141 / 268
第一百四十三話 鈴鹿峠・風硬く鉄鳴る
しおりを挟む
鈴鹿の風は硬い。山口から冷えた鉄をそのまま胸に押し込まれるようで、一息吸うだけで肋の内側が痛んだ。
山道は狭く、霧は厚い。その霧は柔らかな白ではなく、冷たい灰色を帯び、松の葉にも、岩肌にも、人の裾にも張りつき、すべてを無言の影にすり潰そうとしている。
霧の中で、一行は荷を担いだ一隊に出会った。
先頭の男の背には、汗が塩になって白く浮いている。だが担いでいる荷はやけに雑多だ。塩の包み、反物、巻物、油の桶、薬草、銅線、鉄片……どれも一つひとつは見慣れたものだが、箱の蓋はどれもきっちり閉じられ、中身を覗かれまいとしていた。
八重美は目ざとく、そのうちのひとつの木箱の角から、黒く深い色の縄の端が少しのぞいているのを見つけた。
その縄は油でしっとりとしており、麻縄とは違う。火縄に使われる類のものだ。
先頭の男が彼らに気づくと、まず手を合わせた。
「お二人とも、この霧の中を行かれるとは。お嫌でなければ、しばらくご一緒にどうですか。人が多ければ、山狼も近寄りませぬ。」
「山狼」と言ったとき、男の目は一度、霧の奥を盗み見た。本当に狼がいるかのように。
柳澈涵は男の手の甲に目をやる。
豆は厚くないが、筋が一本、くっきりと走っている。細い縄を握り慣れた手。鍬の柄ではない。
彼は軽くうなずいた。
「少し、ご一緒しよう。」
霧の濃い方へ、短く硬い笛の音が響いた。鳥の鳴き声にも似ているが、鳥よりも鋭い。
次の瞬間、前方の岩陰から二つの影が飛び出す。刀光がひらりと閃き、すぐに霧に呑まれた。霧の中から牙が生えたような一瞬だった。
荷担ぎの一団は、たちまち混乱しかける。その一瞬の乱れが、そのまま死にもつながる。
柳澈涵は叫ばない。
ただ弥助の袖を内側へ引き寄せ、片方の手を八重美の肩に置いて、岩壁に身体を沿わせるよう促した。
「動くな。」
その声はごく静かだったが、釘のように地面へ打ち込まれる。
一太刀目は霧の中から斜めに振り下ろされ、先頭の男の肩を狙った。男は担ぎ棒を持ち上げて受ける。棒には深い裂け目が走り、飛び散った木屑が霧の中で粉雪のように舞った。
柳澈涵が刀を抜く。
抜き際の音は、紙を一枚折るときのかすかな音ほどにしか聞こえない。
彼は飛び出さない。大きく振り回しもしない。鈴鹿のように狭い道では、大振りの剣など自分を岩に叩きつけるだけだ。
眼を外に向ける代わりに、耳を外へ開く。
霧は光を食いつぶすが、音までは食えない。足音の重さと軽さ、鞘と岩が擦れる響き、呼吸の速さ、衣が松葉を撫でるざわめき……それらが彼の頭の中で位置へと変わっていく。
二人目の襲撃者は背後を取ろうとして、つま先に力を込めた。だが、その踏み込みにはわずかな空虚さがあった。
柳澈涵は、その足が地を蹴った刹那に、膝裏の筋を横から掠め取るように刀を滑らせた。深く斬り込んではいない。ただ、力の通り道を断ち切る。
浪人は片膝から崩れ落ちた。梁を一本抜かれた家のように。声を上げる暇もない。
霧の奥から怒号とともに重い一撃が飛んでくる。命を賭けた、捨て身の一太刀だ。
柳澈涵は真っ向からは受けない。
刀勢が最も重く、しかしまだ振り切りきってはいない、その一点で、刃先をひと撫でするように触れさせる。
暴れ流れる水を、ほんの少し脇へ反らすように。
重さはそのまま持ち主へと返る。握り手の手首がぎしりと軋み、刀の軌道はずれて、自分の肩に浅くではない傷を刻んだ。流れ落ちる血は、炭火から弾けたばかりの火のように熱かった。
三人目の男はようやく悟る。
目の前にいるのは「道端の医者」ではない。霧の中で骨をばらすことができる男なのだと。
その瞬間、男の心が揺らいだ。気も、足も乱れる。
柳澈涵は一歩前に出る。
山道でいちばん狭い場所を、ちょうど塞ぐように。
その一歩で道は塞がれた。
退くにしても、進むにしても、この刀の前を通らなければならない。
男は強がって踏み込もうとする。
柳澈涵は刀身を少し持ち上げる。刃の光は霧の中で明滅し、冷たい雷の筋のようだ。男の手が、ほんのわずかに震えた。それはごく小さな震えだが、そのせいで刀が半拍ぶん遅れる。
半拍。その差が命取りになる。
ようやく、柳澈涵は二太刀目を放つ。
派手さはない。ただ、正確さだけがある。
刀の峰が相手の横隔膜の辺りを叩いた。
男の呼吸は一瞬で乱れ、胸の中がせき止められる。瞳に灯っていた凶意が、一気に砕け散った。
襲撃者たちはついに退き始める。霧の中へ引いていく背中は、一つの碑の影のようにも見えた。
荷担ぎの者の中には追おうとする者もいたが、弥助が先に飛び出していた。
弥助の木刀が横一文字に構えられ、右側から斬り込んできた刀を受け止める。木が鉄と打ち合い、痺れるような衝撃が腕を駆け上がり、虎口が裂けて血が滲む。
それでも弥助は退かない。退けば、そのまま八重美が斬り込まれる。
八重美は悲鳴を上げない。
ただ、京風の女しか使わないような、軽やかで痛烈な罵りを一言、吐き捨てる。そして地面の松葉混じりの砂をひと掴みし、相手の眼の前へと散らした。
相手は反射的に目を細める。
弥助はその半拍を逃さず、木刀をぐっと押し込んで、男の胸を突いた。致命傷ではない。だが、一歩ぶん退がらせるには十分だ。
柳澈涵が振り返り、刃を一閃させる。
相手の手首の筋を正確に切り払った。男の刀が地面に落ち、鈍い音を立てた。鉄塊が水に沈むような音だった。
霧はやがて薄れたが、血の匂いだけは残る。火縄油の臭いが絡みつき、見えない一本の線となって、もっと遠いところへと伸びていく。
先頭の男が膝をついて礼をしようとする。
柳澈涵は手で制した。
「跪くな。山道で膝をつけば、そのまま誰かに頭を踏まれる。」
男は歯を食いしばり、頭を無理やり上げる。
「先生が荷を守ってくださった。薬でも金でも、差し出せと言われれば、何だって。」
柳澈涵は、火縄の端が覗いた木箱へと視線を投げる。
「お前たちの荷は要らない。一つだけ聞く。その箱の中身はどこから来て、どこへ行く。」
男は一瞬ためらった。その一瞬が、その品の値打ちと危うさを物語る。
八重美が浅く笑った。夫の言葉を、少し柔らかい形に言い換える。
「言いたくなければ、それはそれ。商人には商人の筋があるし、医者には医者の筋がある。ただ一つ分かったのは、その“硬い品物”のために刀を振るう手は、ずいぶん遠くまで伸びているってこと。」
男はついに小さく答えた。
「海の向こうから来て、尾張へ向かう途中。……その途中で、横から手を出したがる連中がいる。」
柳澈涵はうなずき、それ以上は追及しなかった。
彼が欲しいのは箱ではない。その箱に手を伸ばした“誰か”の輪郭だけだ。
下り道で、八重美は弥助の裂けた虎口を見て、ハンカチを差し出した。
「巻いておきなさい。今のあなたの一手、多くの大人よりよほど様になってたわよ。」
弥助の顔は真っ赤だ。
「ぼくなんて、まだまだです。」
八重美は声を立てずに笑った。
「“まだまだ”だからいいのよ。“まだまだ”の分だけ、伸びる余地がある。」
それから柳澈涵の方へ向き直る。
「夫君、この弟子、私は気に入ったわ。」
柳澈涵は淡々と言った。
「俺が連れ出した。もっと早く育てる。」
山道は狭く、霧は厚い。その霧は柔らかな白ではなく、冷たい灰色を帯び、松の葉にも、岩肌にも、人の裾にも張りつき、すべてを無言の影にすり潰そうとしている。
霧の中で、一行は荷を担いだ一隊に出会った。
先頭の男の背には、汗が塩になって白く浮いている。だが担いでいる荷はやけに雑多だ。塩の包み、反物、巻物、油の桶、薬草、銅線、鉄片……どれも一つひとつは見慣れたものだが、箱の蓋はどれもきっちり閉じられ、中身を覗かれまいとしていた。
八重美は目ざとく、そのうちのひとつの木箱の角から、黒く深い色の縄の端が少しのぞいているのを見つけた。
その縄は油でしっとりとしており、麻縄とは違う。火縄に使われる類のものだ。
先頭の男が彼らに気づくと、まず手を合わせた。
「お二人とも、この霧の中を行かれるとは。お嫌でなければ、しばらくご一緒にどうですか。人が多ければ、山狼も近寄りませぬ。」
「山狼」と言ったとき、男の目は一度、霧の奥を盗み見た。本当に狼がいるかのように。
柳澈涵は男の手の甲に目をやる。
豆は厚くないが、筋が一本、くっきりと走っている。細い縄を握り慣れた手。鍬の柄ではない。
彼は軽くうなずいた。
「少し、ご一緒しよう。」
霧の濃い方へ、短く硬い笛の音が響いた。鳥の鳴き声にも似ているが、鳥よりも鋭い。
次の瞬間、前方の岩陰から二つの影が飛び出す。刀光がひらりと閃き、すぐに霧に呑まれた。霧の中から牙が生えたような一瞬だった。
荷担ぎの一団は、たちまち混乱しかける。その一瞬の乱れが、そのまま死にもつながる。
柳澈涵は叫ばない。
ただ弥助の袖を内側へ引き寄せ、片方の手を八重美の肩に置いて、岩壁に身体を沿わせるよう促した。
「動くな。」
その声はごく静かだったが、釘のように地面へ打ち込まれる。
一太刀目は霧の中から斜めに振り下ろされ、先頭の男の肩を狙った。男は担ぎ棒を持ち上げて受ける。棒には深い裂け目が走り、飛び散った木屑が霧の中で粉雪のように舞った。
柳澈涵が刀を抜く。
抜き際の音は、紙を一枚折るときのかすかな音ほどにしか聞こえない。
彼は飛び出さない。大きく振り回しもしない。鈴鹿のように狭い道では、大振りの剣など自分を岩に叩きつけるだけだ。
眼を外に向ける代わりに、耳を外へ開く。
霧は光を食いつぶすが、音までは食えない。足音の重さと軽さ、鞘と岩が擦れる響き、呼吸の速さ、衣が松葉を撫でるざわめき……それらが彼の頭の中で位置へと変わっていく。
二人目の襲撃者は背後を取ろうとして、つま先に力を込めた。だが、その踏み込みにはわずかな空虚さがあった。
柳澈涵は、その足が地を蹴った刹那に、膝裏の筋を横から掠め取るように刀を滑らせた。深く斬り込んではいない。ただ、力の通り道を断ち切る。
浪人は片膝から崩れ落ちた。梁を一本抜かれた家のように。声を上げる暇もない。
霧の奥から怒号とともに重い一撃が飛んでくる。命を賭けた、捨て身の一太刀だ。
柳澈涵は真っ向からは受けない。
刀勢が最も重く、しかしまだ振り切りきってはいない、その一点で、刃先をひと撫でするように触れさせる。
暴れ流れる水を、ほんの少し脇へ反らすように。
重さはそのまま持ち主へと返る。握り手の手首がぎしりと軋み、刀の軌道はずれて、自分の肩に浅くではない傷を刻んだ。流れ落ちる血は、炭火から弾けたばかりの火のように熱かった。
三人目の男はようやく悟る。
目の前にいるのは「道端の医者」ではない。霧の中で骨をばらすことができる男なのだと。
その瞬間、男の心が揺らいだ。気も、足も乱れる。
柳澈涵は一歩前に出る。
山道でいちばん狭い場所を、ちょうど塞ぐように。
その一歩で道は塞がれた。
退くにしても、進むにしても、この刀の前を通らなければならない。
男は強がって踏み込もうとする。
柳澈涵は刀身を少し持ち上げる。刃の光は霧の中で明滅し、冷たい雷の筋のようだ。男の手が、ほんのわずかに震えた。それはごく小さな震えだが、そのせいで刀が半拍ぶん遅れる。
半拍。その差が命取りになる。
ようやく、柳澈涵は二太刀目を放つ。
派手さはない。ただ、正確さだけがある。
刀の峰が相手の横隔膜の辺りを叩いた。
男の呼吸は一瞬で乱れ、胸の中がせき止められる。瞳に灯っていた凶意が、一気に砕け散った。
襲撃者たちはついに退き始める。霧の中へ引いていく背中は、一つの碑の影のようにも見えた。
荷担ぎの者の中には追おうとする者もいたが、弥助が先に飛び出していた。
弥助の木刀が横一文字に構えられ、右側から斬り込んできた刀を受け止める。木が鉄と打ち合い、痺れるような衝撃が腕を駆け上がり、虎口が裂けて血が滲む。
それでも弥助は退かない。退けば、そのまま八重美が斬り込まれる。
八重美は悲鳴を上げない。
ただ、京風の女しか使わないような、軽やかで痛烈な罵りを一言、吐き捨てる。そして地面の松葉混じりの砂をひと掴みし、相手の眼の前へと散らした。
相手は反射的に目を細める。
弥助はその半拍を逃さず、木刀をぐっと押し込んで、男の胸を突いた。致命傷ではない。だが、一歩ぶん退がらせるには十分だ。
柳澈涵が振り返り、刃を一閃させる。
相手の手首の筋を正確に切り払った。男の刀が地面に落ち、鈍い音を立てた。鉄塊が水に沈むような音だった。
霧はやがて薄れたが、血の匂いだけは残る。火縄油の臭いが絡みつき、見えない一本の線となって、もっと遠いところへと伸びていく。
先頭の男が膝をついて礼をしようとする。
柳澈涵は手で制した。
「跪くな。山道で膝をつけば、そのまま誰かに頭を踏まれる。」
男は歯を食いしばり、頭を無理やり上げる。
「先生が荷を守ってくださった。薬でも金でも、差し出せと言われれば、何だって。」
柳澈涵は、火縄の端が覗いた木箱へと視線を投げる。
「お前たちの荷は要らない。一つだけ聞く。その箱の中身はどこから来て、どこへ行く。」
男は一瞬ためらった。その一瞬が、その品の値打ちと危うさを物語る。
八重美が浅く笑った。夫の言葉を、少し柔らかい形に言い換える。
「言いたくなければ、それはそれ。商人には商人の筋があるし、医者には医者の筋がある。ただ一つ分かったのは、その“硬い品物”のために刀を振るう手は、ずいぶん遠くまで伸びているってこと。」
男はついに小さく答えた。
「海の向こうから来て、尾張へ向かう途中。……その途中で、横から手を出したがる連中がいる。」
柳澈涵はうなずき、それ以上は追及しなかった。
彼が欲しいのは箱ではない。その箱に手を伸ばした“誰か”の輪郭だけだ。
下り道で、八重美は弥助の裂けた虎口を見て、ハンカチを差し出した。
「巻いておきなさい。今のあなたの一手、多くの大人よりよほど様になってたわよ。」
弥助の顔は真っ赤だ。
「ぼくなんて、まだまだです。」
八重美は声を立てずに笑った。
「“まだまだ”だからいいのよ。“まだまだ”の分だけ、伸びる余地がある。」
それから柳澈涵の方へ向き直る。
「夫君、この弟子、私は気に入ったわ。」
柳澈涵は淡々と言った。
「俺が連れ出した。もっと早く育てる。」
0
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
強いられる賭け~脇坂安治軍記~
恩地玖
歴史・時代
浅井家の配下である脇坂家は、永禄11年に勃発した観音寺合戦に、織田・浅井連合軍の一隊として参戦する。この戦を何とか生き延びた安治は、浅井家を見限り、織田方につくことを決めた。そんな折、羽柴秀吉が人を集めているという話を聞きつけ、早速、秀吉の元に向かい、秀吉から温かく迎えられる。
こうして、秀吉の家臣となった安治は、幾多の困難を乗り越えて、ついには淡路三万石の大名にまで出世する。
しかし、秀吉亡き後、石田三成と徳川家康の対立が決定的となった。秀吉からの恩に報い、石田方につくか、秀吉子飼いの武将が従った徳川方につくか、安治は決断を迫られることになる。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
マルチバース豊臣家の人々
かまぼこのもと
歴史・時代
1600年9月
後に天下人となる予定だった徳川家康は焦っていた。
ーーこんなはずちゃうやろ?
それもそのはず、ある人物が生きていたことで時代は大きく変わるのであった。
果たして、この世界でも家康の天下となるのか!?
そして、豊臣家は生き残ることができるのか!?
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる