29 / 94
03 魔術科学園
029 試練の部屋を突破しろ。
しおりを挟む
フューレンは二つに分かれた穴の、右側に行く。
光を灯しながら進んでいくと、奥からアイナの悲鳴が聞こえてきた。
「助けてーーー!!」
「アイナ!」
フューレンはファルケを急がせると、アイナがいる部屋まで到着。
なんとアイナは、床がニンニクで詰められた部屋にいた。
アイナは涙を流して泣いている。
「嫌よこの臭い~!誰かぁ~!」
その様子に、フューレンは思わず眉を潜めた。
「ニンニクが苦手って…アイナは吸血鬼か何かなのか?」
そう言いつつもフューレンは救出すると、アイナはフューレンを見て嬉しそうな顔をする。
それからフューレンに抱きつくと言った。
「ありがとうフューレン!この借りはいつか倍にして返してア・ゲ・ル!」
「くっつくな!」
フューレンは怒るが、アイナは離れる事はせず。
仕方なくもそのままにして、キリエルが落ちたとされる穴も降りていく。
するとアイナは不貞腐れた顔を見せた。
「なんであんな役立たずキュースを助けに行くのー。」
「は?一応友達だからかな。」
フューレンが言うと、アイナは更に不機嫌な顔。
「なんでアイツなの?フューレンと違ってなんにもできないじゃない。」
「関係あるか。」
その時だ、一番下からキリエルの悲鳴が聞こえてくる。
「うわああああああ!!!」
あまりの絶叫だったので、フューレンは驚いた。
アイナも耳を塞ぐと、地下深くから謎の衝撃波が襲ってくる。
ファルケはそれに翼を取られると、二人を落としてしまった。
「クッソ!」
フューレンとアイナは落ちる。
アイナはフューレンに捕まって、平然とした顔でフューレンに言った。
「このまま落ちたら死ぬ?」
「当たり前だろ!」
そして驚く事に、落ちる二人とは逆に猛スピードで上昇する影が一つあった。
そう、キリエルである。
地下にはそんなに恐ろしいものがいるのか、我を忘れて翼を生やして飛んだのだ。
「気づけ!」
フューレンは言うが、無我夢中になったキリエルには聞こえていない様子。
アイナは流石に危機を感じていたのか、黙って冷汗を流す。
フューレンはファルケを呼んだ。
「ファルケ!こっちだ!」
しかしファルケはまだ衝撃波の影響で、上手く飛べていない。
フューレンは舌打ちをしてしまうと、アイナは真面目な顔をしていた。
「ごめん、フューレン。」
「あ?」
アイナは一度目を閉じると、急にフューレンの頬を思い切り殴った。
怪力のアイナの拳は強力で、フューレンは気絶してしまう…
フューレンが目覚めると、アイナとキリエルの声が聞こえてくる。
「早く扉を開けなさいよ!もう!何やらせても鈍臭いわね!」
「ひぃ~!ごめんなさい!」
フューレンは完全に目が覚めると、何が起こっているか周囲を確認。
するとフューレンはアイナに担がれており、アイナはファルケに捕まっていた。
アイナは両手が塞がっているので、翼を持つキリエルが行ける場所を探している様な状態。
「お前ら…」
フューレンが呟くと、アイナは気づいたのか笑顔。
キリエルも笑顔を見せた。
「フューレン!」
「フューレンおはよ!大丈夫~?」
「俺達、どうやって助かったんだ?」
「ファルケのお陰よ。」
アイナが言うので、フューレンは首を傾げた。
なんとなくだが、気絶する直前にアイナに殴られた気がするのだ。
(気のせいか?)
寝ぼけたようなフューレンを見て、思わずキリエルは笑う。
「今ね、この壁の先が空洞ってわかったから開ける方法を探してるんだ。」
フューレンは自らファルケに捕まると、アイナは言った。
「フューレン、ちょっと私を支えてて。」
「おう。」
フューレンは片手を離しアイナの手を持つと、アイナは体を揺らして振り子の様に前後に動く。
するとアイナは壁に向かって思い切り足蹴りをした。
「開けッ!!」
アイナの怪力は相変わらずなのか、壁を容易く破壊してしまう。
キリエルは思わず目を光らせた。
「すっご~い!」
この先は横の通路が続いていたので、一度三人は降りた。
通路を進みながらも、フューレンはキリエルに言う。
「翼見られても平気なのか?」
「悪魔である事がバレちゃったもんはしょうがないよ。それに、アイナだし大丈夫!」
相変わらずポジティブなキリエル。
フューレンは思わず深い溜息が出てしまう。
「お前って本当に馬鹿っていうか…アイナのお前への当たりを踏まえてそういう事言えよな。」
確かに、アイナのキリエルへの当たりは酷いものだ。
アイナは呆れた顔をする。
「確かに驚いたわ。あのキュースが隠し事できるだなんて。」
「そこかよ。」
「ええ、そこだけ。」
フューレンも呆れた様な顔で言うと、キリエルはニッコニコで言った。
「ほらねフューレン!アイナは気にしてないでしょ!」
(全くわかってない)
フューレンはそう思いつつも、いつもの事なので気にしない事にした。
暫く歩いていると、通路の先に明かりが見えてくる。
三人は思わず小走りで向かった。
「出口だ!」
キリエルが嬉しそうに言うと、フューレンは追いかけながらも止める。
「おい!またこの先が穴だったらどうすんだよ!ちょっとは落ち着け!」
「そうよ!さっきみたいに衝撃波出されても困るわ!」
(さっきのはキリエルのせいか…)
フューレンは微妙な表情でそう思っていると、キリエルは通路の先へと飛び出した。
すると、キリエルの感嘆の声が聞こえる。
「おお!ここどこ!?」
二人も出てくると、そこは開放感溢れる広い広い洋風の会議室。
縦長に大きな窓が壁に並び、長い机に沢山の椅子が並ぶ。
その先端には、三人の男性がフューレン達の帰りを待っていた。
一人はキリエルの父であるノルス、他の二人は知らない人であった。
ちなみにおかしい事に、誕生日席とも言える場所にいるおじいさんはなぜか素っ裸。
机のお陰で大事な所が隠れているようなものである。
裸ではない男性の方は言った。
「お!本当に来た!」
ノルスは黙っていたが、感心している様子だった。
裸の男性はと言うと、ただ何度も首を横に振っている。
目を瞑ったまま、何かを唱えているようにも見える。
「なんだここ。」
フューレンが言うと、裸ではない男性がフューレン達の元へやってきた。
「ここは魔術科学園の会議室。私は教頭の【ムニーバ】、あちらは校長の【アレモ】です。」
(あの裸が…?)
フューレンは気持ち悪いものを見る目で見つめている。
アレモはひたすら首を横に振るだけ。
ムニーバは苦笑。
「アレモ校長は男があまり好きではなくて、いつもこんな反応をしてしまうんだ。」
「は?」
フューレンは思わず顔を引き攣る。
続いてキリエルは笑顔で言った。
「やった!僕達試練を越えたんだね!」
それを聞くとムニーバは頷く。
「【好き嫌いの間】、どうでした?」
「あーだから嫌いなもの出てきたのね!」
アイナが怒ると、キリエルも顔を真っ青にした。
「あれは殺生だよ…!」
ムニーバは手に持った時計を見ながら言う。
「思ったより早い到着だった。どうやら近道を通って来たんだね。」
「近道?あー、アイナが壊しちゃった壁の先の通路だね。」
すると、フューレンは言った。
「んで、理事長に会えるって話は?」
「ああ、理事長は急用でね。代わりに私がカオスリートについて教えよう。」
フューレンは反応して眉を潜めると、アイナは相変わらず首を傾げていた。
「カオスリートって本当に何?」
「フューレンの探し物!」
「そんなの聞けばわかるわよ!」
キリエルの回答に、思わずアイナは怒ってしまう。
そしてフューレンの反応を見たムニーバはニコリとした。
「さ、席に着いて。教えてあげよう。」
光を灯しながら進んでいくと、奥からアイナの悲鳴が聞こえてきた。
「助けてーーー!!」
「アイナ!」
フューレンはファルケを急がせると、アイナがいる部屋まで到着。
なんとアイナは、床がニンニクで詰められた部屋にいた。
アイナは涙を流して泣いている。
「嫌よこの臭い~!誰かぁ~!」
その様子に、フューレンは思わず眉を潜めた。
「ニンニクが苦手って…アイナは吸血鬼か何かなのか?」
そう言いつつもフューレンは救出すると、アイナはフューレンを見て嬉しそうな顔をする。
それからフューレンに抱きつくと言った。
「ありがとうフューレン!この借りはいつか倍にして返してア・ゲ・ル!」
「くっつくな!」
フューレンは怒るが、アイナは離れる事はせず。
仕方なくもそのままにして、キリエルが落ちたとされる穴も降りていく。
するとアイナは不貞腐れた顔を見せた。
「なんであんな役立たずキュースを助けに行くのー。」
「は?一応友達だからかな。」
フューレンが言うと、アイナは更に不機嫌な顔。
「なんでアイツなの?フューレンと違ってなんにもできないじゃない。」
「関係あるか。」
その時だ、一番下からキリエルの悲鳴が聞こえてくる。
「うわああああああ!!!」
あまりの絶叫だったので、フューレンは驚いた。
アイナも耳を塞ぐと、地下深くから謎の衝撃波が襲ってくる。
ファルケはそれに翼を取られると、二人を落としてしまった。
「クッソ!」
フューレンとアイナは落ちる。
アイナはフューレンに捕まって、平然とした顔でフューレンに言った。
「このまま落ちたら死ぬ?」
「当たり前だろ!」
そして驚く事に、落ちる二人とは逆に猛スピードで上昇する影が一つあった。
そう、キリエルである。
地下にはそんなに恐ろしいものがいるのか、我を忘れて翼を生やして飛んだのだ。
「気づけ!」
フューレンは言うが、無我夢中になったキリエルには聞こえていない様子。
アイナは流石に危機を感じていたのか、黙って冷汗を流す。
フューレンはファルケを呼んだ。
「ファルケ!こっちだ!」
しかしファルケはまだ衝撃波の影響で、上手く飛べていない。
フューレンは舌打ちをしてしまうと、アイナは真面目な顔をしていた。
「ごめん、フューレン。」
「あ?」
アイナは一度目を閉じると、急にフューレンの頬を思い切り殴った。
怪力のアイナの拳は強力で、フューレンは気絶してしまう…
フューレンが目覚めると、アイナとキリエルの声が聞こえてくる。
「早く扉を開けなさいよ!もう!何やらせても鈍臭いわね!」
「ひぃ~!ごめんなさい!」
フューレンは完全に目が覚めると、何が起こっているか周囲を確認。
するとフューレンはアイナに担がれており、アイナはファルケに捕まっていた。
アイナは両手が塞がっているので、翼を持つキリエルが行ける場所を探している様な状態。
「お前ら…」
フューレンが呟くと、アイナは気づいたのか笑顔。
キリエルも笑顔を見せた。
「フューレン!」
「フューレンおはよ!大丈夫~?」
「俺達、どうやって助かったんだ?」
「ファルケのお陰よ。」
アイナが言うので、フューレンは首を傾げた。
なんとなくだが、気絶する直前にアイナに殴られた気がするのだ。
(気のせいか?)
寝ぼけたようなフューレンを見て、思わずキリエルは笑う。
「今ね、この壁の先が空洞ってわかったから開ける方法を探してるんだ。」
フューレンは自らファルケに捕まると、アイナは言った。
「フューレン、ちょっと私を支えてて。」
「おう。」
フューレンは片手を離しアイナの手を持つと、アイナは体を揺らして振り子の様に前後に動く。
するとアイナは壁に向かって思い切り足蹴りをした。
「開けッ!!」
アイナの怪力は相変わらずなのか、壁を容易く破壊してしまう。
キリエルは思わず目を光らせた。
「すっご~い!」
この先は横の通路が続いていたので、一度三人は降りた。
通路を進みながらも、フューレンはキリエルに言う。
「翼見られても平気なのか?」
「悪魔である事がバレちゃったもんはしょうがないよ。それに、アイナだし大丈夫!」
相変わらずポジティブなキリエル。
フューレンは思わず深い溜息が出てしまう。
「お前って本当に馬鹿っていうか…アイナのお前への当たりを踏まえてそういう事言えよな。」
確かに、アイナのキリエルへの当たりは酷いものだ。
アイナは呆れた顔をする。
「確かに驚いたわ。あのキュースが隠し事できるだなんて。」
「そこかよ。」
「ええ、そこだけ。」
フューレンも呆れた様な顔で言うと、キリエルはニッコニコで言った。
「ほらねフューレン!アイナは気にしてないでしょ!」
(全くわかってない)
フューレンはそう思いつつも、いつもの事なので気にしない事にした。
暫く歩いていると、通路の先に明かりが見えてくる。
三人は思わず小走りで向かった。
「出口だ!」
キリエルが嬉しそうに言うと、フューレンは追いかけながらも止める。
「おい!またこの先が穴だったらどうすんだよ!ちょっとは落ち着け!」
「そうよ!さっきみたいに衝撃波出されても困るわ!」
(さっきのはキリエルのせいか…)
フューレンは微妙な表情でそう思っていると、キリエルは通路の先へと飛び出した。
すると、キリエルの感嘆の声が聞こえる。
「おお!ここどこ!?」
二人も出てくると、そこは開放感溢れる広い広い洋風の会議室。
縦長に大きな窓が壁に並び、長い机に沢山の椅子が並ぶ。
その先端には、三人の男性がフューレン達の帰りを待っていた。
一人はキリエルの父であるノルス、他の二人は知らない人であった。
ちなみにおかしい事に、誕生日席とも言える場所にいるおじいさんはなぜか素っ裸。
机のお陰で大事な所が隠れているようなものである。
裸ではない男性の方は言った。
「お!本当に来た!」
ノルスは黙っていたが、感心している様子だった。
裸の男性はと言うと、ただ何度も首を横に振っている。
目を瞑ったまま、何かを唱えているようにも見える。
「なんだここ。」
フューレンが言うと、裸ではない男性がフューレン達の元へやってきた。
「ここは魔術科学園の会議室。私は教頭の【ムニーバ】、あちらは校長の【アレモ】です。」
(あの裸が…?)
フューレンは気持ち悪いものを見る目で見つめている。
アレモはひたすら首を横に振るだけ。
ムニーバは苦笑。
「アレモ校長は男があまり好きではなくて、いつもこんな反応をしてしまうんだ。」
「は?」
フューレンは思わず顔を引き攣る。
続いてキリエルは笑顔で言った。
「やった!僕達試練を越えたんだね!」
それを聞くとムニーバは頷く。
「【好き嫌いの間】、どうでした?」
「あーだから嫌いなもの出てきたのね!」
アイナが怒ると、キリエルも顔を真っ青にした。
「あれは殺生だよ…!」
ムニーバは手に持った時計を見ながら言う。
「思ったより早い到着だった。どうやら近道を通って来たんだね。」
「近道?あー、アイナが壊しちゃった壁の先の通路だね。」
すると、フューレンは言った。
「んで、理事長に会えるって話は?」
「ああ、理事長は急用でね。代わりに私がカオスリートについて教えよう。」
フューレンは反応して眉を潜めると、アイナは相変わらず首を傾げていた。
「カオスリートって本当に何?」
「フューレンの探し物!」
「そんなの聞けばわかるわよ!」
キリエルの回答に、思わずアイナは怒ってしまう。
そしてフューレンの反応を見たムニーバはニコリとした。
「さ、席に着いて。教えてあげよう。」
0
あなたにおすすめの小説
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
