26 / 95
2章 接続独唱
第24音 辛労辛苦
しおりを挟む
【辛労辛苦】しんろうしんく
辛い目に遭って、
非常に苦労する事。
========
――声が聞こえる。
「パパと一緒にお眠りなさい、アール。
大丈夫…いつか必ず迎えに行くから…」――
アールは目が覚めた。
夢を見ていた。
アールは肌が張り詰めるような寒さを夢の中で感じた為、身震いする。
(夢……母さん…なのか…?)
アールは目を擦りながらも、暫くボーッと考え事をしていた。
ルネア達の部屋にて。
ラムもボーッとしており、それを心配したルネアは話しかける。
「ラム、大丈夫?最近元気ないよ?」
「いや、大丈夫だぜ。」
ルネアはその様子に怪しく思ったが、いつもの笑顔をラムに向けた。
「困ったらなんでも言ってくださいね!どんなことでも聞きますし、力にもなりたいですから!」
「あ…ああ、ありがと。」
ラムは照れた様子で言うと、ルネアは手を振ってから部屋を出て行ってしまう。
ラムは気を使ってくれるルネアに感謝しつつも、先日のアール似の青年の事を考えていた。
(アイツは一体…)
と考えていると、窓を叩く音が聞こえる。
ラムは窓を見ると、イーちゃんが一通の紙をくわえていた。
「イーちゃん?」
ラムは窓を開けてイーちゃんから紙を貰うと読む。
「【ごめんね、僕悪い子じゃないから許して。】
って!まさかアイツか!?」
このメッセージの送り主は、どうやらあの青年のようだった。
ルネアは一人、児童園の周りを散歩していた。
(ここは穏やかだよねぇ。サグズィは賑やかなのに。)
王国の時と全く違う世界を感じながら、ルネアは散歩を続けている。
すると、児童園の裏から話し声が聞こえてきた。
ルネアはコソっと覗いてみると、そこにはペルドとアールがいる。
ルネアは衝撃を受けてしまった。
あの魔物は未来で、自分の親友であるアルネを殺した張本人。
そしてアールは、その犯人と共にいる。
そこで、未来のラムの言葉を思い出してしまった。
――「アールは裏切り者だ…っ!」――
(まさかアールさんが本当に…?
未来の魔物も…アールさんの事を知ってる口ぶりだったし…)
次に、アールに裏切りの話をした時に言われた言葉を思い出す。
――「私は仲間を裏切らない…。」――
急にこの言葉が信じられなくなった。
可愛らしいと思っていた天然も、薄い記憶へと変わる。
話が終わったのか、彼はこちらに向かってきていた。
ペルドは気づけば森の奥に消えていて、アールだけがこちらに向かってくる。
ルネアは気づかれないように立ち去ろうとしたが、全てを聞かなければと足を止めた。
(本人に全てを聞かないと…!)
アールはルネアに気づいた。
するとアールの表情が暗くなる。
「ルネア…」
ルネアは今、疑いの目をアールに向けていた。
ルネアはアールの肩を乱暴に掴んで言った。
「アールさん!まさかあの魔物と仲間だったんですか!?
頭なんて下げちゃって、本当は…未来あなたはっ…!」
アールは黙って聞いていると、ルネアは急に目の前がブレる。
(あ…これは…!)
ルネアは再び、ビジョンが見えた。
――俯いているのか、地面しか見えない。
足を引きずって歩き、苦しそうな呻きをあげていた。
前回はルカに触れた時に、ルカの視線でビジョンが見えた為、今回はアールの目線だとルネアは思った。
アールの服は血で濡れていて、服を血に浸したような濡れ方だった。
アールの息は荒く、苦しそうだ。
そこに、自分の頭に突如声が聞こえる。
(憎め…っ!お前を陥れた者全てを憎め!
恨め…っ!理不尽な世を恨め!
殺め…っ!全てを殺め!)
聞いた事のない声だったが、この声はアールに聞こえているのだろう。
アールはその声と葛藤していた。
「意識がっ…!遠のく……!」
彼の顔は見えなかったが、声の震えから彼の強い葛藤を感じ取る。
(染めろっ!一匹たりとも…地上の生物を生かすなっ!)
その声にアールは自分の手を見ると、それを見たルネアも驚いた。
彼の手は真っ黒な鱗に覆われ、真っ赤な鋭い爪を持つ。
アールは声を振り絞るが、まともに話せていなかった。
「私は…っぐ……う…」
しかし遂に、何かが切れたような悲鳴をアールはあげた。
「ぐ…っぁあぁぁあああぁぁあああぁっ!!」
すると体が宙に浮く。
ルネアは暫くは宙に浮いていたものかと思っていたが、それは違った。
アールは雄叫びを上げた。
そこには人間の様な声はなく、魔物のような雄叫びだった。
まるで、その声は未来で聴いた竜の声。
どこか遠くから聞こえるのではない、アールから聞こえるのだ。
そして太陽の影にアールの形が映るはずなのだが、それは巨大な竜だった。――
ルネアは目を覚ました、元の場所に居る事を確認するルネア。
ルネアはアールの顔を見ると、一気に青ざめる。
「あ…アールさんって…まさかあの日の…竜…?」
それを聞いた途端、アールはルネアの口を塞いだ。
「んっ!?」
とルネアは驚いていると、アールは小さな声で言う。
「…流石過去を変えに来た者、こんな事まで知られてしまったとは…厄介だ。」
声色が怖く感じたルネアは、恐怖で目が潤んだ。
「決定的な何かを見たんだろ?その目で。
ラムから聞いたぞ?お前、過去や未来を見る事ができるんだってな。」
いつもと違う雰囲気に、恐怖でルネアは抵抗もできなかった。
アールは抵抗をできないと知ると、塞ぐ手を離す。
ルネアはアールを見つめていた。
(目の前にいるのは未来、僕達の国を滅ぼす為に暴れる竜…!
こんなの…!怖くないわけない…!)
ルネアは腰が抜け、座り込んだ。
それをアールは見下すように見ている。
ルネアは声を振り絞った。
「未来っ…あなたとその魔物の…せいで…!
僕の…僕達の…!ラム達の未来が壊れて…っ!
僕許しません…!そんな事だけはっ…!」
「そうか。」
アールは平然とした顔でルネアの目の前にしゃがむ。
「さて、お前をどうしようか。
知られてしまったのなら、バラされる前に消えて欲しいものだが。
どうする?死ぬか?それとも抵抗してみるか?」
「そんな…」
ルネアは絶望の表情で言うと、アールはズボンのポケットに手を入れる。
「私は本気だ…」
そう言うと、ポケットからカッターを取り出した。
護身用と言うより、工作用の物だろう。
カッターの刃を出し、ルネアの前に出して見せた。
ルネアは喉が引き上がってビクッと震えると、アールは首を傾ける。
いつもアールは首を傾げるが、今回は全く可愛らしさなど感じなかった。
「痛いまま死にたい…か?」
アールの問いに、ルネアは思い切って首を横に振った。
するとアールは片手をルネアの首に添えて言う。
「苦しいのは?」
それでもルネアは首を横に振るので、アールは深く溜息をついた。
「じゃあこのまま死ぬか。」
暗く言ったので、ルネアは身の危険を感じる。
思い切ってアールを押し飛ばすと、アールはそのまま尻もちをついてしまう。
ルネアはアールの手から離れたカッターを手に持ち、アールにつき出す。
「ぼ…僕だってやればできますよっ…」
しかしアールは、平然とした顔でカッターの刃を見ていた。
ルネアはそれを変に思う。
「あ…アールさん…?」
するとアールはゆっくりと、ルネアを見上げた。
「私を殺さないと、私がお前を殺すぞ…」
彼はそこまで言うと、なぜか首を傾げてしまう。
ルネアはアールが狂っているように見えた。
まるで抜け殻のような反応で、魂が見えない。
(なんだろ…魂が消えたみたいな顔して…)
実はアールは、この状況に驚いているだけだった。
(コイツを生かしたらどうなる…?みんなに知られてしまうのか…?
みんなに……ラムに…裏切り者だと蔑まれるのか…?
お…落ち着け…!私は今何をしようとしている…?)
その恐怖と心配により、アールは咄嗟にもルネアを脅迫してしまったのだ。
アールも完全に混乱しており、まともに会話ができる状態ではない。
自分が今何をしているかさえもよくわかっていないのだ。
すると、アールの脳裏にラムの笑顔が過る。
そして思い出したのだ。
(そうだ…。私のしたい事は、ラムを守りきる事。ここで死んでは守れない…。
ルネアの様な頼りない人間に…みんなの未来を任せてはおけないッ!)
アールは突然魂を帯びたように表情が生き返り、咄嗟にルネアの腕を掴んだ。
「うわっ!」
ルネアが驚いてしまうと、アールは言う。
「私はまだ死なないっ!」
アールの力は予想以上に強く、ルネアの力ではビクともしなかった。
アールはルネアからカッターを奪ってしまうと、そのまま地面に落としてしまう。
それからルネアの首を両手で絞めるのだ。
「すまない、死んでもらう。」
アールはそう呟き、ルネアは足掻いていた。
(このままじゃ…!どうにかして逃げきゃ…!)
ルネアは抵抗しつつ、何か策がないかと探していた。
辛い目に遭って、
非常に苦労する事。
========
――声が聞こえる。
「パパと一緒にお眠りなさい、アール。
大丈夫…いつか必ず迎えに行くから…」――
アールは目が覚めた。
夢を見ていた。
アールは肌が張り詰めるような寒さを夢の中で感じた為、身震いする。
(夢……母さん…なのか…?)
アールは目を擦りながらも、暫くボーッと考え事をしていた。
ルネア達の部屋にて。
ラムもボーッとしており、それを心配したルネアは話しかける。
「ラム、大丈夫?最近元気ないよ?」
「いや、大丈夫だぜ。」
ルネアはその様子に怪しく思ったが、いつもの笑顔をラムに向けた。
「困ったらなんでも言ってくださいね!どんなことでも聞きますし、力にもなりたいですから!」
「あ…ああ、ありがと。」
ラムは照れた様子で言うと、ルネアは手を振ってから部屋を出て行ってしまう。
ラムは気を使ってくれるルネアに感謝しつつも、先日のアール似の青年の事を考えていた。
(アイツは一体…)
と考えていると、窓を叩く音が聞こえる。
ラムは窓を見ると、イーちゃんが一通の紙をくわえていた。
「イーちゃん?」
ラムは窓を開けてイーちゃんから紙を貰うと読む。
「【ごめんね、僕悪い子じゃないから許して。】
って!まさかアイツか!?」
このメッセージの送り主は、どうやらあの青年のようだった。
ルネアは一人、児童園の周りを散歩していた。
(ここは穏やかだよねぇ。サグズィは賑やかなのに。)
王国の時と全く違う世界を感じながら、ルネアは散歩を続けている。
すると、児童園の裏から話し声が聞こえてきた。
ルネアはコソっと覗いてみると、そこにはペルドとアールがいる。
ルネアは衝撃を受けてしまった。
あの魔物は未来で、自分の親友であるアルネを殺した張本人。
そしてアールは、その犯人と共にいる。
そこで、未来のラムの言葉を思い出してしまった。
――「アールは裏切り者だ…っ!」――
(まさかアールさんが本当に…?
未来の魔物も…アールさんの事を知ってる口ぶりだったし…)
次に、アールに裏切りの話をした時に言われた言葉を思い出す。
――「私は仲間を裏切らない…。」――
急にこの言葉が信じられなくなった。
可愛らしいと思っていた天然も、薄い記憶へと変わる。
話が終わったのか、彼はこちらに向かってきていた。
ペルドは気づけば森の奥に消えていて、アールだけがこちらに向かってくる。
ルネアは気づかれないように立ち去ろうとしたが、全てを聞かなければと足を止めた。
(本人に全てを聞かないと…!)
アールはルネアに気づいた。
するとアールの表情が暗くなる。
「ルネア…」
ルネアは今、疑いの目をアールに向けていた。
ルネアはアールの肩を乱暴に掴んで言った。
「アールさん!まさかあの魔物と仲間だったんですか!?
頭なんて下げちゃって、本当は…未来あなたはっ…!」
アールは黙って聞いていると、ルネアは急に目の前がブレる。
(あ…これは…!)
ルネアは再び、ビジョンが見えた。
――俯いているのか、地面しか見えない。
足を引きずって歩き、苦しそうな呻きをあげていた。
前回はルカに触れた時に、ルカの視線でビジョンが見えた為、今回はアールの目線だとルネアは思った。
アールの服は血で濡れていて、服を血に浸したような濡れ方だった。
アールの息は荒く、苦しそうだ。
そこに、自分の頭に突如声が聞こえる。
(憎め…っ!お前を陥れた者全てを憎め!
恨め…っ!理不尽な世を恨め!
殺め…っ!全てを殺め!)
聞いた事のない声だったが、この声はアールに聞こえているのだろう。
アールはその声と葛藤していた。
「意識がっ…!遠のく……!」
彼の顔は見えなかったが、声の震えから彼の強い葛藤を感じ取る。
(染めろっ!一匹たりとも…地上の生物を生かすなっ!)
その声にアールは自分の手を見ると、それを見たルネアも驚いた。
彼の手は真っ黒な鱗に覆われ、真っ赤な鋭い爪を持つ。
アールは声を振り絞るが、まともに話せていなかった。
「私は…っぐ……う…」
しかし遂に、何かが切れたような悲鳴をアールはあげた。
「ぐ…っぁあぁぁあああぁぁあああぁっ!!」
すると体が宙に浮く。
ルネアは暫くは宙に浮いていたものかと思っていたが、それは違った。
アールは雄叫びを上げた。
そこには人間の様な声はなく、魔物のような雄叫びだった。
まるで、その声は未来で聴いた竜の声。
どこか遠くから聞こえるのではない、アールから聞こえるのだ。
そして太陽の影にアールの形が映るはずなのだが、それは巨大な竜だった。――
ルネアは目を覚ました、元の場所に居る事を確認するルネア。
ルネアはアールの顔を見ると、一気に青ざめる。
「あ…アールさんって…まさかあの日の…竜…?」
それを聞いた途端、アールはルネアの口を塞いだ。
「んっ!?」
とルネアは驚いていると、アールは小さな声で言う。
「…流石過去を変えに来た者、こんな事まで知られてしまったとは…厄介だ。」
声色が怖く感じたルネアは、恐怖で目が潤んだ。
「決定的な何かを見たんだろ?その目で。
ラムから聞いたぞ?お前、過去や未来を見る事ができるんだってな。」
いつもと違う雰囲気に、恐怖でルネアは抵抗もできなかった。
アールは抵抗をできないと知ると、塞ぐ手を離す。
ルネアはアールを見つめていた。
(目の前にいるのは未来、僕達の国を滅ぼす為に暴れる竜…!
こんなの…!怖くないわけない…!)
ルネアは腰が抜け、座り込んだ。
それをアールは見下すように見ている。
ルネアは声を振り絞った。
「未来っ…あなたとその魔物の…せいで…!
僕の…僕達の…!ラム達の未来が壊れて…っ!
僕許しません…!そんな事だけはっ…!」
「そうか。」
アールは平然とした顔でルネアの目の前にしゃがむ。
「さて、お前をどうしようか。
知られてしまったのなら、バラされる前に消えて欲しいものだが。
どうする?死ぬか?それとも抵抗してみるか?」
「そんな…」
ルネアは絶望の表情で言うと、アールはズボンのポケットに手を入れる。
「私は本気だ…」
そう言うと、ポケットからカッターを取り出した。
護身用と言うより、工作用の物だろう。
カッターの刃を出し、ルネアの前に出して見せた。
ルネアは喉が引き上がってビクッと震えると、アールは首を傾ける。
いつもアールは首を傾げるが、今回は全く可愛らしさなど感じなかった。
「痛いまま死にたい…か?」
アールの問いに、ルネアは思い切って首を横に振った。
するとアールは片手をルネアの首に添えて言う。
「苦しいのは?」
それでもルネアは首を横に振るので、アールは深く溜息をついた。
「じゃあこのまま死ぬか。」
暗く言ったので、ルネアは身の危険を感じる。
思い切ってアールを押し飛ばすと、アールはそのまま尻もちをついてしまう。
ルネアはアールの手から離れたカッターを手に持ち、アールにつき出す。
「ぼ…僕だってやればできますよっ…」
しかしアールは、平然とした顔でカッターの刃を見ていた。
ルネアはそれを変に思う。
「あ…アールさん…?」
するとアールはゆっくりと、ルネアを見上げた。
「私を殺さないと、私がお前を殺すぞ…」
彼はそこまで言うと、なぜか首を傾げてしまう。
ルネアはアールが狂っているように見えた。
まるで抜け殻のような反応で、魂が見えない。
(なんだろ…魂が消えたみたいな顔して…)
実はアールは、この状況に驚いているだけだった。
(コイツを生かしたらどうなる…?みんなに知られてしまうのか…?
みんなに……ラムに…裏切り者だと蔑まれるのか…?
お…落ち着け…!私は今何をしようとしている…?)
その恐怖と心配により、アールは咄嗟にもルネアを脅迫してしまったのだ。
アールも完全に混乱しており、まともに会話ができる状態ではない。
自分が今何をしているかさえもよくわかっていないのだ。
すると、アールの脳裏にラムの笑顔が過る。
そして思い出したのだ。
(そうだ…。私のしたい事は、ラムを守りきる事。ここで死んでは守れない…。
ルネアの様な頼りない人間に…みんなの未来を任せてはおけないッ!)
アールは突然魂を帯びたように表情が生き返り、咄嗟にルネアの腕を掴んだ。
「うわっ!」
ルネアが驚いてしまうと、アールは言う。
「私はまだ死なないっ!」
アールの力は予想以上に強く、ルネアの力ではビクともしなかった。
アールはルネアからカッターを奪ってしまうと、そのまま地面に落としてしまう。
それからルネアの首を両手で絞めるのだ。
「すまない、死んでもらう。」
アールはそう呟き、ルネアは足掻いていた。
(このままじゃ…!どうにかして逃げきゃ…!)
ルネアは抵抗しつつ、何か策がないかと探していた。
0
あなたにおすすめの小説
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
王女様は聖女様?おてんば姫の大冒険~ペットのドラゴンが迷子なので冒険者になって探しに行きます!~
しましまにゃんこ
ファンタジー
アリシア王国の第3王女ティアラ姫には誰にも言えない秘密があった。
それは自分が全属性の魔力を持ち、最強のチート能力を持っていた「建国の賢者アリシア」の生まれ変わりであること!
8才の誕生日を境に前世の記憶を取り戻したものの、500年後に転生したことを知って慌てる。なぜなら死の直前、パートナーのドラゴンに必ず生まれ変わって会いにいくと約束したから。
どこにいてもきっとわかる!と豪語したものの、肝心のドラゴンの気配を感じることができない。全属性の魔力は受け継いだものの、かつての力に比べて圧倒的に弱くなっていたのだ!
「500年……長い。いや、でも、ドラゴンだし。きっと生きてる、よね?待ってて。約束通りきっと会いにいくから!」
かつての力を取り戻しつつ、チートな魔法で大活躍!愛する家族と優しい婚約者候補、可愛い獣人たちに囲まれた穏やかで平和な日々。
しかし、かつての母国が各国に向けて宣戦布告したことにより、少しずつ世界の平和が脅かされていく。
「今度こそ、私が世界を救って見せる!」
失われたドラゴンと世界の破滅を防ぐため、ティアラ姫の冒険の旅が今、始まる!
剣と魔法が織りなすファンタジーの世界で、アリシア王国第3王女として生まれ変わったかつての賢者が巻き起こす、愛と成長と冒険の物語です。
イケメン王子たちとの甘い恋の行方もお見逃しなく。
小説家になろう、カクヨムさま他サイトでも投稿しています。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
