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3章 即興間奏
第38音 平滑流暢
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【平滑流暢】へいかつりゅうちょう
言葉が滑らかでよどみがないさま。
===============
ある日。
アールは図書館に行こうとした。
行きたかった。
しかし、レイに止められる。
アールは心の底で大きな溜息をつく。
彼女はいつもこうだ。
魔物のペルドとしかいなかった時は、ペルドは毎日美容やら愛する彼探しやらで暇は十分にできた。
しかもペルドは単純なので、簡単な嘘でもしっかり騙されてくれる。
しかし彼女、レイは違う。
初めて会った時は大人しい女性かと思っていたが、毎日暇な時間を作れない程付きまとってくる。
隙を見てどこかに行っても、彼女は必ず見つけてくる。
更に見る力や考える力もあるので、自分の硬い表情を目の前にしても心をしっかり読んでくる彼女は厄介だ。
生活リズム等も知られているので、彼女は本気の方のストーカーなのだと確信する。
今日は本当であれば先日占い師の言った、
モンスターの星とやらについて、詳しく図書館で調べようと思っていたのだ。
しかし、このままでは何も調べられない。
誰かと一緒に図書館に行くとしても、
彼女は嫉妬深く、男同士お喋りしてても嫉妬する。
誰とも話さなければいいのだが、
図書館に行くと決まってお手伝いもするのが日課なので、グランと会話するのは絶対。
レイといて変な勘違いもされたくはない。
せめてもの、早く歌練習の時間が来ないかと願うばかりだ。
ルネアはテノとテナーと共に図書館に来た。
一人で行こうとしたが、先日迷子になった恐怖で行けそうにもないので、
そこで行きたいと言ってくれた二人を連れて行く事にした。
テノは五線譜といくつかの用紙を持っている。
ルネアは何かと聞くと、テノが通訳をしてくれる。
「ん?ああ、俺実は帰ってきた理由もう一つあってさ、
コイツ等パートリーダーの重唱曲作るんだ。
イーが手紙を運んできてくれてよ。だから帰ってきた」
テノは言い、図書館に入る。
「す…凄い…!」
ルネアは目を輝かせた。
テノは図書館の椅子に堂々と座り、こう言う。
「まあ素人作曲だけど、アイツ等の曲よく聞いてたから」
「ほうほう…」
テナーはどこか、本を取りに行っている。
「奴等の個性を曲に入れたい」
テノは呟いた。
ルネアは大きく頷いた。
テノは用紙を一枚取り出して鉛筆を取る。
その用紙にそれぞれ六人の名前を書いていく。
「ノノは最近聞いたところだと、明るいような美麗さのある感じ…か」
とメモを記していく。
「リートは優しい声してるよな。
包んでくれる感じの。優しくか…」
メモを記していると、テノはハッとする。
「そう言えばアイツ等の個人的に勝手に歌ってるとこ
見た事がなかった…。あっちゃ~ッ」
と、行き詰まった様子で鉛筆を机の上に転がす。
テナーは近くに座って星の本を読んでいる。
テノはテナーに聞いてみると、首を横に振るだけであった。
「くっそ~ッ…ノノとリートだけか…」
テノが言うと、ルネアは思い出した顔。
「アールさんの聞いた事ありますよ!」
「アルにゃんの!?
アイツが一番難しい気がしたんだけど。どうだった?」
ルネアはその時の事を思い出しつつ説明した。
「しっかりした声で、激しい?
ノノさんの自由さとは違ってなんだか
足掻いて解放されたような感じの歌声…?」
「ふ~ん」
テノはそう言ってから、怪しく感じているのか言った。
「それ、本当にアルにゃんなんだな」
「え!?疑ってるんですか!?」
「まあちょっと。アイツ人前じゃ一切歌わないし、お前の言ったような歌声なんて聞いた事ないぜ?
…でもあの日の大声考えたらありえる…」
そうテノは言った。
確かに彼は人前では歌わない。
自分の歌が聞かれた時に見せたやるせない表情。
聞かせる気もないだろう。
いつも爽やかに悠長と歌うのに、あの日の歌はまるで別人。
ルネアだって一時信じられなかったのだ。
するとテノは、ニヤリと笑った。
「そうだ、アイツのためにわざと激しいフレーズ入れよ」
そう言いつつメモに書き込む。
ルネアも怪しくもニヤけて言った。
「いいですねぇ」
テノは書きながらふと言う。
「図書館にでもその激しい歌、歌っとけよ」
「確かに。皆さん驚きそう」
ルネアがクスクス笑って言っていると、背後から声がした。
「大声厳禁、歌声禁止」
後ろを向くと、グランがそこにはいた。
するとテノが怒って、席を立ち上がった。
「オメェ!グラサンッ!」
「グラサ…グランだよ。後、静かに。」
「うるせぇ」
テノはグランを睨みつけていた。
「はいはい」
グランはそう言って流しつつも、二人に言う。
「静かに作曲ならいいけど、大声で作曲するなら帰ってほしいよ。」
「はぁッ!?」
テノが怒っていると、グランは更に後付するように言う。
「リートさんには素敵なフレーズを頼むね。
変なのにしたらタダじゃおかないから」
そう言ってその場を去っていく。
「あったりめぇだろッ!このヤロウ…ッ!」
テノは怒りの果てに角が生えそうだ。
しかし、それをカバーするようにテナーは帽子を被せてあげる。
「ちッ!」
舌打ちをして座り込むテノ。
テナーが大人しく読書をしているので、自分もそろそろ調べ物をすべきかと思うルネアだった。
ルネアは本棚を見て歩き、どこにどの本があるなどを見ている。
そこで、帯に座って本を整えているグランを発見。
「グランさん~」
すると、グランは振り向く。
「あの、アールさんっていつもどんな本を借りていくんですか?」
と、まずはアールの調べ物について聞いてみた。
グランは脚立で降りて、考えてから言った。
「主に生き物の書だよ。
そうだなぁ…ドラゴンでも調べてたのかな。
児童園に竜が住んでるんでしょ?」
ルネアは思い出した顔をした。
アールはあの日の竜で間違いはなさそうだ。
では、イーちゃんは一体何なのか。
しかし見ている限りはアールも、竜の事などを詳しく知っている訳でもなさそうだ。
グランは呟いた。
「そう言えば君が初めて来た時は、サグズィの封印の書を借りていったね。
まだ返ってきていないけど、前にも借りたはずなんだ。」
それを聞くと、ルネアは驚いた。
封印。
突如、ラムの事が思い浮かぶ。
ラムも出会った当初、封印されていた。
彼はラムを封印しようとしているのだろうか。
これは決定事項なのだろうか。
グランは歩きながらも言った。
「竜は大昔の名残で、主を持つために血の契約をするらしい」
「え?」
ルネアが言うと、グランは本棚から本を一冊取って渡す。
「その契約は竜の自主ではなく、強制でもできるらしい。
主と竜の血、相手の血をそれぞれ同時に体内に入れる事で契約は完了されるらしいからね。
契約は互いを一つに繋げるもの。
彼等には誰にも解けない既存契約魔法が生れ付き備わってるって。」
ルネアはその内容に息を呑む。
「竜には男女の識別がないとか、
生殖活動ができない仮に寿命は永遠とか書いてあったかな。
僕が一番驚いたところ。こんな事調べて何かあるのかな?」
グランは高い本棚を見上げながら言った。
それにルネアは驚く。
まさかアールは性別ないとか…と思うが、アールは竜の姿でなく人間の姿だ。
生殖活動ができないのに、アールと言う人間の姿をした竜が生まれるだろうか。
グランは続けた。
「契約は絶対。主の言う事も絶対。
彼等、竜は主の言う事は何でも聞かなければならないし、刃向かう事さえ許されない。
しかも主の心理状況まで読めちゃうんだから、完全に意思共有だよね?」
そのグランの言葉に、更にルネアは考えを深める。
するとグランは焦って、ルネアに言った。
「ああ、ごめんね勝手に話しちゃって。
彼の読んでいる本がちょっと興味深くてね。僕も全部読んでしまったよ。」
「じゃあ竜の事、沢山知ってるんですか?」
グランは笑いながら言った。
「そうではないよ。竜はまだまだ謎が多い生物なんだって。
例えば、魔物は竜が大好物で、美味だから隅々まで美味しく頂いでしまう。
けど大昔には共存していて、生きていた証拠もあるんだと。
獲物は見た瞬間捉える魔物がどうやって竜と共存したとか、謎が多いだろう?」
ルネアは首を傾けて考えるが、何も知らないので考えようもない。
するとグランは思い出した顔をして言う。
「そう言えば竜は感情的になると恐ろしい生き物らしくてね、
ある竜は一つの星を滅亡へと導き、魔物の星を襲って大災害をもたらしたらしい。
星が一つ滅亡したって話しさ。」
と、グランは更に考えだす。
ルネアは色々覚えているグランに、思わず微笑んで言う。
「記憶力いいですね」
「いや、まあ普通の人よりかね」
グランは照れながら言った。
「凄い…」
そう言いつつも、ルネアは考え始める。
「あの、今の話もっと詳しく教えてくださいません?」
ルネアが聞くと、グランは笑顔で言った。
「いいよ、僕も調べ途中だから一緒に探そう。」
ルネアはグランの提供してくれた情報を元に、アールの事を少し考えてみる事にした。
言葉が滑らかでよどみがないさま。
===============
ある日。
アールは図書館に行こうとした。
行きたかった。
しかし、レイに止められる。
アールは心の底で大きな溜息をつく。
彼女はいつもこうだ。
魔物のペルドとしかいなかった時は、ペルドは毎日美容やら愛する彼探しやらで暇は十分にできた。
しかもペルドは単純なので、簡単な嘘でもしっかり騙されてくれる。
しかし彼女、レイは違う。
初めて会った時は大人しい女性かと思っていたが、毎日暇な時間を作れない程付きまとってくる。
隙を見てどこかに行っても、彼女は必ず見つけてくる。
更に見る力や考える力もあるので、自分の硬い表情を目の前にしても心をしっかり読んでくる彼女は厄介だ。
生活リズム等も知られているので、彼女は本気の方のストーカーなのだと確信する。
今日は本当であれば先日占い師の言った、
モンスターの星とやらについて、詳しく図書館で調べようと思っていたのだ。
しかし、このままでは何も調べられない。
誰かと一緒に図書館に行くとしても、
彼女は嫉妬深く、男同士お喋りしてても嫉妬する。
誰とも話さなければいいのだが、
図書館に行くと決まってお手伝いもするのが日課なので、グランと会話するのは絶対。
レイといて変な勘違いもされたくはない。
せめてもの、早く歌練習の時間が来ないかと願うばかりだ。
ルネアはテノとテナーと共に図書館に来た。
一人で行こうとしたが、先日迷子になった恐怖で行けそうにもないので、
そこで行きたいと言ってくれた二人を連れて行く事にした。
テノは五線譜といくつかの用紙を持っている。
ルネアは何かと聞くと、テノが通訳をしてくれる。
「ん?ああ、俺実は帰ってきた理由もう一つあってさ、
コイツ等パートリーダーの重唱曲作るんだ。
イーが手紙を運んできてくれてよ。だから帰ってきた」
テノは言い、図書館に入る。
「す…凄い…!」
ルネアは目を輝かせた。
テノは図書館の椅子に堂々と座り、こう言う。
「まあ素人作曲だけど、アイツ等の曲よく聞いてたから」
「ほうほう…」
テナーはどこか、本を取りに行っている。
「奴等の個性を曲に入れたい」
テノは呟いた。
ルネアは大きく頷いた。
テノは用紙を一枚取り出して鉛筆を取る。
その用紙にそれぞれ六人の名前を書いていく。
「ノノは最近聞いたところだと、明るいような美麗さのある感じ…か」
とメモを記していく。
「リートは優しい声してるよな。
包んでくれる感じの。優しくか…」
メモを記していると、テノはハッとする。
「そう言えばアイツ等の個人的に勝手に歌ってるとこ
見た事がなかった…。あっちゃ~ッ」
と、行き詰まった様子で鉛筆を机の上に転がす。
テナーは近くに座って星の本を読んでいる。
テノはテナーに聞いてみると、首を横に振るだけであった。
「くっそ~ッ…ノノとリートだけか…」
テノが言うと、ルネアは思い出した顔。
「アールさんの聞いた事ありますよ!」
「アルにゃんの!?
アイツが一番難しい気がしたんだけど。どうだった?」
ルネアはその時の事を思い出しつつ説明した。
「しっかりした声で、激しい?
ノノさんの自由さとは違ってなんだか
足掻いて解放されたような感じの歌声…?」
「ふ~ん」
テノはそう言ってから、怪しく感じているのか言った。
「それ、本当にアルにゃんなんだな」
「え!?疑ってるんですか!?」
「まあちょっと。アイツ人前じゃ一切歌わないし、お前の言ったような歌声なんて聞いた事ないぜ?
…でもあの日の大声考えたらありえる…」
そうテノは言った。
確かに彼は人前では歌わない。
自分の歌が聞かれた時に見せたやるせない表情。
聞かせる気もないだろう。
いつも爽やかに悠長と歌うのに、あの日の歌はまるで別人。
ルネアだって一時信じられなかったのだ。
するとテノは、ニヤリと笑った。
「そうだ、アイツのためにわざと激しいフレーズ入れよ」
そう言いつつメモに書き込む。
ルネアも怪しくもニヤけて言った。
「いいですねぇ」
テノは書きながらふと言う。
「図書館にでもその激しい歌、歌っとけよ」
「確かに。皆さん驚きそう」
ルネアがクスクス笑って言っていると、背後から声がした。
「大声厳禁、歌声禁止」
後ろを向くと、グランがそこにはいた。
するとテノが怒って、席を立ち上がった。
「オメェ!グラサンッ!」
「グラサ…グランだよ。後、静かに。」
「うるせぇ」
テノはグランを睨みつけていた。
「はいはい」
グランはそう言って流しつつも、二人に言う。
「静かに作曲ならいいけど、大声で作曲するなら帰ってほしいよ。」
「はぁッ!?」
テノが怒っていると、グランは更に後付するように言う。
「リートさんには素敵なフレーズを頼むね。
変なのにしたらタダじゃおかないから」
そう言ってその場を去っていく。
「あったりめぇだろッ!このヤロウ…ッ!」
テノは怒りの果てに角が生えそうだ。
しかし、それをカバーするようにテナーは帽子を被せてあげる。
「ちッ!」
舌打ちをして座り込むテノ。
テナーが大人しく読書をしているので、自分もそろそろ調べ物をすべきかと思うルネアだった。
ルネアは本棚を見て歩き、どこにどの本があるなどを見ている。
そこで、帯に座って本を整えているグランを発見。
「グランさん~」
すると、グランは振り向く。
「あの、アールさんっていつもどんな本を借りていくんですか?」
と、まずはアールの調べ物について聞いてみた。
グランは脚立で降りて、考えてから言った。
「主に生き物の書だよ。
そうだなぁ…ドラゴンでも調べてたのかな。
児童園に竜が住んでるんでしょ?」
ルネアは思い出した顔をした。
アールはあの日の竜で間違いはなさそうだ。
では、イーちゃんは一体何なのか。
しかし見ている限りはアールも、竜の事などを詳しく知っている訳でもなさそうだ。
グランは呟いた。
「そう言えば君が初めて来た時は、サグズィの封印の書を借りていったね。
まだ返ってきていないけど、前にも借りたはずなんだ。」
それを聞くと、ルネアは驚いた。
封印。
突如、ラムの事が思い浮かぶ。
ラムも出会った当初、封印されていた。
彼はラムを封印しようとしているのだろうか。
これは決定事項なのだろうか。
グランは歩きながらも言った。
「竜は大昔の名残で、主を持つために血の契約をするらしい」
「え?」
ルネアが言うと、グランは本棚から本を一冊取って渡す。
「その契約は竜の自主ではなく、強制でもできるらしい。
主と竜の血、相手の血をそれぞれ同時に体内に入れる事で契約は完了されるらしいからね。
契約は互いを一つに繋げるもの。
彼等には誰にも解けない既存契約魔法が生れ付き備わってるって。」
ルネアはその内容に息を呑む。
「竜には男女の識別がないとか、
生殖活動ができない仮に寿命は永遠とか書いてあったかな。
僕が一番驚いたところ。こんな事調べて何かあるのかな?」
グランは高い本棚を見上げながら言った。
それにルネアは驚く。
まさかアールは性別ないとか…と思うが、アールは竜の姿でなく人間の姿だ。
生殖活動ができないのに、アールと言う人間の姿をした竜が生まれるだろうか。
グランは続けた。
「契約は絶対。主の言う事も絶対。
彼等、竜は主の言う事は何でも聞かなければならないし、刃向かう事さえ許されない。
しかも主の心理状況まで読めちゃうんだから、完全に意思共有だよね?」
そのグランの言葉に、更にルネアは考えを深める。
するとグランは焦って、ルネアに言った。
「ああ、ごめんね勝手に話しちゃって。
彼の読んでいる本がちょっと興味深くてね。僕も全部読んでしまったよ。」
「じゃあ竜の事、沢山知ってるんですか?」
グランは笑いながら言った。
「そうではないよ。竜はまだまだ謎が多い生物なんだって。
例えば、魔物は竜が大好物で、美味だから隅々まで美味しく頂いでしまう。
けど大昔には共存していて、生きていた証拠もあるんだと。
獲物は見た瞬間捉える魔物がどうやって竜と共存したとか、謎が多いだろう?」
ルネアは首を傾けて考えるが、何も知らないので考えようもない。
するとグランは思い出した顔をして言う。
「そう言えば竜は感情的になると恐ろしい生き物らしくてね、
ある竜は一つの星を滅亡へと導き、魔物の星を襲って大災害をもたらしたらしい。
星が一つ滅亡したって話しさ。」
と、グランは更に考えだす。
ルネアは色々覚えているグランに、思わず微笑んで言う。
「記憶力いいですね」
「いや、まあ普通の人よりかね」
グランは照れながら言った。
「凄い…」
そう言いつつも、ルネアは考え始める。
「あの、今の話もっと詳しく教えてくださいません?」
ルネアが聞くと、グランは笑顔で言った。
「いいよ、僕も調べ途中だから一緒に探そう。」
ルネアはグランの提供してくれた情報を元に、アールの事を少し考えてみる事にした。
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