彼女のものしかほしくないし、嬉しくない」
こんな赤裸々にプライベートの事を話す上司に松浦は戸惑いを隠せないようで。
「...しゅ、主任の方が参っているって本当ですか?」
「そうだよ、多分、俺の方がベタ惚れだ」
ハァッと息を大げさに吐いて見せ、テーブルに肘をつき、頬杖をつく。アンニュイな雰囲気を出していたけれど、冷静に考えると盛大なただの惚気だ。しかも、ここまでくれば誰のことを話しているのか予想がつくだろうと言わんばりに、当事者の私に向かって。
「そういうわけだから、今度のバレンタインは一緒に過ごせるのをすごく楽しみにしてる。三浦さんには本当にごめんとしか言いようが...」
再び謝られたけれどさっきとは意味合いが全く違うことに気がついてしまったものだから、顔が内側から熱くなるのが自分でも分かる。それは一目瞭然みたいで、松浦が私を茶化した。
「三浦、失恋決定」
シレッと言い放つ松浦に、私は少々口を尖らせムッとする。藤澤さんは私たちに苦笑いしていたけれど、ここは庇ってくれた。
「おいおい、三浦さんのことをあまり困らせるなよ」
「俺は別に三浦を困らせてなんか...。こいつがあまりにもどうしようもなくて」
どうしてこうも松浦は私に対して辛口なんだと思うと、藤澤さんもそれには私に同調してくれて。
「こら、そういうところだ。ねぇ、三浦さん?」
ただ、藤澤さんが私に笑いかけてくれると私の方は演技下手な分、やっぱり、挙動がおかしくなってしまい、ポーカーフェースはできなさそう。
「...あ。わ、私。そろそろ...」
ボロが出る前に時計を気にするふりをしながら席を立つ。
「...じ、時間なので失礼します」
「うん。じゃあね」
松浦は「おう」くらいしか言わないけれども、藤澤さんはひらひらと手を振り見送ってくれた。それには、会釈しかできずにダッシュで営業部へと戻る。すると、タイミングよくメールの着信があり。それは別れたばかりの藤澤さんからのものだった。
『俺の話した事が真実だから松浦の言う事は真に受けないように。それと来週末は空けたから泊まりにおいで』
社食での言動といい、このメールといい、私の好きな人は超能力者じゃないかと思うくらいすぐ不安になる私の事を分かっていると思う。
そうでなきゃ、松浦の前であんなプライベートな話はしないだろうし、あの私に対する謝罪の仕方がいつものクールなイメージと違っていた。
これがいわゆる、ギャップ萌え...ですか?
さっきの藤澤さんの言動を思い返しただけで、スマホを握ったまま身悶える。ゴンっと大きな音を立ててデスクに突っ伏したままだったから、周りから見たらさぞかしそれは怪しげな行動に映ることだろう。
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