異世界わんこ

洋里

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第二章

王家の谷

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 王家の谷とは、ハイランド地方の岩山の谷にある王族の墓所であるが、現世でのエジプトにあるものとは違い、ミイラなどは埋まっていない。
 ロランの国の代々の王や王家の者が眠る墓地であり、まつるための立派な石造りの仏殿が鎮座している。
 だが、そのすぐ横にダンジョンが発生して以来、墓としてよりも、ダンジョンとしての方が市井の人々には馴染みが深いであろう。
 ダンジョン内には、希少なエメラルドの魔宝石をドロップする、コカトリスやバジリスクが生息しているのだが、その石化能力や、まき散らされる毒の為に攻略に訪れる冒険者は多くはない。
 石化や毒に対処できる装備や能力がなければ、最下層まで到達するのは難しいと思われる。
 しかし、わたしもフレッドもセイも、そして犬達も、対処できる装備も能力もないのだが。
 ヒルダが、何か解決策を持っているのだろうか?
「ヒルダ、コカトリスやバジリスク対策って、何かあるんですか?」
「うむ、まずはイタチを捕まえるのじゃ」
「イタチですか?」
「そうじゃ、イタチはバジリスクの天敵なのじゃ」
 そう言って、ヒルダはせっせと罠を仕掛けて回っている。
 捕獲用のケージに、餌になる肉や果物を仕込んだものだ。
 森の中の、ヒルダいわくポイントに仕掛けて一晩置くと、ほぼ全ての罠に動物が入っていた。
 その内、タヌキやウリボウはとき放つと、残ったイタチは26匹ほどだった。
 それをケージに入れたまま、すでにもらい受けて、魔法バッグに入れていた馬小屋の中に置く。
 ここなら、クルルが面倒を見てくれるので安心だ。
 その罠を仕掛けていた間に、なにやら、装置のようなものも用意していた。
 全体が拡大鏡で囲まれ、中心部に物が置けるようになっていて、それに長めの持ち手が付いた、わりとアナログな装置。
 それも、
「秘密兵器じゃ」
と、ヒルダは得意そうに言っていたが、有無をいわせず、わたしの魔法バッグに収納させられる。
 他にも、ラッパのような道具や旅仕度のアイテムを持たされたが、とりあえずバッグの中の家の2階の空き部屋に入れておいた。
 最近はバッグの出し入れも慣れたので、この辺に置こう、と思いながら入れるとちゃんとその場所に収納されている。
 出す時も食糧庫のパン、などと指定して思えばちゃんとすぐ取り出せる。
 あとは念の為にと、万能薬を数個ずつ皆に渡してくれて、
「これでまぁ、よいじゃろう。 出かけようか」
と、満足そうに微笑むヒルダ。
「王家の谷は王都の北なんだけど、どうやって移動する? 馬で駆けても、途中の街での休憩も含めて、片道で1週間はみた方がいいと思うけど」
と、フレッドが言うと。
「お主が、王都近くを通るのは危険じゃろ。 我に任せよ」
と、ヒルダが地下の倉庫から、いくつかの台座に乗せられた丸い石を出してくる。
「これが、一番近そうじゃの」
と、選び出すと、
「あとこれが、こちらへの石」
と、2個を残してまた仕舞い込む。
「ヒルダ殿、これは?」
 セイがたずねると、さらに得意そうに満面の笑顔で答えるヒルダ。
「帰還石じゃ。 こっちが王家の谷に一番近い村、アジフに繋がっておる。 こっちは帰り用で、この小屋の前に戻れる」
「そんな凄いものを、個人所有してるのか?」
 フレッドが、驚いたように聞くが
「師匠が、ダンジョンの帰還石を調べて、研究の末に再現されたのじゃ」
と、ヒルダは平然としている。
「うーん、オズワルド先生は本当に凄いな。 大錬金術師、といわれるだけの事はあるということか」
「と言うか、アジフの村は、今はもう廃村ですよね? そんな所になぜ」
と、セイ。
「かなり前に魔導書の探索の為に訪れて、しばらく滞在されていた、としか聞いていないが」
「色々と、熱心に研究されているんですね」
「うーん何じゃったかな? 怪物を呼び出す呪文とかが書かれた魔導書で、我も呪文の一部を暗記させられたんじゃが。 確か 『ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん』 じゃったかな? どこかで 『いあ! いあ!』 が入っておった気もするのじゃが?」
 考え込むヒルダの横で、ちょっとフレッドが青ざめる。
「いや、ヒルダ。 何だかそれ、途轍とてつもなくヤバそうだからやめてくれ」
「ん? そうか? まぁよい。 そういう訳で、この帰還石を使えば、あっという間に王家の谷の近くまでは行けるのじゃ」
 そうして、旅の支度とバジリスク対策を終えたヒルダは、
「師匠に出立の挨拶をしよう」
と、言って人形達の作業場に入って行く。
 中には人形とオズワルドさんがいて、ますますファンタジーな世界になっていた。
「師匠、それでは出かけてきます」
「おぉ、支度は整ったようだな。 どれ、これを持って行きなさい」
 そう言って、オズワルドさんが指し示したのは、古びたほうきだった。
「ありがとうございます、師匠!」
 ヒルダは、喜んで受け取っている。
 そして、
「マナ殿、ちょっとこちらへ」
と、わたしもオズワルドさんに手招きされる。
「なんでしょう?」
と、近くに行くと、ちょいちょい、とさらに手招きされるので、耳をお顔に近付ける。
「ヒルダをよろしく頼みます。 あの子は、学生時代に飛び級を繰り返したせいで、同年代の友を作る機会を逸しましたのでな、貴女が、今までで一番年の近い友という事になります。 この旅でいい仲間とも、姉ともなって支えてやって頂きたい」
 そう、こっそりと耳打ちされる。
「はい、できる限り」
 そう答えるが、わたしだって、本当はかなり年上なんだけどね。
「そのままの貴女で、接してくだされば十分ですからな」
 オズワルドさんはそう言って、にっこり笑ってくださる。
 何となくだけど、わたしの実年齢も見透かしていらっしゃるのかな?
 そうしてわたし達は、帰還石によって、王家の谷の近くだというアジフへと旅立ったのだった。


 帰還石に手を触れて降り立った場所は、元は村だったというが、今は石造りの建物が崩れた跡のある荒れた土地だった。
 周りは、切り立った岩山に囲まれた殺風景な場所。
 なぜこんな所に村があったのか、疑問に思うが、昔はこの近くにも鉱山があって、賑わっていた時代もあるのだという。
 そこから、さらに岩山の谷へと向かって進まなければならないが、フレッドとセイは馬で、わたしはハクに大きくなってもらって、ヒルダはオズワルドさんに渡された箒にまたがり、空中を進む。
 もちろん、ミルクはセイさんの肩の上、ココはわたしの前に乗っている。
「そうして箒で飛んでいると、錬金術師と言うよりも、まるきり物語の中の魔女だなぁ」
 フレッドが、からかうように言うが、
「まぁ、どちらも大して違いはないわ」
と、ヒルダも答える。
 そうして、谷へと下る事、3時間ほども経っただろうか、岩山にぽっかりと開いた洞が見える。
 そこが、今回攻略するネクロバレー・ダンジョンの入り口だった。
 中に入ると、通常の洞窟と変わらない様子で、思ったよりもかなり狭い。
 ただ、その岩盤の床に、下り階段がぽつんとあるのみだ。
 そこでヒルダが、
「マナ、イタチを出してくれ」
と、おもむろに手をだす。
 言われた通りに、イタチの入った罠をひとつずつ渡していく。
 渡したそばから、罠の扉を開けてダンジョンの下り階段へとイタチ達をとき放つ。
 26匹全部を放し終えると、
「これで、しばし待とう」
と言うので、とりあえずお昼もだいぶ過ぎているので、お弁当を食べて待つことにする。
 一時間ほど経った頃に、
「そろそろいいじゃろう、入るぞ」
と、先に立って階段を下りていくヒルダ。
 一応、階段を下りた先なので、ここが2階層という事になる。
 前もって捕まえたイタチ達の気配は、ココに覚えてもらっていたので、イタチと敵の索敵をして貰うと、
(どっちもいない、気配はないよ)
と言う。
「ふむ、ではマナ、引き寄せをしてくれ」
と、ヒルダに促されて、補助魔法の引き寄せを使うと、沢山のドロップ品が周りに集まってきた。
 ドロップ品を回収しながら、
「どうしてイタチを中にとき放つだけで、こんな状態になるの?」
と聞くと、
「イタチはバジリスクの天敵だと言ったじゃろ。 イタチの体臭が、バジリスクには猛毒になるのじゃ。 反対に、イタチにはバジリスクの石化も毒も効かんのでな」
と、ヒルダは得意そうだ。
 そして、ドロップ品の中にあった、小さなエメラルド原石を長い紐付きの小袋に入れる。
 フロアは少し迷路のようになっていて、ドロップ品を回収したあとは、階段を探して歩く。
 次の階でも、またその次の階でも同じ繰り返しで、エメラルド原石が入った小袋が7つになったところで、それぞれの首にかけるように渡される。
「これで毒の耐性効果じゃ。 直接咬まれたり、引っかかれたりせん限り、空気中にまき散らされる毒は効かんようになる。 奴等の毒は強烈じゃからの、なるべくは遠距離で攻撃する事。 武器は、すぐ洗浄する事が大事じゃ」
 さらに研磨されたエメラルドもいくつか出始めた中で、ひときわ大きく輝きも美しい物を、準備していた拡大鏡で囲まれた装置の中に入れる。
 パっと見、すごく巨大なエメラルドが、光り輝いているようにみえる。
「ココちゃん、敵が探知できたら教えてくださいなのじゃ」
とココに頼んで、また下へと降りる。
 5階層でようやく、
(敵の気配、次の曲がり角の向こうにいる)
とココ。
 ヒルダにも直接伝えたようで、
「分かった、お主等は我の後ろに居てくれ」
と前に出ながら、
「マナ、渡しておいたラッパを出してくれ」
と指示される。
 ラッパを出すと、
「この装置を曲がり角から向こうへだしたら、そのラッパを思いっ切り吹いてくれ」
と言いながら、光り輝くエメラルドの拡大装置の持ち手を持って、ぐぐっと通路の向こうへと伸ばす。
 わたしが、ラッパを吹き鳴らすと、

 コッコッコッコッコケーッ! コッコッコッ、コケーコッコー!

という鶏の鳴き声が響き渡る。
 余りに意外でびっくりしていると、通路の曲がった向こう側で、
「グギャギャッ! グギャッ!」
という、けたたましい声が聞こえる。
「今じゃ。 フレッド、セイ、やっつけてくれ!」
 ヒルダのかけ声と共に、走りだすフレッドとセイ。
 わたしも遅れて追いかけると、すでにバジリスクは切り捨てられ、倒れ込んでいた。
 ビクッ、ビクッ、と痙攣けいれんしているバジリスクは、身長1m、尾の長さ1mといったところか。
 見た目は、ほぼ大きなトカゲだが、頭部に冠のような形の突起物がある。
 そして背中には、体の大きさの割には小さな、蝙蝠こうもりに似た羽がついている。
 見開いた大きな目は、爬虫類特有の瞳孔が縦長のもので、今は光が失われつつあった。
 フレッドもセイも、使用した武器に付着した毒を、すぐ洗浄魔法で洗っている。
「今のは?」
と聞くと、
「バジリスクは雄鶏の鳴き声が嫌いなのじゃ。 だから、その雄鶏のラッパでびっくりさせて、びっくりするとこちらを見るじゃろ。 そうすると、この拡大されたエメラルドを凝視する事になる。 奴等は、エメラルドを見ると目が潰れて、見えなくなるのじゃ」
とヒルダ。
「その見えなくなったすきに倒してしまう、と」
「じゃな」
「凄いですね」
「そうじゃろ。 これが、錬金術師の戦い方じゃ」
 なんだか、ヒルダがとても格好よく見える。
 ここでは、その一体だけが残っていたようで、あとは、階段前で引き寄せをして、ドロップ品や宝箱を回収する。
 ドロップ品は、バジリスクの羽や鱗、エメラルドとその原石だった。
 宝箱を開けると、四角いエメラルドカットの施された、大粒のエメラルドがでてくる。
「おぉ、これは毒無効効果が付いとる。 フレッド、ポケットにでも入れておけ」
と、ヒルダが言って、フレッドに渡そうとするが、フレッドは、
「いや、これはヒルダが持っておけ。 今回の作戦は、ヒルダがいなければ成り立たないからな」
と断ってしまう。
「ふむ。 では、次に出たのはお主のじゃからの」
と、ヒルダはニヤニヤしながら自分の懐にしまう。
「何がおかしい?」
と、フレッドが、ちょっとムッとして聞くと、
「いや何。 学生時代から比べると、お主もやっとレディファーストが身についたものじゃと、感慨かんがい深くてのう」
「僕は、元から女性には優しいつもりだが?」
「いやいや、昔は、もう少し我儘わがまま暴君ぼうくんであったぞ」
 からかい口調のヒルダは、とても楽しそうだ。
「なぁ、セイ、お主も苦労しとったよのう」
「俺は、今でも苦労しています」
と、にこやかに返すセイ。
「フレッドは、今も結構、我儘ですよね」
と、わたしも続けると、
「何だよ、みんな揃って……」
と、フレッドは、少しねてしまったようだ。

「さて、冗談はこのくらいにして、先に進むとするか。 ココちゃん、また敵がいたら教えて下さいなのじゃ」
 ヒルダがそう言って、ダンジョン攻略に戻る。
 生き残りのバジリスクを倒しつつ、6階層、7階層と下りて行く。
「8階層は、安全地帯じゃ」
と言って、ひと休みしようとそれぞれ腰を下ろす中、今度は、ヒルダが透明マントを取り出した。
「マナ、すまんが、お主のケラウノスを貸してくれんか?」
「いいですが、どうするんですか?」
「次の階層からは、コカトリスが出るのじゃ。 ちいっと行って、タマゴを取ってくるから、待っててくれ」
「え、一人で行くんですか?」
「うむ。 この透明マントと、ケラウノスがあれば大丈夫じゃ。 見られなければ石化はせんし、万が一でも、コカトリスは雷が弱点じゃから、ケラウノスで雷をお見舞いすれば最低でも麻痺するしの」
「だったら、俺が行きますよ」
とセイが言うが、
「大丈夫じゃ。 それにこの透明マントは我のものじゃ、貸してはやらんぞ」
と、悪戯っぽく笑って、さっさと下の階層へ下りて行ってしまう。
 フレッドは、
「全く、相変わらずの自信家で頑固者だな。 とりあえず、ここは任せて僕達は少し休憩しよう。 緊張感で、意外と疲れは溜まっているものだからね」
 そう言って、
「マナ、お茶を出してくれる?」
と、お茶を飲みはじめてしまう。
 しかし、ほんの15分程度で、ヒルダは大きなタマゴを抱えて戻ってきた。
「やったぞ! タマゴゲットじゃ。 マナ、これを卵焼きでもなんでもいいから、料理してくれ」
とご機嫌だ。
「これ、コカトリスのタマゴなんですよね?」
「そうじゃ」
「あの、食べるんですか?」
「そうじゃ、早く作ってくれ」
「……わかりました」
 気が進まないけれど仕方がないので、魔法バッグに一度入って、台所で卵焼きを作る。
 いちおう少し分けて、味付けなしのものと、普通に甘めに味付けしたものをそれぞれお皿にのせ、ヒルダのところに持っていく。
「中身は、ちゃんとタマゴじゃったか?」
「 ? はい、普通にタマゴでしたけど」
孵化ふか寸前のヒナが入っていなくて良かったの」
と意地悪くニヤリとしている。
 そんな状態だったら、わたし、間違いなく絶叫していると思う。
「ますます食べる気をなくすので、やめてくださいね」
と、ちょっとムッとして言うが、あくまでもヒルダは楽しそうだ。
「さて、この卵焼きを全員必ず、ちょっとでもいいから食べる事。 わんこ達もじゃぞ」
 そういう事だと思ったので、犬用の味つけなしも作っておいてよかった。
 それぞれにひと切れずつ、卵焼きを食べる。
 味は、普通の卵焼きと何ら変わりはなかった。
 皆が食べ終わったのを満足気に見ながら、ヒルダは言った、
「これで、石化無効じゃ」
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