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4番星 キルベール第一王子
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優しい空の星
4番星
私たちはしばらくの間言葉を発しなかった。
「失礼致します…。お茶をお持ちいたしました。あ、あ…ら?」
入ってきたメイドは、私たちの表情を見て、おとなしい表情になった。
まぁ、確かに。
一国の王子が死にそうな顔してるんだものね。
ちなみに私がそんな顔にさせた張本人だけれど。
メイドが出て行ってから、二、三分くらい経った。
「…せん。」
沈黙を破ったのは、王太子様自身だった。
「へ?」
「賎民が一体どんな暮らしをしているか、教えてくれないか。」
「私がお教え致します。」
シャーロットが言った。
シャーロットは、私よりも賎民の暮らしを良く知っている。貴族が賎民、特に奴婢を売り買いしているからだ。
「この国の賎民は、特に奴婢は、私たち貴族のものが売り買いしております。王宮にもいるわけですが、王族の目には触れさせないようにしてあります。汚い仕事や、辛い仕事を主にさせられます。王宮殿での賎民の暮らしはまだ良い方です。ご飯ももらえますし、服だって支給される。少ないけどお金ももらえて、賎民ながらも、お金持ちになった方もいるほどですから。お金持ちになれたのは特に美しい方。格好の良い方。仕事が早くて頼りになる方。こんな方々が、王宮殿に入る王族ではなく、貴族の方の目に止まり、使用人になったり妾になったりすることがあります。ですが、これはごく稀なこと。貴族の元で暮らしている賎民は、ご飯も三食もらえず、腐った野菜や、破れてつぎはぎのたくさんある服を着させられ、住むところなど馬小屋よりも汚い。私の家も賎民がたくさんおります。私は汚いことが嫌いですから。もちろん賎民が汚い格好をしているのも嫌いですし、汚いところで暮らしているのを見るのも嫌いです。ですから、私の家の賎民は比較的良い暮らしをしているつもりです。ですが、私の婚約者の家は、汚いぼろ家で藁が敷き詰められているだけで、麻の薄い毛布があるだけの寂しい賎民の家がありました。日当たりも悪く、病気も多くて、死んだらすぐ山に捨てられるのです…。もちろんそのことに気づいている役人は大勢います。ですがその役人も他言したりいたしません。自分も犯している罪ですから。これが、賎民の現状です。平民も農民も、賎民よりは全然幸せな生活を送っています。」
アルは青ざめた表情をしながら、フラフラしていた。急いでシャーロットが椅子を持ってきた。その椅子にアルが腰掛けようとした時、私は考えるより先に声が出た。
「座ってはなりません。」
「え?」
シャーロットも驚いている。
「こうやって、アルが椅子に腰掛けて楽をしている間も賎民は皆、辛い思いをして、ムチで叩かれて…。」
私は涙が止まらない。
「…僕は知らなかったよ。こんな…賎民の現状…。賎民の気持ち。気付こうとしなかった。」
「これまでのその過ち。私は、シャーロットの話を聞いている限りは、アルが自分を責める必要はないと思います。この王宮殿はそして、アル自体が賎民から隔離されていたのですから。気付かなくて当然。…ですから。気付いた今だからこそ出来ることがあるのではないのですか?」
「…そうだね。わかった。父に願い出るとする。これまできちんと働いてきた賎民は1つ上の位の農民に昇格する。ただし、これまで平民より楽な生活を送ってきた賎民に関しては昇格をさせない。そして、奴婢とし労役を科す。これは、昔からの決まり事である。そして、これまで、賎民に対して残忍な行動を取ったものは謹慎処分とし宮殿への立ち入りは一定期間禁止とし、給金もその期間の間は出さないこととする。誰か1人でも賎民を死なせた貴族には、貴族の中での階級、伯爵、公爵、侯爵どれかをもつものの称号を剥奪する。持っていないものは、同じく謹慎処分とし刑は改めて検討する。」
王太子 アルベーサ王子。
この国でたった1人の王子様。
周りの国でも美形と有名でスタイルもとても良い。そして、頭も良い。
武道も長けていてそれはそれは強いお方だという事。
「立派です。王子様。」
私はそう言った。
「いや、私の知らないことを教えてくれたこと、感謝する。改めてお礼を言うよ。」
この国で生きていく。ましてや、王族として。
私自身見ていなかった部分も多くて、いろいろ、悲しくなってきた。
でも、私は…ヴェデ。オリビアではない。
何だか、この宮廷の中で生きるということは息苦しいものだと感じ始めている。
名前まで変えられてしまったら私がこの宮廷に呼ばれた理由がわからない。なぜ農民である私を王子は選ばれたのか。それさえも知らないのだからここで私が存在する意味がどうしてもつかめない。
「オリビア姫?」
アナスタシオに髪を整えてもらっている最中呼びかけられた。
「え…?」
「どうかなさいましたか?お顔が優れませんが、どこか具合でも…」
「あ、いえ、何でもない。」
「そうでございますか…。お辛いことがございましたらいつでも仰ってくださいね。わたくしたちは姫さまに御仕いしているのでございますから。」
「そうね…。」
アナスタシオはまた髪の毛を整え始めた。
「姫様は美しくしておかなくては。」
「え?」
「王子に認められた姫君ですもの。姫様は美しくしなくてもそのままでも充分素敵でございますができる限り美しくすることがわたくしたちの務めでもありますから。」
「貴方たちのような姫に使える宮廷女官は一体何をするの?」
「女官にも色々ございまして、私たちは姫付き女官と呼ばれます。他にも、ドレスを作る女官や、女官を取り締まる最高位の女官。位の低い女官は位の高い女官に逆らうことはできません。されど、位の高い女官は王子や王様に御目にかかることが許されうまくいけば側室になることも可能です。あ、」
「いいのよ。アナスタシオ。私が必ずしも妃になるとは限らない。王子がいつまでも私に夢中かもしれません。側室ができてもおかしくないわ。ただ、悲しいわね。」
私がそう言うと、アナスタシオは静かになって黙りながら私の髪を梳かして結っていく。
悪いこと言ってしまったかしら。
ごめんなさいね。でも、本当のことよ。
今王子の寵愛を受けているのが私でもいつ変わられるかわからない。
「これは…?」
アナスタシオが私の髪を結うのを止めて聴く。
「え?」
「この、簪と首飾りは?」
「あ…それは、首飾りは私が生まれて間もない頃から身につけている銀の首飾りよ。」
「銀の…で御座いますか。」
「お父さんが私が生まれた記念に買ってきたものなんです。とても高かったそうよ。でも、この簪は今まで身につけたことがない。何だろう?私こんなの持ってなかったわ。この宮廷に上がってから付けたのかしら?イザベル?貴方が私の髪を結うときにこの簪をつけたの?」
「いいえ。姫君。私はつけておりません。もともとついてらっしゃいました。」
「じゃあ、この簪いつ付けたんだろう。」
「僕がつけたんだよ。」
だれ?!
私たちが一斉に振り向くと、アルにそっくりな顔立ちの優しいブロンド髪が揺れている身分の高そうな若い青年が扉にもたれかかりながら立っていた。
「あなたは…?」
一斉にイザベル達が頭をさげる。
え?そんなにこの人身分の高い方なの?
「御機嫌よう。オリビア姫。私は、フルッティ・ラ・キルベール。この国の第一王子だ。君のよく知っているアルの母親違いの兄だよ。」
「キルベール王子…?第一王子?母親違いのアルの兄?」
母親違いって、どういうこと?
王位継承権は…アルの方が。
「王位継承権はアルが第一位だよ。俺は、王の側室の息子だ。正室に生まれた子供の方が王位に近い。俺は、側室生まれの王子だよ。お見知り置きを。」
キルベール王子は、跪いて私の手に触れて手の甲にキスをされた。
「アルがプロポーズする予定なのはオリビア姫、君のことかな?」
「え…?わ、わかりません。」
そう言うと、キルベールはニコッと笑う。
その瞬間腕を引っ張られて顔を近づけられ耳元で囁かれた。
「君は、弟には渡さない。オリビア姫、君は俺のものだよ。」
「え?」
またニコッと笑って顔を遠ざけた。
「待っててよ。君をすぐ俺のものにするからね。」
え?キルベール様…?
今なんとおっしゃいましたか?
私を王子のものにすると?
これから私にいろんな波乱が起こりそうです。
4番星
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「失礼致します…。お茶をお持ちいたしました。あ、あ…ら?」
入ってきたメイドは、私たちの表情を見て、おとなしい表情になった。
まぁ、確かに。
一国の王子が死にそうな顔してるんだものね。
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「…せん。」
沈黙を破ったのは、王太子様自身だった。
「へ?」
「賎民が一体どんな暮らしをしているか、教えてくれないか。」
「私がお教え致します。」
シャーロットが言った。
シャーロットは、私よりも賎民の暮らしを良く知っている。貴族が賎民、特に奴婢を売り買いしているからだ。
「この国の賎民は、特に奴婢は、私たち貴族のものが売り買いしております。王宮にもいるわけですが、王族の目には触れさせないようにしてあります。汚い仕事や、辛い仕事を主にさせられます。王宮殿での賎民の暮らしはまだ良い方です。ご飯ももらえますし、服だって支給される。少ないけどお金ももらえて、賎民ながらも、お金持ちになった方もいるほどですから。お金持ちになれたのは特に美しい方。格好の良い方。仕事が早くて頼りになる方。こんな方々が、王宮殿に入る王族ではなく、貴族の方の目に止まり、使用人になったり妾になったりすることがあります。ですが、これはごく稀なこと。貴族の元で暮らしている賎民は、ご飯も三食もらえず、腐った野菜や、破れてつぎはぎのたくさんある服を着させられ、住むところなど馬小屋よりも汚い。私の家も賎民がたくさんおります。私は汚いことが嫌いですから。もちろん賎民が汚い格好をしているのも嫌いですし、汚いところで暮らしているのを見るのも嫌いです。ですから、私の家の賎民は比較的良い暮らしをしているつもりです。ですが、私の婚約者の家は、汚いぼろ家で藁が敷き詰められているだけで、麻の薄い毛布があるだけの寂しい賎民の家がありました。日当たりも悪く、病気も多くて、死んだらすぐ山に捨てられるのです…。もちろんそのことに気づいている役人は大勢います。ですがその役人も他言したりいたしません。自分も犯している罪ですから。これが、賎民の現状です。平民も農民も、賎民よりは全然幸せな生活を送っています。」
アルは青ざめた表情をしながら、フラフラしていた。急いでシャーロットが椅子を持ってきた。その椅子にアルが腰掛けようとした時、私は考えるより先に声が出た。
「座ってはなりません。」
「え?」
シャーロットも驚いている。
「こうやって、アルが椅子に腰掛けて楽をしている間も賎民は皆、辛い思いをして、ムチで叩かれて…。」
私は涙が止まらない。
「…僕は知らなかったよ。こんな…賎民の現状…。賎民の気持ち。気付こうとしなかった。」
「これまでのその過ち。私は、シャーロットの話を聞いている限りは、アルが自分を責める必要はないと思います。この王宮殿はそして、アル自体が賎民から隔離されていたのですから。気付かなくて当然。…ですから。気付いた今だからこそ出来ることがあるのではないのですか?」
「…そうだね。わかった。父に願い出るとする。これまできちんと働いてきた賎民は1つ上の位の農民に昇格する。ただし、これまで平民より楽な生活を送ってきた賎民に関しては昇格をさせない。そして、奴婢とし労役を科す。これは、昔からの決まり事である。そして、これまで、賎民に対して残忍な行動を取ったものは謹慎処分とし宮殿への立ち入りは一定期間禁止とし、給金もその期間の間は出さないこととする。誰か1人でも賎民を死なせた貴族には、貴族の中での階級、伯爵、公爵、侯爵どれかをもつものの称号を剥奪する。持っていないものは、同じく謹慎処分とし刑は改めて検討する。」
王太子 アルベーサ王子。
この国でたった1人の王子様。
周りの国でも美形と有名でスタイルもとても良い。そして、頭も良い。
武道も長けていてそれはそれは強いお方だという事。
「立派です。王子様。」
私はそう言った。
「いや、私の知らないことを教えてくれたこと、感謝する。改めてお礼を言うよ。」
この国で生きていく。ましてや、王族として。
私自身見ていなかった部分も多くて、いろいろ、悲しくなってきた。
でも、私は…ヴェデ。オリビアではない。
何だか、この宮廷の中で生きるということは息苦しいものだと感じ始めている。
名前まで変えられてしまったら私がこの宮廷に呼ばれた理由がわからない。なぜ農民である私を王子は選ばれたのか。それさえも知らないのだからここで私が存在する意味がどうしてもつかめない。
「オリビア姫?」
アナスタシオに髪を整えてもらっている最中呼びかけられた。
「え…?」
「どうかなさいましたか?お顔が優れませんが、どこか具合でも…」
「あ、いえ、何でもない。」
「そうでございますか…。お辛いことがございましたらいつでも仰ってくださいね。わたくしたちは姫さまに御仕いしているのでございますから。」
「そうね…。」
アナスタシオはまた髪の毛を整え始めた。
「姫様は美しくしておかなくては。」
「え?」
「王子に認められた姫君ですもの。姫様は美しくしなくてもそのままでも充分素敵でございますができる限り美しくすることがわたくしたちの務めでもありますから。」
「貴方たちのような姫に使える宮廷女官は一体何をするの?」
「女官にも色々ございまして、私たちは姫付き女官と呼ばれます。他にも、ドレスを作る女官や、女官を取り締まる最高位の女官。位の低い女官は位の高い女官に逆らうことはできません。されど、位の高い女官は王子や王様に御目にかかることが許されうまくいけば側室になることも可能です。あ、」
「いいのよ。アナスタシオ。私が必ずしも妃になるとは限らない。王子がいつまでも私に夢中かもしれません。側室ができてもおかしくないわ。ただ、悲しいわね。」
私がそう言うと、アナスタシオは静かになって黙りながら私の髪を梳かして結っていく。
悪いこと言ってしまったかしら。
ごめんなさいね。でも、本当のことよ。
今王子の寵愛を受けているのが私でもいつ変わられるかわからない。
「これは…?」
アナスタシオが私の髪を結うのを止めて聴く。
「え?」
「この、簪と首飾りは?」
「あ…それは、首飾りは私が生まれて間もない頃から身につけている銀の首飾りよ。」
「銀の…で御座いますか。」
「お父さんが私が生まれた記念に買ってきたものなんです。とても高かったそうよ。でも、この簪は今まで身につけたことがない。何だろう?私こんなの持ってなかったわ。この宮廷に上がってから付けたのかしら?イザベル?貴方が私の髪を結うときにこの簪をつけたの?」
「いいえ。姫君。私はつけておりません。もともとついてらっしゃいました。」
「じゃあ、この簪いつ付けたんだろう。」
「僕がつけたんだよ。」
だれ?!
私たちが一斉に振り向くと、アルにそっくりな顔立ちの優しいブロンド髪が揺れている身分の高そうな若い青年が扉にもたれかかりながら立っていた。
「あなたは…?」
一斉にイザベル達が頭をさげる。
え?そんなにこの人身分の高い方なの?
「御機嫌よう。オリビア姫。私は、フルッティ・ラ・キルベール。この国の第一王子だ。君のよく知っているアルの母親違いの兄だよ。」
「キルベール王子…?第一王子?母親違いのアルの兄?」
母親違いって、どういうこと?
王位継承権は…アルの方が。
「王位継承権はアルが第一位だよ。俺は、王の側室の息子だ。正室に生まれた子供の方が王位に近い。俺は、側室生まれの王子だよ。お見知り置きを。」
キルベール王子は、跪いて私の手に触れて手の甲にキスをされた。
「アルがプロポーズする予定なのはオリビア姫、君のことかな?」
「え…?わ、わかりません。」
そう言うと、キルベールはニコッと笑う。
その瞬間腕を引っ張られて顔を近づけられ耳元で囁かれた。
「君は、弟には渡さない。オリビア姫、君は俺のものだよ。」
「え?」
またニコッと笑って顔を遠ざけた。
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