サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

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北西辺境男爵領 (2-1 )

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部屋の外に男爵に似た女性が出迎えてくれた。
「お父様の妹、私の叔母様、エリス・メンデス!大冒険者だったの。
結婚してマドック家の王都で家令をお願いしているの」

男爵と念話の終わった、エリスさんが傍に来て彼女の手を取ると、
「私より大冒険ね!いつか詳しくは知りたいわ
馬車を用意してありますからこちらへ」
男爵の館より長い廊下を歩いて、玄関に出ると2頭立ての馬車2台が待っていた。
エリスさんに見送られ、男爵が先に紋章のついた馬車に乗り、
会釈すると走り出し、僕たちも向かい合わせに盛り込む。
エリスさんに軽く礼をすると走り始めた。
馬車の中で、彼女は手を伸ばしてきたので、僕も手を伸ばし握るポッ!
「王都には、簡単に来られないので、すぐ戻らなくならないのは少し残念です。
神殿のご用何かしら?3回来たことがあるだけなので緊張します。」
「僕も少し不安です、でも馬車は静かで揺れませんね」

彼女の説明では、馬車には水と風の魔法石が組み込まれ、
水の魔法で滑らせ風の魔法で浮かす様に押してくれるそうだ。
王都内の道路はすべて固めて有る。
王都外の主な道路も広く固めて有り快適に走れる。
領地内の道路は、領主の責任で作り管理する。
マドック家の領地は辺境で広いので、
魔物対策を含む管理も領主の課題になっています。

馬車の中で手を握り話すのが楽しくて、景色を観ないまま神殿の門を潜り、
入口の受付前についてしまった。 あぁ~ぁ!
槍を持った立哨がいる小屋の受付に行き、彼女が名乗ると、
すぐに脇にある扉が開き、中に入るとローブに剣を吊るした男性が、
「階段を上るのは大変ですので、こちらの移動魔法石から
神殿内に跳んでください。神殿内に案内者がお待ちしています」
{跳べ!}

今回は引っ張れる感じが無かった。 距離のせいかな?
石の引き戸が開かれ、槍と剣を吊るした銀色に輝く
アイアンマンが両脇に立って右側に立っているアイアンマンが
「ご案内いたします、私の後ろから歩いて下さい」

「サスケさん、アイアンマン?じゃなくて、神殿騎士様よ!」
「えらいの?」
 近衛兵から選ばれた親衛隊かな?

「もし神官様にお会いするようなら、サスケさん注意してね」
「どうして?」
「簡単な比較は出来ないけれど、
  本神殿の次に王都神殿、公爵様クラスの方よ。」
「はぁ~、礼儀、挨拶、出来ないよ~めんどくせー」
「大丈夫、一礼すれば終わり、私もそれ以上知らないから」
とぼとぼ歩きで、長ぁ~い廊下の突き当り、両開き木の扉が開かれた。

「あら!精霊さん!・・・皆さん遠慮しないで、こちらにいらっしゃい。」
木のテーブル側に白いロープに宝石で飾られた胸当て、
ロングソードを吊るした女性が立っていた。
一礼して部屋に入ると、椅子に掛けるよう勧められ腰かけた。

「サスケさん、エメリー、3神様のお告げで急に呼び出してごめんなさい。
先にサスケさん、気の毒ですが直ぐ戻れません。
今後の行動に依って小さい希望は、あります。
王の剣 他王の称号は今まで見せた方以外には、見せない様に!
売ったりあげたりなさらない様に気をつけてください。
身体能力は神殿を出るとさらに高まっています。
慣れるまで注意してください。大きな魔法能力は封じられているようですが、
いつの日か条件を満たせば使える様になると、3神様から告げられました。
神殿からのお願いです。本神殿に行かれるまでに
金属の価値を理解してからで良いですから
金属をほんの少し残して寄進してください。
ライフカードですが、出身国 本神殿 となっていてどこの国でも通用します。
神殿に提示すれば、出来る限りの協力を得られます。
こちらがサスケさんのライフカードです。」

ネックレスにホルダーの付いたライフカードを手渡された。
「お尋ねして宜しいですか?」
「お答えできることでしたら。」
「直ぐに戻れないのは絶対ですか?
誰かに呼ばれたのですか?帰る方法の見つけ方?
金属を総て寄付すれば、帰れるのですか?教えてください」

「気の毒ですが、直ぐに帰れません。
金属を総て寄進されても神殿はサスケさんの件について無力です。
私の知る範囲では帰る方法の見つけ方は有りません。
森の中で移動魔法石が傷つきサスケさんの世界と繋がり、
大量のマナ、魔素がこちらの世界に流れ込みました。
同時にサスケさんも巻き込まれ跳び込んで来たようです。
こちら世界着いた時に本神殿にお告げが有りましたが、
3神様の力なのか私にも分かりません。本当に気の毒です。直ぐに帰れません」

「あぁっ有難うございます」
正直、僕はショボン!!気落ちした。考える気力が起きない。
「エメリー貴女も大変でしたね。父上、マドック王騎士男爵に伝えてください。
王の剣と、ライフカードの調査は無用、本神殿にて禁呪とされています。
使用者変更できるアイテム袋や他の品物は、貴方たちの戦利品です。
変更出来ないアイテム袋・王の称号品・ライフカード総て、
サスケさんに渡してください。
エメリーは御婆様に似ているのかしら?
エメリー、嫌なら断ってください。サスケさんと魔法循環をしてほしいの?
生き延びる為、無理にと言わないわ」

彼女は視線を落とし、真っ赤になっていた。
「はい!今日から」
「有難う、エメリー、
お父様皆さんへ、リリーがよろしくと伝えてください。
此処から、移動魔法石で入り口受付へと跳べますよ!
内緒よ、急いでね。さようなら」

2人とも混乱したまま。
{跳べ!}

いつの間にか馬車で、王都の屋敷についていた。
入り口の従者に案内され、エリスさんは、
「ゆっくりお話ししたいけれど、落ち着いたら話してね、移動魔法石室に」
部屋の外で見送ってくれるエリスさんに
2人で一礼。
{跳べ!}
グィー

樹の館の部屋に戻ると、執事のバートンさんが待ちかまえていた。
「皆さま、談話室でお待ちです」
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