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26 トクサ:率直
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パーヴェルやワレリーと同じ髪色を持つ青年は、スナイパーライフルを肩に掛けて軍の服装をしていた。
「誰だお前。」
パーヴェルは相手を睨みながら聞くと、青年はお辞儀をする。
「お久しぶりですお兄様。覚えていますか?弟の【フロル】です。」
それを聞いたパーヴェルは目を丸くしてしまう。
「誰。」
「え。」
驚いたのはガリーナ。
ニコライはフロルに言った。
「にくー!」
「また飯に例えてる…」
パーヴェルは顔を引き攣ると、フロルは三人を見てから言う。
「流石に忘れていましたか。仕方ありません、もう十五年も会っていないのですから。」
「俺三歳なんだけどッ!知るわけあるか!」
パーヴェルがそう言うと、フロルは眉を潜めた。
「ん…確かにお母様に似ていると言われたらそうでもない…。
パーヴェルお兄様の方でしたか。これは失敬、牧師服を着ていたのでワレリーお兄様かと。」
「てか!いきなり撃ってくるとかなんだなんだあ!?しかも血族によオ!」
「いえいえ、これは俺等の集落では挨拶みたいなものです。」
「ハァーッ!?戦闘民族かよオ!!」
パーヴェルはツッコミ疲れてぜぇぜぇとすると、フロルは表情を一切崩さないまま続ける。
「しかし…集落の試練を覚えていないのにも関わらず、その観察力に反射神経…完敗ですお兄様。」
ガリーナはフロルの無表情さに声をかけづらそうにしていたが、思い切って聞いた。
「あのっ…軍隊さんなんですか…?」
フロルはギロッとガリーナを見るので、ガリーナは怯えてパーヴェルに隠れてしまう。
フロルは怯えたガリーナに眉を潜めるも答えた。
「はい。父が同じく軍人なので、俺も同じ道を歩みました。」
「ど…どんなご家庭なんですか…?」
ガリーナは恐る恐る聞くと、フロルは目を閉じて答える。
「至って普通の家庭ですよ?」
「なわけねぇだろッ!!」
パーヴェルが渾身のツッコミを入れると、ガリーナは苦笑。
フロルは目を丸くするので、ガリーナは言った。
「挨拶で人に銃を放つのは…普通とは言えない気がします…。」
「そうですか?俺が実家に居た時は日常茶飯事でした。
家を出れば、それは生きるか死ぬか、殺すか殺されるかの世界。
しかし、最近はめっきり戦がなくなり、平和になりましたね。」
「戦争の話…?」
ガリーナが言うと、フロルは首を横に振る。
「俺の実家は世間に干渉されない、干渉されてはならない集落です。
集落を発見した者は、直ちに排除するか捕獲する事が決められています。
なので度々はぐれた軍が偶然にも集落を発見して、制圧の為に銃を構えます。
我等は集落を守る為に、軍を皆殺しにします。」
「皆っ…」
ガリーナは呆然とすると、パーヴェルは言った。
「信じられるか!ワレリー兄様に事情を聞くから一緒に来い!」
「ありがとうございます。」
フロルは始終、一切表情を崩さず話すので、ガリーナは少し怖がっていた。
============================
パーヴェルの家に、レギーナが訪ねていた。
「パーヴェル?
…いない、トラックもあるのにどこ行ったのかしら。」
レギーナは家の周りをうろちょろとすると、村人を発見。
村人はレギーナに微笑むと言った。
「今日もパーヴェルに会いに来たんかい?
パーヴェルはねぇ、さっきあっちに向かったよ。祖母の家に向かったのかもしれないね。」
「え…ありがと。」
レギーナはそう言うと、走って祖母の家に向かう。
(もう…!行くなら私も連れて行けばいいのに…!)
そう思いながら。
====
村の外れには、小さな家が一つ。
ここにはワレリーとパーヴェルを育ててくれた祖母が一人で住んでおり、時折二人はやってくるのだとか。
家の中では、優しい顔をしたおばあさんがワレリーの話を聞いて笑っていた。
ワレリーはおばあさん、もといナターリヤの笑いを見ると、眉を潜める。
「笑い事ではありません。おばあ様が怪我をするかもしれないのですよ?」
「ごめんねワレリー。でも私は大丈夫よ、アンドレイの奥様に傷つけられた事は一度もないからね。」
「そういう話では…」
ワレリーは言うのをやめると、耳を澄ませた。
「誰か来ます。」
「お客様かしら?」
ナターリヤはそう言って歩き出すが、それをワレリーは止める。
「来たのかもしれません。ここは私が。」
そう言ってワレリーは扉の前に立つと、いつも持ち歩いている赤いダガーを手に構えた。
ナターリヤは眉を困らせてそれを見ていると、扉が開いた。
ワレリーはダガーを相手に向けると、その相手はなんとパーヴェル。
パーヴェルは驚いて反射的にワレリーの腕を掴むと、ワレリーはポカンとした。
「パーヴェル…?」
「ワレリー兄様…!」
パーヴェルは顔を真っ青にして言うと、ワレリーは背後のフロルに気づく。
フロルはワレリーの前に出ると言った。
「あなたがワレリーお兄様ですね。」
ワレリーはダガーを下ろすと言う。
「フロルですか?」
「はい、覚えていてくださったのですね。」
フロルがそう言うと、ワレリーはダガーを鞘に収めた。
「弟の名前を忘れるわけないでしょう。…それにしてもパーヴェルにガリーナ、なぜここに。」
ワレリーは落ち着いた様子でそれを聞くと、パーヴェルは手紙を見せる。
「これを見たから来たんです!俺のお父様とお母様どこお!?」
パーヴェルは目を輝かせるので、ワレリーは溜息をついた。
するとフロルは言う。
「今日は俺だけです。お父様は仕事で忙しく、お母様は妹達の世話で手一杯なので。」
フロルの言葉に、パーヴェルは目を丸くした。
「妹達…?」
「はい、最近十一人目の子供が産まれまして。」
それを聞いたパーヴェルは、驚いて目玉が飛び出そうになる。
同じくワレリーも目をかっ開いて驚くと、喉に痰が詰まったのか大きく咳き込んだ。
対してガリーナやナターリヤは笑顔。
「大家族なのね!」
ガリーナがそう言うと、フロルは頷いた。
「狭い集落なので、このくらいは普通です。」
パーヴェルは若干青ざめながら言う。
「お…お盛んですねえ…」
そんなパーヴェルに対し、ワレリーは言った。
「思春期地味た反応ですね、あなたにも一人子供がいるでしょう。」
それを聞き、パーヴェルはふとニコライを見る。
ニコライはガリーナに押さえられながらも、フロルに噛み付こうと必死。
「にくーー!」
「肉…」
パーヴェルは死にかけた声を出すと、ワレリーは苦笑。
「確かに肉ですけど、固くて美味しくないですよニコライ。」
ワレリーの発言に、パーヴェルやガリーナは鳥肌を感じてしまう。
フロルはニコライを見つめ、次にワレリーをニコライの前に出して言った。
「ワレリー兄様の方が柔らかいと思います。筋肉が無さそうですし、細身なので。」
「筋肉がないは余計です。」
ワレリーは即答すると、ニコライはパーヴェルの仕事着を着たワレリーを見て喜ぶ。
「レモンー!」
フロルはニコライの発言が変わった事に目を見開いた。
「変わった…」
フロルの呟きはスルーして、ワレリーはフロルに聞く。
「で、今日はあなた一人で私達に何の用ですか?」
ワレリーの質問に、フロルは改まった様子になった。
「そうです、ワレリーお兄様とパーヴェルお兄様に折り入って頼みがあって来ました。」
フロルの真摯な表情に、パーヴェルは息を呑む。
ワレリーは冷静な様子でいると、フロルは言った。
「俺達と共に…俺達の集落を守る為に戦ってください…!」
パーヴェルはその言葉に目を丸くすると、ワレリーは険しい表情を浮かべる。
ガリーナもパーヴェル同様驚いてはいたが、フロルは至って真面目に語っていた。
「誰だお前。」
パーヴェルは相手を睨みながら聞くと、青年はお辞儀をする。
「お久しぶりですお兄様。覚えていますか?弟の【フロル】です。」
それを聞いたパーヴェルは目を丸くしてしまう。
「誰。」
「え。」
驚いたのはガリーナ。
ニコライはフロルに言った。
「にくー!」
「また飯に例えてる…」
パーヴェルは顔を引き攣ると、フロルは三人を見てから言う。
「流石に忘れていましたか。仕方ありません、もう十五年も会っていないのですから。」
「俺三歳なんだけどッ!知るわけあるか!」
パーヴェルがそう言うと、フロルは眉を潜めた。
「ん…確かにお母様に似ていると言われたらそうでもない…。
パーヴェルお兄様の方でしたか。これは失敬、牧師服を着ていたのでワレリーお兄様かと。」
「てか!いきなり撃ってくるとかなんだなんだあ!?しかも血族によオ!」
「いえいえ、これは俺等の集落では挨拶みたいなものです。」
「ハァーッ!?戦闘民族かよオ!!」
パーヴェルはツッコミ疲れてぜぇぜぇとすると、フロルは表情を一切崩さないまま続ける。
「しかし…集落の試練を覚えていないのにも関わらず、その観察力に反射神経…完敗ですお兄様。」
ガリーナはフロルの無表情さに声をかけづらそうにしていたが、思い切って聞いた。
「あのっ…軍隊さんなんですか…?」
フロルはギロッとガリーナを見るので、ガリーナは怯えてパーヴェルに隠れてしまう。
フロルは怯えたガリーナに眉を潜めるも答えた。
「はい。父が同じく軍人なので、俺も同じ道を歩みました。」
「ど…どんなご家庭なんですか…?」
ガリーナは恐る恐る聞くと、フロルは目を閉じて答える。
「至って普通の家庭ですよ?」
「なわけねぇだろッ!!」
パーヴェルが渾身のツッコミを入れると、ガリーナは苦笑。
フロルは目を丸くするので、ガリーナは言った。
「挨拶で人に銃を放つのは…普通とは言えない気がします…。」
「そうですか?俺が実家に居た時は日常茶飯事でした。
家を出れば、それは生きるか死ぬか、殺すか殺されるかの世界。
しかし、最近はめっきり戦がなくなり、平和になりましたね。」
「戦争の話…?」
ガリーナが言うと、フロルは首を横に振る。
「俺の実家は世間に干渉されない、干渉されてはならない集落です。
集落を発見した者は、直ちに排除するか捕獲する事が決められています。
なので度々はぐれた軍が偶然にも集落を発見して、制圧の為に銃を構えます。
我等は集落を守る為に、軍を皆殺しにします。」
「皆っ…」
ガリーナは呆然とすると、パーヴェルは言った。
「信じられるか!ワレリー兄様に事情を聞くから一緒に来い!」
「ありがとうございます。」
フロルは始終、一切表情を崩さず話すので、ガリーナは少し怖がっていた。
============================
パーヴェルの家に、レギーナが訪ねていた。
「パーヴェル?
…いない、トラックもあるのにどこ行ったのかしら。」
レギーナは家の周りをうろちょろとすると、村人を発見。
村人はレギーナに微笑むと言った。
「今日もパーヴェルに会いに来たんかい?
パーヴェルはねぇ、さっきあっちに向かったよ。祖母の家に向かったのかもしれないね。」
「え…ありがと。」
レギーナはそう言うと、走って祖母の家に向かう。
(もう…!行くなら私も連れて行けばいいのに…!)
そう思いながら。
====
村の外れには、小さな家が一つ。
ここにはワレリーとパーヴェルを育ててくれた祖母が一人で住んでおり、時折二人はやってくるのだとか。
家の中では、優しい顔をしたおばあさんがワレリーの話を聞いて笑っていた。
ワレリーはおばあさん、もといナターリヤの笑いを見ると、眉を潜める。
「笑い事ではありません。おばあ様が怪我をするかもしれないのですよ?」
「ごめんねワレリー。でも私は大丈夫よ、アンドレイの奥様に傷つけられた事は一度もないからね。」
「そういう話では…」
ワレリーは言うのをやめると、耳を澄ませた。
「誰か来ます。」
「お客様かしら?」
ナターリヤはそう言って歩き出すが、それをワレリーは止める。
「来たのかもしれません。ここは私が。」
そう言ってワレリーは扉の前に立つと、いつも持ち歩いている赤いダガーを手に構えた。
ナターリヤは眉を困らせてそれを見ていると、扉が開いた。
ワレリーはダガーを相手に向けると、その相手はなんとパーヴェル。
パーヴェルは驚いて反射的にワレリーの腕を掴むと、ワレリーはポカンとした。
「パーヴェル…?」
「ワレリー兄様…!」
パーヴェルは顔を真っ青にして言うと、ワレリーは背後のフロルに気づく。
フロルはワレリーの前に出ると言った。
「あなたがワレリーお兄様ですね。」
ワレリーはダガーを下ろすと言う。
「フロルですか?」
「はい、覚えていてくださったのですね。」
フロルがそう言うと、ワレリーはダガーを鞘に収めた。
「弟の名前を忘れるわけないでしょう。…それにしてもパーヴェルにガリーナ、なぜここに。」
ワレリーは落ち着いた様子でそれを聞くと、パーヴェルは手紙を見せる。
「これを見たから来たんです!俺のお父様とお母様どこお!?」
パーヴェルは目を輝かせるので、ワレリーは溜息をついた。
するとフロルは言う。
「今日は俺だけです。お父様は仕事で忙しく、お母様は妹達の世話で手一杯なので。」
フロルの言葉に、パーヴェルは目を丸くした。
「妹達…?」
「はい、最近十一人目の子供が産まれまして。」
それを聞いたパーヴェルは、驚いて目玉が飛び出そうになる。
同じくワレリーも目をかっ開いて驚くと、喉に痰が詰まったのか大きく咳き込んだ。
対してガリーナやナターリヤは笑顔。
「大家族なのね!」
ガリーナがそう言うと、フロルは頷いた。
「狭い集落なので、このくらいは普通です。」
パーヴェルは若干青ざめながら言う。
「お…お盛んですねえ…」
そんなパーヴェルに対し、ワレリーは言った。
「思春期地味た反応ですね、あなたにも一人子供がいるでしょう。」
それを聞き、パーヴェルはふとニコライを見る。
ニコライはガリーナに押さえられながらも、フロルに噛み付こうと必死。
「にくーー!」
「肉…」
パーヴェルは死にかけた声を出すと、ワレリーは苦笑。
「確かに肉ですけど、固くて美味しくないですよニコライ。」
ワレリーの発言に、パーヴェルやガリーナは鳥肌を感じてしまう。
フロルはニコライを見つめ、次にワレリーをニコライの前に出して言った。
「ワレリー兄様の方が柔らかいと思います。筋肉が無さそうですし、細身なので。」
「筋肉がないは余計です。」
ワレリーは即答すると、ニコライはパーヴェルの仕事着を着たワレリーを見て喜ぶ。
「レモンー!」
フロルはニコライの発言が変わった事に目を見開いた。
「変わった…」
フロルの呟きはスルーして、ワレリーはフロルに聞く。
「で、今日はあなた一人で私達に何の用ですか?」
ワレリーの質問に、フロルは改まった様子になった。
「そうです、ワレリーお兄様とパーヴェルお兄様に折り入って頼みがあって来ました。」
フロルの真摯な表情に、パーヴェルは息を呑む。
ワレリーは冷静な様子でいると、フロルは言った。
「俺達と共に…俺達の集落を守る為に戦ってください…!」
パーヴェルはその言葉に目を丸くすると、ワレリーは険しい表情を浮かべる。
ガリーナもパーヴェル同様驚いてはいたが、フロルは至って真面目に語っていた。
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