サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

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作戦室での会議-5

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護衛隊員は御者も含めて偵察任務をバート隊長にお願いした。
「異常確認で良いな」     疲れてきた・・
「サスケがギルドで集めた情報に護衛部隊がパニックになり、
バート隊長も状況が掴めなくて困っている。
皆が理解できるように説明をしてやってくれ」

僕はこの世界の情勢も社会状況などや、貨幣価値すら理解していない
限られた範囲での前提で話を始めた。
「魔族・三神・神殿・精霊・王家を大勢力と仮定する。
他領とマドック家の関係は知らないので、
マドック家中心に絞った主観で見ている。 魔物の話は省略し、
キメラの解体で確認する必要は有るが、移動で樹の館内を自由に
出入り出来る事から、今日思いついた事だけれどキメラの体内を
隠れ家にした者がいないのか考えてみた。
商業ギルドで小麦の購入を止めている話を聞き、
公道の通行を妨害する理由は何か?
領地の財政難、領兵の勝手な行動領主による目論見の行動が考えられるが、
1領主地だけでなく多数なので大勢力の影を想定した。
地理不案内なのでこれからは、すべて推測になる。
マドック領を起点とし小麦の消費地への運搬ルートが妨害されていると
確認できた場合は影の敵は大きく今後、戦争の準備が必要。
小麦が売れないと、小麦生産者が衰え領地も衰える。
特に開拓村の様な収入が単一な地域は・・

戦争はどこの国でも同じと考えると、男爵様の避難民移動の早さから見ても
大部隊の侵入は早期に発見され、
迎撃攻撃を受けるリスクが高い。マドック市攻略する万単位の兵を
準備することは不経済で影そのものの出番になってしまう。
マドック市は万全でも周りの村が、気づかない間に伏兵に攻略され、
移動魔法石をセットされ隣国から同時攻撃を受けると探知出来たとしても
影の力が大きければ守りきれない。
偵察部隊の増強は財政の負担になるだけで好ましくない。
王都で噂などの情報を集めるだけで領内は今までの不定期巡回で済まし、
鉱山再開に重点を置き財政にゆとりを持たせる。
樹の館の精霊に申し訳ないが、エリス様の準備をもう1歩進め、領民と共に
街を捨てゲリラ戦を想定した準備も必要と考えた。
・・・以上です。
「サスケ様、王都館に従者、メイドを増員するのですか?」
「エドガーさんご心配なく、商館を開きます」

「商館であってもメイドは必要ではないか?」
「男爵様、連絡要員は必要ですが、専従員は募集いたします」

「その様な者を安易に集めて問題無いのか?」
「過去マドック家に仕えた、従兵・主計兵を当てにしています」

「槍を使えなくとも、話ができるだけで良いのか?
エドカー、バート探してくれ」

「サスケさんゲリラ戦の構想は有るの?」
「領地内の地形も戦闘方法も、未知なので明確に有りません。
ただエリス様の分散準備は必要です。
街にいたマドック家の方々が脱出時は一丸で、後は分散して逃げます。
分散時に敵の足どめをする担当と分担は決めておく必要が有ります」

「魔物と人が同時に攻めてきたときの備えは?」
「可能性は低いと思いますが、バート隊長もご存じの
マドック男爵得意戦術で敵陣分断、数の少ないほうに全員で突撃突破脱出、
逃げるだけです。全て敵、敵の敵が味方、気楽に考えたほうが疲れません」

「サスケ兄さん。ギルドマスターを利で味方にしたのですか?」
「味方でも、敵でも有りません。
利害の重なる部分で協力するだけです。僕は忠誠を求めなかったし、
彼らも買収されません」

「アベル良いところに気付いた。忠誠を受ける身いかに大事か考えよ!」
「サスケ様破棄された武具を再生して売る意義は有りますか?」

「見たとおりだよ・・グレーテの使い物にならないナイフでも家庭で使える。
買えない者でも買える。お金を使う楽しみが1つ出来る上に、
使い方によって最高の武器になる。
森でも草原でも100本のナイフを同時にさまざまの所から投げられると、
グレーテでも避けるのは難しい。相手を倒す手段は色々だと思う。
良い思い付きが有れば提案して下さい」

「サスケ様、領地の概要すら分からないのに、どうして影の敵を
断定されたのですか?」

「自分の保身を考えた時、マドック家領兵と館の従者の
数のバランスが不自然に感じました。
魔物と言う明確な敵がいるにも関わらず人口の2%超えない領兵に対し、
直属の護衛を領兵から敵探知能力者を選抜せずに別組織による
多くの強力な護衛を必要としています。
過去攻撃を受けながら明確に敵を確定出来ていない。領兵が少ないので
戦争よりも、貴族間の暗殺闘争を疑いました。
しかし暗殺闘争ならば敵の輪郭が掴めるので護衛の数は無駄です。
以上からマドック家は過去襲撃を受けている。敵の正体を掴んでいない。
攻撃方法も不明な敵である推測から影の敵がいる結論になりました」

「バートもう良いじゃろう、マドック家の3代の死に方は
魔物と人じゃが不審な点が多いのじゃ。儂のときは・・ 
猫族兵が突き飛ばしてくれなんだら死んでおった。。。
あの時 間違えなく探知は1匹だけじゃった。
おぉ!そうじゃった。
森の中であの一角だけ草地じゃった。
魔物は移動出来なんじゃ、移動を使える者がいると別じゃ」

「エマ様移動魔法を防ぐ手立てはないのでしょうか?」
「エドガー、樹の館内は移動魔法で侵入出来んのじゃ。
魔法石も魔力を大きくせんと無理じゃっ。入り口で探知できよう、
街の外が問題じゃ」

「エマ様、魔法移動と移動魔法石の違いは有るのですか?」
「基本は同じじゃ。能力による移動距離の違いだけじゃ」

「移動した先に人がいた時どうなりますか?」
「魔法陣に安全回路を組んで有るならば発動せんのじゃ、移動魔法で
人の所に跳ぶと跳んだ方が跳ね飛ばされ痛手を負うのじゃ」

「身体強化で跳んでもですか?」
「そうじゃ」

「どれだけ離れていると、安全ですか?」
「直径1セチ以上離れると安全じゃ」

「半セチ離れた所に又人が立つと1セチ以上離れた所に跳ぶ事になりますか?」
「そうじゃ、人込みに跳ぶとどこに跳ばされるか分らんのじゃ」

「エマ様有難うございました。バート隊長さん。
男爵様が危険なところに行かれるときは、1個小隊を半径1セチに配置すると、
1セチ半空間が出来奇襲を防げます。今後護衛隊形の検討が必要です」

「男爵様と検討させて頂く」
「今夜はこの位にして、情報を集め明日にしよう」
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