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05 魔導書の秘密
043 天使にナイフ。
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役場に到着したフューレンとアシュターとフェオドラ。
役場に入るとフューレンはアシュターに言った。
「それで、情報はどこに?」
アシュターは近くのPCを指す。
「ここで検索かければ見つかるぜ。ちょっと貸せ。」
アシュターはそう言ってPCを慣れた手つきで触った。
フューレンはその手つきに感心しながらも言う。
「慣れてんな。そういう仕事でもしてきたのか?」
「あ?以前の悪魔使いに従っていた時、ターゲット探しにこれを使ってただけだよ。」
それを聞くと、フューレンは呆れた顔を見せた。
ヴァレリカの主人である悪魔使いを思い出すと、どうしてもそういう表情になってしまう。
「あの悪魔使いの事か?アイツ、本当にフレノア狙いでワレリーを襲っているだけなのか?」
「うん。」
アシュターは即答すると、フューレンは深い溜息。
フューレンはふと、ヴァレリカを思い出す。
冷徹な表情を思い出すと、フューレンは呟いた。
「なんでヴァレリカはアイツについてるんだろうな。」
「アイツがヴァレリカに興味を示して、力を手に入れやすいようにやりくりしてるだけだよ。
ヴァレリカはアイツを利用してるだけ。」
「…ヴァレリカは力を手に入れて、何をするんだ?」
フューレンがそう言うと、アシュターは視線を落とす。
フューレンはアシュターの反応を見逃さずに見ていると、アシュターは言った。
「自分の故郷の星をぶっ潰すらしい。力を手に入れた暁には、手始めにこの世界をぶっ壊す。」
その言葉に、フェオドラは顔を真っ青にして首を横に振った。
「ヤダ!このせかいきえちゃヤ!」
アシュターはフェオドラを強く抱きしめる。
「ごめんなフェオドラちゃん。でも力のない俺じゃどうしようもできない…
フェオドラちゃんの好きな世界も守れないんだ。」
フューレンはそれに対し眉を潜めた。
そして考えるのだ。
(ヴァレリカは天使だから、アイツの故郷は天界である可能性が高いな。)
アシュターはフェオドラをあやし終えると、再び検索に没頭。
そして、アシュターは検索が出たのか笑顔。
「お!出たぞ!」
「いたか!?」
フューレンにそう聞かれると、アシュターの表情は真顔に。
「いや、既に全員狩られてる。」
フューレンは驚いた顔を見せると、フェオドラは画面を見て言う。
「ほぼぜーいん、ヴァレリカだね。」
フェオドラの言った通り、共鳴のできる者はほぼ全員ヴァレリカが狩っているのだ。
アシュターは難しい顔をする。
「やっぱりヴァレリカにも自分の弱点はわかるはずだ。危険な芽は全部抜いておきたいだろう。」
「先を越されたか…!」
フューレンは悔しがると、フェオドラはフューレンに聞いた。
「ふゆーれん、なにしようとしてたの?」
「カオスリートは、天使の力を持つ悪魔。なら、共鳴ができる悪魔に共鳴させたらカオスリートになるんじゃないかと思ってな。
でも全員狩られてるとなると…」
それに対し、アシュターは大笑い。
「これじゃ故郷に帰れねぇな!もういっそ故郷に帰んなきゃいいだろ!」
「そんな事できっか!ったく、一度戻るぞ。」
「うぃ~」
アシュターは笑いながらも、役場から出た。
フューレンは悔しそうな顔をして役場から出ると、再び落ち着いて考える。
「じゃあ逆にカオスリートはどうでもいいとして、故郷に帰る方法を探すってのは…」
「こんな広い宇宙からどうやって自分の世界を探すんだ?」
フューレンは不可能に思えたのか微妙な顔。
すると、フェオドラは言った。
「ここにすも!」
「無理だ!」
フューレンは断るので、アシュターとフェオドラは笑う。
二人が笑っているのを傍に、フューレンは再び思考の世界へと入っていた。
その時だ。
フューレンに向かって謎の電光が飛んでくる。
フューレンは思わず避けると、アシュターは正面を見て言った。
「これは…!ヴァレリカのだ!」
フューレンも正面を見ると、そこにはヴァレリカの姿が。
ヴァレリカは人間の首を五つぶら下げており、フューレンはそれを見るなり顔を引き攣った。
(どうする…。俺が力を使ったら天使だってバレる。だが、ここで戦わなければアシュターやフェオドラは…!)
フューレンが考える中、アシュターは言う。
「どうやら役場に来るのが被ったみたいだな。無闇に来るんじゃなかったぜ。」
ヴァレリカはフューレンに槍を向けて言った。
「以前お前等が私達の目の前から消えた時、一瞬だけ天使の力を感じた。お前だろう。」
フューレンは眉を潜め、アシュターも非常に焦った顔になる。
するとフェオドラは言った。
「このせかいこわしちゃメ!!」
フェオドラは泣いていた。
アシュターとフューレンは驚いており、フェオドラをつい見てしまう。
フェオドラは続けた。
「パーパと、きょーかいのみんなと、あしゅたーと、ふゆーれん、みんなといっしょのせかい、けしちゃメ!!」
その言葉に心打たれるアシュター。
フューレンはヴァレリカに事実を話そうか迷っていると、アシュターは笑う。
「俺だよヴァレリカ。」
フューレンは驚いてアシュターの方を見ると、ヴァレリカはアシュターを睨みつける。
「馬鹿な。お前には共鳴も何も使えない。そして、天使は全員私が狩っている。」
「たまに天使がこの世界に連れられる事が知ってんだろ?俺はその天使に力を借りたのさ。」
するとヴァレリカは問答無用にアシュターを攻撃し始めるので、アシュターはバリアを貼る。
アシュターはウインクをして相手を挑発。
「なんだその程度か?それで俺が倒せるかよ。」
その挑発に、ヴァレリカは冷徹な表情のまま言った。
「馬鹿な、弱い悪魔のくせに。」
その時。
遠くから銃弾が一発飛んできて、ヴァレリカのこめかみを狙っていた。
ヴァレリカは咄嗟に避けると、フューレン達も銃弾が飛んできた方向を見る。
なんとそこにはフロルがおり、どうやら役場から出てきた所のようだった。
フロルはフューレンを見ると、硬い表情を少し綻ばせ微笑みを見せる。
「やあフューレン。役場で手続きを終えたら争いが始まっているからね。つい手を出してしまったよ。」
「フロル…」
フューレンが呟くと、フロルはフューレンの隣に来た。
ヴァレリカはフロルを睨みつけると、フロルは銃を構えるのをやめてナイフに代える。
「彼女がヴァレリカか。そんなに金は要らないんだけど、友達を襲う様なら少し考えないとな。」
「ナイフで勝てないぞ!」
フューレンが言うと、フロルは気にしていない。
「勝てるかもしれないバトルに、勝てないって最初から決めつけては負けだ!」
フロルはそう言って、ヴァレリカに襲いかかる。
ヴァレリカは電光をフロルにいくつか飛ばすが、フロルは全て避けた。
アシュターは感嘆の声が出る。
ヴァレリカの飛ばす電光を次々に避け、至近距離にまで近づいたフロル。
電気を纏った槍を相手に振り回されても、冷静に全てを避ける。
アシュターは思わず目を丸くした。
そして、フューレンの方を見る。
「アイツ、本当に人間?」
フューレンは冷や汗を浮かべながら首を傾げた。
「…なんじゃないか?」
フューレンは難しい顔をし、アシュターは面白いのか思わず表情が歪んで笑ってしまう。
フロルはヴァレリカの一瞬の隙を狙い、ヴァレリカの心臓を一刺し。
その光景に、思わずアシュターは目を光らせた。
「人間でここまでできるなんてすげぇ!ヴァレリカ相手だぞ!」
ヴァレリカは怯む事なく、フロルに電撃を浴びせる。
フロルは素早く避けたが、電気が掠ったのか眉を潜めてヴァレリカから離れた。
胸に刺さったままのナイフ。
胸からは赤い血が滲んでいた。
フロルはニヤリと笑って言う。
「ほう、天使の血の色は赤なんだね。」
その言葉に若干背筋が凍るフューレン。
ヴァレリカは心臓を刺されたのに何の反応も見せず、胸のナイフを抜く。
血は吹き出ないように手で押さえてはいたが、大したダメージにはなっていないようだ。
フロルは眉を潜める。
「流石。刺し傷じゃ死なないか。」
「いいや。」
アシュターはそう言い阻む。
「確かに刺し傷じゃ死なないが、戦闘には大いに支障が出る。もうじき立ち去るだろ。」
するとアシュターの言った通り、ヴァレリカは翼を広げて飛び立った。
フロルは飛び去るヴァレリカを見上げて感嘆の声。
数滴落ちてくる血が、一滴だけフロルの頬に落ちる。
フロルはそれに気づくと、指でそれを拭った。
「…人間と同じ血の匂いがするんだな。天使って。」
フューレンはフロルに言う。
「助けてくれてありがとう。まさかヴァレリカを圧倒するなんてな。」
「いやいや気にしないでくれ。先日手伝ってくれたお礼さ。」
フロルはそう言うと、フューレンに手を振って立ち去った。
「じゃあ、また会おう!次はお父様の知り合いさんとも会いたいな!」
お父様の知り合い、フロル父のポンチョを被ったワレリーの事だろう。
フューレンは思わず苦笑、アシュターとフェオドラは手を振って彼を見送った。
役場に入るとフューレンはアシュターに言った。
「それで、情報はどこに?」
アシュターは近くのPCを指す。
「ここで検索かければ見つかるぜ。ちょっと貸せ。」
アシュターはそう言ってPCを慣れた手つきで触った。
フューレンはその手つきに感心しながらも言う。
「慣れてんな。そういう仕事でもしてきたのか?」
「あ?以前の悪魔使いに従っていた時、ターゲット探しにこれを使ってただけだよ。」
それを聞くと、フューレンは呆れた顔を見せた。
ヴァレリカの主人である悪魔使いを思い出すと、どうしてもそういう表情になってしまう。
「あの悪魔使いの事か?アイツ、本当にフレノア狙いでワレリーを襲っているだけなのか?」
「うん。」
アシュターは即答すると、フューレンは深い溜息。
フューレンはふと、ヴァレリカを思い出す。
冷徹な表情を思い出すと、フューレンは呟いた。
「なんでヴァレリカはアイツについてるんだろうな。」
「アイツがヴァレリカに興味を示して、力を手に入れやすいようにやりくりしてるだけだよ。
ヴァレリカはアイツを利用してるだけ。」
「…ヴァレリカは力を手に入れて、何をするんだ?」
フューレンがそう言うと、アシュターは視線を落とす。
フューレンはアシュターの反応を見逃さずに見ていると、アシュターは言った。
「自分の故郷の星をぶっ潰すらしい。力を手に入れた暁には、手始めにこの世界をぶっ壊す。」
その言葉に、フェオドラは顔を真っ青にして首を横に振った。
「ヤダ!このせかいきえちゃヤ!」
アシュターはフェオドラを強く抱きしめる。
「ごめんなフェオドラちゃん。でも力のない俺じゃどうしようもできない…
フェオドラちゃんの好きな世界も守れないんだ。」
フューレンはそれに対し眉を潜めた。
そして考えるのだ。
(ヴァレリカは天使だから、アイツの故郷は天界である可能性が高いな。)
アシュターはフェオドラをあやし終えると、再び検索に没頭。
そして、アシュターは検索が出たのか笑顔。
「お!出たぞ!」
「いたか!?」
フューレンにそう聞かれると、アシュターの表情は真顔に。
「いや、既に全員狩られてる。」
フューレンは驚いた顔を見せると、フェオドラは画面を見て言う。
「ほぼぜーいん、ヴァレリカだね。」
フェオドラの言った通り、共鳴のできる者はほぼ全員ヴァレリカが狩っているのだ。
アシュターは難しい顔をする。
「やっぱりヴァレリカにも自分の弱点はわかるはずだ。危険な芽は全部抜いておきたいだろう。」
「先を越されたか…!」
フューレンは悔しがると、フェオドラはフューレンに聞いた。
「ふゆーれん、なにしようとしてたの?」
「カオスリートは、天使の力を持つ悪魔。なら、共鳴ができる悪魔に共鳴させたらカオスリートになるんじゃないかと思ってな。
でも全員狩られてるとなると…」
それに対し、アシュターは大笑い。
「これじゃ故郷に帰れねぇな!もういっそ故郷に帰んなきゃいいだろ!」
「そんな事できっか!ったく、一度戻るぞ。」
「うぃ~」
アシュターは笑いながらも、役場から出た。
フューレンは悔しそうな顔をして役場から出ると、再び落ち着いて考える。
「じゃあ逆にカオスリートはどうでもいいとして、故郷に帰る方法を探すってのは…」
「こんな広い宇宙からどうやって自分の世界を探すんだ?」
フューレンは不可能に思えたのか微妙な顔。
すると、フェオドラは言った。
「ここにすも!」
「無理だ!」
フューレンは断るので、アシュターとフェオドラは笑う。
二人が笑っているのを傍に、フューレンは再び思考の世界へと入っていた。
その時だ。
フューレンに向かって謎の電光が飛んでくる。
フューレンは思わず避けると、アシュターは正面を見て言った。
「これは…!ヴァレリカのだ!」
フューレンも正面を見ると、そこにはヴァレリカの姿が。
ヴァレリカは人間の首を五つぶら下げており、フューレンはそれを見るなり顔を引き攣った。
(どうする…。俺が力を使ったら天使だってバレる。だが、ここで戦わなければアシュターやフェオドラは…!)
フューレンが考える中、アシュターは言う。
「どうやら役場に来るのが被ったみたいだな。無闇に来るんじゃなかったぜ。」
ヴァレリカはフューレンに槍を向けて言った。
「以前お前等が私達の目の前から消えた時、一瞬だけ天使の力を感じた。お前だろう。」
フューレンは眉を潜め、アシュターも非常に焦った顔になる。
するとフェオドラは言った。
「このせかいこわしちゃメ!!」
フェオドラは泣いていた。
アシュターとフューレンは驚いており、フェオドラをつい見てしまう。
フェオドラは続けた。
「パーパと、きょーかいのみんなと、あしゅたーと、ふゆーれん、みんなといっしょのせかい、けしちゃメ!!」
その言葉に心打たれるアシュター。
フューレンはヴァレリカに事実を話そうか迷っていると、アシュターは笑う。
「俺だよヴァレリカ。」
フューレンは驚いてアシュターの方を見ると、ヴァレリカはアシュターを睨みつける。
「馬鹿な。お前には共鳴も何も使えない。そして、天使は全員私が狩っている。」
「たまに天使がこの世界に連れられる事が知ってんだろ?俺はその天使に力を借りたのさ。」
するとヴァレリカは問答無用にアシュターを攻撃し始めるので、アシュターはバリアを貼る。
アシュターはウインクをして相手を挑発。
「なんだその程度か?それで俺が倒せるかよ。」
その挑発に、ヴァレリカは冷徹な表情のまま言った。
「馬鹿な、弱い悪魔のくせに。」
その時。
遠くから銃弾が一発飛んできて、ヴァレリカのこめかみを狙っていた。
ヴァレリカは咄嗟に避けると、フューレン達も銃弾が飛んできた方向を見る。
なんとそこにはフロルがおり、どうやら役場から出てきた所のようだった。
フロルはフューレンを見ると、硬い表情を少し綻ばせ微笑みを見せる。
「やあフューレン。役場で手続きを終えたら争いが始まっているからね。つい手を出してしまったよ。」
「フロル…」
フューレンが呟くと、フロルはフューレンの隣に来た。
ヴァレリカはフロルを睨みつけると、フロルは銃を構えるのをやめてナイフに代える。
「彼女がヴァレリカか。そんなに金は要らないんだけど、友達を襲う様なら少し考えないとな。」
「ナイフで勝てないぞ!」
フューレンが言うと、フロルは気にしていない。
「勝てるかもしれないバトルに、勝てないって最初から決めつけては負けだ!」
フロルはそう言って、ヴァレリカに襲いかかる。
ヴァレリカは電光をフロルにいくつか飛ばすが、フロルは全て避けた。
アシュターは感嘆の声が出る。
ヴァレリカの飛ばす電光を次々に避け、至近距離にまで近づいたフロル。
電気を纏った槍を相手に振り回されても、冷静に全てを避ける。
アシュターは思わず目を丸くした。
そして、フューレンの方を見る。
「アイツ、本当に人間?」
フューレンは冷や汗を浮かべながら首を傾げた。
「…なんじゃないか?」
フューレンは難しい顔をし、アシュターは面白いのか思わず表情が歪んで笑ってしまう。
フロルはヴァレリカの一瞬の隙を狙い、ヴァレリカの心臓を一刺し。
その光景に、思わずアシュターは目を光らせた。
「人間でここまでできるなんてすげぇ!ヴァレリカ相手だぞ!」
ヴァレリカは怯む事なく、フロルに電撃を浴びせる。
フロルは素早く避けたが、電気が掠ったのか眉を潜めてヴァレリカから離れた。
胸に刺さったままのナイフ。
胸からは赤い血が滲んでいた。
フロルはニヤリと笑って言う。
「ほう、天使の血の色は赤なんだね。」
その言葉に若干背筋が凍るフューレン。
ヴァレリカは心臓を刺されたのに何の反応も見せず、胸のナイフを抜く。
血は吹き出ないように手で押さえてはいたが、大したダメージにはなっていないようだ。
フロルは眉を潜める。
「流石。刺し傷じゃ死なないか。」
「いいや。」
アシュターはそう言い阻む。
「確かに刺し傷じゃ死なないが、戦闘には大いに支障が出る。もうじき立ち去るだろ。」
するとアシュターの言った通り、ヴァレリカは翼を広げて飛び立った。
フロルは飛び去るヴァレリカを見上げて感嘆の声。
数滴落ちてくる血が、一滴だけフロルの頬に落ちる。
フロルはそれに気づくと、指でそれを拭った。
「…人間と同じ血の匂いがするんだな。天使って。」
フューレンはフロルに言う。
「助けてくれてありがとう。まさかヴァレリカを圧倒するなんてな。」
「いやいや気にしないでくれ。先日手伝ってくれたお礼さ。」
フロルはそう言うと、フューレンに手を振って立ち去った。
「じゃあ、また会おう!次はお父様の知り合いさんとも会いたいな!」
お父様の知り合い、フロル父のポンチョを被ったワレリーの事だろう。
フューレンは思わず苦笑、アシュターとフェオドラは手を振って彼を見送った。
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