スノードロップに触れられない

ヘタノヨコヅキ@商業名:夢臣都芽照

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後日談【一般的とはほど遠い享楽的な休日】

7 *

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 胸の突起を、人差し指と親指で強くつねる。
 そうされると、矢車は声にならない悲鳴を上げた。


「あ……っ。はぁ、はー……っ」


 脱力した矢車に気付いた松葉瀬は、すぐに矢車の下半身に手を伸ばす。


「次は、下半身だ」
「や、っ」
「さっきも言った通り、いちいち脱がせなくてもいい。手を突っ込めばすぐに触れるってのは、楽だな。ズボンだとベルトを緩めるなりチャックを下ろすなりしねェと、手が入らねェ。……それに」
「んっ!」


 キュッ、と。
 松葉瀬はエプロン越しに、矢車の逸物を握った。


「濡れれば、下着みてェに分かり易い。相手を辱めるのにはピッタリじゃねェか」
「……っ」
「胸だけで軽くイッたのかよ? さっきは『おっぱい飲みますか』とか言ってたくせに、とんだザコ乳首だな」
「なっ、なんですか、いきなり……っ! さっきまでは、興味なさそうな顔してたくせに……っ!」


 事細かに辱められた矢車は、性格的に黙っていられない。
 背後に立つ松葉瀬をキッと睨み、正々堂々と文句を口にした。


「はっは~ん? もしかして、ヤッパリ可愛い後輩系恋人の裸エプロンにムラムラしちゃった感じですかぁ? センパイのえっちぃっ」
「だから、その金太郎みてェな恰好には一ミリも滾らねェんだっつの」
「この期に及んでそんな言い訳、かえってむしろ恥ずかしいですよぉ? 素直に言ったらいいじゃないですか、裸エプロンに──」
「──素直になるのはそっちだろ、ドスケベ後輩が」


 グッ、と。さらに、距離が縮まる。

 松葉瀬は矢車の髪に顔を埋め、スンと一度だけ鼻を鳴らす。


「髪、シャンプーの匂いがすんだよ。こっち来る前に風呂でも入ったのか?」
「っ!」


 ビクリと、矢車が体を震わせる。
 それはつまり、図星ということで……。

 松葉瀬は容赦なく、矢車への尋問を始めた。


「裸エプロンで俺を誘惑してるつもりなんだろォが、テメェの浅知恵で思いつく作戦は底が浅すぎて分かり易いんだっつの。もう少し捻れよ、ばーか」
「なっ、なにを──」
「俺に抱かれたくて堪らねェから、ケツが丸見えなこの恰好を選んだんだろォが」


 そう言い、松葉瀬はすぐさま露出された矢車の臀部に手を伸ばす。

 後孔に指を這わせれば、なんてことはない。低俗な言葉ではあるが、今の矢車は【体は正直】という言葉を文字通り体現しているのだ。


「さすが、俺のことが大好きすぎるオメガだなァ? ナカがもう濡れてるじゃねェか」
「誰が、センパイみたいなクズのことを……っ」
「素直じゃねェな。どうせ、こうされたらすぐトロトロで情けねェ顔を晒すくせによ」
「ひぅっ!」


 指を二本、許可も取らずに挿入する。
 オメガの特性により濡れた後孔は、すぐさま番である松葉瀬の指を受け入れた。


「やだっ、やだやだ、バカっ! 抜いて、ください……っ! こんなのっ、好きなワケ──んんっ!」
「奥の方、こうやってゴリゴリされるの好きだろ? 否定したところで、ナカは素直だけどな」
「ぁあ、っ!」


 指を曲げて、矢車の後孔を弄ぶ。
 矢車は内腿を震わせながら、松葉瀬の指を無意識のうちに堪能してしまう。


「あ、あっ! 奥は、そんな……っ! 乱暴に、しないでっ、ください……っ! んっ、ぁん、っ!」
「あァ? 指じゃ物足りねェって?」
「そんなこと、言ってない……っ! センパイの、難聴……っ! 薬物常習犯……っ!」
「なんだよその覇気のねェ暴言。事実無根だし、面白くもねェな。開かせておいても意味がねェ口なら、塞いでやろうか?」
「あ……っ、ん、ふ……っ」


 意外にも、矢車は松葉瀬からの口付けには素直だ。
 キスが好きな矢車だからこそ、こうすれば大人しくなる。……そう、松葉瀬は知っているのだ。

 矢車がキスに陶酔している間に、松葉瀬は後孔から指を引き抜く。
 それから自身の逸物を下穿きから出し、矢車の後孔に押し付けた。


「風呂に入ったなら、当然こっちは綺麗にしてあるんだろうな?」


 一度だけ唇を離し、低く囁く。
 そうすると、矢車は……。


「ボクが有能な恋人で、センパイは幸せ者ですねぇ……っ?」


 コクリと小さく、縦に頷いた。




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