サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

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雨の日前の出来事-4

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マドック市西口門外に移動する。
市内に入り作業所を見ると広大な空き地に変わり何も残っていない。
いや、土を採取した大穴が残っている。

セシリアさんとエメリーさんに頼んでアイテム袋から土と堆肥を混ぜて大きな
土山を造り出すと2人はしっかり、恐怖の石弾丸やいわ爆弾を選別を使い
自分のアイテム袋に補充してからパン工場前に移動。

クィ。
パン工場横に移動して全周見渡すと、様子が一変している。まだ建設中の
建物が多く見かけるが、3台の風車が動いていて、竈や作業台と並行作業で
造っていた建物は2棟が出来上がり、4棟が工事中だが土台と土壁を残し
作業は止められて人影は無かった。
西口門に向かって造った土壁家が僕たちの造った2倍に増えている?

不思議に思いながらパン工場の中に入り担当メイドを呼び出して尋ねる。
「土壁家が増えているけれど、どなたが造ったの?」
「サスケ様が実験で造っている所を見学していた建設師ギルドの方や魔法を
使える方が協力して作り出しました。特に家庭魔法師ギルドの方や見習いの
人達の応援は凄かったです」

「パン工場も?」
「パン工場も調理工場も造りかけの工場も同じで、雨の日が終わって3日も
有れば次の事務所に掛かれるとマスターさんが言っていました」

「雨の日もパン工場は動いているの?」
「パン工場と調理工場は雨の日も稼働させてサンドウィッチやパンケーキと
お弁当を3交代で作り続けます」

「働く人たちに感謝を伝えて下さい!」
移動。

クィ。
獣人族鍛冶師のテントと魔法師の大テントは硬く閉じられ外に積み上げていた
古い武具も、麗に片付けられてテント以外何もない空き地になっている。

「グレーテ、パン工場みたいに雨の日も働く所はまだ有るの?」
「1日も休まない部署は解体場と王都商館です。明日1日だけ休み仕事を再開する
ギルドや工房は多数です」

「雨の日に休む習慣に反しない?」
「今までも必要な時は働きました。4日間無理に働く仕事が無かっただけです」

「今後雨の日対策が必要?」
「麦の刈り入れ時期を経験致してませんので評価できません」

「サスケさん、お父様から催促が来ました。行きますよ」
セシリアさんに急かされて移動。

クィ。
館裏の作業入り口から食堂に行くことにする。
裏口途中に待ち受けていたメイドさんから
食事は新大食堂に変更と案内され中に入ると、調理場から逆U字型に
テーブルが並べられ、男爵が中心に左右役務所責任者、各種族リーダー、
ギルドマスターが席に着いて僕たちを待っていた。

セシリアさんとエメリーさんとアベル君は、席に着く前にエマ様、男爵、
セシルさん、エリスさん、ダリウスさんに念話で報告して歩き、終わって
全員席に着くと男爵が

「40万を超える移動者の苦労と、受け入れに協力した領民すべてに栄光あれ!」
「マドック家に栄光あれ!」
食堂を揺るがす大合唱。

「明日から雨の日が始まる祝いの席だが、食事が済み次第会議を始める。
集まってくれた各責任者、リーダーは自由に発言せよ。解決出来る事、出来ぬ事、
討議する場所とする。
会議が終わり帰れぬ者は、隣に移住者も喜んだ藁ベッドが用意されている。
4日間ここで過ごすと良い。
今宵は良き隣人を見つける場になるだろう。エールを・乾杯!」
「良き隣人に、乾杯!」
又も食堂を揺るがす大合唱をしてエールを全員で飲み干す。

今夜は早めの食事で、ゆっくり食べられるカナ?・食べられ無い・る・ない・
ル・ナイ? 急いで食べる事に決定!  
目の前にある料理を僕の皿に勝手に集め食べだす。後でエドガーさんに
叱られるかな、絶対来るぞ!
来たぁー!やっぱり。。。
「サスケ、開拓村分村計画見事だ、今後も増やすのか?」
「はい、今までの開拓村は孤立し易く、教育機会を与え難いので移住民の
受け入れを合わせて9ヤルドに拡大再開発をして第7開拓村は20ヤルドの
第2マドック市として名称変更致します」

「第2マドック市は移動民受け入れ市にすると聞いたが?」
「役務所員の上申により今後移住民を多く受け入れる準備の為に、
現在造りました住居の1部を残し移住先の決まるまで臨時住居とします」

「農地は足りているのか?」
「第8開拓村から第21開拓村までの14開拓村を9ヤルドに拡大してさらに
第22~第35開拓村までの14開拓村を新規9ヤルド村として新設いたします。

既存の5村は12ヤルド村に拡大クメロ村は9ヤルドに拡大再開発し、
必要に応じ各村に9ヤルドと4ヤルドの分村を造ります。
廃村の第1開拓村から第6開拓村は12ヤルドに拡大各4ヤルド2分村を造り、
再開発拡大しますが商会直轄地とした郷士村で薬草栽培農地を造ります。
丘の森砦は20ヤルド開拓砦に拡大して郷士と猟師と獣人族の耕作地にします」

「拡大した村では小さな耕作地を造り出したそうだが?」
「ギルドに勤める者や農地経営から外れたい者の為と9ヤルド村の開発能率を
高めるため、幾つかの組み合わせを作りました。
1ヤルドに1セテド10軒・半セテド80軒・4分の1セテド160軒の耕作
農地に分割区割りし、中央区画に16分の1セテド住宅農地1千軒と100セド
住宅1千軒を造る標準規格として1村9ヤルドに約3000軒1万6千人以上
住めます」

「小区画住宅農地の目的は?」
「各村の農地は今まで1区画半セテドか1セテドと決まっていましたが、
家族の少ない家では耕作も出来ず税の負担が大きくなり、生活に困窮する
家も現れた事から各村の希望が出され、マドック市内の様に小区画住宅を
造り家族構成による耕作地の移動を村長の管理下に移した上で、
分村の有る村には学校を造り分村の教育を受け持ちます」

「獣人族はどうするのだ」
「希望に応じます。マメリカ村に9ヤルド分村を4分村造る予定ですが、
子供たちは人族と同じ学校に通って欲しいと考えています」

「ブルーノ市ギルドはどうするのだ?」
「ギルドに希望するのは、無理に統合せず支部を作り、作業分担と共に独自の
技術を発達させ競い合って欲しいと思います」

「商会やギルドの商いは有るのか?」
「人が10倍に増えました商いも10倍になり、マドック領内は儲かります」

「.ドロレス、本当か?」
「サスケ様に間違いはございません。1人に売れなくとも10人ならば売れる
機会が増えます。
1人1つの売り上げより10人5つの売り上げは手間賃が少なくなりますので、
儲けが大きくなります」

「サスケ、やはり忍者は商人だな?」
「いえ、素養の1つです」

「役務所の仕事が増える、大変だな?」
「役務所の忠誠心は評価するべきです、今後役務所の巡回は任期を決め
交代制で学校の有る村に所長として常駐します。
税の払えぬ者に職を与える事で、無駄出費を抑え税収を増やします。
税を懐に貯める事は恥では有りません。今回の様な緊急時に使う事も必要です」

「後でセシルとエリスに組織改革を説明しろ。
雨の日を待ち兼ねている子供を初めて見たぞ。今夜はどこの家の子供も
パンケーキを食べている、たまには大判振る舞い良い事だ」

「男爵様の生きた税の使い方です」
「そうだサスケ、皆が集まり騒げるパーティー村を造れ」

「考えていましたが時間が必要です。生活の場が出来上がりましたら造ります」
パーティー村か他の領民も集まって楽しめる施設を造るかぁ。。。
男爵どうしたのかな?
「金貨は心配するな、どんどん稼げば良い。
他の者も内輪の話は後にして、今のうちにサスケに質問しろ。
後から話しては遅くなるぞ」

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