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人間ドール開放編
第一話 俺の部活に入ってくれ!
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ここはニッポン!日本には今、
…
今は何時代だ と?
コンビニ営業が二十四時間営業になり始めて数年くらいかなぁ~。
気を取り直して。
日本には今、不思議~な学園がある。
その名も『夢の島学園』!名前の通り、自分の夢を追うためにある学校である。
小学生の年齢でも入れる学校で、入学資格といえば『夢への熱意』!それだけ!
…つまり、変な人(偏見)が集まりやすい学校ってワケさ。
夢の島学園が建つ場所は交通量がそこそこあって、だからと言ってバリバリの大都会に建っているわけでもない。
ちょいと地味な市にあって、立派な門とおっきくシャレオツな建物だからかなり目立つ。
門の先の庭もかなり広い。
木々の植え込みや綺麗に整備された芝生は人工物そのもの。
お嬢様学校ですって言っても違和感がないくらいな。
という話はさておき!
自己紹介をしよう!
俺の名前は『ロディオン・ポポフ』!
今日から人々を幸せにしちゃう最高のサークル、
『シャースチエ・ベーチェル(幸福の風)』サークルの部長です!
+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
とある街、人通りのそこそこある道路。
道路を道なりに進むと、角に立ちはだかる急な坂がある。
その目立つ坂を登りきれば、屋敷かと思うほど芸術的な建造物が見える。
その大きな建物は『夢の島学園』、学校である。
雀が無数に鳴く屋根の上、対しその学園の体育館では学園集会が行なわれていた。
夢の島学園内部、体育館にて生徒全員は集会の真っ最中。
全校生徒が集まっても余るくらいの体育館、体育館が広いわけではなく生徒の人数が少ないだけである。
「次に学園長代表、学園主席のロディオン・ポポフさんの言葉です。」
今、司会に言われた通り、この学園の主席というものは学園長の代理としてステージに立つくらい偉い。
教師よりも生徒中心の学校であるために、主席とは生徒の面倒も見る立場として扱われるのだ。
司会の紹介と共に、ステージに上がる黒髪短髪の男性の姿が見える。
男性の平均身長よりも背が高く、なぜかシルクハットとサングラスを着用している生徒だ。
「ハローグッモーニングッグ~!」
と、個性ある挨拶をしてから彼はシルクハットを外す。
シルクハットの内を上に向けると、中から一羽の鳩が飛び出した。
そのマジックに青年層の生徒は小さく歓声を上げ、小さい生徒はキャッキャッと喜ぶ。
生徒達の驚く様を見て笑顔になる彼は、シルクハットを横に投げ捨てて言った。
「みんな元気にしてたかな?俺は超元気!今日は昨日まで滞在してた海外の話をします!どの国かわかったらみんな当ててね~」
そう言い、彼はサングラスを外す。
サングラスの下は青い瞳。
首の赤いスカーフが目印、彼はお調子者の留学生ロディオン・ポポフだ。
年齢は若く十九歳。
留学生であるのに関わらず、この学園一の成績優秀者で社交的。器用なためなんでもできる完璧人間、非の打ち所が殆どなく周囲からは憧れの的である彼。
入学許可された理由は『世界中の人々を幸せにする』という夢の熱意を認められたため。
彼はサングラスをポケットにしまうと
「今回はこんなお土産を持ってきました!」
と言って、自分の背後から一人の女性を前に出す。
生徒はその女性を見ると、次々にキョトンとした顔をした。
人間らしくない青く長い髪に紫色の瞳、麻でできた原始的な服を身にまとっている。
一見すればただのコスプレだ。
目を丸くしたままの生徒、ロディオンに「またセフレか~?」と場を弁えず煽る者もいる。
ロディオンは半笑いで「チッチッチー」と首を横に振ると、
「『瑠璃(ルリ)』って言うよ!俺の旅行先で崇められてる神様!なんと俺は、神様とお友達になっちゃいましたー!」
と場を盛り上げるように言う。
周囲は笑いの嵐に巻かれ、
「ロディオンはこれだから面白い…!」
とロディオンの性格を大変愉快に思っている者がしばしば。瑠璃はムスっと頬を膨らませるとロディオンに言った。
「つまらん。帰るぞ。」
瑠璃はロディオンの服を引っ張るのだが、ロディオンはその様子に慌てて
「わかったわかった!海外の話は置いておいて、連絡事項だけして終わりにするから!」
と瑠璃を説得。瑠璃は渋々話が終わるのを待つ事にすると、ロディオンは笑顔で言った。
「実は今日!俺は新しいサークルを開きました!」
ロディオンの言葉に周囲はざわつく。
「お友達サークルかな?」
「いやいや、アイツ女たらしだから女関係のサークルっしょ。」
「え、アイツ男たらしだよ。」
「男たらしってなんだよっ」
周りの声に満面の笑みで冷や汗を浮かべるロディオン。
生徒達の声が止まないのでロディオンは手を叩き、声が静まり始めると口を開く。
「シャースチエ・ベーチェル、幸福…そして風。幸福を運ぶ風、『シャースチエ・ベーチェル』サークルを作りました!いえ~い!」
ロディオンは白けた空気の中一人で手を叩いて喜ぶ。
それに構わずロディオンは続けた。
「部長の俺と、副部長の瑠璃。そして記念すべき一人目の部員は~?」
ロディオンは自分の人差し指を全校生徒に向けてくるくる回す。
生徒達はその指に気を取られていると、ロディオンは体育館中央にいる一人の青年を見つめた。
その生徒はメモ帳とペンを持っていて、メモを書くのに夢中になってロディオンの話を一切聞いていなかった。
「君だ!そこのメモとペンを持ってる君!」
ロディオンは指して言うが、その生徒は反応せず。
周囲の人がその生徒に話しかけたり体を揺すってみるも、その生徒はそれを振り切って
「ちょっと待って式書いてるところだから」
とスルーしてしまう。
ロディオンは満点の笑みになると、その生徒に言った。
「お~い化学馬鹿の善光(ヨシミツ)君。」
すると、その生徒はすぐさま顔を上げてロディオンを睨みつける。
「馬鹿って言うなロディオン!化学と俺を侮辱するとは許さん!またボールペンを投げられたいのか!」
とその生徒。
彼は眼鏡をかけていて、黒の短髪に可愛いアホ毛がぴょこんと立っている。
鼠色のワイシャツに、手の周りが邪魔にならぬよう袖は折っている。
彼の名前は『上郷善光(カミゴウヨシミツ)』、ロディオンのホームステイ先の家の主である。
年齢は十八歳。
彼の入学許可が下りたワケ、彼はかなりの化学(化学式)好きで化学への熱意があるからだという。
「化学式で興奮するくらいなんだし化学馬鹿っていう領域超えてるか。んじゃ化学が恋人!」
ロディオンは笑顔を見せると、善光は眼鏡を押し上げ冷静な表情を保ち
「確かに間違ってないけど、寂しい人間みたいな言い回しだからやめろ。」
とボールペンでロディオンを指す。
するとロディオンはニヤニヤ笑うと、急に大声で歌いだす。
「だーんだーんムーラムーラかーがくーばーかー おーまえーのせーいよくどーこにーあーるー しただせ けつだせ ち」
と言ったところで、善光はボールペンを勢いよくロディオンの額に飛ばす。
ボールペンは見事ロディオンの額に直撃し「ん~っ!?」とロディオンは奇声を上げながら、その場でしゃがみこんでしまう。
「全校生徒の前で下ネタ飛ばすなバカ野郎!」
そう善光が叱ると、ロディオンは額を押さえながら
「だって善光が聞いてくれないんだも~ん。」
と言い訳をする。
生徒達はヒソヒソと
「相変わらず上郷とポポフって仲良いよな。結ばれてんじゃね。」
と噂を立てる始末。ロディオンは便乗して
「そうで~す!俺と善光はラブラブぅ~!」
と言うが、善光は頭を抱えた。
「アイツが異様にベタベタしてくるだけだよ。鬱陶しい。」
生徒達は怪しげなものを見る目で善光を見つめる。
「違うからな!」
善光は念押しした。
ロディオンも愉快そうに微笑んでいると、善光に先程の続きを話した。
「放課後、俺達の部室に来いよな。」
「部室…?」
善光が場所を聞きたそうな顔をすると、ロディオンは上の空で考え始めた。
「あー…第二校舎三階。」
生徒達は場所の検討がつかない様子でいる。
「具体的にどこだよ。」
善光が言うので、ロディオンは眉をひそめてから言った。
「あの、家庭科室っぽいけど家庭科室じゃない教室の隣だよ。」
それを聞くとすぐに生徒は閃いた顔をし
「あ!あの家庭科室っぽい教室の隣ね~!」
と皆が納得する。
善光も納得したのか
「あそこか。わかった。(何の用かは知らないけど。)」
と言っていた。
…
今は何時代だ と?
コンビニ営業が二十四時間営業になり始めて数年くらいかなぁ~。
気を取り直して。
日本には今、不思議~な学園がある。
その名も『夢の島学園』!名前の通り、自分の夢を追うためにある学校である。
小学生の年齢でも入れる学校で、入学資格といえば『夢への熱意』!それだけ!
…つまり、変な人(偏見)が集まりやすい学校ってワケさ。
夢の島学園が建つ場所は交通量がそこそこあって、だからと言ってバリバリの大都会に建っているわけでもない。
ちょいと地味な市にあって、立派な門とおっきくシャレオツな建物だからかなり目立つ。
門の先の庭もかなり広い。
木々の植え込みや綺麗に整備された芝生は人工物そのもの。
お嬢様学校ですって言っても違和感がないくらいな。
という話はさておき!
自己紹介をしよう!
俺の名前は『ロディオン・ポポフ』!
今日から人々を幸せにしちゃう最高のサークル、
『シャースチエ・ベーチェル(幸福の風)』サークルの部長です!
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とある街、人通りのそこそこある道路。
道路を道なりに進むと、角に立ちはだかる急な坂がある。
その目立つ坂を登りきれば、屋敷かと思うほど芸術的な建造物が見える。
その大きな建物は『夢の島学園』、学校である。
雀が無数に鳴く屋根の上、対しその学園の体育館では学園集会が行なわれていた。
夢の島学園内部、体育館にて生徒全員は集会の真っ最中。
全校生徒が集まっても余るくらいの体育館、体育館が広いわけではなく生徒の人数が少ないだけである。
「次に学園長代表、学園主席のロディオン・ポポフさんの言葉です。」
今、司会に言われた通り、この学園の主席というものは学園長の代理としてステージに立つくらい偉い。
教師よりも生徒中心の学校であるために、主席とは生徒の面倒も見る立場として扱われるのだ。
司会の紹介と共に、ステージに上がる黒髪短髪の男性の姿が見える。
男性の平均身長よりも背が高く、なぜかシルクハットとサングラスを着用している生徒だ。
「ハローグッモーニングッグ~!」
と、個性ある挨拶をしてから彼はシルクハットを外す。
シルクハットの内を上に向けると、中から一羽の鳩が飛び出した。
そのマジックに青年層の生徒は小さく歓声を上げ、小さい生徒はキャッキャッと喜ぶ。
生徒達の驚く様を見て笑顔になる彼は、シルクハットを横に投げ捨てて言った。
「みんな元気にしてたかな?俺は超元気!今日は昨日まで滞在してた海外の話をします!どの国かわかったらみんな当ててね~」
そう言い、彼はサングラスを外す。
サングラスの下は青い瞳。
首の赤いスカーフが目印、彼はお調子者の留学生ロディオン・ポポフだ。
年齢は若く十九歳。
留学生であるのに関わらず、この学園一の成績優秀者で社交的。器用なためなんでもできる完璧人間、非の打ち所が殆どなく周囲からは憧れの的である彼。
入学許可された理由は『世界中の人々を幸せにする』という夢の熱意を認められたため。
彼はサングラスをポケットにしまうと
「今回はこんなお土産を持ってきました!」
と言って、自分の背後から一人の女性を前に出す。
生徒はその女性を見ると、次々にキョトンとした顔をした。
人間らしくない青く長い髪に紫色の瞳、麻でできた原始的な服を身にまとっている。
一見すればただのコスプレだ。
目を丸くしたままの生徒、ロディオンに「またセフレか~?」と場を弁えず煽る者もいる。
ロディオンは半笑いで「チッチッチー」と首を横に振ると、
「『瑠璃(ルリ)』って言うよ!俺の旅行先で崇められてる神様!なんと俺は、神様とお友達になっちゃいましたー!」
と場を盛り上げるように言う。
周囲は笑いの嵐に巻かれ、
「ロディオンはこれだから面白い…!」
とロディオンの性格を大変愉快に思っている者がしばしば。瑠璃はムスっと頬を膨らませるとロディオンに言った。
「つまらん。帰るぞ。」
瑠璃はロディオンの服を引っ張るのだが、ロディオンはその様子に慌てて
「わかったわかった!海外の話は置いておいて、連絡事項だけして終わりにするから!」
と瑠璃を説得。瑠璃は渋々話が終わるのを待つ事にすると、ロディオンは笑顔で言った。
「実は今日!俺は新しいサークルを開きました!」
ロディオンの言葉に周囲はざわつく。
「お友達サークルかな?」
「いやいや、アイツ女たらしだから女関係のサークルっしょ。」
「え、アイツ男たらしだよ。」
「男たらしってなんだよっ」
周りの声に満面の笑みで冷や汗を浮かべるロディオン。
生徒達の声が止まないのでロディオンは手を叩き、声が静まり始めると口を開く。
「シャースチエ・ベーチェル、幸福…そして風。幸福を運ぶ風、『シャースチエ・ベーチェル』サークルを作りました!いえ~い!」
ロディオンは白けた空気の中一人で手を叩いて喜ぶ。
それに構わずロディオンは続けた。
「部長の俺と、副部長の瑠璃。そして記念すべき一人目の部員は~?」
ロディオンは自分の人差し指を全校生徒に向けてくるくる回す。
生徒達はその指に気を取られていると、ロディオンは体育館中央にいる一人の青年を見つめた。
その生徒はメモ帳とペンを持っていて、メモを書くのに夢中になってロディオンの話を一切聞いていなかった。
「君だ!そこのメモとペンを持ってる君!」
ロディオンは指して言うが、その生徒は反応せず。
周囲の人がその生徒に話しかけたり体を揺すってみるも、その生徒はそれを振り切って
「ちょっと待って式書いてるところだから」
とスルーしてしまう。
ロディオンは満点の笑みになると、その生徒に言った。
「お~い化学馬鹿の善光(ヨシミツ)君。」
すると、その生徒はすぐさま顔を上げてロディオンを睨みつける。
「馬鹿って言うなロディオン!化学と俺を侮辱するとは許さん!またボールペンを投げられたいのか!」
とその生徒。
彼は眼鏡をかけていて、黒の短髪に可愛いアホ毛がぴょこんと立っている。
鼠色のワイシャツに、手の周りが邪魔にならぬよう袖は折っている。
彼の名前は『上郷善光(カミゴウヨシミツ)』、ロディオンのホームステイ先の家の主である。
年齢は十八歳。
彼の入学許可が下りたワケ、彼はかなりの化学(化学式)好きで化学への熱意があるからだという。
「化学式で興奮するくらいなんだし化学馬鹿っていう領域超えてるか。んじゃ化学が恋人!」
ロディオンは笑顔を見せると、善光は眼鏡を押し上げ冷静な表情を保ち
「確かに間違ってないけど、寂しい人間みたいな言い回しだからやめろ。」
とボールペンでロディオンを指す。
するとロディオンはニヤニヤ笑うと、急に大声で歌いだす。
「だーんだーんムーラムーラかーがくーばーかー おーまえーのせーいよくどーこにーあーるー しただせ けつだせ ち」
と言ったところで、善光はボールペンを勢いよくロディオンの額に飛ばす。
ボールペンは見事ロディオンの額に直撃し「ん~っ!?」とロディオンは奇声を上げながら、その場でしゃがみこんでしまう。
「全校生徒の前で下ネタ飛ばすなバカ野郎!」
そう善光が叱ると、ロディオンは額を押さえながら
「だって善光が聞いてくれないんだも~ん。」
と言い訳をする。
生徒達はヒソヒソと
「相変わらず上郷とポポフって仲良いよな。結ばれてんじゃね。」
と噂を立てる始末。ロディオンは便乗して
「そうで~す!俺と善光はラブラブぅ~!」
と言うが、善光は頭を抱えた。
「アイツが異様にベタベタしてくるだけだよ。鬱陶しい。」
生徒達は怪しげなものを見る目で善光を見つめる。
「違うからな!」
善光は念押しした。
ロディオンも愉快そうに微笑んでいると、善光に先程の続きを話した。
「放課後、俺達の部室に来いよな。」
「部室…?」
善光が場所を聞きたそうな顔をすると、ロディオンは上の空で考え始めた。
「あー…第二校舎三階。」
生徒達は場所の検討がつかない様子でいる。
「具体的にどこだよ。」
善光が言うので、ロディオンは眉をひそめてから言った。
「あの、家庭科室っぽいけど家庭科室じゃない教室の隣だよ。」
それを聞くとすぐに生徒は閃いた顔をし
「あ!あの家庭科室っぽい教室の隣ね~!」
と皆が納得する。
善光も納得したのか
「あそこか。わかった。(何の用かは知らないけど。)」
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