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サトリ編
025 力を欲する謎の男
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札にある力が星夜に奪われるのと同時に、星夜の容姿も元に戻っていった。海美はそれに愕然としていると、札の力が消えて光も消えた。
すると星夜が目を覚ます。
「……私は…力尽きて…」
「お前何モンだよ。」
海美は目覚めたばかりの星夜に、嫌悪感のある表情で質問をした。星夜は海美を見ると、驚いた様子で海美から離れた。仕舞には構えを取り、海美を警戒する始末。海美は続ける。
「私の集めた霊力は全部吸い取っちまうし!泥棒!!」
「はぁ?」
星夜は自覚がないのか、少し怒りを覚えた様子に。しかしすぐに、鏡で自分の姿を確認した。自分の容姿を見ると怒りを収め、海美を見てから言う。
「…命を救われた様だな…礼を言う。」
「霊力が力って、てめぇは幽霊か何かか?」
「霊能者は見ただけで相手が霊かそうでないか、区別がつくと思っていたのだがそうではないのだな。」
「ムカッ…!」
海美は腹を立てた様子で思う。
(弱兄貴はわかるけど、海美は区別つかないんだよな。悔しい…!!)
星夜は続けた。
「私は幽霊でも霊能者でもない。力が無ければ生きてはいけないのだ、力ならば霊力でも何でもいい。」
「つまりは化け物って事!?」
海美は急に興味を示すと、星夜は口をへの字に曲げながら言う。
「人間にも動物にも分類されんだろうから、化け物やもしれんな。」
「てかお前、男の癖してチビだな。」
海美が急に言うと、星夜は怒りを覚えたのか額に青筋を立てた。そして黙って海美との距離を詰めた。確かに星夜は、身長が百六十台と平均の男性身長よりかは低めだろう。海美は星夜よりはるかに小さい百四十五センチほどだが、それでも星夜に言う。
「近づくと尚更チビ。」
それもそのはず、海美の周りには背の高い男性しかいないのだ。兄である翔太郎の身長は百七十を超え、韻の身長も百七十に近いのだ。更に海美は女子校に通っている為、身長は兄二人と父くらいとしか比較できない。
海美に言われたその瞬間、星夜は怒りの表情を浮かべた。そして海美の頭を片手で鷲掴みにすると、力を入れる。海美は頭を痛そうにして足掻くが、その手は離れない。
「ちんちくりんが、私にチビと言うな。」
荒げる事のない低い声が、星夜の怒りを余計感じさせた。海美は必死に星夜の腕を叩いた。
「痛い痛い!!離せ怪力チビゴリラァ!!」
「チビでもゴリラでも怪力でもない…!」
そう言って星夜は手を離すと、海美は片目に涙を浮かべながら言った。
「頭触んな!!海美の頭はにーちゃんだけが触っていいんだよ!!」
海美の態度に、思わず舌打ちが出てくる星夜。
「生意気だな、思春期の高校生か何かか?ブラコンな所を見ると小学生の様だが。」
嫌味のつもりなのか、星夜も嫌悪全開の表情で言った。海美は顔を赤くして悔しそうな顔をする。そして空かさず反撃した。
「残念でしたー!中学生ですぅ!女の年齢もわかんねーとか女と関わった事ねーのか?DTか!?」
そう言われると星夜は考える仕草をして顎に手を当てる。
「DT?…ドーターの略か?」
「『娘』じゃねぇよ!童貞だよ!!」
そう言われると、星夜は反応を見せた。そして黙って視線だけ落とすと、海美はニヤリと笑った。
「ガチかよ。だっせー!」
と言った瞬間、星夜は海美に問う。
「貴様、男ではないのか?」
予想外の言葉に海美は黙り込んだ。星夜も真摯な表情で質問をしているので、海美は星夜を睨みながら言う。
「あ?見てわかんねぇの?私は女だよ、一人称聞いてわかんないか?てか反応した理由そっちかよ!」
「私は男だが、一人称は私だぞ。」
星夜が即答すると、海美は眉をピクリと動かした。
「セーラー服でこんな可愛い顔!女以外にあるか!?」
「私の知り合いに女装が趣味の男がいるからな。」
更に海美は怒りを覚えると、星夜に言い放つ。
「逆に私のどこが男なんだよっ!!」
「胸がない。」
真面目な顔で、星夜は即答する。それに海美は、恥ずかしそうな表情で自分の胸を見た。確かに海美の胸は、男の子の胸板と言ってもいいくらいなかった。それが悔しいのか、海美は顔を真っ赤にして星夜に怒りをぶつける。
「これから大きくなんだよッ!!」
あまりの声の大きさに、星夜は耳を手で塞いでいた。
「ちなみに私は童貞ではない、女の胸くらいは触れた事があるぞ。」
「てめぇそれで童貞卒業した気になってんの…??」
海美は怒りを超えた表情で星夜に言うと、星夜は表情を変えずに言う。
「他に何をするのだ?」
それに海美が呆れると言った。
「もういい、童貞野郎とは関わんねー。私帰るから、盗んだ霊力返せよ。」
「わかった返そう。だが貴様は私の家に不法侵入をしている、返す前に警察へ…」
星夜がそこまで言うと、海美は焦った様子で言う。
「ああわかった!!霊力返さなくていいから不法侵入の件はナシにしろ!」
「いいのか?」
「いいよ!かーちゃんや弱兄貴に知られる方が面倒だから!!」
「そうか。」
星夜に言われると、海美は疲れ切った様子で家を出た。
海美が出て行ったのも見守らず、星夜は自分の拳を見つめた。すると、星夜の周りに一瞬だけ緑色の火花が散った。
「持って一週間…と言ったところか。」
星夜はそう言うとふと窓の外を見つめ、公園の方で湧く湯気の様な煙を見て呟く。
「公園の方が騒がしそうだな。」
そう言って星夜は上着を羽織り、フードを被って雨の街へ出かけて行った。
すると星夜が目を覚ます。
「……私は…力尽きて…」
「お前何モンだよ。」
海美は目覚めたばかりの星夜に、嫌悪感のある表情で質問をした。星夜は海美を見ると、驚いた様子で海美から離れた。仕舞には構えを取り、海美を警戒する始末。海美は続ける。
「私の集めた霊力は全部吸い取っちまうし!泥棒!!」
「はぁ?」
星夜は自覚がないのか、少し怒りを覚えた様子に。しかしすぐに、鏡で自分の姿を確認した。自分の容姿を見ると怒りを収め、海美を見てから言う。
「…命を救われた様だな…礼を言う。」
「霊力が力って、てめぇは幽霊か何かか?」
「霊能者は見ただけで相手が霊かそうでないか、区別がつくと思っていたのだがそうではないのだな。」
「ムカッ…!」
海美は腹を立てた様子で思う。
(弱兄貴はわかるけど、海美は区別つかないんだよな。悔しい…!!)
星夜は続けた。
「私は幽霊でも霊能者でもない。力が無ければ生きてはいけないのだ、力ならば霊力でも何でもいい。」
「つまりは化け物って事!?」
海美は急に興味を示すと、星夜は口をへの字に曲げながら言う。
「人間にも動物にも分類されんだろうから、化け物やもしれんな。」
「てかお前、男の癖してチビだな。」
海美が急に言うと、星夜は怒りを覚えたのか額に青筋を立てた。そして黙って海美との距離を詰めた。確かに星夜は、身長が百六十台と平均の男性身長よりかは低めだろう。海美は星夜よりはるかに小さい百四十五センチほどだが、それでも星夜に言う。
「近づくと尚更チビ。」
それもそのはず、海美の周りには背の高い男性しかいないのだ。兄である翔太郎の身長は百七十を超え、韻の身長も百七十に近いのだ。更に海美は女子校に通っている為、身長は兄二人と父くらいとしか比較できない。
海美に言われたその瞬間、星夜は怒りの表情を浮かべた。そして海美の頭を片手で鷲掴みにすると、力を入れる。海美は頭を痛そうにして足掻くが、その手は離れない。
「ちんちくりんが、私にチビと言うな。」
荒げる事のない低い声が、星夜の怒りを余計感じさせた。海美は必死に星夜の腕を叩いた。
「痛い痛い!!離せ怪力チビゴリラァ!!」
「チビでもゴリラでも怪力でもない…!」
そう言って星夜は手を離すと、海美は片目に涙を浮かべながら言った。
「頭触んな!!海美の頭はにーちゃんだけが触っていいんだよ!!」
海美の態度に、思わず舌打ちが出てくる星夜。
「生意気だな、思春期の高校生か何かか?ブラコンな所を見ると小学生の様だが。」
嫌味のつもりなのか、星夜も嫌悪全開の表情で言った。海美は顔を赤くして悔しそうな顔をする。そして空かさず反撃した。
「残念でしたー!中学生ですぅ!女の年齢もわかんねーとか女と関わった事ねーのか?DTか!?」
そう言われると星夜は考える仕草をして顎に手を当てる。
「DT?…ドーターの略か?」
「『娘』じゃねぇよ!童貞だよ!!」
そう言われると、星夜は反応を見せた。そして黙って視線だけ落とすと、海美はニヤリと笑った。
「ガチかよ。だっせー!」
と言った瞬間、星夜は海美に問う。
「貴様、男ではないのか?」
予想外の言葉に海美は黙り込んだ。星夜も真摯な表情で質問をしているので、海美は星夜を睨みながら言う。
「あ?見てわかんねぇの?私は女だよ、一人称聞いてわかんないか?てか反応した理由そっちかよ!」
「私は男だが、一人称は私だぞ。」
星夜が即答すると、海美は眉をピクリと動かした。
「セーラー服でこんな可愛い顔!女以外にあるか!?」
「私の知り合いに女装が趣味の男がいるからな。」
更に海美は怒りを覚えると、星夜に言い放つ。
「逆に私のどこが男なんだよっ!!」
「胸がない。」
真面目な顔で、星夜は即答する。それに海美は、恥ずかしそうな表情で自分の胸を見た。確かに海美の胸は、男の子の胸板と言ってもいいくらいなかった。それが悔しいのか、海美は顔を真っ赤にして星夜に怒りをぶつける。
「これから大きくなんだよッ!!」
あまりの声の大きさに、星夜は耳を手で塞いでいた。
「ちなみに私は童貞ではない、女の胸くらいは触れた事があるぞ。」
「てめぇそれで童貞卒業した気になってんの…??」
海美は怒りを超えた表情で星夜に言うと、星夜は表情を変えずに言う。
「他に何をするのだ?」
それに海美が呆れると言った。
「もういい、童貞野郎とは関わんねー。私帰るから、盗んだ霊力返せよ。」
「わかった返そう。だが貴様は私の家に不法侵入をしている、返す前に警察へ…」
星夜がそこまで言うと、海美は焦った様子で言う。
「ああわかった!!霊力返さなくていいから不法侵入の件はナシにしろ!」
「いいのか?」
「いいよ!かーちゃんや弱兄貴に知られる方が面倒だから!!」
「そうか。」
星夜に言われると、海美は疲れ切った様子で家を出た。
海美が出て行ったのも見守らず、星夜は自分の拳を見つめた。すると、星夜の周りに一瞬だけ緑色の火花が散った。
「持って一週間…と言ったところか。」
星夜はそう言うとふと窓の外を見つめ、公園の方で湧く湯気の様な煙を見て呟く。
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