~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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2話 2章 特性サンドイッチ

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 「おぉい、…二人とも。」
 ふと外から、誰の呼び掛ける声が聞こえてくる。
 サーラは、窓を開けて顔を覗かせた。
 「やぁ。…サーラに、ロンドさん。」
 「二人とも、おはよう。」
 そこには二人の老人がいた。
 彼等は村長夫妻である。
 一人は、皺だらけの顔に白ひげを蓄えたお爺さんである。腰が曲がり、杖を付いて歩いている。周囲からは、「村長」と呼ばれており、主に村での揉め事を、おさめてくれる。
 もう一人は、長い白髪と皺だらけの顔をしたお婆さんである。背筋をピンと伸ばし、堂々とした態度をしている。周囲からは「ばあ様」と呼ばれており、医者の代わりとして、民間医療の治療をしてくれる。
 「…ワシ達も、一緒に招待を受けてな。…少しの間、よろしくな。」
 と、村長が代表して説明してきた。
 サーラも話を聞いて、「わかった。…宜しくね」と返事を返す。
 それから村長夫妻は、前の方の馬車へと歩いていき、順番に乗り込んでいた。
 程なくして馬車は、ゆるりと動き出す。前へと進む度に、ワゴンが揺れている。
 「…気をつけてなぁ~!」「楽しんでおいでぇ~。」
 さらに村人達の声がしてきて、段々と遠くなっていく。
 やがて馬車は、村の門を通り過ぎていった。
 その光景を親子は共に、窓越しに顔を覗かせながら眺めている。
 サーラは、「楽しみね。」と、満面の笑みを浮かべながら呟いていた。そわそわして落ち着かず、徐に足をパタパタと上下に動かす。
 「…そうだね。」とロンドも同意しているも、対照的に顔色は青ざめており、今にも憔悴しそうな程に気落ちしていて元気がない。たまに胃の辺りを擦っている。
 なんとも先行き不明な旅の始まりであった。
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