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6話※エロなし
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~息子side~
「どうすればいいんだぁ...。」
学校の直ぐ近くにあるファミリーレストランで、周りのお客さんたちが楽しく食事をしているなか、その場の雰囲気に似合わず思い詰めた顔をして頭を抱えている一人の男子高校生がいた。
「そんな悩むんだったらあんなこと言わなきゃいいのに。」
放課後から今現在まで相談に乗ってくれている凛は、あきれた顔でため息をついた。
「それよりそろそろ帰った方がいいんじゃないか?秀雄さんも心配するだろ?」
はっとしてスマホの時間を見るともう9時をまわっていた。あまりに悩みすぎて時間に一切意識がまわっていなかった...。こんな時間まで凛を付き合わせていたなんて、申し訳なさすぎる!
何か、奢れないかな...。いや、さっきここでご飯食べたばっかりだし。
頭の中でどうやって凛に謝罪しようか迷っていると、予想外にも凛から提案が出た。
「ここまで相談に乗ってやったんだから、お前んち行ってもいいか?」
少し恥ずかしそうにもじもじしながら話す凛を僕は始めてみた。いつものサバサバな態度はどこいったんだ。不審そうな顔で凛の顔を見ていると、凛は我慢できなくなったのか、返事を待たずに切り出した。
「なんだよ!急にだまって!たまにはいいだろ。」
凛はそう言うと会計をすぐさますませ、僕の腕を引っ張って行った。
。。。
僕の家に着くとすでに父さんはかえってきていた。
「お帰り、真央。今日は蒼井はいないからな。」
帰ってリビングの扉を開けると、コンビニで買ったであろう弁当をむしゃむしゃ食べる父さんの姿があった。
僕がもっと早く帰っていたら手料理食べさせてあげられたのに。少し後悔したが、切り替えてただいま!と反応する。
「お、お邪魔します。」
僕の後に入ってきた凛は緊張しているように見えた。なんでだろ?
「お、凛くん久しぶり!今日泊まり?」
父さんは凛の元に近づいていき、凛の頭をポンポンと撫でた。すると、凛の顔がボッと赤くなる。凛はコクリと首を縦に動かし、真っ赤な顔で俯く。
いつもは見せない凛の表情に僕は驚いたが、すぐに父さんに頭を撫でられているのが、羨ましいという気持ちになった。ちょっと凛に嫉妬してしまった。
「凛、父さんはご飯中だから僕の部屋に行こっ!」
今すぐに父さんから凛を離したくなり、僕はわざとらしく凛を自分の部屋に誘導した。
僕の部屋に着くとたちまち今日学校であった、僕のやらかしについての話になった。
しかし、さっきの凛が父さんに向けた態度が気になり、デリカシーが無いことは承知の上で思いきって質問した。
「凛ってさ、父さんの事好きなの?」
この質問をした瞬間、凛はわかりやすくあたふたと動揺する。
あ、本気なんだ。そう思うと少し心がモヤモヤした。そりゃそうか、唯一の友達が父さんの事を恋愛感情の意味で好きだなんて。
「そ、そんな分けないだろ!秀雄さんは優しいし、ふわふわしてて可愛いとは思うけど、そんな風には見てないよ!」
否定しているが、完全に父さんへの好意が筒抜けになっている。
僕はこの話は、もうしないでおこうと提案し、しばらく凛と他愛ない話をしながら時間を過ごし、すっかりと時間が過ぎて就寝の時間になった。
僕のベッドの隣のすぐ横に、敷き布団をひき、そこに凛が寝ることになった。僕は立ち上がり明かりを消して、おやすみと凛に一言声をかけた。
「お休み、真央。」
その凛の声を聞き、今日1日を振り替える。
色んな事があった日だったけど、凛と楽しく夜を過ごせて今日はぐっすり眠れそうだ。そう安心した気持ちに眠りについた僕だが、その夜、凛がゆっくりと布団から出ていったのを気づくことはなかった。
「どうすればいいんだぁ...。」
学校の直ぐ近くにあるファミリーレストランで、周りのお客さんたちが楽しく食事をしているなか、その場の雰囲気に似合わず思い詰めた顔をして頭を抱えている一人の男子高校生がいた。
「そんな悩むんだったらあんなこと言わなきゃいいのに。」
放課後から今現在まで相談に乗ってくれている凛は、あきれた顔でため息をついた。
「それよりそろそろ帰った方がいいんじゃないか?秀雄さんも心配するだろ?」
はっとしてスマホの時間を見るともう9時をまわっていた。あまりに悩みすぎて時間に一切意識がまわっていなかった...。こんな時間まで凛を付き合わせていたなんて、申し訳なさすぎる!
何か、奢れないかな...。いや、さっきここでご飯食べたばっかりだし。
頭の中でどうやって凛に謝罪しようか迷っていると、予想外にも凛から提案が出た。
「ここまで相談に乗ってやったんだから、お前んち行ってもいいか?」
少し恥ずかしそうにもじもじしながら話す凛を僕は始めてみた。いつものサバサバな態度はどこいったんだ。不審そうな顔で凛の顔を見ていると、凛は我慢できなくなったのか、返事を待たずに切り出した。
「なんだよ!急にだまって!たまにはいいだろ。」
凛はそう言うと会計をすぐさますませ、僕の腕を引っ張って行った。
。。。
僕の家に着くとすでに父さんはかえってきていた。
「お帰り、真央。今日は蒼井はいないからな。」
帰ってリビングの扉を開けると、コンビニで買ったであろう弁当をむしゃむしゃ食べる父さんの姿があった。
僕がもっと早く帰っていたら手料理食べさせてあげられたのに。少し後悔したが、切り替えてただいま!と反応する。
「お、お邪魔します。」
僕の後に入ってきた凛は緊張しているように見えた。なんでだろ?
「お、凛くん久しぶり!今日泊まり?」
父さんは凛の元に近づいていき、凛の頭をポンポンと撫でた。すると、凛の顔がボッと赤くなる。凛はコクリと首を縦に動かし、真っ赤な顔で俯く。
いつもは見せない凛の表情に僕は驚いたが、すぐに父さんに頭を撫でられているのが、羨ましいという気持ちになった。ちょっと凛に嫉妬してしまった。
「凛、父さんはご飯中だから僕の部屋に行こっ!」
今すぐに父さんから凛を離したくなり、僕はわざとらしく凛を自分の部屋に誘導した。
僕の部屋に着くとたちまち今日学校であった、僕のやらかしについての話になった。
しかし、さっきの凛が父さんに向けた態度が気になり、デリカシーが無いことは承知の上で思いきって質問した。
「凛ってさ、父さんの事好きなの?」
この質問をした瞬間、凛はわかりやすくあたふたと動揺する。
あ、本気なんだ。そう思うと少し心がモヤモヤした。そりゃそうか、唯一の友達が父さんの事を恋愛感情の意味で好きだなんて。
「そ、そんな分けないだろ!秀雄さんは優しいし、ふわふわしてて可愛いとは思うけど、そんな風には見てないよ!」
否定しているが、完全に父さんへの好意が筒抜けになっている。
僕はこの話は、もうしないでおこうと提案し、しばらく凛と他愛ない話をしながら時間を過ごし、すっかりと時間が過ぎて就寝の時間になった。
僕のベッドの隣のすぐ横に、敷き布団をひき、そこに凛が寝ることになった。僕は立ち上がり明かりを消して、おやすみと凛に一言声をかけた。
「お休み、真央。」
その凛の声を聞き、今日1日を振り替える。
色んな事があった日だったけど、凛と楽しく夜を過ごせて今日はぐっすり眠れそうだ。そう安心した気持ちに眠りについた僕だが、その夜、凛がゆっくりと布団から出ていったのを気づくことはなかった。
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