忘れられたキオク

夏瀬檸檬

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暴かれた記憶

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第4記録



「お茶どうぞ。あなたは歌音ちゃんっていうのね。」
歌音に向かって聞く。
「は、はい。京ちゃんの親友です。」
「そう。京ちゃんって呼んでいるのね。」
私たちは椅子に座って机越しにいる姫咲さんを見る。
「忘れてしまったのね…。ショックだったんだろうから、忘れてしまっても無理はないでしょうけど…。」
「私、思い出したいんです。お母さんは、あの頃から私が秘密を知った日から私にとても冷たく当たります、きっと、私が秘密を忘れていることなんて知らないくらい、ずっとおしゃべりしてないんです。」
「京香ちゃん、あなた、ママって呼んでなかった?」
「私は嫌われたあの日、お母さんは私にとってママじゃなくなりましたから。」
そう言い切ると姫咲さんは少し悲しそうな表情をしたがまた顔を上げて微笑んだ。
「じゃあ、話すわね。私があなたにとってどういう存在か。」
「お願いします。」
「あなたのお母さんはね。貴方の本当のお母さんじゃないのよ。」
「え…?」
「それを知ってから話を進めたいの。ごめんね、驚きすぎて頭回らないかもしれないけれど、聞いてね。」

私は17歳の時に貴方のお父さん、京介との子供を身ごもりました。その子供は貴方よ京香。京介はそのとき大学生でね、それはそれは喜んでくれた。でも、私はまだ高校生で退学になるわけにも行かなくて、貴方をお腹の中で殺すか悩んだ。でも、やっぱり殺すなんて決断できなかった。両親にはすごい反対を受けてね。私が退学するかもっていう話にもなって大騒ぎだった。京介さんは父に何度も殴られた。そして、京介さんが生まれた子供を私が高校を卒業するまで預かるということになったんだけど、そうしたら実質的に学校にもいられなくなるということで、私は京香の母親ではいられなくなった。私は、京介も京香も捨てられなかった。でも、京香の幸せを考えてたら、京介の幼馴染に瑛里華さんって人がいた。貴方のお母さんよ。瑛里華さんは 、京介さんのことが好きで駄目元で京香の母親になってくれないかとお願いをした。瑛里華さんは快く引き受けてくれて京介さんとすぐに結婚をした。私は、瑛里華さんが育ててくれることになって学校は退学にはならなかった。でも、心の奥底ではすごく悲しくて、京香の成長を見ることができなくなってしまった自分が惨めで虚しくて涙がでて止まらなくて一時期声が出せなくなった。
でも、私が高校を卒業して就職してそれから暫くして、京介からメールが来た。
「就職おめでとう。京香は3歳になりました。俺たちの家に一度来ませんか?京香もきっと君のことを気にいるだろう。」
京介は今も昔と変わらず元気にやっているのだと知ってホッとしました。元気なら私が行く理由もないとそう思いましたが、京香のことを思うと行きたくてたまらない。そして、私は会いに行ってしまいました。
大きなお家で大きな子供部屋も用意されている。まるでお姫様のような生活をしている京香に会いました。私の顔を覚えているはずもなく瑛里華さんをママと慕っていました。
私が少し涙ぐむと瑛里華さんは少し申し訳なさそうな顔をした。
「泣いてもいいのですよ。姫咲さん。あの頃のあなたが子供だったとはいえ、姫咲さんとて人の親…最愛の娘が赤の他人を慕うのは心許せないのはよく分かります。だから、泣いてもいいのです。誰もあなたを責めたりもしないのですから。」
少し京香と遊んでから私はマンションに帰った。
京介は出世をする人間。瑛里華さんは優しくて綺麗なお母さんになっている。裕福な家庭の中で大きなお部屋、大きなベッドこれからも京香はそこで幸せに過ごすのであろうと思うとどうしても私は邪魔なんだと、気づきたくないのに気づいてしまう。
私がもう少し大人でもう少ししっかりしていたら京香は私のものだった。私の隣で生きていたかもしれない。私は…京介にとって必要な人間だったのだろうか。迷惑だけをかけて京香を京香という一つの命を他人に任せた自分がどうしても許せなかった。

「ごめんなさい。京香ちゃん。」
私は心の中が混乱して言葉が出なかった。
姫咲さんが私の母親で、お母さんは、本当の母親じゃない…ハッ!
「…思い出した…」
「え?」
「あの日、あの日の朝私がお母さんに何をしたのか…。」

私はあの日の前日、聞いてしまったんだ。姫咲さんとお母さんが話している話を。
夜中だった。喉が渇いてキッチンに向かおうとした時だ。
『瑛里華さん。私は…京香が愛らしくてたまらないです。京介が死んでしまった今、あの子の本当の血を引くのは私だけです。どうか私に親権をくださいませんか?』
『姫咲さん…。此の期に及んで見苦しいわよ。私の夫である京介の死を利用するだなんて。』
『利用なんて…ただ、あの子を育てたいだけで…』
『見苦しい!あの子を育てたのは私と京介よ!貴方じゃないわ!京香は私のものよ!たとえ血が繋がっていなくても!』
え?血が繋がっていない…?
10歳の私でもその意味はわかった。
テレビでもよく見るから。
ママと私は血が繋がってないの?じゃ、姫咲ちゃんは…
『京香は直接血の繋がっている本当の母親である私が育てます!』
姫咲ちゃんが私の本当のママ?
なんで。今まで私はママが本当のママだと思って生きてきたのに。
二分の一成人式も偽物のママに手紙を書いていたの?!
じゃあ、ママは私にとってどんな関係があってママでいるの?
幼い私にはそこまで考える余裕がなかった。
水も飲まずに私は部屋に戻った。ベッドで心を落ち着かせて寝た。どんどん大きくなる姫咲ちゃんとママの会話を耳に入れないようにして。
ー翌日
『おはよう。京ちゃん。よく眠れた?さぁ朝ごはん食べよう。気をつけて行ってくるのよ。ママがクッキー焼いといてあげるからね。』
いつものセリフをママは言った。
私はその瞬間ママにティッシュ箱を投げつけた。
『京ちゃん?!』
『偽物は出てけ!ママは偽物!姫咲ちゃんが本当のママよ!私聞いてたんだから!昨日ママと姫咲ちゃんが話してたこと!』
『京…か。』
『ママなんて嫌い!どうして黙ってたの?!私にどうして教えてくれなかったのよ!ママは嫌い!姫咲ちゃんがいい!姫咲ちゃんが本当のママ!姫咲ちゃん以外のママなんて認めない!どうして…どうして、教えてくれなかったの。消えて!私のママとして生きていくのはやめて!』
私がそう言ったから…?
そう言ったから…お母さんはママじゃなくなったの?
嫌ったわけじゃなくて、私の言ったことを守っているだけで…
わたし…ひどいのは…最低なのはわたしだった。お母さんは、わたしに言われた通り、ママをやめた。それだけだったのに。私は…何で。何でなの。
「京香ちゃん。」
姫咲さんに呼ばれた。
「…?」
「忘れていたことを責めなくていいの。貴方にとって忘れたい過去だったんだもの。…でも、でもね。貴方が瑛里華さんに言った言葉は人を傷つける。どんな理由があろうとも、暴力はいけません。言葉の暴力は人を傷つけるのよ。」
「あ…」
「でもね。貴方は何も悪くなかったのに。私がもう少ししっかりしていれば良かったのよね。貴方を瑛里華さんに任せきりだったことから起きたことだもの。謝ります。ごめんなさい。」
「姫咲さん…。あ、頭を上げてください。私が悪かったんです。真実を知ってしまった以上前を向かなきゃいけなかったのに私が目を逸らしたから。本当にごめんなさい。つきましては、姫咲さん。お母さんの病院に一緒について来て下さいませんか?」
私がそう言うと姫咲さんは真っ青な顔をしている。
「奥様御入院なされたの?」
「はい。ひき逃げで、意識不明の重体なんです。まだ、病院からの連絡もありませんし、まだ目が覚めていないので…。お母さんが目を覚ました時誰よりも早く『ママ』って呼んであげたいんです。だから、姫咲さんもお母さんと和解してほしい。ママがあなたを待っているんです…」

私たちは結局、姫咲ちゃんと、歌音と、私とで、歌音のお母さんの車で入院先の病院まで連れて行ってもらった。
お母さんの部屋へ行く途中のことだった…
「あ!いた!高橋さん!」
看護師さんにすごい迫力で呼び止められた。
「どうしたんですか?看護師さん。」
「あ、お母さんの容体が急変して…何度もお電話したのですが…繋がらないので、病院にいるのではと思って探していたんです。見つかってよかった…急いで来てください!」
「え?…え?」
私は意味がわからなかった。
急いでスマホを出してみると、電源が切れていた。なんで、消したんだろう。いつ消したんだろう…。電話の履歴は大量にあった。
私たちは、病院の中だということを構わず全力で走った。
病室に着いた頃には、お母さんの容体は明らかにおかしかった。口から大量にゴボゴボ出る血が止まらず、まったく意識がない状態だった。
私は混乱して泣くことしかできなかった。
今考えれば、これがどれだけ看護師さんの邪魔をしていたのか…。
「今、先生がいないのに…」
そんな声が聞こえた。
みんなが混乱しておかしくなっていた時だった。
シャアー。カーテンが開いた。
みんなが振り向いた。
「私がやろう。」
カーテンの先には、男のお医者さんがいた。
「森藤先生!」
そして、その後ろには、コンビニで心ないことを言った龍樹が白い純白の白衣を着て立っていた。
「…た、つき?」
私が言うと、龍樹は少し微笑んで私の手を持った。
「大丈夫。父さんならうまく治療することができるさ。だから気を強く持て。」
「と、うさん?」
「すぐにガーゼを。それと、輸血用の血を。a型のものを。すぐ手術をする。早く運ばないと危ない。」
私はそのままたちすくした。

「はい。これ」
龍樹が自販機からココアを買ってきてくれた。
「ありがと…あ、お金…」
「いいよ。俺のおごり。飲みな。」
「あ、ごめん。」
「この病院ね、父さんの病院なんだよ。たまたま今日は暇だったからよかった。今は手術中。父さんの腕は確かだから。安心してこれ飲んどけ」
「うん…あ、あの、この前、失礼なこと言ってごめんね。」
そうわたしが言うと、龍樹はわたしの頭をくしゃくしゃに撫で回した。
「気にすんなよ。この前は俺も悪かったし、今は、母親のことだけ考えてればいいんだよ。」
「…ありがとう。」
その後からは沈黙が続いた。
わたしは怖くて怖くてたまらなかった。
もし、お母さんがいなくなったら……お母さんはずっとママでいてくれていたのに。なんで、こうなっちゃうんだろう。
「お前の…」
「え?」
いきなり龍樹が話し出した。
「お前の母親いいやつじゃん。父さんからいろいろ聞いてるよ。」
「え、聞いてる?」
「お前の母親、父さんと知り合いでさ。お前の母さんな、いつも父さんに相談しに来てた。父さんが大学の時の先輩らしくてさ、いつもいつも相談しに来てた。だから、俺も君の家庭の事情知ってたんだ。人の家の事情に口挟むなんて最低だったな。ごめん。話戻すけどお前の母さん毎日家に来て、父さんと泣きながら話していたよ。お前と、京香とどうやってこれから接していけばいいのかって。ずっと悩んでたみたい。お前の言っていたあの日からずっと。母さんも悩んでたみたいだよ。だから、お前の誕生日の今日、謝りたかったんだろう。」
「あ…あ。おか、あさん。」
「お前はきちんと大切に愛されていたんだよ。だから、これからは、お前も母さんを愛してやろう。」
「あ、、う、うん。龍樹…ありがとう。」
私は、龍樹の白衣の袖を少し引っ張って泣いていた。龍樹は何も言わずに、隣に座っていてくれた。歌音は、一度家に帰ってもらった。今は、私と、龍樹と、姫咲ちゃんが病室で座っている。
「この前さ、、」
またいきなり龍樹は話し始めた。
「京香が寂しそうだったからつい声かけちゃった。ごめんな。」
「う、ううん。声かけてくれて嬉しかったよ。ありがとう。」
「お、おう。」
「あれ、龍樹なんか、顔赤い…?」
私が龍樹の顔を触ろうとしたら振り払われた。
「龍樹?」
「な、なんでもない!」
「そ、そう?」
「それより、もしかして、あなたって姫咲さんですか?」
姫咲ちゃんに向かって龍樹は言った。
「え?」
姫咲ちゃんは少し驚いていた。
「父さんからよく話を聞いていました。姫咲さんですよね。」
「ええ。そうよ。よろしくね。」
なんでも知っているんだ。
龍樹は、。私に話しかけてきたあの日も全て知った上で話しかけてきたんだな。それを知らないで私ひどいことしたなぁ。
でも、寂しそうって言われるのは心が苦しくなった。龍樹の言った寂しいっていう意味は私とは違う気がする。

手術室の明かりが消えた。
明かりが消えてしばらくしてから、龍樹のお父さん、森藤先生が出てきた。
私たちは一斉に駆け寄った。
森藤先生は、優しく微笑んでこう言った。
「もう大丈夫です。あとは、リハビリを続けながら、入院を1.2ヶ月すれば、退院できるでしょう。もちろん退院してもリハビリには通ってもらうことにはなりますが、」
「母は、母は今。」
「まだ麻酔が切れていないので眠っていますが、明日にはもう話せます。ですから、今日はもう帰ってゆっくり休んでください。」
「ありがとうございます…ありがとうございます!母を救ってくださって…」
「いや、いいんだよ。瑛里華は、僕の友人でもあるからね。さぁ、もうおかえり。もう夜も更けたよ。」
「はい、また明日きちんとお礼に伺います。失礼します。」


「京香ちゃん。」
私は呼ばれて振り返った。
「姫咲さん。こんな時間まで連れ出してごめんなさい。姫咲さんは明日も仕事なんですよね。」
「いいのよ。私はあなたのお母さんなのよ。たくさん頼ってね。」
姫咲さんは優しく微笑んだ。
髪の毛が風に揺れてとても綺麗だった。
「それじゃあ、私は家に帰るけど、京香ちゃん一人で大丈夫?」
「はい。平気です。また明日、連絡します。」
「うん。じゃあ、また明日。」

お母さん…
不思議。すごく違和感のある現実味がない。
こんな、ひどいことを言ってばかりだった私のお母さんになってくれるの?
私は人に頼りすぎだ。これ以上人を巻き込んでどうする。前を向いたり、だれかを探したり、悲しんだりするとき誰かの力を借りなきゃできない私に誰かに頼る資格なんてあるのだろうか。姫咲さんにお母さんになってもらえるだろうか。ママはママに戻ってくれるかな。
「京香っ」
振り向くと、まだ白衣を着ている龍樹の姿があった。
「龍樹…どうして、」
「忘れ物があって、届けようとして追いかけたら今にも泣きそうな女がいて見て見たら京香だった。」
「泣きそうだなんて。それより、ごめん。何忘れてた?」
龍樹は私の目を真剣に見てから私の方へ歩き始めて、突然止まったかと思ったら、私の口を引っ張った。
「きゃ!…ちょっと!」
私は龍樹の手をひっぱたいた。
龍樹は、待ってましたというばかりに笑い出した。
「それそれ。泣きそうな顔ばっかりすんなよ。時には怒れ。時には笑え。忘れ物は、お前の表情だ。」
「え?」
「よくできました。」
私の頭を撫でる。
こんなとき、きっと人は涙を流すだろう。でも、私は、笑った。涙を流さないで笑った。この人は、龍樹は、私のこときちんと見ていてくれてるんだとわかってホッとした。私をきちんと見ていてくれてるんだ。

「またあのコンビニで会おうぜ。」
「うん。これからもコンビニ寄るからさ。何度も会おう。」
「俺も、コンビニ寄るから。待ってろよ。他のところでもあったりしようぜ。」
「ナンパ男。」
「?!なんだよ。その言い草。」
「ふふ。冗談冗談。」
私と龍樹はともに笑い合った。
ほっとする。いや、楽しい。誰かがこうしてそばに寄り添ってくれることが嬉しい。幸せなのだ。
「じゃ、またな。」
「うん。ココアありがとう。またね。」
私は振り返って家の方面へ歩き始めた。
曲がり角へ来てもう一度病院の方へ振り返った。そこには、まだ龍樹の姿があって、私と目が会うと手を振り返してくれた。龍樹。そばにいてくれてありがとう。何度も会話したわけじゃない。変な出会い方で変なつながりのある私たちだけど。あなたになら、一生を支えられたいなんて思った…だけ。
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