~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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6話 蒸し料理 プディング

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 「ほ~ら、赤ちゃん。…どうちたんでちゅか?…泣かないでね~、ばぶばぶ。…」
 と猫なで声で喋りながら、百面相を見せつけてあやしだした。
 「「「ぶふっ!!?」」」
 そんな突然の出来事に、サーラとアニタは笑いを堪えだした。
 周りの村人達も、勢いよく吹き出した。
 周囲には両目を見開き驚いていたりする者や、笑いを堪える者もいる。村長の言動が普段の厳格そうな態度から、かけ離れていたからだ。
 対して村長は顔を真っ赤にし、周囲に怒鳴りつける。
 「なんじゃい!…ワシだってあやせるぞ!…こんな風に喋って悪いんか!!」
 「ううん、別に!」
 と、サーラが代表して否定する。
 それに対しても村長は、不貞腐れながら文句を呟いているようだ。
 「ふん。…ワシだってな、…泣いている子をあやそうとはするわい。…柄にもないと思うじゃろうがな。」
 「……そ、そんな事、ないですよ。…赤ちゃんの事、気にかけてくれて、ありがとうございます。」
 「…別に大した事じゃないわい。…例え他所から来た者達じゃとしても、この村で暮らしたら、もう村人の一員だとワシは思うちょる。…それが泣いていたら、村長として助けてやろうとするのは当たり前じゃろう。」
 「…そう、ですよね。」
 「…今のワシに出来る事なんて、たかが知れている。…だが現状でも、自分自身がやれる事を全うするしかないんじゃ。」
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