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第3章 平穏―ピースフル―
117 長い年月、儚き夢
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秋田に『愛』を与える為、綺瑠は鞭を手に取った。
しかし、綺瑠の手は震えていた。
綺瑠は震えながらも言う。
「あれー、なんで僕は鞭を持ってるのかなー?」
口ではそう言いつつも綺瑠は鞭を強く握り、鞭で秋田を殴った。
「ぐわああっ!!うっ…ごめん…!ごめん綺瑠…!」
秋田は綺瑠に頭を下げる。
ちなみに綺瑠はと言うと、恐怖に怯えた表情を見せていた。
しかしそれでも、綺瑠はもう一度秋田を殴った。
「父さん、不思議。手が止まらないよ…誰かが僕の体を操ってるみたいだ。」
綺瑠は更に頭を抱える。
「『父さんを愛するんだよ』って、こればっかり頭にあるんだ。
意味わからない……」
そう言いながらも、綺瑠は鞭で再び殴る。
殴りながらも、綺瑠の顔は真っ青になっていた。
「嫌、嫌だよ…!どうして止まらないのっ…!」
「綺瑠、やめてくれ…!お父さん痛いよ…!」
秋田はそう言ったが、それを聞いた綺瑠は目を見開いた。
青くして恐怖していた綺瑠の表情が、一瞬にして無を纏う。
「えぇ…?これは愛だよ?苦しいわけないじゃん。幸せでしょ?父さん。」
一貫性のない綺瑠の言葉。
秋田は抵抗しようとしたが、綺瑠の事を思うと抵抗しようにできなかった。
「嫌なの?これは愛なんでしょ?なんで悲しい顔するの?
…今まで相手にしてきた女の子もみんなそう。
苦しくて悲しい顔をする。…僕らは笑ってきたのにさ。
どうして!これは愛なのに!」
「違う…!違うからやめてくれ…!!」
その言葉を聞いた途端、綺瑠の糸がプツリと切れた。
綺瑠は目を剥いたまま秋田を見つめ、強く鞭で叩いた。
ミンスは見ていられないのか、声が枯れそうなくらいに唸って綺瑠を止めようとしている。
秋田の悲鳴が聞こえると、綺瑠はニヤける。
「はあ?
これは愛じゃないの?愛じゃない…?
じゃあ何、僕は二十四年もなんでこんなもの受けてたの?
愛って何、父さん。」
秋田は叩かれてくたびれたのか、蹲ったまま動かなくなった。
綺瑠は鞭を捨てると、炉の前に立った。
炉には火がある。
そこからエンブレムの焼きごてを取ると、綺瑠は秋田の方へやってきた。
「これは何の為に僕についたものなんだい?」
秋田はもう何も言わなかった。
ただ悲しそうに、悔しそうにしていた。
「ねえ。
いっつもいっつも石の巫女石の巫女ってさぁ…そんなに母さんの命奪った女が好きかよ!!」
綺瑠が秋田にこてを向けた時、ミンスが立ち上がって綺瑠に突進してきた。
ミンスの咄嗟の弱い突進に、綺瑠はビクともしない。
綺瑠はミンスを見た。
「何?言いたい事があったら言ったらどう?」
そう言って、綺瑠は口のガムテープを外してあげた。
するとミンスは言う。
「やめてください綺瑠…!貴方がしてはいけません…!」
ミンスの言葉に、綺瑠の表情は一気に冷める。
「君が母親面するのやめてくれないかな。」
綺瑠の冷たい言葉に、ミンスは怯えた。
綺瑠は白衣を捲って、腰に固定してあった銃型の機械を取り出す。
それをミンスの額に当てた。
「これは植物人間が死んじゃうくらいのプラズマを発する銃。
君が死ねば、僕達の不安は全部解消されるんだよ。死んでくれないかな?」
ミンスは顔が青ざめた。
それを見た秋田は驚くと、綺瑠からその機械を奪った。
「ダメだ綺瑠ッ!」
綺瑠は秋田を睨むが、秋田はその機械を炉へ投げ捨ててしまった。
使い物にならなくなった機械。
綺瑠は呆然とし、秋田を睨みつけた。
「なんで…!石の巫女がそんなに大事かよ…!」
秋田は力強く首を横に振った。
そして声を震わせて言う。
「綺瑠…一つだけ、私の我儘を聞いてくれ。
綺瑠、綺瑠だけは、誰かを傷つけるような人間にはならないで…優しい人間に…!」
そう言って秋田は、綺瑠を強く抱きしめた。
綺瑠は秋田を引き剥がそうとすると、秋田は言う。
「私は綺瑠を愛している。
だけど綺瑠の体に傷をつけるのは…きっと愛じゃない。」
その言葉に、綺瑠は引き剥がす手を止めた。
「私が今まで綺瑠に与えてきたものは、きっと一方的な好意。
それなのに、私は綺瑠と愛を分かち合ったつもりになっていて。
綺瑠が苦悩していた事を…私は何もわかってあげられなかった…!」
綺瑠は淡々としていた。
「苦悩?何それ。
全部愛でしょ、だから受け入れてきた。」
「自分の心が分裂しても、愛と言い切れるのかい…?
私は喜美子を探して、綺瑠をいつも一人にして
その上綺瑠の寂しさを埋めようとして…結果、綺瑠の心を壊していた…。」
秋田の言葉に、綺瑠は反応を示した。
「すまない綺瑠…、私は確かに喜美子に執着しすぎていた…。
喜美子さえ戻れば、綺瑠が喜んでくれるかと思って…!綺瑠との、約束だから…!
でも…結局それも綺瑠を苦しめていたようだ…」
綺瑠は目を剥いて聞いていた。
「全部…僕のせい?」
秋田は首を横に振った。
「綺瑠の為に、私が勝手にした事だ…。本当はね、私は綺瑠が幸せならそれでいいんだよ…!
綺瑠の幸せは、私の幸せだから…!」
すると、綺瑠は手に持っていた焼きごてを落とした。
秋田はついには泣いてしまう。
「だけど私は、何をしても綺瑠を不幸にしてしまう…!悔しいよ…苦しい…!!」
それを聞いた綺瑠は呆然とした。
秋田の泣き声だけが、部屋に響き渡る。
綺瑠は黙って、秋田の頭を撫でた。
「撫で撫で。」
綺瑠の言葉に、秋田は少し反応する。
それから綺瑠は言った。
「この二十四年、彼が…僕が不幸に見えたかい?」
『彼』と『僕』。
この言葉に秋田は意味を少し考えたが、やがてどちらも綺瑠自身の事だと理解する。
「…わからない…私は綺瑠を傷つけてきたんだ、評価する資格も…」
綺瑠は秋田が話している最中に、目頭を手で押さえながら言った。
「幸せだったよ。」
綺瑠の言葉に、秋田は綺瑠の顔を見た。
綺瑠は目に涙を溜めて微笑む。
「母さんがいなくてもさ…父さんが傍にいてくれるだけで幸せだったのに…!
それだけで良かった…何も要らなかったのに…!」
綺瑠は涙を零すと、辛そうな顔をした。
「もう信じられないよ…父さんの愛なんてっ…!!」
それに対し、秋田は深く目を閉じた。
「気づけなくてごめん、綺瑠。
そして、普通の愛だけを与えられなくてごめん…。
でもね、私は誰よりも綺瑠を愛している…これだけは……これだけは信じて欲しい。」
すると綺瑠は鼻で笑った。
「嘘つき。母さんも同じくらい大好きだろ。…僕にはわかるよ…。
…本当に…一途なだけの親なんだから。」
秋田は深く頷いた。
綺瑠は秋田の胸に拳を当て、暫く拳を強く握っていた。
しかし、綺瑠の手は震えていた。
綺瑠は震えながらも言う。
「あれー、なんで僕は鞭を持ってるのかなー?」
口ではそう言いつつも綺瑠は鞭を強く握り、鞭で秋田を殴った。
「ぐわああっ!!うっ…ごめん…!ごめん綺瑠…!」
秋田は綺瑠に頭を下げる。
ちなみに綺瑠はと言うと、恐怖に怯えた表情を見せていた。
しかしそれでも、綺瑠はもう一度秋田を殴った。
「父さん、不思議。手が止まらないよ…誰かが僕の体を操ってるみたいだ。」
綺瑠は更に頭を抱える。
「『父さんを愛するんだよ』って、こればっかり頭にあるんだ。
意味わからない……」
そう言いながらも、綺瑠は鞭で再び殴る。
殴りながらも、綺瑠の顔は真っ青になっていた。
「嫌、嫌だよ…!どうして止まらないのっ…!」
「綺瑠、やめてくれ…!お父さん痛いよ…!」
秋田はそう言ったが、それを聞いた綺瑠は目を見開いた。
青くして恐怖していた綺瑠の表情が、一瞬にして無を纏う。
「えぇ…?これは愛だよ?苦しいわけないじゃん。幸せでしょ?父さん。」
一貫性のない綺瑠の言葉。
秋田は抵抗しようとしたが、綺瑠の事を思うと抵抗しようにできなかった。
「嫌なの?これは愛なんでしょ?なんで悲しい顔するの?
…今まで相手にしてきた女の子もみんなそう。
苦しくて悲しい顔をする。…僕らは笑ってきたのにさ。
どうして!これは愛なのに!」
「違う…!違うからやめてくれ…!!」
その言葉を聞いた途端、綺瑠の糸がプツリと切れた。
綺瑠は目を剥いたまま秋田を見つめ、強く鞭で叩いた。
ミンスは見ていられないのか、声が枯れそうなくらいに唸って綺瑠を止めようとしている。
秋田の悲鳴が聞こえると、綺瑠はニヤける。
「はあ?
これは愛じゃないの?愛じゃない…?
じゃあ何、僕は二十四年もなんでこんなもの受けてたの?
愛って何、父さん。」
秋田は叩かれてくたびれたのか、蹲ったまま動かなくなった。
綺瑠は鞭を捨てると、炉の前に立った。
炉には火がある。
そこからエンブレムの焼きごてを取ると、綺瑠は秋田の方へやってきた。
「これは何の為に僕についたものなんだい?」
秋田はもう何も言わなかった。
ただ悲しそうに、悔しそうにしていた。
「ねえ。
いっつもいっつも石の巫女石の巫女ってさぁ…そんなに母さんの命奪った女が好きかよ!!」
綺瑠が秋田にこてを向けた時、ミンスが立ち上がって綺瑠に突進してきた。
ミンスの咄嗟の弱い突進に、綺瑠はビクともしない。
綺瑠はミンスを見た。
「何?言いたい事があったら言ったらどう?」
そう言って、綺瑠は口のガムテープを外してあげた。
するとミンスは言う。
「やめてください綺瑠…!貴方がしてはいけません…!」
ミンスの言葉に、綺瑠の表情は一気に冷める。
「君が母親面するのやめてくれないかな。」
綺瑠の冷たい言葉に、ミンスは怯えた。
綺瑠は白衣を捲って、腰に固定してあった銃型の機械を取り出す。
それをミンスの額に当てた。
「これは植物人間が死んじゃうくらいのプラズマを発する銃。
君が死ねば、僕達の不安は全部解消されるんだよ。死んでくれないかな?」
ミンスは顔が青ざめた。
それを見た秋田は驚くと、綺瑠からその機械を奪った。
「ダメだ綺瑠ッ!」
綺瑠は秋田を睨むが、秋田はその機械を炉へ投げ捨ててしまった。
使い物にならなくなった機械。
綺瑠は呆然とし、秋田を睨みつけた。
「なんで…!石の巫女がそんなに大事かよ…!」
秋田は力強く首を横に振った。
そして声を震わせて言う。
「綺瑠…一つだけ、私の我儘を聞いてくれ。
綺瑠、綺瑠だけは、誰かを傷つけるような人間にはならないで…優しい人間に…!」
そう言って秋田は、綺瑠を強く抱きしめた。
綺瑠は秋田を引き剥がそうとすると、秋田は言う。
「私は綺瑠を愛している。
だけど綺瑠の体に傷をつけるのは…きっと愛じゃない。」
その言葉に、綺瑠は引き剥がす手を止めた。
「私が今まで綺瑠に与えてきたものは、きっと一方的な好意。
それなのに、私は綺瑠と愛を分かち合ったつもりになっていて。
綺瑠が苦悩していた事を…私は何もわかってあげられなかった…!」
綺瑠は淡々としていた。
「苦悩?何それ。
全部愛でしょ、だから受け入れてきた。」
「自分の心が分裂しても、愛と言い切れるのかい…?
私は喜美子を探して、綺瑠をいつも一人にして
その上綺瑠の寂しさを埋めようとして…結果、綺瑠の心を壊していた…。」
秋田の言葉に、綺瑠は反応を示した。
「すまない綺瑠…、私は確かに喜美子に執着しすぎていた…。
喜美子さえ戻れば、綺瑠が喜んでくれるかと思って…!綺瑠との、約束だから…!
でも…結局それも綺瑠を苦しめていたようだ…」
綺瑠は目を剥いて聞いていた。
「全部…僕のせい?」
秋田は首を横に振った。
「綺瑠の為に、私が勝手にした事だ…。本当はね、私は綺瑠が幸せならそれでいいんだよ…!
綺瑠の幸せは、私の幸せだから…!」
すると、綺瑠は手に持っていた焼きごてを落とした。
秋田はついには泣いてしまう。
「だけど私は、何をしても綺瑠を不幸にしてしまう…!悔しいよ…苦しい…!!」
それを聞いた綺瑠は呆然とした。
秋田の泣き声だけが、部屋に響き渡る。
綺瑠は黙って、秋田の頭を撫でた。
「撫で撫で。」
綺瑠の言葉に、秋田は少し反応する。
それから綺瑠は言った。
「この二十四年、彼が…僕が不幸に見えたかい?」
『彼』と『僕』。
この言葉に秋田は意味を少し考えたが、やがてどちらも綺瑠自身の事だと理解する。
「…わからない…私は綺瑠を傷つけてきたんだ、評価する資格も…」
綺瑠は秋田が話している最中に、目頭を手で押さえながら言った。
「幸せだったよ。」
綺瑠の言葉に、秋田は綺瑠の顔を見た。
綺瑠は目に涙を溜めて微笑む。
「母さんがいなくてもさ…父さんが傍にいてくれるだけで幸せだったのに…!
それだけで良かった…何も要らなかったのに…!」
綺瑠は涙を零すと、辛そうな顔をした。
「もう信じられないよ…父さんの愛なんてっ…!!」
それに対し、秋田は深く目を閉じた。
「気づけなくてごめん、綺瑠。
そして、普通の愛だけを与えられなくてごめん…。
でもね、私は誰よりも綺瑠を愛している…これだけは……これだけは信じて欲しい。」
すると綺瑠は鼻で笑った。
「嘘つき。母さんも同じくらい大好きだろ。…僕にはわかるよ…。
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