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62話.誕生日プレゼント

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 シェリーの身体の前面を洗うのを、俺が迷っているのをエミリーが見ていたのだろう。

「シェリー。前は自分で洗いなさい!!
 ハジメさんが百面相してるわよ」

「はーい。お兄ちゃんタオル頂戴」「あっ、ハイ」(絶望)

 俺はタオルをシェリーに渡した。シェリーがタオルを使って身体を綺麗に洗っている。
 俺も流石にわかっている――相手は10歳だ欲情したらマズイと!!

「お兄ちゃん。泡あわだよー!!」と言って、シェリーが身体の前面を泡だらけにして、コッチを向いてきた。

 大事な部分は綺麗に泡で隠している。逆にソレがそそる……。 ハッ!!

 この子は俺が意識しているのを気づいてる節があるなぁ。
 俺も否定できないんだけどね……

「はいはい、シェリー。
 ハジメさんの反応を見て遊んでないで、頭も洗いなさい」

「はーい、お兄ちゃん。頭洗って~」

 俺の反応を見て遊んでたんだな。
 まぁ、知ってたけど……
 彼女の頭を洗ってやるくらいなら、エロくないから問題ないよな?

「わかった。頭を洗うからお湯を頭からかけるよ」

「はーい」

 お湯を桶に汲んで、少女の頭にかけてやる。
 すると、身体の前面を隠していた泡が取れた。
 2回目お湯を汲む時に、隠していない全身がチラリと見えた。
 
 少し膨らんでたな――いかんいかん、父性父性。

 後ろで、エミリーから見られているにもかかわらず……
 俺はシェリーを意識しているのがバレバレな反応をしていた。

 俺は、シャンプーを手に掬ってから、少女の頭をシャンプーのついた手で洗ってやる。
 柔らかい髪だ……金髪の長い髪が指先を抜けていく。
 金髪ロリの髪を俺が洗っている……コレを役得と感じ、丁寧、丁寧に少女の髪を洗っていった。

「お兄ちゃん。髪洗うの上手だね」

「そっか、それは良かった。
 それじゃ、お湯を流すから目を閉じとけよ」

「はーい」

 桶を使ってザバァっと、お湯をシェリーの頭にかける。
 次は、コンデショナーを手に軽く乗せ少女の髪に塗っていく、ソレを髪全体に伸ばしていく。

「お兄ちゃん。なんか酸っぱい匂いといい匂いがする」

「あはは、調味料が元だからね」

「お兄ちゃん。私を食べるつもりで!!」

「ガオー」 と、両手を上げて構えて悪ノリをしてみたら。
 エミリーに即ツッコミを入れられた。

「ハジメさんも馬鹿やってないで、シェリーの髪を早く洗って下さい」

「あ、そうですよね」と言って。
 お湯を桶に汲んで、何度かシェリーにかけてあげた。

「はい、終了。お風呂先に入ってきていいよ。
 走って転ばないようにな」

「はーい」と言って、シェリーはお風呂に走っていった。

 だから走るなと……

「ハジメさん。私も洗って貰えますか?」

「むしろ、いいんですか?」「はい」

 今の現状でも下半身がヤバいことになっていたので……
 これ以上は隠す事は無駄だと諦めた。
 エミリーには、普段はご奉仕して貰ってるので、【全力でご奉仕】をさせて頂きました。
 あぁ、色々と柔らかいんじゃあ~。

「ハジメさん。すごく良かったです……」

「あぁ、なんかすいません」

「ハジメさんの身体も、洗ってあげますね。
 シェリーを洗ってた時から凄かったですし、ソレ」と、俺の下半身を見ながらエミリーは言った。

「ごめんね、エミリーさん。
 シェリーには手を出さないつもりなんだけど……抑えれる気がしない」

「ああ、それは最初から知ってますよ。
 シェリーに対してあきらかに、反応が違いますもの」

「うぐっ!!」 

「それでも、あの子も私と同じで貴方と一緒になりたがってますし。
 それは、あの子にとっては良い事ですよ……」

「ロリコン肯定されたらされたで悲しいものがあるけど、シェリーの事を好きなのは仕方ないと納得します」

 俺は悲しいかな……エミリーの前でロリコン堕ち宣言をしてしまった。

「私も大事にしてくださいね」

「当然です」と、俺が即答で言い切ったらエミリーは赤くなって照れていた。

「じゃあ、ハジメさんの身体も洗いましょうか?」「えっ?」

「石鹸とかの用途は見てましたし私が洗いますよ。
 ソコも凄いことになってますしね」

 彼女に身体を洗ってもらうついでに、色々とご奉仕をされました。
 それはもう、石鹸の滑りの良さで色々と良かったです。
 最後に、色々なモノを水(お湯)に流して、俺達は身綺麗にしてお風呂に入る事になった。

「シェリー。お待たせ」

 シェリーは大人しくお風呂に入ってた。
 しかし、お湯越しだけど色々と見えていた。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん。遅かったね」

「あはは、そんな事はないかと……
 身体洗ってただけだよ」 と、俺はシェリーに誤魔化しておいた。

「ふーん」

 俺も入るか? 俺も湯船に入ったら、エミリーもタオルを外して湯船に入った。
 当然のように――光さんや、湯気さんが良い仕事するわけもなく、ハッキリと見えているので……
 またも、下半身が反応しかけていた。
 
 俺はタオル使ってないので、エミリーには現状がバレてると思う。
 彼女達の身体を見過ぎないようにしないとな……。平常心だ平常心。

「お風呂、大きいですね。ハジメさん」

「でしょう。お店の裏にあるお風呂の発展版なんですよ」

「そうなんですねぇ」と、彼女と会話してたら。

「私、お兄ちゃんの膝に座る」と、シェリーが言い始めた。

 前回、お風呂入った時と同じ流だ。
 この状態でソレは……拙い。
 タオルを急いで湯船に付けて俺の腰の部分に置いた。
 この状況でマナーとか、しのご言ってられない。

「シェリー。おいで」

「はーい」

 俺の膝の上にちょこんとシェリーが座る。
 シェリーの髪の匂いが鼻腔をくすぐるようだ。
 あっ、下半身が反応してしまった。
 反応したモノが、少女の身体に触れたが何の反応もされなかった。

 あぶない、あぶない。

 なんとか耐えることができ、身体が温まるまで三人で雑談しながらお風呂の時間を過ごした。

「二人とも先に上がって、着替えて待っててくれない?」

 俺のこの言葉で、エミリーが全てを察してくれたみたいだ。

「あっ、はい。
 シェリー、お風呂から出ましょう」

 彼女達は、タオルを手に取り湯船から出て行く。
 彼女達の後ろ姿をガン見しながら彼女達がお風呂から出ていくのを見送った。
 シェリーのプニ感や、エミリーの身体をチラ見ながら会話を続け色々と耐えれなかったので、洗い場に行きコッソリと賢者モードに入っていた。
 そこから2分程して脱衣所に行って服を着替えた。

 なんか、新年早々から疲れるな。
 [栄養ドリンク]を飲んで、気合いを入れたところで脱衣所を出た。

 二人とも、お風呂場の入り口で待ってくれてた。

「二人とも、お待たせ!!
 ちょっとお風呂のお湯を止めてくるから。
 しばらく、飲食スペースの椅子に座って待っててよ」

「わかりました(はーい)」と言って、二人は飲食スペースへ移動した。

 俺は屋上へ行って魔道具を停止させて、次に浴場の男湯と女湯の排水路を解放(開閉)し、使用したお湯を排水した。
 俺は二人が待つ飲食スペースへ追いかける形で移動した。

「お待たせ!!
 二人とも、この施設のお風呂はどうだった?」

「広くて気持ちよかったです」「大きかった~」

「あはは、喜んでもらって何よりかな。
 それで二人に試してもらった、シャンプーとコンデイショナーなんだけどどうでした?
 髪に違和感とか感じない?」

「サッパリして、すごく髪が綺麗になった気がしますね。
 お酢の匂いが残ると思いましたけど、洗い落とすとさっぱり消えましたし。
 むしろ、今はハーブの香りが残ってますね」

「良い匂いだよ。お兄ちゃん嗅いでみる?」

 金髪ロリに合法クンカクンカしていいとか……前世でどんな徳を積んできたんだ俺?
 シェリーが俺に頭を寄せてきた。
 シェリーの髪を手にとって、匂いを嗅いでみた。髪がサラサラしてて、ハーブ系の匂いが残ってる。

「ほんとだ……しっかり効果出てるね。
 このハーブはウチの裏庭で作った奴なんだよ。
 今度は教会の畑でも作ってもらうように、エミリーから頼んで貰えないかい?」

「わかりました」と、彼女が返答した。 そして、彼女が発言を続けた。

「この施設すごいですね。物凄い人数がココで勤務ができる訳ですし。
 町の生活基盤から、ハジメさんは作るんですね」

「それは、買い被り過ぎだよ。
 私が欲しい施設を作ってるだけなんで……
 せっかく作るなら私の知り合いにも使ってもらいたいだけだし。
 その結果、商売に繋がれば言うことなしかな」

「まぁ、そこが凄いんですけどね……」「うん、お兄ちゃん凄い」

「それにほら、可愛い嫁さん二人もいますし。
 頑張り甲斐もありますよ」

 二人とも、まんざらでもなさそうに喜んでいた。

「よし、二人とも自宅へ帰ろうか?
 先に建物から出ててね、灯りを消してくるから」

「「はーい」」と言って、二人は建物の外に出て行った。

 俺はカウンター前に移動して、カウンターにある電源のスイッチを全て切った。
 そのまま、出口に移動し建物を出て施設の鍵を閉めた。

「二人ともお待たせ!! それじゃ、家に帰ろう」

 三人で手繋ぎして家路に着いた。

「到着。思ったより施設からお店って近いですよね」と、エミリーが言った。

「だよね。理想としては裏庭から橋を架けたいかな。
 何かあった時にすぐ動きたいからね」

 まぁ、その前に川の治水工事だよなぁ……

「よく次々と、やりたい事を思いつきますね」

「一番やりたい事が、抑制されてるからじゃない?」と、彼女に言うと。

 エミリーが顔を真っ赤にして俯いた。
 シェリーは、何の事か理解してなかったみたいだ。
 そんな馬鹿話をしながら、お店の二階へあがって行った。

「ハジメさんにプレゼントがあるんです。
 受け取ってください」

「何だろ、シェリーが料理だったから、エミリーは何でくるのかな?」

 ワクワク!!
 エミリーが寝室に行って、プレゼントを取りに行った。

「なあ、シェリー、エミリーが何くれるのか知ってる?」

「知ってるけど、教えなーい」「そっかぁ」

「お待たせしました!!」

「何がもらえるんだろう? 楽しみです」

 誕生日にお年玉だけ貰う、苦痛の黒歴史からの解放だな。
 エミリーは木箱を俺にプレゼントしてくれた。

「ハジメさん、木箱を開けてみてください」

 木箱の中には、色んな種類の服が入っていた。
 この生地は、どこかで見た覚えが……?

「アレっ、この生地って?  女神様の羽衣じゃ?」

「最初は、服を作ろうと思ってたんですけど、作り方がわからず悩んだんですけど。
 職業の変更してレベルが上がったら、その生地で服を作れるようになったんです。
 ハジメさんから頂いた生地を少しも無駄にしませんでしたよ」

「ありがとう……」

 感謝の言葉を述べたとたん目頭が熱くなった。
 また泣きそうになったわ、我慢しないとな……

 彼女が作ってくれた服に[鑑定]をかけてみた。

 ・女神の羽衣のバンダナ
 ・女神の羽衣のインナー
 ・女神の羽衣のグリップ×2
 ・女神の羽衣の靴下×2

 特殊効果:熱によるダメージの大幅減少。
 しかも、嬉しい事に防御力もしっかりある。

 熱ダメージってなんだろうと考え[魔力視]で確認すると、防具の周りに涼しげな魔力が漂っていた。
 熱ダメージの減少って、砂漠でこの装備を着たら昼間でも狩りできるんじゃないかな?

「今日は二人とも、ありがとう!!
 最高の誕生日プレゼントだったよ」
 ……と言って、俺は満面の笑みを二人に向けて感情に任せたまま、二人を抱き寄せてキスしていた。

 せっかくだし、明日はコレを着て砂漠に狩りに行こう!!
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