九段の郭公【完結】

四葩

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7章

68【不可避】※

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「まぁ待ちなよ。キミ、なかなか素質があるみたいだね」
「どうなんでしょう。正直、よく分からないです。仕事のこと、まだほとんど知らないので」

 朝夷あさひなは、この飄々とした若造に、ひと泡ふかせてやりたくなった。有り体に言えば、プライドが傷付いたのだ。

「キミが思っているより厳しいよ、ここは。バディに選ばれたのも何かの縁だし、俺が色々と教えてあげよう」
「ありがとうございます、先輩」

 シャツのボタンを止めていた丹生たんしょうを、ベッドへ突き飛ばすようにして転がし、朝夷は片方の口角を吊り上げた。着直したばかりの服を乱暴に剥ぎ取ると、丹生はなぜか愉快そうな笑い声をあげた。
 何なんだこいつは、と不審に思いながらも無視し、強力な催淫剤入りのローションを、陰茎と後孔へ塗りたくる。市販には出回らない訓練用の特別製で、慣れない者には耐えがたい代物しろものだ。
 左手で竿をゆるゆると扱き、右手で後孔の内壁へ塗り込むように指を使う。しばらくすると、丹生から「うん?」と声が上がった。

「それ、温感仕様ですか? なんか変な感じ……くすぐったいな。ダメだ、笑っちゃう」

 くすくすと笑みを漏らす姿に、朝夷は頭に血が上るのを自覚した。

(セックスドラック並の効力なのに、くすぐったいだけか? 薬品耐性が度を越してる……。やっぱりこいつ、普通じゃないな。あの鬼畜補佐がスカウトしただけはある)

 更に丸1本分を追加し、あれこれと技を駆使してみるが、丹生からは嬌声どころか、笑声しか上がらない。小一時間そんなことを繰り返し、ローションが乾ききる頃になっても、状況はなんら変わらなかった。
 されるがままになっていた丹生が、やおら身を起こし、大きく息を吐いた。

「はぁ、面白かった。そろそろ交代しませんか? 先輩も疲れたでしょう」
「……ああ……」

 まるで、軽くランニングでもしてきたような爽やかさで言われ、朝夷はどさりとベッドへ身を横たえた。実際、心身ともに疲れ果てていた。これまで培ってきた技巧、自負、余裕を、ことごとくあしらわれた気分だった。
 丹生はローブを羽織り、仰向けで四肢を投げ出している朝夷の隣へ腰掛ける。何をしたって無駄だ、と思っていると、丹生はおもむろにサイドテーブルの煙草を取って、一服し始めた。

(は? 嘘だろ? 交代とか言っといて、煙草かよ。何なんだ、くそ……。とことん腹の立つガキだな)

 朝夷の視線に気付いた丹生が、「ははっ」と気まずそうに笑った。

「すみません、ヘビーなもんで。先輩も吸います?」
「……うん」

 丹生は、朝夷の煙草を取り出して咥え、火をつけて数度ふかしてから、口元へ差し出した。首を伸ばしてそれを受け取ると、「ありがとう」と短く礼を言う。灰皿を朝夷の側へ置き、足を組んで煙草を呑む丹生の横顔は、何を考えているのかまったく読めない。
 一連のやり取りすべてが自然で、手馴れていることだけは分かった。他人との肉体的接触に抵抗がなく、気を遣い過ぎるでもなく、無頓着でもない。
 容姿もスタイルも、所作まで洗練されていて品があり、非常に美しい。しかし、醸し出す雰囲気にはほのかに影が差し、人当たりは良いが、掴みどころのない神秘性を持っている。
 彼のような人物に出会ったのは、初めてだった。朝夷は、意固地になっていたのが馬鹿らしくなり、ただ黙って一服する丹生を眺めていた。
 やがて、丹生は体を捻って灰皿で煙草を揉み消し、朝夷へ視線を向けた。

「なにか、されてNGなことってあります?」
「……いや、好きにすればいいよ」

 どうせ反応しないから、と付け足そうかと思ったが、辞めた。今まで、誰にもそれを言ったことはない。何も言わなければ、相手は自分が駄目なのだと思い込んで、勝手に離れていく。それで良い、そうでなければならない。勃起不全だという事実は、朝夷家にとって知られてはいけない恥部だ。

「じゃ、失礼しますね」

 朝夷の鬱々とした胸中をよそに、丹生は軽い調子で言うとミネラルウォーターを飲み、おおいかぶさってきた。唇が重なり、液体が口移しされてぎょっとする。反射的に丹生の体を押し返すと、苦笑された。

「ただの水ですよ。喉、渇いてるかと思って」

 今まで、火をつけた煙草をもらったことも、何かを口移しで与えられたこともない。もちろん、自分がしたこともない。何から何まで、予想外の行動を取る男だった。
 改めて口付けられ、下唇を軽く噛まれて、舌で舐められる。ぬるりとした柔い感触に、背筋が僅かにぞわりとした。

(なんだ、この感じ……。ただ唇を舐められているだけなのに……気持ち良い、のか? そんな、まさかな……)

 繰り返しゆるゆると舐められ、時折、少し強く噛まれて引っ張られ、吸われる。唇を触れ合わせながら、丹生は甘い声で囁いた。

「こういうのって、お互い楽しむのが大事だと思うんですよね……」

 そっと手で目隠しをされ、唾液でぬめる唇の感覚と、丹生の高くも低くもない声に、意識を持っていかれる。
 啄むような口付けを繰り返し、下唇を舐めてから離れ、顎のラインに沿って耳へと移動していく。耳たぶを尖った犬歯で噛まれ、鈍い痛みの後に優しくまれ、また舐められる。それを首から上に時間をかけて繰り返され、吐息が耳や首筋にかかるたび、ぞわぞわと鳥肌が立った。
 しばらくすると、冷たい指が鎖骨をなぞって、胸骨へ降りていく。正中線から心臓の辺りに手のひらが置かれた時、丹生が微かに笑った。

「心臓、すごいドキドキしてる……。可愛い……」

 耳元で色気の溢れる声が囁き、思わず息を呑む。
 ようやく塞がれていた目が解放されると、自分に跨って妖艶に微笑む丹生の姿があった。壮絶な色香を放っているような、先ほどとはまるで別人の様相に、朝夷は目が離せなくなった。
 初めて経験する胸のざわつき、思考力の低下、腰の奥がじんわり熱を持つ感覚。指1本も動かしていないにも関わらず、呼吸と脈拍、体温が上がっていく。朝夷は酷く混乱した。丹生はまだ、性行為と呼べるほどのことは、ほとんどしていない。
 ゆったりした手つきでローブの前をくつろげられ、首、鎖骨、胸、腹へと口付けが降りていく。そのまま下半身へ行くのかと思いきや、今度は右袖がまくられ、肩から腕へ口付けられた。
 肘から手へ行き着くと、薄く笑っているような顔でこちらを見つめながら、小指を口に含まれる。熱い口腔の中、器用にうねる舌に翻弄される指を、無意識に別の場所で想像していた。
 腰の熱は下半身に広がり、まるでじりじりと火で炙られているようだ。じっとしているのが困難な、焦りにも似た感覚に戸惑っていると、丹生から感嘆の声が上がった。

「わぁ、すごい! さすが先輩、ここも完璧なんですね」

 なにを言ってるんだ、と上体を起こして下腹部を見る。朝夷はしばらく呆然とした後、素っ頓狂な声を上げた。それに驚いた丹生が、弾かれたように体を起こす。

「びっくりしたぁ……。どうしたんですか、変な声出して。自分の見て、そんなに驚きます?」
「いや、だって……嘘……えっ? これ、俺の……?」

 動揺する朝夷に、丹生は片眉を跳ね上げ、小首をかしげた。

「もしかして、からかってます? 朝夷サンってクールな人かと思ったら、意外とおちゃめなんですね」

 事情を知らない丹生は笑っているが、当の本人は驚天動地、周章しゅうしょう狼狽ろうばい驚心きょうしん動魄どうはくの極みだった。なにせ、産まれて初めての勃起だ。触れられてもいないのに、なぜ、と困惑し、喜びよりも驚きがまさっていた。
 目を白黒させる朝夷に構わず、丹生はいそいそと足の間へ潜り込み、そそり立つモノへ頬擦りする。止める間もなく舌を這わされ、想像したこともない快感が、びりびりと局部から全身へ駆け巡り、反射的に声が出た。
 口腔へ含まれると、温かく柔らかい粘膜に包まれ、裏筋を小刻みに舐められて、先ほどよりも遥かに強い、未知の快感に襲われた。あまりの刺激の強さに、目の奥がちかちかと瞬く。

「ゔ、ぁっ! ま、待てッ、丹生く……っ、ん!」

 せり上がってくる射精感を抑える術は無く、更に深く飲まれて喉を使われると、呆気なく上り詰めた。シーツを握りしめ、小刻みに体を震わせて、壮絶な吐精の快楽に歯を食いしばる。
 丹生はすべて出し終わるまで口を離さず、鈴口を舌でくじって、残滓を丁寧に舐めとってから頭を上げた。荒い呼吸に胸を上下させる朝夷へ、唇を拭いながら艶美に問いかける。

「もしかして、かなりご無沙汰でした? 濃くてびっくりしちゃった。さぞモテるでしょうに、真面目なんですね」

 まだほうけて返事ができずにいると、丹生は視線を落としてまた明るく笑った。

「全然萎えてない。って、そりゃそうですよね。本番はこれからだし」

 当然のように跨がろうとする丹生に、朝夷は我に返ると、慌てて彼の肩を掴んだ。こうなった以上、もう黙ってはいられない。

「待ってくれ……。言っておかなきゃならないことがあるんだ……」
「なんですか?」
「……信じてもらえないかもしれないが、これから話すことは、すべて事実だ……」

 そうして、朝夷は己の下半身事情を洗いざらい白状した。

あざけるなり何なり、好きにしてくれ……」

 朝夷が額を押さえて呟くと、丹生は煙草に火をつけ、ひとつ紫煙を吐いてから言った。

「強いんですね。そんな大きな悩みを、ずっと独りで抱えてたなんて」
「強くなんかない……。男として失格だろう……」
「誰にでも発情するより、良くないですか? まぁ、自由にならないのはしんどいですけど。男なんて、皆そんなものですよ」

 丹生は、見下すでも憐れむでもなく、相変わらず何を考えているのか分からない顔で、煙草を咥えている。「男は皆そんなもの」というさり気ない言葉に、朝夷は納得すると同時に、深い安堵を感じた。完璧を求められ、そう見せ続けてきた人生の中で、初めての安らぎだった。
 しかし、まだ最大の問題が残っていた。朝夷は羞恥心と格闘しつつ、しどろもどろに言葉を紡ぐ。

「……だから、俺は……その……経験が無いんだ……」

 組んだ膝に肘を置いて頬杖をついていた丹生は、それを聞くとはっとして目を見開いた。

「あっ! そういうことになるのか! まいったなぁ……」

 渋い声を上げる丹生に、少し和らいでいた朝夷の心は、みるみるしぼむ。

「……やはり嫌だろう。童貞の男を相手にするなんて……」
「いやいや、違いますって、逆ですよ! 俺じゃ駄目でしょって言いたかったんです」

 朝夷は唖然とした。24年も不能だった物を、あっさり機能させておいて、どういう発想だと思った。むしろ、得意になって、自慢げに振舞っても良いほどの偉業にも関わらず、彼は眉尻を下げた、情けない笑顔で言ったのだ。

「せっかくの初体験が、俺なんかで良いんですか?」

 その顔に、朝夷はむず痒いような、切ないような、胸が詰まる心持ちになった。

「君じゃなきゃ、駄目なんだ」

 素直に答えた声は、自分でも驚くほど温かく、朝夷は顔がほころぶというのがどんな感覚なのかを、このとき初めて体験した。
 つい数時間前まで、世間知らずの青二才と見下していた男は、凍り付いていた朝夷の心の奥底に、ひとかどの尊厳と安息、情熱を与えたのだ。
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