植物人間の子

うてな

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第4章 侵食―エローション―

121 ただいまミィシェル!

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次の日、ミィシェルは街をトボトボ歩く。

(ヤット 知ってる街に着イたです)

ミィシェルは通帳を見る。
通帳には多額の金があり、ミィシェルはニコっとした。

(日本円に変える 正解 です!)

そしてミィシェルはスキップをして、歩道を歩いているとミィシェルに何かが飛んできた。
それは大きな弾丸のようで、ミィシェルはギリギリ避ける。
勢いを失い地面に落っこちた弾丸はその場で、身の丈ほどの小さな爆発を起こした。

「ナニゴト!!」

ミィシェルはその先を見ると、なんと植物人間がいた。

「最近減るト思った。デモ、増えるゲンザイシンコウケーです!」

そう言ってミィシェルは走って逃げた。
植物人間はミィシェルを追いかけるが、そこでミィシェルは誰かに引っ張られ建物の影に隠れた。
植物人間は過ぎ去り、ミィシェルは背後を確認。

すると、それはクロマだった。

「クロマ兄様!」

ミィシェルが喜ぶと、クロマは言った。

「貴様、探したのだぞ。」

ミィシェルはそれが嬉しくて、両手で顔の半分を覆って照れてしまう。

「ウレシ…。Anjel兄のカワリ、していたです。Michel、逃げた。クロマ兄様、ミンス、一緒ニいるです!」

クロマは黙ってミィシェルの頭に手を乗せ、撫でてやると秋田の家まで案内した。



秋田宅。
家ではミンスがこたつと戦っていた。

「クロマ、この机やっぱりおかしいです。」

「ミィシェルが戻ってきた。」

クロマの報告に、ミンスは少ししょんぼりした。
ミィシェルは喜んで走ってくる。

「ミンスただいまです!Michel元気!ミンスは?」

ミンスはミィシェルに微笑みを見せた。

「元気です。」

そこでミィシェルは何かに気づいて、ミンスの周りを回りながらミンスを見る。

「ミンスー…」

ミィシェルは笑顔になった。

「女なったです!メチャ綺麗!クロマ兄様とラブした?」

ミンスは驚いた顔をして、クロマは首を傾げた。

「ラブとはなんだ。」

するとミィシェルは口の前に両手を添えて、唾をすすってから飲むと笑顔を見せた。
クロマはますますわからないでいると、ミンスは顔を赤くした。

「駄目ですよそのような事をクロマに教えては。」

「だってクロマ兄様オッパイ好きです。」

ミィシェルがきっぱり言ってしまうと、クロマも頬を赤くする。

「なぜそうなる!」

そしてミィシェルはクロマの前に来る。

「なんだ。」

クロマが言うと、ミィシェルはクロマの胸を揉み始める。
クロマは顔を引きつると、ミィシェルは言った。

「岩です。岩オッパイ」

するとクロマは、ミィシェルのほっぺを両手でつまんで引っ張った。

「貴様はそういう趣味か。」

そう言いながら頬を揉みほぐしていると、ミィシェルはリラックスして「ン~…」と言う。
クロマはミィシェルの反応が変わらないので指を離すと、ミンスに言った。

「そう言えばまた植物人間が増えてきたな。ミンスがやっているのか?」

するとミンスは切り替え、微笑むと頷く。

「あら、わたくし以外の誰がやると言うのです?」

「必要な事なのか?」

クロマが問うと、ミンスは反応を見せた。
それから微笑んでクロマに言う。

「ええ、必要な事です。」

「…そうか。」

クロマはそう呟くと、こたつの前でしゃがむ。
こたつの底を覗き、中央にある黒い網が気になる様子。
ミィシェルは言った。

「コタツです!」

「「コタツ?」」

クロマとミンスが一斉に言うと、声が合った事に驚いて二人は目を合わせてしまう。
ミンスは微笑み、クロマはすぐにそっぽ向く。

「日本人の、冬の三種の神器です!」

ミィシェルが言うので二人はこたつを見てしまう。

「コタツ、ダンボー、ミカン。これが三種の神器。」

「みかん…」

クロマはみかんに興味があるのか呟いていると、ミンスは聞いた。

「ミィシェルの国の、冬の三種の神器は何ですか?」

ミィシェルは笑顔で言った。

「ダンボー!」

そう言ってからクロマの手を掴む。

「クロマ兄様!」

そして更にミンスの腕を掴んだ。

「ミンス!です!」

ミンスは微笑み、クロマは目を背ける。

「貴様といると、本当に調子が狂うな。」
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