5 / 7
5
しおりを挟む
職場を出てLINEを再び確認すると
【どうやっていく?】
そうメッセージが入っていた。
サクラは免許はともかく車は持ってないだろうと思った。
なので
【どこに迎えにいけばいい?】
そう送り車のエンジンを掛けた。
【ありがとう!まだ家だからここに迎えにきて欲しい】
そのメッセージと一緒に来た位置情報に触れた。
すぐに使い慣れたGoogleマップが表示され、赤いピンは隣市のコンビニへと突き刺さった。
その場所は国道沿いのスタバの近くだった。
そう。数日前サクラに会ったあのスタバ。
そりゃあ鉢合わせにもなるか。
あのスタバ、お気に入りの場所だったけどまた違うとこ探すか。
気持ちを切り替えて、他の気になっていた場所を頭のなかに浮かべてみた。
せっかくだし県最北端のスタバなんてどうだろう。
店内からは海が見えるらしいと聞いたから一度行ってみようかな。
そういえば車で渡れる離島にも眺めがいいテラスでピザが食べられるお店があるって聞いたな。そこも行こう。
そう妄想を膨らませているとあっという間にコンビニに着いた。
すぐにコンビニの中で立ち読みに耽るサクラを見つけた。
どうやら雑誌の付録を見定めているようだった。
わかる。やるよね。付録によっては私も雑誌買っちゃう。
そのまま眺めてるのも悪くないが着いたことをLINEで知らせた。
通知音が鳴ったのか、サクラは顔を上げキョロキョロと駐車場を見回し始めた。
そしてこちらに気がつき手を振った。
認めたくなかったが、なんともいえずそれがかわいくてちょっとドキドキした。
女子はこんな具合に世の中の男子の心を撃ち抜いているのかもしれない。
そう思った。
すでに買い物を済ませていたようで、レジ袋を持った彼女はすぐに車に乗り込んだ。
さらさらの髪の毛からシャンプーのいい匂いがした。
「迎えありがと! 飲み物これでよかった?」
そう言いペットボトルのコーヒーを差し出された。
よく見るとスタバのやつ。
最近私もコンビニで見かけたが、高いと感じて買えなかったやつだった。
と同時に数日前の出来事を思い出し、気まずく思ったけどスルーし受け取った。
「ありがとう」
一口飲み、車を発進させた。
コンビニの駐車場から国道へ出てしばらくして気がついた。
私音楽とかも何もかけてない!
運転で頭のなかが忙しくて失念していた。
サクラは無音ドライブはさぞかし暇だったに違いない。
焦ってナビのボタンを押し、とりあえずワンセグに切り替えた。
バラエティーをやっていたチャンネルにしておいた。
ちらっと隣を見ると、テレビを見ているようで安心した。
が、それも束の間。
「エリは高卒ですぐ今の仕事してるの?」
と雑談が始まった。
ゲーム脳の私には『龍が如く』のキャバクラのミニゲーム画面がちらついた。
いるのであれば桐生さんに助けて欲しい。
私は地雷のわからないサクラとの会話をあまりしたいと思えなかった。
でももう始まったものは仕方ない。このゲームを最後までやりきろう。
覚悟を決めて選択肢Aを選んだ。
【どうやっていく?】
そうメッセージが入っていた。
サクラは免許はともかく車は持ってないだろうと思った。
なので
【どこに迎えにいけばいい?】
そう送り車のエンジンを掛けた。
【ありがとう!まだ家だからここに迎えにきて欲しい】
そのメッセージと一緒に来た位置情報に触れた。
すぐに使い慣れたGoogleマップが表示され、赤いピンは隣市のコンビニへと突き刺さった。
その場所は国道沿いのスタバの近くだった。
そう。数日前サクラに会ったあのスタバ。
そりゃあ鉢合わせにもなるか。
あのスタバ、お気に入りの場所だったけどまた違うとこ探すか。
気持ちを切り替えて、他の気になっていた場所を頭のなかに浮かべてみた。
せっかくだし県最北端のスタバなんてどうだろう。
店内からは海が見えるらしいと聞いたから一度行ってみようかな。
そういえば車で渡れる離島にも眺めがいいテラスでピザが食べられるお店があるって聞いたな。そこも行こう。
そう妄想を膨らませているとあっという間にコンビニに着いた。
すぐにコンビニの中で立ち読みに耽るサクラを見つけた。
どうやら雑誌の付録を見定めているようだった。
わかる。やるよね。付録によっては私も雑誌買っちゃう。
そのまま眺めてるのも悪くないが着いたことをLINEで知らせた。
通知音が鳴ったのか、サクラは顔を上げキョロキョロと駐車場を見回し始めた。
そしてこちらに気がつき手を振った。
認めたくなかったが、なんともいえずそれがかわいくてちょっとドキドキした。
女子はこんな具合に世の中の男子の心を撃ち抜いているのかもしれない。
そう思った。
すでに買い物を済ませていたようで、レジ袋を持った彼女はすぐに車に乗り込んだ。
さらさらの髪の毛からシャンプーのいい匂いがした。
「迎えありがと! 飲み物これでよかった?」
そう言いペットボトルのコーヒーを差し出された。
よく見るとスタバのやつ。
最近私もコンビニで見かけたが、高いと感じて買えなかったやつだった。
と同時に数日前の出来事を思い出し、気まずく思ったけどスルーし受け取った。
「ありがとう」
一口飲み、車を発進させた。
コンビニの駐車場から国道へ出てしばらくして気がついた。
私音楽とかも何もかけてない!
運転で頭のなかが忙しくて失念していた。
サクラは無音ドライブはさぞかし暇だったに違いない。
焦ってナビのボタンを押し、とりあえずワンセグに切り替えた。
バラエティーをやっていたチャンネルにしておいた。
ちらっと隣を見ると、テレビを見ているようで安心した。
が、それも束の間。
「エリは高卒ですぐ今の仕事してるの?」
と雑談が始まった。
ゲーム脳の私には『龍が如く』のキャバクラのミニゲーム画面がちらついた。
いるのであれば桐生さんに助けて欲しい。
私は地雷のわからないサクラとの会話をあまりしたいと思えなかった。
でももう始まったものは仕方ない。このゲームを最後までやりきろう。
覚悟を決めて選択肢Aを選んだ。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
#秒恋9 初めてのキスは、甘い別れと、確かな希望
ReN
恋愛
春休みが明け、それぞれに、新しい生活に足を踏み入れた悠里と剛士。
学校に向かう悠里の目の前に、1つ年下の幼なじみ アキラが現れる。
小学校時代に引っ越した彼だったが、高校受験をし、近隣の北高校に入学したのだ。
戻ってきたアキラの目的はもちろん、悠里と再会することだった。
悠里とアキラが再会し、仲良く話している
とき、運悪く、剛士と拓真が鉢合わせ。
「俺には関係ない」
緊張感漂う空気の中、剛士の言い放った冷たい言葉。
絶望感に包まれる悠里に対し、拓真は剛士に激怒。
拗れていく友情をよそに、アキラは剛士をライバルと認識し、暴走していく――
悠里から離れていく、剛士の本心は?
アキラから猛烈なアピールを受ける悠里は、何を思う?
いまは、傍にいられない。
でも本当は、気持ちは、変わらない。
いつか――迎えに来てくれる?
約束は、お互いを縛りつけてしまうから、口にはできない。
それでも、好きでいたい。
いつか、を信じて。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
サリシャの光 〜憧れの先へ〜
ねるねわかば
恋愛
大商会の娘サーシャ。
子どもの頃から家業に関わる彼女は、従妹のメリンダと共に商会の看板娘として注目を集めていた。
華々しい活躍の裏で着実に努力を重ねて夢へと向かうサーシャ。しかし愛らしいメリンダと比べられ、時には心ない言葉をかけられることもあった。
そんな彼女が初めて抱いた淡い恋。
けれどその想いは、メリンダの涙と少年の軽率な一言であっさり踏みにじられてしまう。
サーシャはメリンダたちとは距離をおき、商会の仕事からも離れる。
新たな場所で任される仕事、そして新たな出会い。どこにあっても、サーシャが夢を諦めることはない。
一方、初恋を忘れられない少年は後悔と執着を募らせていき──
夢を諦めない少女が、もがきながら憧れへの道を選び取るまでのお話。
※前作「ルースの祈り」と同じ世界観で登場人物も一部かぶりますが、単体でお読みいただけます。更新の合間にでもよろしければそちらも是非。
※作中の仕事や制作物、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる