1 / 5
――4月 新しい出会い――
第1話 突然の連絡
しおりを挟む
――高校を卒業してから早くも3年がたち、社会人として働き始めて4回目の春がやってきた。…社会人というもののサラリーマンのように書類を製作したりなんだりと言った、忙しい事は何1つやっていないから、正直なことを言うと社会人としての自覚はあまり感じられないんだけども。
俺の名前は如月三弦21歳。職業はというと小説家をやっている。そのためあまり外には出歩くことが少なく1日のほとんどを家で過ごす、いわゆる「在宅ワーカー」というやつだ。
「とはいえ、たまには外に出ないと体が訛るからな。今日は出かけるとしようかな」
今日の空は綺麗に晴れ散歩する分にはいい日だろう。そんな事を考えながら支度をしているとスマホが「ピロリン」と音を立てた。
「…ん?担当者さんかな?休みの日に連絡してくるなんて珍しいな」
メールの送り主を確認するためにスマホを拾い上げ見てみると、担当者さんではなく高校の時の2つ上の先輩である小桜卯月先輩からだった。小桜先輩とは最近連絡を取っていなかったが、俺がまだ高校にいた時はそこそこ連絡を取り合うくらいには仲のいい先輩だ。
「…あれ?小桜先輩からだ。最近というかここ2年くらい連絡を取り合ってなかったけど急にどうしたんだろう?」
久しぶりの連絡だったから嬉しかった半面、急な連絡だったからか少し怖くなった。小桜先輩が急に連絡する時は大抵何かが起きるからだ。…でも流石に無視は出来ないので恐る恐るメールを開いた。
『やっほー!ミツル!元気してた?私はそこそこ元気だよ~。
それよりミツル聞いたよ?あんた小説家になったんだって?やるじゃん!しかもそこそこ売れてるみたいなんでし ょ?先輩関心関心!
そうそう今日急に連絡したのはちょっとお願いをしたくて。もし今日暇だったらここに来てくれなかな?どうして かって言うのはちょ~っと長くなるからここでは省くけど。もし来れないなら連絡してくれると嬉しいなぁ~。それ じゃよろしく!』
その下には住所らしきものだけ書いてあり本当にどうしてかの理由は書いていなかった。
「……なんてタイミングがいいんだか悪いんだか。…はぁ、まぁやる事も決まっていなかったし付き合ってあげるか。全く昔から思っていたけどあの人本当に人使いが荒いんだから」
あんまり早く行くと迷惑だろうか…。今の時間が朝の10時過ぎだから13時?15時?…あ、連絡入れればいいのか。最近自分から連絡入れることなくなったから連絡するという行為を忘れる所だった。
『今日は出かけようと思っていたので、向かいたいと思います。ところでなんですけど時間とか指定ありますか?ないんでしたら13時頃に向かおうと思うんですけど』
こんな感じでいいかな。さて何されるか分からないからな、お金はちょっと多めに持っていくかな。
…『夜遅くなければいつでもいいからその時間で大丈夫だよ』か。よしなら少し早いけどもう出てしまうか、住所を見るとここからそんなに遠いって訳ではないけど、道中何があるか分からないからな早めに出て損はないだろう。
「ノーパソは…いいかな」
普段外に出る時はいつどんなインスピレーションを受けていい感じの小説が書けそうになるか分からないからいつも持ち歩いているんだけど、先輩と会うなら持って行かなくてもいいかな?
「………いや、やっぱり持って行こう。職業病かどうかは知らないけど持ち歩いていないと落ち着かないな」
いざ出かけるぞと思って持った鞄がいつもよりとても軽いことに違和感を感じてしまい、結局ノートパソコンをいつものように鞄に入れた。
「行ってきまーす。…誰もいないけどね」
そろそろ行ってきますも言わなくていい気がしてきた。一人暮らしを始めてそこそこが経ったけどここまで虚しいものだとは思っていなかった。
「……いや、まじか」
今の時間が12時45分。あと10分もあれば目的地に着くというのに、一番近いルートが工事の影響で通行止めってそんな事あるか?いや実際に起きているからあり得るんだろうけども。
「他のルートだと…ここから15分!?超ギリギリじゃないか!?急がないと!」
いくら人使いの荒い先輩だからと言ってこっちが提示した時間に間に合わないのはまずい。遅刻がどうこうじゃなくて、あの人相手に遅刻するとあとあとめんどくさいからな。特に煽りが。
「走ったら10分で着くか、信号もないみたいだしな。くそ、ついてないなぁ」
スマホに映し出された2つ目のルートを暗記して勢いよく走りだした。半分くらい来たくらいでチラッと時間を確認すると52分だった。地図を見ていた時間もあったからこんなもんか、よしこれなら間に合うぞ…!
目的地が見えてくると1人の影が立っているのが見えた。時間は58分、超ギリギリで間に合ったみたいだ。
「あれ?そっちから来たんだ、遠回りじゃなかった?」
「はぁ、はぁ、そうなんですけど…近いほうが工事をしていて…通れなかったんですよ…ふぅ、すいませんもう大丈夫です」
目的地に着くとそこは2階建ての一軒家だった。新しく作られたのか他の家と比べて綺麗だった。そこで1番に疑問に思ったのは小桜先輩は元々別の場所に住んでいたことだった。
「小桜先輩の家ってここじゃなかったですよね?昔1回お邪魔させていただきましたけど」
「あぁ、あの家にはもう住んでいなくて今はこっちで暮らしてるんだ。ちょっと色々あってねぇ、実質一人暮らしなんだよね。まぁ実質って言うように他にも住んでいる子はいるんだけど」
少し含みのある言い方をされたが、とりあえず聞くことに。わざわざ呼ぶってことはルームシェアではないだろうし、一軒家なんだし犬とか猫を飼っている可能性だってある。先輩動物好きだったし。
「はぁ、それで要件って何です?もしかしてこの家自慢したくて呼んだわけじゃないですよね?」
「ははは、まさか!ちゃんと用はあるよぅ!そもそもそれだったら紹介したいものがあるって言うしね」
確かに人使いは荒いけどそういうところはちゃんとしているからな。
「まぁざっくり掻い摘んで言うと、ここに住んでくれ!」
「………は?」
思わず短い言葉で返してしまった。
「だから、私とここで暮らしてくれって言ったの。別に変な意味ではなく普通に、今ちょっと一人だと大変でねぇ。私以外にもう1人自由に動ける人が居たらいいなって思ってさ。色々探したんだけど出来そうなのが三弦しかいなくて」
「いやいやいや、何言ってるんですか!?俺が選ばれたのはまぁ百歩譲っていいとしますよ!?でも理由をはっきり教えてくださいよ!?ざっくりしすぎですよ!」
小桜先輩はやっぱりかといったような顔をしている。そもそも理由もなしに一緒に住んでくれって言われて、はい、わかりましたってなる方がおかしいから。
「んー、話すと長くなるからざっくりとは言わないけど要点だけ言うと。ここって昔とある施設だったんだよねそれを私が引き継いだってか、元々この施設の館長が夜逃げしたらしく誰も施設内の人を見てくれる人がいなくなったらしいんだよね。そこで私がその馬鹿館長に引き継いだってわけ。引き継いだ訳は聞かないで」
所々引っかかるところがあるが、1つ思い出したことがある。先輩のお父さんがどこかの施設で働いているって聞いたような気がする。と、考えると…。…まぁ、あまり考えないようにしよう。
「…先輩も大変ですね。わかりました、どのみち私は自宅での作業しかしてなくていつも家にいてパソコンとにらめっこしてるだけですので。先輩のお手伝いをします、それでこの元施設ってどんな施設だったんですか?」
そこまで言うと、さっきまで少し暗い顔をしていた小桜先輩は顔を明るくした。おそらく何人かに頼んだけど断られたりしたんだろう。
「どんな施設かぁ。入ればわかるよって言いたいところなんだけど、今入ったとしても分からないから後で説明しようかな。それより久しぶりに会ったんだからどこかに遊びに行こうぜ!私おなか空いちゃった」
「え、食べてないんですか!?俺来る途中で食べてきちゃいましたよ」
そもそも朝ご飯がいつもより遅かったためそこまでがっつりとって訳ではないけど。
「えー、じゃあ近くのカフェに行こう。そこなら三弦も何か頼めるでしょ」
「あー、確かにありましたね。カフェなら飲み物とか頼めますしいいですね」
さっきかなり全力で走ったから喉が渇いている。普段から軽く運動をしといてよかったと改めて思った。
「それじゃ、行こう!私あそこ入ったことないからちょっと楽しみなんだよね」
いつにもまして小桜先輩は元気だなぁ。結局施設のこと教えてもらえなかったけど後々分かるなら今問いたださなくてもいいか。
「あ、そうそうみんなの前では先輩はやめてね?恥ずかしいから。そうだなぁ…敬語禁止令を発令する!」
「敬語禁止令って何ですか!?無理ですよ、敬語で慣れちゃってるんですから!」
「じゃあ敬語喋ったら減点マイナス1点、10点溜まったらなんか奢りで」
減点って…なんかの罰ゲームじゃないんだから…。これは口論するだけ無駄なんだろうなぁ。しょうがないここは俺が折れるしかないな。
「…わかった。敬語はなしね、今後言わないからその減点方式だけやめてくれません?」
「どう~しよっかなぁ~?」
先輩は子供のようにニカっと笑いそのまま歩いて行ってしまった。ほんとこの先輩といると飽きないな。昔から色んなところに引っ張られていたからな。
「…お金多めに持ってきてよかった」
「ほらほら、早く早く置いてくよ?」
ついてきてないのに気付いたのかクルっと向き直し手を振っている。俺は「はいはい」と短く応え先輩の…小桜の後を追いかけた。
この後どんなことが待ち受けているのかは今のところ予想も立てれないけど、その1つ1つ自分の作品の礎になる可能性があると思うととてもわくわくするな。不安なことはまだたくさんあるけど取り合えずは何も考えずに突き進むとしますかな。
俺の名前は如月三弦21歳。職業はというと小説家をやっている。そのためあまり外には出歩くことが少なく1日のほとんどを家で過ごす、いわゆる「在宅ワーカー」というやつだ。
「とはいえ、たまには外に出ないと体が訛るからな。今日は出かけるとしようかな」
今日の空は綺麗に晴れ散歩する分にはいい日だろう。そんな事を考えながら支度をしているとスマホが「ピロリン」と音を立てた。
「…ん?担当者さんかな?休みの日に連絡してくるなんて珍しいな」
メールの送り主を確認するためにスマホを拾い上げ見てみると、担当者さんではなく高校の時の2つ上の先輩である小桜卯月先輩からだった。小桜先輩とは最近連絡を取っていなかったが、俺がまだ高校にいた時はそこそこ連絡を取り合うくらいには仲のいい先輩だ。
「…あれ?小桜先輩からだ。最近というかここ2年くらい連絡を取り合ってなかったけど急にどうしたんだろう?」
久しぶりの連絡だったから嬉しかった半面、急な連絡だったからか少し怖くなった。小桜先輩が急に連絡する時は大抵何かが起きるからだ。…でも流石に無視は出来ないので恐る恐るメールを開いた。
『やっほー!ミツル!元気してた?私はそこそこ元気だよ~。
それよりミツル聞いたよ?あんた小説家になったんだって?やるじゃん!しかもそこそこ売れてるみたいなんでし ょ?先輩関心関心!
そうそう今日急に連絡したのはちょっとお願いをしたくて。もし今日暇だったらここに来てくれなかな?どうして かって言うのはちょ~っと長くなるからここでは省くけど。もし来れないなら連絡してくれると嬉しいなぁ~。それ じゃよろしく!』
その下には住所らしきものだけ書いてあり本当にどうしてかの理由は書いていなかった。
「……なんてタイミングがいいんだか悪いんだか。…はぁ、まぁやる事も決まっていなかったし付き合ってあげるか。全く昔から思っていたけどあの人本当に人使いが荒いんだから」
あんまり早く行くと迷惑だろうか…。今の時間が朝の10時過ぎだから13時?15時?…あ、連絡入れればいいのか。最近自分から連絡入れることなくなったから連絡するという行為を忘れる所だった。
『今日は出かけようと思っていたので、向かいたいと思います。ところでなんですけど時間とか指定ありますか?ないんでしたら13時頃に向かおうと思うんですけど』
こんな感じでいいかな。さて何されるか分からないからな、お金はちょっと多めに持っていくかな。
…『夜遅くなければいつでもいいからその時間で大丈夫だよ』か。よしなら少し早いけどもう出てしまうか、住所を見るとここからそんなに遠いって訳ではないけど、道中何があるか分からないからな早めに出て損はないだろう。
「ノーパソは…いいかな」
普段外に出る時はいつどんなインスピレーションを受けていい感じの小説が書けそうになるか分からないからいつも持ち歩いているんだけど、先輩と会うなら持って行かなくてもいいかな?
「………いや、やっぱり持って行こう。職業病かどうかは知らないけど持ち歩いていないと落ち着かないな」
いざ出かけるぞと思って持った鞄がいつもよりとても軽いことに違和感を感じてしまい、結局ノートパソコンをいつものように鞄に入れた。
「行ってきまーす。…誰もいないけどね」
そろそろ行ってきますも言わなくていい気がしてきた。一人暮らしを始めてそこそこが経ったけどここまで虚しいものだとは思っていなかった。
「……いや、まじか」
今の時間が12時45分。あと10分もあれば目的地に着くというのに、一番近いルートが工事の影響で通行止めってそんな事あるか?いや実際に起きているからあり得るんだろうけども。
「他のルートだと…ここから15分!?超ギリギリじゃないか!?急がないと!」
いくら人使いの荒い先輩だからと言ってこっちが提示した時間に間に合わないのはまずい。遅刻がどうこうじゃなくて、あの人相手に遅刻するとあとあとめんどくさいからな。特に煽りが。
「走ったら10分で着くか、信号もないみたいだしな。くそ、ついてないなぁ」
スマホに映し出された2つ目のルートを暗記して勢いよく走りだした。半分くらい来たくらいでチラッと時間を確認すると52分だった。地図を見ていた時間もあったからこんなもんか、よしこれなら間に合うぞ…!
目的地が見えてくると1人の影が立っているのが見えた。時間は58分、超ギリギリで間に合ったみたいだ。
「あれ?そっちから来たんだ、遠回りじゃなかった?」
「はぁ、はぁ、そうなんですけど…近いほうが工事をしていて…通れなかったんですよ…ふぅ、すいませんもう大丈夫です」
目的地に着くとそこは2階建ての一軒家だった。新しく作られたのか他の家と比べて綺麗だった。そこで1番に疑問に思ったのは小桜先輩は元々別の場所に住んでいたことだった。
「小桜先輩の家ってここじゃなかったですよね?昔1回お邪魔させていただきましたけど」
「あぁ、あの家にはもう住んでいなくて今はこっちで暮らしてるんだ。ちょっと色々あってねぇ、実質一人暮らしなんだよね。まぁ実質って言うように他にも住んでいる子はいるんだけど」
少し含みのある言い方をされたが、とりあえず聞くことに。わざわざ呼ぶってことはルームシェアではないだろうし、一軒家なんだし犬とか猫を飼っている可能性だってある。先輩動物好きだったし。
「はぁ、それで要件って何です?もしかしてこの家自慢したくて呼んだわけじゃないですよね?」
「ははは、まさか!ちゃんと用はあるよぅ!そもそもそれだったら紹介したいものがあるって言うしね」
確かに人使いは荒いけどそういうところはちゃんとしているからな。
「まぁざっくり掻い摘んで言うと、ここに住んでくれ!」
「………は?」
思わず短い言葉で返してしまった。
「だから、私とここで暮らしてくれって言ったの。別に変な意味ではなく普通に、今ちょっと一人だと大変でねぇ。私以外にもう1人自由に動ける人が居たらいいなって思ってさ。色々探したんだけど出来そうなのが三弦しかいなくて」
「いやいやいや、何言ってるんですか!?俺が選ばれたのはまぁ百歩譲っていいとしますよ!?でも理由をはっきり教えてくださいよ!?ざっくりしすぎですよ!」
小桜先輩はやっぱりかといったような顔をしている。そもそも理由もなしに一緒に住んでくれって言われて、はい、わかりましたってなる方がおかしいから。
「んー、話すと長くなるからざっくりとは言わないけど要点だけ言うと。ここって昔とある施設だったんだよねそれを私が引き継いだってか、元々この施設の館長が夜逃げしたらしく誰も施設内の人を見てくれる人がいなくなったらしいんだよね。そこで私がその馬鹿館長に引き継いだってわけ。引き継いだ訳は聞かないで」
所々引っかかるところがあるが、1つ思い出したことがある。先輩のお父さんがどこかの施設で働いているって聞いたような気がする。と、考えると…。…まぁ、あまり考えないようにしよう。
「…先輩も大変ですね。わかりました、どのみち私は自宅での作業しかしてなくていつも家にいてパソコンとにらめっこしてるだけですので。先輩のお手伝いをします、それでこの元施設ってどんな施設だったんですか?」
そこまで言うと、さっきまで少し暗い顔をしていた小桜先輩は顔を明るくした。おそらく何人かに頼んだけど断られたりしたんだろう。
「どんな施設かぁ。入ればわかるよって言いたいところなんだけど、今入ったとしても分からないから後で説明しようかな。それより久しぶりに会ったんだからどこかに遊びに行こうぜ!私おなか空いちゃった」
「え、食べてないんですか!?俺来る途中で食べてきちゃいましたよ」
そもそも朝ご飯がいつもより遅かったためそこまでがっつりとって訳ではないけど。
「えー、じゃあ近くのカフェに行こう。そこなら三弦も何か頼めるでしょ」
「あー、確かにありましたね。カフェなら飲み物とか頼めますしいいですね」
さっきかなり全力で走ったから喉が渇いている。普段から軽く運動をしといてよかったと改めて思った。
「それじゃ、行こう!私あそこ入ったことないからちょっと楽しみなんだよね」
いつにもまして小桜先輩は元気だなぁ。結局施設のこと教えてもらえなかったけど後々分かるなら今問いたださなくてもいいか。
「あ、そうそうみんなの前では先輩はやめてね?恥ずかしいから。そうだなぁ…敬語禁止令を発令する!」
「敬語禁止令って何ですか!?無理ですよ、敬語で慣れちゃってるんですから!」
「じゃあ敬語喋ったら減点マイナス1点、10点溜まったらなんか奢りで」
減点って…なんかの罰ゲームじゃないんだから…。これは口論するだけ無駄なんだろうなぁ。しょうがないここは俺が折れるしかないな。
「…わかった。敬語はなしね、今後言わないからその減点方式だけやめてくれません?」
「どう~しよっかなぁ~?」
先輩は子供のようにニカっと笑いそのまま歩いて行ってしまった。ほんとこの先輩といると飽きないな。昔から色んなところに引っ張られていたからな。
「…お金多めに持ってきてよかった」
「ほらほら、早く早く置いてくよ?」
ついてきてないのに気付いたのかクルっと向き直し手を振っている。俺は「はいはい」と短く応え先輩の…小桜の後を追いかけた。
この後どんなことが待ち受けているのかは今のところ予想も立てれないけど、その1つ1つ自分の作品の礎になる可能性があると思うととてもわくわくするな。不安なことはまだたくさんあるけど取り合えずは何も考えずに突き進むとしますかな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる