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06 忍び寄る悪魔
056 レモンパイの思い出。
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レモンパイができた頃、キリエルとスピムは完成を喜んでいた。
「意外と美味しそうじゃん!レモンパイ!」
キリエルが笑顔で言うと、スピムは頷く。
そしてレモンを薄く切ったものをパイに飾ると、「えっへん」と言うのだ。
「初めてにしちゃ上出来ね!さて、早速牧師様の所に持っていかなきゃ!」
「うん!」
すると、そこに肩に羽織りものをしたワレリーがやってくる。
「おや、いい香りですね。キリエルも手伝ってくれたのですか?」
「うん!牧師様って意外と甘いの好きなんだね!」
キリエルの言葉にワレリーはクスっと笑うと、次に眉を困らせた。
扉の外を見ると、そこにはケリス。
ケリスはワレリーと目が合うと、ギクッと驚く。
「ケリス、みんなを呼んでくれますか?パイを分けましょう。」
それを聞いたケリスは目を輝かせ、走ってみんなを呼びに行く。
「早急に!」
ケリスはそう言ったので、思わずワレリーとキリエルは笑った。
キリエルは言う。
「も~ケリスは食い意地張りすぎ~」
「二人とも、こっちはいつもつまみ食いされて困ってるのよ!牧師様からも何か言ってちょうだい!」
スピムは無愛想に言うと、ワレリーは笑ったまま。
「ですがケリスは全て平らげたりはしませんよ。」
「そういう問題じゃないでしょ!」
すると、そこに最初にやってきたのはモルビス。
モルビスはパイを見ると喜ぶ。
「おお!凄く美味しそうなパイ!」
「僕とスピムで作ったんだ~」
キリエルが言うと、モルビスはキリエルに向かって目を光らせた。
「キリエルって料理も作れるんだな!」
「まあね~」
それを聞いたスピムは再び無愛想になると言う。
「キリエルも料理当番してくれればいいのに。」
その言葉にモルビスは大笑い。
スピムは眉をピクリと動かすと、モルビスは言った。
「キリエルはサボり癖がついてるからできないぞ!」
当のキリエルも、笑いながらそれを聞いてるだけだった。
そして、次に来たのはフューレン。
フューレンはパイを見て言った。
「できたんだな。ワレリーは体調大丈夫か?」
「ええ、だいぶ良くなりました。」
そこにフェオドラがやってくる。
フェオドラはパイを見ると、不思議そうにパイを見た。
「なぁにこれ。」
「レモンパイですよ。」
ワレリーが言うと、フェオドラは笑顔になる。
「食べるやつ?」
「ええ。」
「やったー!」
フェオドラは大人しく席に着くので、みんなはケリスとフレノアが来るのを待った。
ケリスが戻ってくると、ケリスはワレリーに言った。
「フレノアがいません…」
ワレリーは驚いた顔をすると、スピムは言う。
「牧師様が倒れた後、保育園のボランティアに行ったわ。もう一時間したら戻ってくるかと。」
「なるほど、わかりました。
せっかくのパイが冷めてしまうといけませんし、フレノアの分は別に残して私達は先にいただきましょうか。」
「はい!!」
と元気よく返事したのはケリス。
ケリスの目はキラキラとしていて、一同は笑うしかなかった。
パイを切り分け、一同はパイを口にする。
思わず頬に手を当てたのはキリエル。
「ん~~!美味しいじゃん!」
「すげ、レモンパイなんて初めて食ったかも。」
と言ったのはモルビス。
ケリスはレモンパイを口いっぱいに頬張り、目を輝かせながらもレモンパイを味わっていた。
スピムも気に入っているのか、表情が柔らかい。
フューレンもパイを食べると言った。
「美味しい。」
「でしょ~!」
とキリエルは笑顔。
ちなみにフェオドラはレモンパイに夢中なのか、パクパクと食べた。
そしてワレリーは、みんなの様子を見ながらもフェオドラの方を見ている。
フューレンはワレリーの視線に気づくと言った。
「ワレリーは食わないのか?」
ワレリーはハッとしてフューレンの方を見ると、レモンパイを小さくひと欠片すくった。
そしてワレリーはパイを口に入れると、一秒もせずに口を抑えて咳き込む。
スピムは目を剥いて驚き、キリエルは苦笑して言った。
「やっぱり甘いの無理なんじゃんか~牧師様。」
ワレリーも苦笑してしまうと言う。
「失礼。」
「なんでレモンパイなんか?」
フューレンが聞くと、ワレリーは眉を困らせる。
それからフェオドラを見た。
フェオドラはレモンパイにまだまだ夢中。
ワレリーは言った。
「フェオドラのお兄さんと、一緒に食べた事を思い出しまして。彼はレモンパイをとっても気に入っていました。」
フェオドラは自分の名前が聞こえてワレリーの方を見る。
それからフェオドラは言った。
「兄弟がいるの!?」
ワレリーは静かに頷くと、フェオドラは笑顔になって机に身を乗り出す。
「会いたい!!」
「彼はこの世界にはいません。私が元いた世界にいるんですよ。」
その言葉にフェオドラは落ち込むと、レモンパイを一口食べた。
「お兄ちゃん…会いたかったな…」
ワレリーは眉を困らせると、それから言った。
「もう九歳になります…。彼は元気でしょうか…レモンパイを見ると、そんな事ばかり考えてしまいますね。」
それを聞いて、なぜかケリスも元気をなくしていた。
ケリスは珍しくフォークを止めると、スピムはそれに気づいて驚く。
「どうしたのケリス?」
ケリスは跳ね驚くようにビクッとすると、ワレリーはケリスを見ずに言った。
「気にする事はありませんよ。」
誰に言ったのかは定かではない。
ワレリーは次にレモンパイを二つに分け、ケリスとフェオドラにあげた。
「二人にあげます。私は昔を思い出して、それで満足しましたから。」
その言葉にフェオドラは喜び、ケリスは落ち込んだ様子。
ケリスはフォークでひと欠片パイを食べると、ケリスは言った。
「ずっと、食べたかったんです。レモンパイ。」
それを聞くと、ワレリーは言った。
「そうですか。」
他は何事かとポカンとしていたが、ケリスの様子からか誰も詳細を聴く者はいなかった。
「意外と美味しそうじゃん!レモンパイ!」
キリエルが笑顔で言うと、スピムは頷く。
そしてレモンを薄く切ったものをパイに飾ると、「えっへん」と言うのだ。
「初めてにしちゃ上出来ね!さて、早速牧師様の所に持っていかなきゃ!」
「うん!」
すると、そこに肩に羽織りものをしたワレリーがやってくる。
「おや、いい香りですね。キリエルも手伝ってくれたのですか?」
「うん!牧師様って意外と甘いの好きなんだね!」
キリエルの言葉にワレリーはクスっと笑うと、次に眉を困らせた。
扉の外を見ると、そこにはケリス。
ケリスはワレリーと目が合うと、ギクッと驚く。
「ケリス、みんなを呼んでくれますか?パイを分けましょう。」
それを聞いたケリスは目を輝かせ、走ってみんなを呼びに行く。
「早急に!」
ケリスはそう言ったので、思わずワレリーとキリエルは笑った。
キリエルは言う。
「も~ケリスは食い意地張りすぎ~」
「二人とも、こっちはいつもつまみ食いされて困ってるのよ!牧師様からも何か言ってちょうだい!」
スピムは無愛想に言うと、ワレリーは笑ったまま。
「ですがケリスは全て平らげたりはしませんよ。」
「そういう問題じゃないでしょ!」
すると、そこに最初にやってきたのはモルビス。
モルビスはパイを見ると喜ぶ。
「おお!凄く美味しそうなパイ!」
「僕とスピムで作ったんだ~」
キリエルが言うと、モルビスはキリエルに向かって目を光らせた。
「キリエルって料理も作れるんだな!」
「まあね~」
それを聞いたスピムは再び無愛想になると言う。
「キリエルも料理当番してくれればいいのに。」
その言葉にモルビスは大笑い。
スピムは眉をピクリと動かすと、モルビスは言った。
「キリエルはサボり癖がついてるからできないぞ!」
当のキリエルも、笑いながらそれを聞いてるだけだった。
そして、次に来たのはフューレン。
フューレンはパイを見て言った。
「できたんだな。ワレリーは体調大丈夫か?」
「ええ、だいぶ良くなりました。」
そこにフェオドラがやってくる。
フェオドラはパイを見ると、不思議そうにパイを見た。
「なぁにこれ。」
「レモンパイですよ。」
ワレリーが言うと、フェオドラは笑顔になる。
「食べるやつ?」
「ええ。」
「やったー!」
フェオドラは大人しく席に着くので、みんなはケリスとフレノアが来るのを待った。
ケリスが戻ってくると、ケリスはワレリーに言った。
「フレノアがいません…」
ワレリーは驚いた顔をすると、スピムは言う。
「牧師様が倒れた後、保育園のボランティアに行ったわ。もう一時間したら戻ってくるかと。」
「なるほど、わかりました。
せっかくのパイが冷めてしまうといけませんし、フレノアの分は別に残して私達は先にいただきましょうか。」
「はい!!」
と元気よく返事したのはケリス。
ケリスの目はキラキラとしていて、一同は笑うしかなかった。
パイを切り分け、一同はパイを口にする。
思わず頬に手を当てたのはキリエル。
「ん~~!美味しいじゃん!」
「すげ、レモンパイなんて初めて食ったかも。」
と言ったのはモルビス。
ケリスはレモンパイを口いっぱいに頬張り、目を輝かせながらもレモンパイを味わっていた。
スピムも気に入っているのか、表情が柔らかい。
フューレンもパイを食べると言った。
「美味しい。」
「でしょ~!」
とキリエルは笑顔。
ちなみにフェオドラはレモンパイに夢中なのか、パクパクと食べた。
そしてワレリーは、みんなの様子を見ながらもフェオドラの方を見ている。
フューレンはワレリーの視線に気づくと言った。
「ワレリーは食わないのか?」
ワレリーはハッとしてフューレンの方を見ると、レモンパイを小さくひと欠片すくった。
そしてワレリーはパイを口に入れると、一秒もせずに口を抑えて咳き込む。
スピムは目を剥いて驚き、キリエルは苦笑して言った。
「やっぱり甘いの無理なんじゃんか~牧師様。」
ワレリーも苦笑してしまうと言う。
「失礼。」
「なんでレモンパイなんか?」
フューレンが聞くと、ワレリーは眉を困らせる。
それからフェオドラを見た。
フェオドラはレモンパイにまだまだ夢中。
ワレリーは言った。
「フェオドラのお兄さんと、一緒に食べた事を思い出しまして。彼はレモンパイをとっても気に入っていました。」
フェオドラは自分の名前が聞こえてワレリーの方を見る。
それからフェオドラは言った。
「兄弟がいるの!?」
ワレリーは静かに頷くと、フェオドラは笑顔になって机に身を乗り出す。
「会いたい!!」
「彼はこの世界にはいません。私が元いた世界にいるんですよ。」
その言葉にフェオドラは落ち込むと、レモンパイを一口食べた。
「お兄ちゃん…会いたかったな…」
ワレリーは眉を困らせると、それから言った。
「もう九歳になります…。彼は元気でしょうか…レモンパイを見ると、そんな事ばかり考えてしまいますね。」
それを聞いて、なぜかケリスも元気をなくしていた。
ケリスは珍しくフォークを止めると、スピムはそれに気づいて驚く。
「どうしたのケリス?」
ケリスは跳ね驚くようにビクッとすると、ワレリーはケリスを見ずに言った。
「気にする事はありませんよ。」
誰に言ったのかは定かではない。
ワレリーは次にレモンパイを二つに分け、ケリスとフェオドラにあげた。
「二人にあげます。私は昔を思い出して、それで満足しましたから。」
その言葉にフェオドラは喜び、ケリスは落ち込んだ様子。
ケリスはフォークでひと欠片パイを食べると、ケリスは言った。
「ずっと、食べたかったんです。レモンパイ。」
それを聞くと、ワレリーは言った。
「そうですか。」
他は何事かとポカンとしていたが、ケリスの様子からか誰も詳細を聴く者はいなかった。
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