2 / 11
2番星 アルンティス宮殿
しおりを挟む
優しい空の星
2番星
彼のブロンドの髪は風によく揺れた。
私は彼の瞳の美しさに気を取られていた。
「娘さん?」
「あ、私は、ヴェデーアスティーヌです。みんなヴェデって呼びます。」
名前を教えると、彼は、また少し笑った。
「そうか、では、ヴェデ。私はアルと呼んでください。聞きたいことがあるのですが。」
「は、はい。」
アルは指を森の方へ向ける。
「あの森の向こうに、人家はあるでしょうか。」
「あ、いえ、それが、この村を超えると大抵集落はありません。それに、今は、隣の村とわたしの村の人たちは全て山菜採りへ出かけているので、あと2日は帰りません。」
アルは少し考えるような行動をした。
そして、また馬に乗って、手綱を持つ。
「ヴェデ。ありがとう。では、もう少し行ってみることにする。ヴェデ。また会うことはきっとないと思うけれど、君の厚意に感謝するよ。」
「いえ、教えただけですから。」
私は一歩下がる。
アルは、馬の手綱を持ち少しずつ森へ進んでいく。これでは、きっと、盗賊に襲われたりするのではないかと、不安がよぎる。
そして、考えるより先に声が出た。
「もしっ!アル!」
「え?どうしました?ヴェデ?」
「もしかして、野宿するおつもりでは??」
「あ、それは分かりません。」
「あ、あの。粗末な家ですが、私の家に来ませんか?」
私は家を指で指しながら言った。
「え?良いのですか?」
「今、村は皆出払っていて心寂しかったので丁度良いのです。貴方はきっと由緒正しい家柄でしょうから、こんな家では嫌だと思いますが。野宿よりは幾らかマシだと思います。夕ご飯もお出しできますよ。」
アルは少し優しい笑みを浮かべて、
「では、そのご好意に甘えさせていただきます」
「ええ。どうぞ。」
アルは部屋に入った途端、部屋中を大きく見渡すと優しく微笑む。
「ここは、私の家よりも、落ち着く場所ですね。中にもたくさんの緑があって、私の家は、こんなに優しい家ではないのです。」
「そうなんですか…。」
「あ、あと、敬語はもうやめてください。普通に喋っていただいて結構ですよ。」
「は、はい。」
「普通の喋り方で、話す友達なんていなかったのです。ですから、とても嬉しいです。」
また優しく微笑む。
私が好きな髪色を持っているアル。
風に吹かれると静かに揺れる優しい香りのするアル。
見た目からして、伯爵以上の地位は必ずある。もしかしたら、宮廷の重臣の一人かもしれない。だって、普通の言葉で話す友達が一人もいなかったなんて、普通に暮らしていればありえないことじゃない?お金持ちの家はそうなのか。と、わたしはおもった。
「あ、私も敬語じゃなくていいです!」
「そうか、それはこちらとしても有難い。それにしても、何故ヴェデだけ山菜採りに行かないで村で一人だけ待っているんだい?」
「それは、私が病弱で…毎年いけないんです。」
「そうだったのか、失礼なことを聞いてしまったね。すまない。」
「いえ、そんなこと、もともと、私は病弱だったのに馬で駆け回ってたりしてるからいけないんですよ。」
「馬?ここに馬がいるのか?」
「へ?あ、はい。鶏とか犬や猫、鹿とか色々いますけど。」
アルはいきなり楽しそうな瞳で私を見る。
ワクワクしているのが目に見える。動物が好きなのだろうか。
「見ますか?もしかしたらもう寝ているかもしれないけれど、」
「見ても良いのかい?」
「もちろん。」
私は元気よく笑った。
「綺麗な馬だね。」
アルはスウェンを褒める。
私たちは外に出て動物小屋へ来た。
どうやらアルは馬が好きに様だ。
スウェンはまだ起きていたから、たくさん撫でていた。その度に、アルは優しく微笑む。あの微笑みは彼が死ぬまで尽きることなく輝くことを私はもう少しあとで知った。
アルという人間は、まだよく知らない。
でも、きっと、良い人。優しい人だ。だって、怖い人があんな優しい笑みを浮かべるはずないのだもの。
「ヴェデ。君はこの馬がお気に入りなのか?」
「ええ。もちろん。スウェンは私にとって大切な存在よ。でも、スウェンはお父さんのものなの。だから、私ばかりが大切にしていてはいけないの…。アルも今日乗ってきた馬が一番のお気に入りなのではなくて?」
「あ、あぁ。」
「あ、そういえばアル?」
「なんだい?」
「アルの乗ってきた馬のことなんだけど、外では可哀想だわ。だから、スウェンと同じ馬小屋に入れてあげましょうよ。粗末な馬小屋だけれど、ないよりはましじゃないかしら。」
ヴェデはまた静かに笑うと、
「そうですね。甘えさせてもらいます。」と言った。
今は2人で夕食を食べている。
パンとスープそして、ビーフが焼かれて置いてある。
先ほど、アルの乗ってきた馬をしっかり見て見たら綺麗な顔をしていて、高貴な馬って感じの気品があった。たてがみも綺麗に揃えられていて、かっこいいと思った。でも、やっぱり私はスウェンが好きだ。スウェンは優し顔をしているんだ。気品なんて要らない。スウェンがスウェンであれば良いのだから。
人間もそう。身分とかそういうのは関係なんてないんだ。ただ、その子の中身を見ていれば、身分なんて気にしていないだろう。
「ヴェデ。」
「はい?」
「顔色が悪いが…平気か?」
「?顔色?」
私は鏡で肌の色を見る。
青ざめている白い肌。
私は肌の色だけは自信があった。(あと、裁縫ね)真珠のような透き通った宝石のような色をしていて、ほおは少し優しくピンク色。
だというのに、今は青ざめた汚い肌。
風邪がぶり返したのだろうか。咳も出ていないし、熱もないのに。なんでだろう。
「そなた、少し休んでいた方が良いのではないか?」
「え?平気だよ。ただ顔色が悪いだけだもの。薬飲めば平気よ。」
「いや、横になりなさい。ヴェデ。」
強い芯の曲がらない美しいブルーの瞳が私を見つめる。その瞳には逆らえない威厳があった。
「わかっ…たわ。じゃあ、私部屋に戻るから。」
「あぁ。それが良い。」
私は布団に入ってから、ひどい吐き気と眠気に襲われる。気持ちが悪くて、すごく眠いのに眠れない。そんな時間だけが黙々と過ぎていて私はもう半分意識がなかった。
コンコンッ。ノック音がする。
アルなのだろうか、
「ヴェデ。先ほどの夕食雑炊を作ったのだが食べるか?…ヴェデ?!」
私はあるから見たら意識不明の人間になっていたらしい。顔が青ざめ、体は真っ白。
私は急いで馬に乗せられて、そのままどこか知らないところまで馬で連れて行かれた。
私が目を覚ましたのは、朝の9時くらいだった。目をさますと私はふかふかの大きなお姫様が寝るようなベッドに寝かされていた。
ふかふかすぎて家のとは大違いだと思った。
ベッドのそばの机と言ったら銀でできている。
壁には大理石がたくさん敷き詰められて驚くのなんのって。
コンコンッ。ノックオンが響く。
そこから、2人の使用人のような服を着た綺麗な女の人が入ってきた。
「あ、ヴェデ様。目が覚めあそばしましたか?」
「ヴェデ様?わ、私のこと?」
「勿論でございます。面白いことをおっしゃいますね。ほほ…。」
そう少し笑って私の方へ近づいてくる。
1人の女性は華やかのドレスを持ってくる。
「さぁ、お召し替えですわ。ヴェデ様。」
「え?、どういうことなの?あなた達はいったい誰?ここはどこなの?」
「わたくしたちは、ヴェデ様付きのメイドでございます。私は、アナスタシオで御座います。そしてこちらにいるのが、」
もう1人のドレスを持っている女性が私に頭をさげる。
「イザベルと申します。私はドレスを担当しております。」
イザベルと、アナスタシオ。
イザベルの意味は、神に捧げる。
アナスタシオは、復活という意味。
でも、一体ここはどこなの?
私付きのメイドっていったいどういう意味?
「そして、ここは…」
「目が覚めたようだね。」
空いている扉から肩を壁によりかけながらそこにはアルがいた。
「アル!」
「ヴェデ。君の病気はそこまで深刻なものではなかった。本当に安心したよ。」
アルは、とても高級そうな服を着て歩いて来た。
「アル。ここはいったいどこなの?この人たちは何?」
「ここは、アルトア王国の一番素晴らしいところだよ。」
「そんなこと言われたってわからないわ。」
「さぁ。この窓から外を見てごらん。」
私はアルに手を引かれ大きな窓を開け外を見る。そこは、アルトア王国全体が見えるところだった。アルトア王国全体が見えるところなんてそんなの1つの場所しかない。
「さぁ、もう分かったかな。ヴェデ。ここは、アルトア王国の最高地、アルンティス宮殿だよ。」
「えぇ?!」
私が目が覚めたら田舎の家ではなく、
この国の人間でも入れるものはわずかな最高地アルンティス宮殿に居たのであった。
2番星
彼のブロンドの髪は風によく揺れた。
私は彼の瞳の美しさに気を取られていた。
「娘さん?」
「あ、私は、ヴェデーアスティーヌです。みんなヴェデって呼びます。」
名前を教えると、彼は、また少し笑った。
「そうか、では、ヴェデ。私はアルと呼んでください。聞きたいことがあるのですが。」
「は、はい。」
アルは指を森の方へ向ける。
「あの森の向こうに、人家はあるでしょうか。」
「あ、いえ、それが、この村を超えると大抵集落はありません。それに、今は、隣の村とわたしの村の人たちは全て山菜採りへ出かけているので、あと2日は帰りません。」
アルは少し考えるような行動をした。
そして、また馬に乗って、手綱を持つ。
「ヴェデ。ありがとう。では、もう少し行ってみることにする。ヴェデ。また会うことはきっとないと思うけれど、君の厚意に感謝するよ。」
「いえ、教えただけですから。」
私は一歩下がる。
アルは、馬の手綱を持ち少しずつ森へ進んでいく。これでは、きっと、盗賊に襲われたりするのではないかと、不安がよぎる。
そして、考えるより先に声が出た。
「もしっ!アル!」
「え?どうしました?ヴェデ?」
「もしかして、野宿するおつもりでは??」
「あ、それは分かりません。」
「あ、あの。粗末な家ですが、私の家に来ませんか?」
私は家を指で指しながら言った。
「え?良いのですか?」
「今、村は皆出払っていて心寂しかったので丁度良いのです。貴方はきっと由緒正しい家柄でしょうから、こんな家では嫌だと思いますが。野宿よりは幾らかマシだと思います。夕ご飯もお出しできますよ。」
アルは少し優しい笑みを浮かべて、
「では、そのご好意に甘えさせていただきます」
「ええ。どうぞ。」
アルは部屋に入った途端、部屋中を大きく見渡すと優しく微笑む。
「ここは、私の家よりも、落ち着く場所ですね。中にもたくさんの緑があって、私の家は、こんなに優しい家ではないのです。」
「そうなんですか…。」
「あ、あと、敬語はもうやめてください。普通に喋っていただいて結構ですよ。」
「は、はい。」
「普通の喋り方で、話す友達なんていなかったのです。ですから、とても嬉しいです。」
また優しく微笑む。
私が好きな髪色を持っているアル。
風に吹かれると静かに揺れる優しい香りのするアル。
見た目からして、伯爵以上の地位は必ずある。もしかしたら、宮廷の重臣の一人かもしれない。だって、普通の言葉で話す友達が一人もいなかったなんて、普通に暮らしていればありえないことじゃない?お金持ちの家はそうなのか。と、わたしはおもった。
「あ、私も敬語じゃなくていいです!」
「そうか、それはこちらとしても有難い。それにしても、何故ヴェデだけ山菜採りに行かないで村で一人だけ待っているんだい?」
「それは、私が病弱で…毎年いけないんです。」
「そうだったのか、失礼なことを聞いてしまったね。すまない。」
「いえ、そんなこと、もともと、私は病弱だったのに馬で駆け回ってたりしてるからいけないんですよ。」
「馬?ここに馬がいるのか?」
「へ?あ、はい。鶏とか犬や猫、鹿とか色々いますけど。」
アルはいきなり楽しそうな瞳で私を見る。
ワクワクしているのが目に見える。動物が好きなのだろうか。
「見ますか?もしかしたらもう寝ているかもしれないけれど、」
「見ても良いのかい?」
「もちろん。」
私は元気よく笑った。
「綺麗な馬だね。」
アルはスウェンを褒める。
私たちは外に出て動物小屋へ来た。
どうやらアルは馬が好きに様だ。
スウェンはまだ起きていたから、たくさん撫でていた。その度に、アルは優しく微笑む。あの微笑みは彼が死ぬまで尽きることなく輝くことを私はもう少しあとで知った。
アルという人間は、まだよく知らない。
でも、きっと、良い人。優しい人だ。だって、怖い人があんな優しい笑みを浮かべるはずないのだもの。
「ヴェデ。君はこの馬がお気に入りなのか?」
「ええ。もちろん。スウェンは私にとって大切な存在よ。でも、スウェンはお父さんのものなの。だから、私ばかりが大切にしていてはいけないの…。アルも今日乗ってきた馬が一番のお気に入りなのではなくて?」
「あ、あぁ。」
「あ、そういえばアル?」
「なんだい?」
「アルの乗ってきた馬のことなんだけど、外では可哀想だわ。だから、スウェンと同じ馬小屋に入れてあげましょうよ。粗末な馬小屋だけれど、ないよりはましじゃないかしら。」
ヴェデはまた静かに笑うと、
「そうですね。甘えさせてもらいます。」と言った。
今は2人で夕食を食べている。
パンとスープそして、ビーフが焼かれて置いてある。
先ほど、アルの乗ってきた馬をしっかり見て見たら綺麗な顔をしていて、高貴な馬って感じの気品があった。たてがみも綺麗に揃えられていて、かっこいいと思った。でも、やっぱり私はスウェンが好きだ。スウェンは優し顔をしているんだ。気品なんて要らない。スウェンがスウェンであれば良いのだから。
人間もそう。身分とかそういうのは関係なんてないんだ。ただ、その子の中身を見ていれば、身分なんて気にしていないだろう。
「ヴェデ。」
「はい?」
「顔色が悪いが…平気か?」
「?顔色?」
私は鏡で肌の色を見る。
青ざめている白い肌。
私は肌の色だけは自信があった。(あと、裁縫ね)真珠のような透き通った宝石のような色をしていて、ほおは少し優しくピンク色。
だというのに、今は青ざめた汚い肌。
風邪がぶり返したのだろうか。咳も出ていないし、熱もないのに。なんでだろう。
「そなた、少し休んでいた方が良いのではないか?」
「え?平気だよ。ただ顔色が悪いだけだもの。薬飲めば平気よ。」
「いや、横になりなさい。ヴェデ。」
強い芯の曲がらない美しいブルーの瞳が私を見つめる。その瞳には逆らえない威厳があった。
「わかっ…たわ。じゃあ、私部屋に戻るから。」
「あぁ。それが良い。」
私は布団に入ってから、ひどい吐き気と眠気に襲われる。気持ちが悪くて、すごく眠いのに眠れない。そんな時間だけが黙々と過ぎていて私はもう半分意識がなかった。
コンコンッ。ノック音がする。
アルなのだろうか、
「ヴェデ。先ほどの夕食雑炊を作ったのだが食べるか?…ヴェデ?!」
私はあるから見たら意識不明の人間になっていたらしい。顔が青ざめ、体は真っ白。
私は急いで馬に乗せられて、そのままどこか知らないところまで馬で連れて行かれた。
私が目を覚ましたのは、朝の9時くらいだった。目をさますと私はふかふかの大きなお姫様が寝るようなベッドに寝かされていた。
ふかふかすぎて家のとは大違いだと思った。
ベッドのそばの机と言ったら銀でできている。
壁には大理石がたくさん敷き詰められて驚くのなんのって。
コンコンッ。ノックオンが響く。
そこから、2人の使用人のような服を着た綺麗な女の人が入ってきた。
「あ、ヴェデ様。目が覚めあそばしましたか?」
「ヴェデ様?わ、私のこと?」
「勿論でございます。面白いことをおっしゃいますね。ほほ…。」
そう少し笑って私の方へ近づいてくる。
1人の女性は華やかのドレスを持ってくる。
「さぁ、お召し替えですわ。ヴェデ様。」
「え?、どういうことなの?あなた達はいったい誰?ここはどこなの?」
「わたくしたちは、ヴェデ様付きのメイドでございます。私は、アナスタシオで御座います。そしてこちらにいるのが、」
もう1人のドレスを持っている女性が私に頭をさげる。
「イザベルと申します。私はドレスを担当しております。」
イザベルと、アナスタシオ。
イザベルの意味は、神に捧げる。
アナスタシオは、復活という意味。
でも、一体ここはどこなの?
私付きのメイドっていったいどういう意味?
「そして、ここは…」
「目が覚めたようだね。」
空いている扉から肩を壁によりかけながらそこにはアルがいた。
「アル!」
「ヴェデ。君の病気はそこまで深刻なものではなかった。本当に安心したよ。」
アルは、とても高級そうな服を着て歩いて来た。
「アル。ここはいったいどこなの?この人たちは何?」
「ここは、アルトア王国の一番素晴らしいところだよ。」
「そんなこと言われたってわからないわ。」
「さぁ。この窓から外を見てごらん。」
私はアルに手を引かれ大きな窓を開け外を見る。そこは、アルトア王国全体が見えるところだった。アルトア王国全体が見えるところなんてそんなの1つの場所しかない。
「さぁ、もう分かったかな。ヴェデ。ここは、アルトア王国の最高地、アルンティス宮殿だよ。」
「えぇ?!」
私が目が覚めたら田舎の家ではなく、
この国の人間でも入れるものはわずかな最高地アルンティス宮殿に居たのであった。
0
あなたにおすすめの小説
報われなかった姫君に、弔いの白い薔薇の花束を
さくたろう
恋愛
その国の王妃を決める舞踏会に招かれたロザリー・ベルトレードは、自分が当時の王子、そうして現王アルフォンスの婚約者であり、不遇の死を遂げた姫オフィーリアであったという前世を思い出す。
少しずつ蘇るオフィーリアの記憶に翻弄されながらも、17年前から今世まで続く因縁に、ロザリーは絡め取られていく。一方でアルフォンスもロザリーの存在から目が離せなくなり、やがて二人は再び惹かれ合うようになるが――。
20話です。小説家になろう様でも公開中です。
夫の告白に衝撃「家を出て行け!」幼馴染と再婚するから子供も置いて出ていけと言われた。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵家の長男レオナルド・フォックスと公爵令嬢の長女イリス・ミシュランは結婚した。
三人の子供に恵まれて平穏な生活を送っていた。
だがその日、夫のレオナルドの言葉で幸せな家庭は崩れてしまった。
レオナルドは幼馴染のエレナと再婚すると言い妻のイリスに家を出て行くように言う。
イリスは驚くべき告白に動揺したような表情になる。
「子供の親権も放棄しろ!」と言われてイリスは戸惑うことばかりで、どうすればいいのか分からなくて混乱した。
今宵、薔薇の園で
天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。
しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。
彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。
キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。
そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。
彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。
不能と噂される皇帝の後宮に放り込まれた姫は恩返しをする
矢野りと
恋愛
不能と噂される隣国の皇帝の後宮に、牛100頭と交換で送り込まれた貧乏小国の姫。
『なんでですか!せめて牛150頭と交換してほしかったですー』と叫んでいる。
『フンガァッ』と鼻息荒く女達の戦いの場に勢い込んで来てみれば、そこはまったりパラダイスだった…。
『なんか悪いですわね~♪』と三食昼寝付き生活を満喫する姫は自分の特技を活かして皇帝に恩返しすることに。
不能?な皇帝と勘違い姫の恋の行方はどうなるのか。
※設定はゆるいです。
※たくさん笑ってください♪
※お気に入り登録、感想有り難うございます♪執筆の励みにしております!
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。
猫宮乾
恋愛
再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。
お兄ちゃんは、ヒロイン様のモノ!!……だよね?
夕立悠理
恋愛
もうすぐ高校一年生になる朱里には、大好きな人がいる。義兄の小鳥遊優(たかなしゆう)だ。優くん、優くん、と呼んで、いつも後ろをついて回っていた。
けれど、楽しみにしていた高校に入学する日、思い出す。ここは、前世ではまっていた少女漫画の世界だと。ヒーローは、もちろん、かっこよくて、スポーツ万能な優。ヒロインは、朱里と同じく新入生だ。朱里は、二人の仲を邪魔する悪役だった。
思い出したのをきっかけに、朱里は優を好きでいるのをやめた。優くん呼びは、封印し、お兄ちゃんに。中学では一緒だった登下校も別々だ。だって、だって、愛しの「お兄ちゃん」は、ヒロイン様のものだから。
──それなのに。お兄ちゃん、ちょっと、距離近くない……?
※お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね? は二人がいちゃついてるだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる