【R18】告白は相手の身体を舐めながら

Yuki

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妹の友達【お風呂】

舌③

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――「ふう」

浴室の中で一息ついてから適温のシャワーを出し頭から浴びる。

まさか家に帰って早々こんな事になるとは…、驚いた。
でも久しぶりにあの子と喋った気がする。
元々挨拶をする程度までの間柄だったけど、告白練習のあの日からやっぱり気になっていた。

思い出すのはお互いの唾液まみれになった唇。
絡みあった柔らかい舌。
甘く蕩ける声。
可愛い顔。

あの子の告白練習の理由は、16歳になったら告白するからという事だった。
誰に告白するんだろう。
あれから何度も何度も頭に浮かんだのは、それが自分という可能性。
もしあの子がよく遊びに行く友達の家で出会うお兄さんに一目惚れをしていたのだとしたら。
何度もその可能性を考えた。

でもそんなのが勘違い甚だしいキモい妄想だったら。
その妄想を信じてしまい、あの子に手を出してしまったら。
自分が嫌われるだけならまだいい。
問題は妹にまで影響が出るかもしれない。

だから可能性を考えるのは止めた。
あくまで妹の友達から告白練習を頼まれた。
それだけ。

「はあ」

ため息をつき、シャワーを浴び続けながら改めて考えている
浴室の扉越しの脱衣所でゴソゴソと音が聞こえる事に気付いた。

親は今まだ仕事に出ている。
妹が帰ってきたのだろうか?
それか、もう1つの可能性。

「あ、あの!おにいさん」

その答え合わせがすぐに扉越しの籠った声で判明する。
妹ではない、もう1つの可能性。
梓ちゃんの声。

「あ、梓ちゃん?どうしたの?」

普通そこにいるはずのない声にどうにも嫌な予感がし、シャワーを止めてから恐るおそる尋ねる。

「えと、あ、あの」

あの日、告白練習のお願いもあまり躊躇わずにしてきた女の子。
その女の子の喋りがどうも歯切れ悪く、出来るだけ優しい声で訊く。

「ん?なんでも言って?」

「あの!お、お背中お流しします!」

「ん…?」

突拍子もない提案に身体も時も止まった気がした。

「い、いやいやいや!大丈夫!大丈夫だよ?」

「わ、私…」

大きな声で突然な事を言い始めた声は、すぐに小さくか細い声となっていた。

「おにいさんがびしょびしょに濡れてたのに、私タオル持ってくるのも、身体を拭くのも遅くて」

その声はどんどんか細くなる。
その声は庇護欲を煽られる。
その声の主を悲しせたくないと思ってしまう。

「おにいさんが風邪をひいてしまったら…私…」

「い、いや、梓ちゃんは」
「だから!少しでも身体を温めるお手伝いをしたくて!」

唐突に大きくなる声に圧される。
駄目だ。断らないと。

「お願いします!背中を流させてください!」

「……茜はいつ帰ってくるの?」

駄目だ。
この質問の意図に気付いたのか、女の子の声が少し明るくなる。

「茜ちゃんはさっき出たばかりだから!まだしばらく帰ってこないはずです!」

「じゃあ…お願いしようかな?」

「はい!」

梓ちゃんはただの妹の友達だと何度も何度も頭の中で唱えた。
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