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第4章 侵食―エローション―
125 少しだけ隣に
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サチ、シュン、三笠、守、アンジェルは植物人間の退治を行っているようだ。
石を集め、少しでもミンス達の栄養を減らす作戦だ。
サチはプラズマよりも物理で攻め、植物を摘み取り石を手に入れる。
シュンは出番が多くなって大喜び、赤子を抱きながらも植物人間倒しを楽しんでいた。
三笠は勿論いつも通り、愛刀の帝鳩羽で植物を切ってお楽しみの様子。
守はガラスの触手で自分の身を守っているだけで、他は氷の剣を作り出したアンジェルが退治を行っていた。
「沢山い過ぎでは?本当にここらの人間全員が植物人間にされるのでしょうか?」
サチが聞くと、アンジェルは「どうだかね。」と言ってから続けた。
「生物全てを植物人間にしたらさ、その後はどうやって栄養を得るのって話になるじゃない?
きっと一部だけだと思うよ、増えるのを待つのさ。」
三笠は笑う。
「かごの中の虫だね僕達。」
守は植物人間の石が入った袋を開くと言う。
「だいぶ貯まったよね、百は超えてると思う。前はいても数匹だったのに。」
「街の人も随分と減ったわよね。」
サチが言うと、アンジェルは携帯を見せた。
そこには避難所が記されており、全国で避難が始まって水や食料などの供給を受けている状態だった。
「避難所が開設されてるみたいだけど、まだ警戒体制には入ってないよね。
この街はだいぶ前から被害があったから殆ど避難しちゃってるけど、別の街ではそうでもないみたい。」
するとふとサチはミィシェルを思い出す。
「そう言えばミィシェルは見つかったの?あの子も危ないわ。」
「アイツの事だし、親に捕まってるよ。」
「逆にアンジェル君はお家に帰らないの?」
三笠が聞くと、アンジェルは言う。
「嫌だよ。帰ったら絶対外出禁止、遊んでる方がイイネ。」
シュンはキョロキョロし、また植物人間を見つけると喜んで駆けていった。
「ちょっと勝手な行動ばっかとんないでよ!プンスカプンプンプン!」
守は言うが、他の皆もその植物人間の方に向かっていく。
守は非常にマイペース且つ鈍いので、「も~」と追いつけない事に憤りを感じていた。
すると「おかーさぁ~ん」と近くで泣く少女を発見した守。
少女の近くには植物人間になった母親らしき者がいて、今にも少女に襲い掛かりそうであった。
守はその時、誠治に救われた事を思い出して少女に向かっていった。
守はガラスの触手を出し、ガラスの触手は赤い色を帯びる。
それが植物人間に当たると、植物人間は悲鳴を上げた。
「おかあさん!!」
少女が涙すると、守はその触手で植物を摘み取る。
すると植物人間は石となり、別の触手でキャッチした。
ちなみに赤い触手にあった植物は燃えてしまう、赤い触手はどうやら炎の力をまとっているらしい。
少女は消えた母を見て泣きじゃくり、守が石をキャッチするとともに守に近づく。
そして守を殴って泣いた。
「お母さんを返せ~!」
守は哀れに思って溜息をつく。
「お前、喰われたいの?」
少女は「ひっ」と言って、今頃守の容姿に驚く。
守は怖がる少女が面白いのか、いつの間にか不穏な笑みを浮かべていた。
「うひひ、大丈夫…ちょっとだけ、ちょっと貰うだけだから…!」
守はガラスの触手を伸ばすと、少女は恐怖で動けなくなってしまう。
守が舌舐めずりをすると、そこに数男が来て「守。」と呼び止めた。
守は数男に気づいて「何。」と言う。
「ゴミ拾いのために人は食わないんじゃなかったのか?」
数男は鼻で笑った。
すると守はハッとする。
「うわ!いっけねえの!!」
そう言って子供に背を向けた。
数男は呆れた顔で溜息。
それから少女に、目で「どっか行け」と合図をする。
少女はそのまま駆けて逃げ、守は数男に聞いた。
「なんで止めてくれたの。」
数男は無表情のまま言う。
「さあな。」
そう言って歩き出す。
守は数男を見ると、不満そうな顔を浮かべた。
(僕の事なんとも思ってないくせに止めてくれるの、なんかムカつく。)
守は数男の後ろ姿を見ると、悔しい気持ちが湧き上がってきたので走って追いかけた。
石を集め、少しでもミンス達の栄養を減らす作戦だ。
サチはプラズマよりも物理で攻め、植物を摘み取り石を手に入れる。
シュンは出番が多くなって大喜び、赤子を抱きながらも植物人間倒しを楽しんでいた。
三笠は勿論いつも通り、愛刀の帝鳩羽で植物を切ってお楽しみの様子。
守はガラスの触手で自分の身を守っているだけで、他は氷の剣を作り出したアンジェルが退治を行っていた。
「沢山い過ぎでは?本当にここらの人間全員が植物人間にされるのでしょうか?」
サチが聞くと、アンジェルは「どうだかね。」と言ってから続けた。
「生物全てを植物人間にしたらさ、その後はどうやって栄養を得るのって話になるじゃない?
きっと一部だけだと思うよ、増えるのを待つのさ。」
三笠は笑う。
「かごの中の虫だね僕達。」
守は植物人間の石が入った袋を開くと言う。
「だいぶ貯まったよね、百は超えてると思う。前はいても数匹だったのに。」
「街の人も随分と減ったわよね。」
サチが言うと、アンジェルは携帯を見せた。
そこには避難所が記されており、全国で避難が始まって水や食料などの供給を受けている状態だった。
「避難所が開設されてるみたいだけど、まだ警戒体制には入ってないよね。
この街はだいぶ前から被害があったから殆ど避難しちゃってるけど、別の街ではそうでもないみたい。」
するとふとサチはミィシェルを思い出す。
「そう言えばミィシェルは見つかったの?あの子も危ないわ。」
「アイツの事だし、親に捕まってるよ。」
「逆にアンジェル君はお家に帰らないの?」
三笠が聞くと、アンジェルは言う。
「嫌だよ。帰ったら絶対外出禁止、遊んでる方がイイネ。」
シュンはキョロキョロし、また植物人間を見つけると喜んで駆けていった。
「ちょっと勝手な行動ばっかとんないでよ!プンスカプンプンプン!」
守は言うが、他の皆もその植物人間の方に向かっていく。
守は非常にマイペース且つ鈍いので、「も~」と追いつけない事に憤りを感じていた。
すると「おかーさぁ~ん」と近くで泣く少女を発見した守。
少女の近くには植物人間になった母親らしき者がいて、今にも少女に襲い掛かりそうであった。
守はその時、誠治に救われた事を思い出して少女に向かっていった。
守はガラスの触手を出し、ガラスの触手は赤い色を帯びる。
それが植物人間に当たると、植物人間は悲鳴を上げた。
「おかあさん!!」
少女が涙すると、守はその触手で植物を摘み取る。
すると植物人間は石となり、別の触手でキャッチした。
ちなみに赤い触手にあった植物は燃えてしまう、赤い触手はどうやら炎の力をまとっているらしい。
少女は消えた母を見て泣きじゃくり、守が石をキャッチするとともに守に近づく。
そして守を殴って泣いた。
「お母さんを返せ~!」
守は哀れに思って溜息をつく。
「お前、喰われたいの?」
少女は「ひっ」と言って、今頃守の容姿に驚く。
守は怖がる少女が面白いのか、いつの間にか不穏な笑みを浮かべていた。
「うひひ、大丈夫…ちょっとだけ、ちょっと貰うだけだから…!」
守はガラスの触手を伸ばすと、少女は恐怖で動けなくなってしまう。
守が舌舐めずりをすると、そこに数男が来て「守。」と呼び止めた。
守は数男に気づいて「何。」と言う。
「ゴミ拾いのために人は食わないんじゃなかったのか?」
数男は鼻で笑った。
すると守はハッとする。
「うわ!いっけねえの!!」
そう言って子供に背を向けた。
数男は呆れた顔で溜息。
それから少女に、目で「どっか行け」と合図をする。
少女はそのまま駆けて逃げ、守は数男に聞いた。
「なんで止めてくれたの。」
数男は無表情のまま言う。
「さあな。」
そう言って歩き出す。
守は数男を見ると、不満そうな顔を浮かべた。
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