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サトリ編
011 同じ屍人、霊能者
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ユリアは言った。
「意外と呆気なかったわね。」
ユリアが見る先は、女性の幽霊。翔太郎はそれを知ると、韻と霊の前に立った。翔太郎の六感が、ユリアの強力な霊力を感じとる。
「あなたは何者ですか。あなたから…強い霊力を感じます。」
「ほう…じゃあ貴方、霊能者なのね。」
そう言って札を後方へ投げると、後ろにいた警察に札が貼られる。すると札から強大な力が流れ、警官達の口から魂が抜けた。死んだように倒れる警官達。翔太郎はそれに愕然と驚いた。
「な…なんて事を…!」
「あら、幽体離脱しただけよ。霊体が体に戻ったら夢を見た…って感じるだけ。」
更にそこへ、やっと追いついてきた海美がやってくる。海美は息を切らせており、息を整えながらも言った。
「にぃちゃ…いま…たすけに…!」
するとユリアの視線が、海美に釘付けになる。ユリアは札を一枚出した。
「可愛い、妹を思い出す。」
口で『可愛い』と言っていても、ユリアは表情一つ変えない。札は光を放ち、海美の体が引き寄せられていく。海美はいきなりの出来事で驚いていると、翔太郎が結界を貼って海美を守った。そして翔太郎はユリアを睨み、海美に言った。
「海美は韻を介抱してあげて。救急車は呼んだから。」
「え…」
海美はそう言うと、韻にやっと気づいて目を剥いて駆け寄った。
「にーちゃん!!」
翔太郎はそんな海美に目もくれず、ユリアへの警戒心を解かない。
「もう一度聞きます、あなたは一体何者ですか。」
「驚いちゃった。私の作った歪が、妖一匹に解かれちゃうなんて。でも変ね…私が狙うはずの陰陽師は、妖を使役しないはずなんだけど…。」
その言葉を聞いて、翔太郎はピンと来た。レフもその言葉に驚いた様子を見せた。
「あなたが歪を作っている犯人なんですか。」
翔太郎が言うと、ユリアは翔太郎を見つめた。
そしてその間、海美は韻を介抱しつつもポケットから一枚の札を出した。海美は札に霊力を込めると言う。
「干支の式神、酉の刻に顕現せよ!…【メキラ】!」
すると海美の持つ札から、大きな鶏が出現する。立派なトサカに逞しい足、ひとたび引っ掻いたら真っ二つにされそうなほど鋭い足の爪。見た目は厳つい薩摩鶏で、低い威厳のある声で話す。
〔我、量り知れぬ光放つ者なり。〕
海美は鶏に韻を乗せ、急かすように出発させた。
「口上はいいからメキラ、病院まで!」
〔ぬぅ…〕
式神のメキラは、海美に言われて口を噤んでしまう。そして海美と韻を乗せたメキラが、公園を去っていく…。走るメキラから、美しい光の粒子が舞っていた。それを見ていたユリアは、無表情であるが恍惚とした感情を声に浮かべた。
「あの子…私と同じ紙使い…」
「海美は式神使い…じゃなくて無視しないでください!」
翔太郎はツッコミをいれると、ユリアは翔太郎を見る。
「話を戻しましょう。どうやら貴方、『こちらの事情』を知っているようね。…貴方『も』既に死んでいるの?」
その言葉に、翔太郎は強く反応した。
「まさかあなたも…?」
「ええ、私も既に死んでいるの。あの世の力…もとい黄泉から霊力を与えられた人間の子孫。霊力を多く持って生まれた霊能者の定め、それは…二度目の命を余儀なくされる事。」
「ぼ、僕以外にもいたのか…!」
翔太郎は驚きを隠せないでいると、ユリアは続ける。
「あらら、まだ状況が理解できていないみたいね。いいえ、まだ説明されていない…という所かしら。」
翔太郎はユリアにそう言われ、思わずレフの方を見た。レフは真剣な表情を浮かべると、やがて口を開いた。
「黄泉は…霊能者に分け与えた霊力を、今になって一箇所に集めようとしているのです。」
その言葉に、翔太郎は首を傾げた。
「人間に与えた全ての霊力を、一箇所に集める…?」
「黄泉から与えられた霊力は、決まった霊能者にしか保有ができません。その霊能者とは、翔太郎さんや彼女の様に強大な霊力を持つ者の事です。それを一箇所に集めるという事は…、一人の霊能者に全ての黄泉の霊力を宿すという事です。」
「宿したらどうなるんですか?」
翔太郎に質問されると、レフは言うのを迷った表情をする。それからレフは冷静な表情を浮かべて言った。
「…黄泉の目的はわかりませんが…。黄泉は、全ての力を宿した者の願いを何でも一つ叶えてくれるそうです。」
するとユリアは言う。
「私には目的があるのよ。だから黄泉の霊力を持つ家系を探して陰陽師を襲ってみたけど…どうやら人違いだったみたい。歪まで作ったのに…なんだか損ね。」
「そうです、質問の続きです。あなたは歪を作った犯人なんですか?…レフさんが探しているって言う…。」
翔太郎が言うと、レフは首を横に振った。
「いいえ、彼女は私が探している『犯人』ではありません。」
「え…?」
翔太郎が戸惑っていると、ユリアは札を出した。そして札から光の鞭を出して言う。
「とりあえず、貴方の【制約】でも聞きましょうか?」
しかし翔太郎は冷静にも再び結界を貼って守りを固めた。
「制約って…?」
その言葉に、レフは翔太郎の耳元でヒッソリと言う。
「二度命を授かった人には、ペナルティーがあると言いましたよね?制約とは、そのペナルティーの事です。翔太郎さんなら『自分の死が人間に知られたと、認識する事』です。」
「え…?相手も同じペナルティーじゃないんですか…!?」
「そんな訳ないです…!屍人の各霊能者、それぞれ違ったペナルティーをお持ちです…!」
「僕の制約を聞いてどうするんです?」
翔太郎が聞くと、ユリアは答えた。
「決まってるじゃない。霊能者が消滅したら、消滅させた者にその霊力が宿る。つまり…願いへの一歩を踏み出せるの。」
その言葉に翔太郎は納得した。
(そうやって、霊力を集めるのか…。にしても…)
「あなたの願いは…?」
翔太郎が聞くと、ユリアは黙り込む。呆れて黙ったと言うよりか、返答に困ったといった感じだった。すると小さく溜息を吐いて、翔太郎に背を向ける。
「…生き返る事に決まってるじゃない。願いを叶えたら、屍人は制約を破った時のように消える運命なのよ。願いを叶えて消えるくらいなら、願いで生き返った方がいいわ。」
「え…願いを叶えたら、消えちゃうんですか?」
「ええ、そうよ。そんな当然な事聞いて…萎えちゃった。私、今日は帰るわ。」
呆気ない様子に、翔太郎は目を丸くする。ユリアは立ち去りながら言った。
「貴方はまた今度ね。貴方をそのままにしておけば、またあの可愛い妹ちゃんにも会える気がするし。」
ユリアは手を振って、公園の暗闇へ消えていった。ユリアの白くて長い脚が暗闇へ消えるには、少し時間がかかる。翔太郎は呆然とそれを見送ると、自然と俯いていた。レフは翔太郎を心配しており、翔太郎は考えていた。
(願いを叶える為に、屍人の霊能者を狩る…という事か…。例え願いを叶えても、僕は消えてしまう運命…。)
その瞬間、翔太郎の脳裏に家族が浮かんだ。翔太郎はそれと同時に顔を上げ、美しい月を見上げた。
(僕にはそこまでして叶えたい、願いがあったりするのだろうか…?)
「意外と呆気なかったわね。」
ユリアが見る先は、女性の幽霊。翔太郎はそれを知ると、韻と霊の前に立った。翔太郎の六感が、ユリアの強力な霊力を感じとる。
「あなたは何者ですか。あなたから…強い霊力を感じます。」
「ほう…じゃあ貴方、霊能者なのね。」
そう言って札を後方へ投げると、後ろにいた警察に札が貼られる。すると札から強大な力が流れ、警官達の口から魂が抜けた。死んだように倒れる警官達。翔太郎はそれに愕然と驚いた。
「な…なんて事を…!」
「あら、幽体離脱しただけよ。霊体が体に戻ったら夢を見た…って感じるだけ。」
更にそこへ、やっと追いついてきた海美がやってくる。海美は息を切らせており、息を整えながらも言った。
「にぃちゃ…いま…たすけに…!」
するとユリアの視線が、海美に釘付けになる。ユリアは札を一枚出した。
「可愛い、妹を思い出す。」
口で『可愛い』と言っていても、ユリアは表情一つ変えない。札は光を放ち、海美の体が引き寄せられていく。海美はいきなりの出来事で驚いていると、翔太郎が結界を貼って海美を守った。そして翔太郎はユリアを睨み、海美に言った。
「海美は韻を介抱してあげて。救急車は呼んだから。」
「え…」
海美はそう言うと、韻にやっと気づいて目を剥いて駆け寄った。
「にーちゃん!!」
翔太郎はそんな海美に目もくれず、ユリアへの警戒心を解かない。
「もう一度聞きます、あなたは一体何者ですか。」
「驚いちゃった。私の作った歪が、妖一匹に解かれちゃうなんて。でも変ね…私が狙うはずの陰陽師は、妖を使役しないはずなんだけど…。」
その言葉を聞いて、翔太郎はピンと来た。レフもその言葉に驚いた様子を見せた。
「あなたが歪を作っている犯人なんですか。」
翔太郎が言うと、ユリアは翔太郎を見つめた。
そしてその間、海美は韻を介抱しつつもポケットから一枚の札を出した。海美は札に霊力を込めると言う。
「干支の式神、酉の刻に顕現せよ!…【メキラ】!」
すると海美の持つ札から、大きな鶏が出現する。立派なトサカに逞しい足、ひとたび引っ掻いたら真っ二つにされそうなほど鋭い足の爪。見た目は厳つい薩摩鶏で、低い威厳のある声で話す。
〔我、量り知れぬ光放つ者なり。〕
海美は鶏に韻を乗せ、急かすように出発させた。
「口上はいいからメキラ、病院まで!」
〔ぬぅ…〕
式神のメキラは、海美に言われて口を噤んでしまう。そして海美と韻を乗せたメキラが、公園を去っていく…。走るメキラから、美しい光の粒子が舞っていた。それを見ていたユリアは、無表情であるが恍惚とした感情を声に浮かべた。
「あの子…私と同じ紙使い…」
「海美は式神使い…じゃなくて無視しないでください!」
翔太郎はツッコミをいれると、ユリアは翔太郎を見る。
「話を戻しましょう。どうやら貴方、『こちらの事情』を知っているようね。…貴方『も』既に死んでいるの?」
その言葉に、翔太郎は強く反応した。
「まさかあなたも…?」
「ええ、私も既に死んでいるの。あの世の力…もとい黄泉から霊力を与えられた人間の子孫。霊力を多く持って生まれた霊能者の定め、それは…二度目の命を余儀なくされる事。」
「ぼ、僕以外にもいたのか…!」
翔太郎は驚きを隠せないでいると、ユリアは続ける。
「あらら、まだ状況が理解できていないみたいね。いいえ、まだ説明されていない…という所かしら。」
翔太郎はユリアにそう言われ、思わずレフの方を見た。レフは真剣な表情を浮かべると、やがて口を開いた。
「黄泉は…霊能者に分け与えた霊力を、今になって一箇所に集めようとしているのです。」
その言葉に、翔太郎は首を傾げた。
「人間に与えた全ての霊力を、一箇所に集める…?」
「黄泉から与えられた霊力は、決まった霊能者にしか保有ができません。その霊能者とは、翔太郎さんや彼女の様に強大な霊力を持つ者の事です。それを一箇所に集めるという事は…、一人の霊能者に全ての黄泉の霊力を宿すという事です。」
「宿したらどうなるんですか?」
翔太郎に質問されると、レフは言うのを迷った表情をする。それからレフは冷静な表情を浮かべて言った。
「…黄泉の目的はわかりませんが…。黄泉は、全ての力を宿した者の願いを何でも一つ叶えてくれるそうです。」
するとユリアは言う。
「私には目的があるのよ。だから黄泉の霊力を持つ家系を探して陰陽師を襲ってみたけど…どうやら人違いだったみたい。歪まで作ったのに…なんだか損ね。」
「そうです、質問の続きです。あなたは歪を作った犯人なんですか?…レフさんが探しているって言う…。」
翔太郎が言うと、レフは首を横に振った。
「いいえ、彼女は私が探している『犯人』ではありません。」
「え…?」
翔太郎が戸惑っていると、ユリアは札を出した。そして札から光の鞭を出して言う。
「とりあえず、貴方の【制約】でも聞きましょうか?」
しかし翔太郎は冷静にも再び結界を貼って守りを固めた。
「制約って…?」
その言葉に、レフは翔太郎の耳元でヒッソリと言う。
「二度命を授かった人には、ペナルティーがあると言いましたよね?制約とは、そのペナルティーの事です。翔太郎さんなら『自分の死が人間に知られたと、認識する事』です。」
「え…?相手も同じペナルティーじゃないんですか…!?」
「そんな訳ないです…!屍人の各霊能者、それぞれ違ったペナルティーをお持ちです…!」
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翔太郎が聞くと、ユリアは答えた。
「決まってるじゃない。霊能者が消滅したら、消滅させた者にその霊力が宿る。つまり…願いへの一歩を踏み出せるの。」
その言葉に翔太郎は納得した。
(そうやって、霊力を集めるのか…。にしても…)
「あなたの願いは…?」
翔太郎が聞くと、ユリアは黙り込む。呆れて黙ったと言うよりか、返答に困ったといった感じだった。すると小さく溜息を吐いて、翔太郎に背を向ける。
「…生き返る事に決まってるじゃない。願いを叶えたら、屍人は制約を破った時のように消える運命なのよ。願いを叶えて消えるくらいなら、願いで生き返った方がいいわ。」
「え…願いを叶えたら、消えちゃうんですか?」
「ええ、そうよ。そんな当然な事聞いて…萎えちゃった。私、今日は帰るわ。」
呆気ない様子に、翔太郎は目を丸くする。ユリアは立ち去りながら言った。
「貴方はまた今度ね。貴方をそのままにしておけば、またあの可愛い妹ちゃんにも会える気がするし。」
ユリアは手を振って、公園の暗闇へ消えていった。ユリアの白くて長い脚が暗闇へ消えるには、少し時間がかかる。翔太郎は呆然とそれを見送ると、自然と俯いていた。レフは翔太郎を心配しており、翔太郎は考えていた。
(願いを叶える為に、屍人の霊能者を狩る…という事か…。例え願いを叶えても、僕は消えてしまう運命…。)
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