サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

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雨の日 第4日目 祝 アベル君完勝!-1 (20日目)

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雨の日 第4日目 祝 アベル君完勝!-1 (20日目)

{おきるのよ}
{雨が降っているのでしょう、お休みだよ}

{いけないの、おきるの}
{ゆっくり寝ていたいのに、おはよう}
服を着て光草を持ちだし廊下に出ると、珍しく待たされた。
3人の姫が集まり食堂に行くと僕たち以外誰もいない4人の朝食。

セシリアさんが給仕の従者に他の家族の事を聞くと、男爵は王宮から
騎士学校に行き、セシルさんは役務所から王都館に行き、エマ様は
王都館に行きましたと教えられる。

「サスケさん忘れていました。お父様に賭けギルドに行き伯爵家と子爵家の
買取り清算を済ます様に言われていました」

「セシリアさん何時の事ですか?」
「昨日、王都館から念話で連絡を受けていました」

「昼から王都に行きましょう」
「ダメよ、今日の仕事はお昼まで!夕方からアベルの第1席祝賀パーティーよ」

「またパーティー? エメリーさんまさか、ダンスが有るのでしようか?」
「無理ね。2間で立食パーティーがやっとになるわ」

「そんなに多く、どなたが来られるのですか?」
「前回いらした女性の半分と騎士学校で負けた人の30%位かな?
試合後、騎士学校生徒は入学試合まで残った第5席の家まで招待され、
騎士学校寮の門限までに帰る慣わしなの。学校から招待家まで団体で
雨の中駆けて来るわ、今後3年間の人気バロメーターね」

「雨避けリングを1千個用意していますが配って足りるでしょうか?」
「魔法の使える生徒は、魔法で雨を避けますから問題無いと思います」

アベル君が騎士学校を第1席で卒業すれば、近衛騎士隊に配属され、
事績を残すのは間違えないので男女関係なく注目される。

ダリルさんの時も第1席で注目を集めたが、披露宴に王女様や南公爵と
商業ギルドマスターさんが来賓されたので、大人は来ないが王都で家を
継ぐ若い人たちがお祝いを持ってその時以上に大勢集まる。

「お祝い返しは準備しなくて良いのですか?」
「送り迎えしてくれる騎士学校生徒には簡単な物を渡します」

「ダリルさんの時は?」
「ヘストンのナイフを用意したけれど、、、あっ!いけないぃっ・・
今のヘストンの工房に余分なナイフは無かったわ」

「エメリー様、セシル様がマメリカ村のホロクス族長に魔法ナイフを
注文していました」
「グレーテ、本当?」

「セシル様、今日昼前に300本取りにメイドが行きます」
ついでにヤギ乳と手提げ袋を取りに行く様に頼んで安心したところで
新食堂に移動。

クィ。
新食堂に入ると作業場にいた各担当メイドさんに集まる様に命じる。
今までに作り置きした樹の弁当箱をアイテム袋越しにメイドさんに渡し、
長テーブルを6列作り流れ作業場にする。

パンとサンドウィッチ3種類・スープとシチュー・調理品やフライ・焼き魚・
焼肉・野菜の煮込み4種・エールなどアイテム袋から補充させる係を
並列させ・・

液状のスープ・エールなどは、草木師のパイロンさんが作った防水袋に
3グル入れ、口を2度折り曲げ接着材を刷毛で塗り、塗り部分を火の魔法石を
這わせ乾燥させると紙パック入りの完成、この作業だけは5人配属する。

朝食用・昼食用・夕食用と各2列で中身はメイドさんに任せてお弁当箱に
順に詰めながら次に渡し、最後に樹のスプーン・フォークを入れ蓋をして
紐で縛るお弁当の出来上がり。

出来上がったお弁当は、預けた22個の小アイテム袋に120個ずつ
入れて貰い、作業用に中容量アイテム袋を22個とお弁当収納用大容量の
アイテム袋を6個預けて預け、ラインを動かし続ける様に頼んだ。
パン担当メイドさんから、雨の日の間も1日25~30シラ出たので、
手持ちが12シラになりパン種を作って欲しいと申し出られ、
セシリアさんがアイテム袋越しに30シラのパン種を送り込み、
粉ひき風車の効率が落ちているので2日分として小麦粉80シラ受け取る

出来上がっているサンドイッチ1200個徴発して、光草ポット担当から
光草ポット8万個アイテム袋越しに受け取り、スケイラさんから雨避け
リングを受け取り王都館のエリスさんに渡す様に命じて移動。

クィ。
移動石室から王都館の移動室に移動。

グィ。
王都館に着くと馬車を用意して貰い賭けギルドに急いだ。
セシリアさんの魔法で馬も馬車も濡れずに賭けギルドに着き、中に入ると
応接室に案内されギルドマスターは出かけていて代わりに副マスターと
会計責任者の2人の男が入って来る。

早速パトリオ伯爵領地とポコラル子爵領地、ブルマン子爵領地の買取り清算を
話すと、王宮から話が届いていて用意されていた用紙にサインするだけだった。

セシリアさんが代理でサインすると賭けギルドの借金は金貨86万5千枚で
ブルーノ公爵領を買う様に僕たちに勧められる。

「ブルーノ公爵領は侯爵家として買い手が有る様に聞いています」
「私どもに届いているお話しでは、金貨9万5千枚一時払いで後は10年分割で
金利でもめている家と、金貨16万5千枚一時払いで後は侯爵家を引き継いだ
家が20年の分割支払いを求めている2家と聞いております」

「残金はギルドにお任せします。教えて頂きたいのですが何故、4家は
掛け率が10倍を超えても賭けたのでしょうか?」
「正確な事は分かりませんが、絶対失敗する確信が有った様です。
傭兵を集めていたのは賭けに勝つため移動を妨害する為と思っていましたが、
初めはどこかの領地に貴族戦争を起こす為に用意して攻めるタイミングを
失ったようです」

「どこか4家ともちぐはぐに見えるのですが?」
「賭けはブルーノけが中心になっていたようです。パトリオ伯爵は小伯爵領
なので、傭兵も3千集め掛けも子爵並で少し距離を置いていたらしいですが、
大麦とワインがまだ売れず内実は苦しかった様です」

変だなっ?麦やワインが有るなら傭兵を使えたはずなのに、ブルーノ公爵と
揉めていたのかな?

貴重な話にお礼を言って帰りはエメリーさんの魔法で雨を避けながら
館に戻った。

館の祝賀会場に行くとメイドさんが
「サスケ様、ハッカ水が有りません」
昨日テーブルに半分以上こぼし、くらくらする位だったな足りないはずだ。
小壺を集めたアイテム袋を深探知、分別鑑定探知でハッカ水らしい小壺を
186個選び出して、下職さんも使い確認してみる。

ハッカ液121個とミント液62個確認できたが、後の5個は中身不明で、
また中身不明用の中アイテム袋に入れ戻す。

「サスケ様、着替えお急ぎください!パーティー早まりそうです」
グレーテに急かされて部屋に行く途中
白い顔をさらに白くしたマリーヌ館長が廊下を走って来て
「サスケ様、光草ポットをお持ちでしょうか?」

必死な声で尋ねてくるので話をさせると、
先日のパーティーで光草ポットを知り、買い求めた人の口コミと追加の
買い求めで雨の日にも関わらず5万個以上有った光草ポットが先ほどで
売り切れ、今日館に来られたお客様の従者が購入する様に命じられていて
在庫が無く困っていたと泣きついてきた。

「光草ポットは有りますが、説明書は有りません」
「少ない量でしたので、説明書はお買い上げ御一人様1枚にしていました。
 2度目の方で説明書無用の方も多くいらしゃいます」

アイテム袋越しに持ってきた光草ポット7万6千個と光草ポット置き1千個を
送り込み、2日後まで在庫無しと確認させる。
挨拶した途端身体を翻して商会に急いで戻って行った。


来客が多そうなので調理室に寄り、1200個のサンドイッチを渡すと、
来客人数が分からないので大変助かると感謝され、着替えに急いだ。
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