218 / 222
第5章 大絶滅―グレートダイイング―
194 アレは特殊だね
しおりを挟む
次の日、砂漠の一国にて。
ミンスがベッドで目を覚ますと、目の前にはクロマの顔が。
ミンスが驚くと、クロマは顔を離した。
「やっと起きたか。」
「あら、わたくしそんなに寝ていましたか?」
ミンスが聞くと、クロマは顔で窓の向こうを見ろと合図する。
ミンスはその向こうを見ると、太陽が真上まで登っていた。
「あら。」
ミンスは思わず声に出し、クロマは少し考えてから言った。
「疲れているのか?…その、隕石を呼び寄せるのに体力も消耗してしまうだろう。」
ミンスはボーッとしながらも呟く。
「そう…ですね…」
クロマはミンスを心配したのか言う。
「もう少し休め。」
そう言って、クロマは部屋を出て行ってしまう。
ミンスは呆然と、黙り込むと思った。
(凄く…胸騒ぎがいたします…)
それは何かの予感だった。
第二故郷病院。
会議室の布団に寝そべるサウザに、皆は目も当てられないでいた。
「お前、こんな時に何怪我してんだよ!しかも石も奪われて!アホか!!」
数男が怒ると、サウザは怖がって布団に隠れてしまう。
「ごめんよ…!気を抜いてた…あイタタ…」
数男はイラつきでサウザの腹を踏みつけようとするが、サチが止める。
誠治は考えながらも言った。
「これでは砂漠の一国まで行けないな。そこにミンス達がいるっていう確信もないのに…」
すると守は言った。
「いい考えある!」
一同は守に期待すると、守は胸を張って言った。
「ほら、サチさんは飛べるでしょ?」
しかしサチは顔を引きつった。
「でも、あんな距離を飛ぶだなんて不可能に近いです。数男さんから力を貰うと言っても、私にも力を得られる限界がありますもの。」
サウザは顔を出して言った。
「それが人間の難点だよね…。俺も限られた分しか力を貯める事ができないし。」
「十分持てるくせに…!この役立たず!」
と数男は罵倒した。
「もうやめてよ!こんな時に!」
と砂田はサウザを庇う。
数男は舌打ちをする。
「他に方法はないのか。」
そこで三笠は満面の笑み。
「アンジェル君、御家族に言ってヘリを手配できないの?」
「え、昨日ここまで追ってきたから『もう来ないで』って追い返しちゃったんだけど。」
すると沈黙ができ、みんなの顔を暗くさせる。
数男は焦りを見せた。
「じゃあどうするんだ!海でも泳いで渡る気か!」
数男が言い、サチは眉を潜めた。
「え、待ってください。それってどのくらい期間を有するんですか。」
誠治は冷静に言う。
「今は電車も飛行機も止まっています。海までは車で行けそうですが、海を渡るとなると船が必要ですね。
車で長くても一日、船を借りて行っても二日ほど。そこからロシアの砂漠まで行くならば時間をそうですね…」
誠治は考え出すので、砂田は嘆いた。
「も~!単純に飛行機欲しい!」
「十時間ほどで首都に着きますからね…本当に欲しいものです。」
誠治が言うと、数男はサウザを見て言う。
「というよりお前は力が残っていないのか。」
「ごめん…」
サウザがただ謝罪すると、数男は再び不機嫌な顔をして舌打ち。
アンジェルは言う。
「で、どうするの?」
一同が頑張って考えている中、シュンと綺瑠だけは外野。
シュンは朝から元気に歯磨き。
綺瑠は秋田の部屋から拝借した日記を読んでいた。
そこで誠治が満面の笑みで「あ。」と何かを思いつく。
みんなは満面の笑みで声を出した誠治に注目すると、誠治は言った。
「空を飛んで行けますよ、みんなで。」
その微笑みにシュンは言った。
「なんかこの兄さん怪しい顔するよな!」
すると守はシュンに言う。
「実は誠治さん悪魔なんだよ。」
と嘘の情報を吹き込み、シュンをウキウキさせる。
誠治は綺瑠に言った。
「奈江島さん、研究所から一つヘリコプター借りてもいいですか?」
綺瑠は流すように言う。
「みんなで乗るなら、旅客機手配するよー」
その綺瑠の適当さに、思わず一同は微妙な反応。
数男は言った。
「地球の一大事でも金持ちはみんなああなのか?アンジェル。」
アンジェルは首を横に振った。
「はあ、そんな訳ないじゃん。今頃金持ちは大金払って隕石から助かるって言われてるカプセルの中さ。
僕だって生き残れるかハラハラしてるってのに。
…アレは特殊だね。」
アンジェルの言葉に、なぜかみんなは心底安心してしまうのであった。
ミンスがベッドで目を覚ますと、目の前にはクロマの顔が。
ミンスが驚くと、クロマは顔を離した。
「やっと起きたか。」
「あら、わたくしそんなに寝ていましたか?」
ミンスが聞くと、クロマは顔で窓の向こうを見ろと合図する。
ミンスはその向こうを見ると、太陽が真上まで登っていた。
「あら。」
ミンスは思わず声に出し、クロマは少し考えてから言った。
「疲れているのか?…その、隕石を呼び寄せるのに体力も消耗してしまうだろう。」
ミンスはボーッとしながらも呟く。
「そう…ですね…」
クロマはミンスを心配したのか言う。
「もう少し休め。」
そう言って、クロマは部屋を出て行ってしまう。
ミンスは呆然と、黙り込むと思った。
(凄く…胸騒ぎがいたします…)
それは何かの予感だった。
第二故郷病院。
会議室の布団に寝そべるサウザに、皆は目も当てられないでいた。
「お前、こんな時に何怪我してんだよ!しかも石も奪われて!アホか!!」
数男が怒ると、サウザは怖がって布団に隠れてしまう。
「ごめんよ…!気を抜いてた…あイタタ…」
数男はイラつきでサウザの腹を踏みつけようとするが、サチが止める。
誠治は考えながらも言った。
「これでは砂漠の一国まで行けないな。そこにミンス達がいるっていう確信もないのに…」
すると守は言った。
「いい考えある!」
一同は守に期待すると、守は胸を張って言った。
「ほら、サチさんは飛べるでしょ?」
しかしサチは顔を引きつった。
「でも、あんな距離を飛ぶだなんて不可能に近いです。数男さんから力を貰うと言っても、私にも力を得られる限界がありますもの。」
サウザは顔を出して言った。
「それが人間の難点だよね…。俺も限られた分しか力を貯める事ができないし。」
「十分持てるくせに…!この役立たず!」
と数男は罵倒した。
「もうやめてよ!こんな時に!」
と砂田はサウザを庇う。
数男は舌打ちをする。
「他に方法はないのか。」
そこで三笠は満面の笑み。
「アンジェル君、御家族に言ってヘリを手配できないの?」
「え、昨日ここまで追ってきたから『もう来ないで』って追い返しちゃったんだけど。」
すると沈黙ができ、みんなの顔を暗くさせる。
数男は焦りを見せた。
「じゃあどうするんだ!海でも泳いで渡る気か!」
数男が言い、サチは眉を潜めた。
「え、待ってください。それってどのくらい期間を有するんですか。」
誠治は冷静に言う。
「今は電車も飛行機も止まっています。海までは車で行けそうですが、海を渡るとなると船が必要ですね。
車で長くても一日、船を借りて行っても二日ほど。そこからロシアの砂漠まで行くならば時間をそうですね…」
誠治は考え出すので、砂田は嘆いた。
「も~!単純に飛行機欲しい!」
「十時間ほどで首都に着きますからね…本当に欲しいものです。」
誠治が言うと、数男はサウザを見て言う。
「というよりお前は力が残っていないのか。」
「ごめん…」
サウザがただ謝罪すると、数男は再び不機嫌な顔をして舌打ち。
アンジェルは言う。
「で、どうするの?」
一同が頑張って考えている中、シュンと綺瑠だけは外野。
シュンは朝から元気に歯磨き。
綺瑠は秋田の部屋から拝借した日記を読んでいた。
そこで誠治が満面の笑みで「あ。」と何かを思いつく。
みんなは満面の笑みで声を出した誠治に注目すると、誠治は言った。
「空を飛んで行けますよ、みんなで。」
その微笑みにシュンは言った。
「なんかこの兄さん怪しい顔するよな!」
すると守はシュンに言う。
「実は誠治さん悪魔なんだよ。」
と嘘の情報を吹き込み、シュンをウキウキさせる。
誠治は綺瑠に言った。
「奈江島さん、研究所から一つヘリコプター借りてもいいですか?」
綺瑠は流すように言う。
「みんなで乗るなら、旅客機手配するよー」
その綺瑠の適当さに、思わず一同は微妙な反応。
数男は言った。
「地球の一大事でも金持ちはみんなああなのか?アンジェル。」
アンジェルは首を横に振った。
「はあ、そんな訳ないじゃん。今頃金持ちは大金払って隕石から助かるって言われてるカプセルの中さ。
僕だって生き残れるかハラハラしてるってのに。
…アレは特殊だね。」
アンジェルの言葉に、なぜかみんなは心底安心してしまうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
婚約破棄されないまま正妃になってしまった令嬢
alunam
恋愛
婚約破棄はされなかった……そんな必要は無かったから。
既に愛情の無くなった結婚をしても相手は王太子。困る事は無かったから……
愛されない正妃なぞ珍しくもない、愛される側妃がいるから……
そして寵愛を受けた側妃が世継ぎを産み、正妃の座に成り代わろうとするのも珍しい事ではない……それが今、この時に訪れただけ……
これは婚約破棄される事のなかった愛されない正妃。元・辺境伯爵シェリオン家令嬢『フィアル・シェリオン』の知らない所で、周りの奴等が勝手に王家の連中に「ざまぁ!」する話。
※あらすじですらシリアスが保たない程度の内容、プロット消失からの練り直し試作品、荒唐無稽でもハッピーエンドならいいんじゃい!的なガバガバ設定
それでもよろしければご一読お願い致します。更によろしければ感想・アドバイスなんかも是非是非。全十三話+オマケ一話、一日二回更新でっす!
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
【完結】勘違いしないでください!
青空一夏
恋愛
自分の兄の妻に憧れすぎて妻を怒らせる夫のお話です。
私はマドリン・バーンズ。一代限りの男爵家の次女ですが、サマーズ伯爵家の次男ケントンと恋仲になりました。あちらは名門貴族なので身分が釣り合わないと思いましたが、ケントンは気にしないと言ってくれました。私たちは相思相愛で、とても幸せな結婚生活を始めたのです。
ところが、ケントンのお兄様が結婚しサマーズ伯爵家を継いだ頃から、ケントンは兄嫁のローラさんを頻繁に褒めるようになりました。毎日のように夫はローラさんを褒め続けます。
いいかげんうんざりしていた頃、ケントンはあり得ないことを言ってくるのでした。ローラさんは確かに美人なのですが、彼女の化粧品を私に使わせて・・・・・・
これは兄嫁に懸想した夫が妻に捨てられるお話です。あまり深く考えずにお読みください💦
※二話でおしまい。
※作者独自の世界です。
※サクッと読めるように、情景描写や建物描写などは、ほとんどありません。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
婚約破棄ですか?あなたは誰に向かって口をきいているのですか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、マリアンヌ・バークレーは王宮の誕生日パーティーでいきなり婚約破棄を言い渡された。は!?婚約破棄ですか?あなたは誰ですの?誰にモノを言っているのですか?頭大丈夫ですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる