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勉強

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「もう…無理だぁ、できない」
「目、うるうるさせても止めてやれないな。可愛いだけだぞ?」
「ゔぅ…だって…わかんねぇよ…筆者の考えなんか…」
「だから、わざわざ俺の家で教えてるだろ?頑張れ!」
「おう…頑張るから、休憩しないか?1回…なぁ?」
「ダメだ!休憩したら、勉強に戻らないだろ?」
「えぇ…ちゃんと、テスト範囲終わらせるから…頼むよ」
「んっ!そんな、子犬の顔しても…ダメだぞ?」
「くぅーん、、、、」
「……はぁ、あと1問解いたら…休憩にしよう…か」(ったく…甘やかしちゃうな)
「本当か!!やったぁー!!ありがとう!!」
「………ん」(気軽に抱きつくなよ…可愛いなぁ…)

「よっしゃ!休憩だー」とベットに倒れ込む。
「よく、頑張ったな!」わしゃわしゃと頭を撫でる。
「なぁ!これ、やらないか?新しいレースゲーム」
「いいぜ!絶対、勝つからな!!」

ーーー1時間後

「おい!休憩して1時間くらい経ったぞ?そろそろ…はぁー」
「んー?1時間?今、切り悪くて。あと、5分…」
「って言って15分も過ぎてるぞ?漫画はやめられないからやめとけって言ったのに…」
「2人ともー!もうすぐ20時になるわよ!!」と下から呼ばれる。
「分かったよ、お母さん!今、行くから…」
「ほら!もう、それ。持って帰っていいいから!!ちゃんと勉強しろよ?」
「おぉ、やべー全然できなかったー!!わりぃー借りてくな?」とバタバタ支度をする。
「すみません。遅くまで、お邪魔しました!」
「じゃ、またな!明日、頑張ろうな!」
「おう、ちょっと送ってくるよ」

家までの道をわざとゆっくりと歩く。
「明日…大丈夫かな?テスト」
「どうだろうな…勉強、最初の30分くらいしかやってないからなー」
「ゲームはそれ以上だったのにな!ww」
「まぁ、お前から勉強会しようぜ?って言われた時から分かってたけどな!」
「じゃ!この角でいいよ!」
「………」
「おい?どうした?黙り込んで…ん?」
勢いよく覗いてきた顔を自分の胸に引き寄せる。
「……ん!?ななななんだよ?いきなり…外だぞ?」
「……好きだ。お前が…好きだ」と言いながら抱き寄せた腕に力を入れる。
「おう、俺も…好きだぜっ!ゔぅ…ぐるじぃ…離して…くれ」
「あ、わるい…」ぐっと抱きしめていた腕を緩めるともう1度引き寄せ、キスをする。チュッ…
「……え?い、い、今。な、何を??へ?」
ぐるんっ!と大きく体の方向を変えると「明日のテスト、頑張れよ!」と顔を向けずに手を振り、歩き出す。
(やべー、勢いに任せてキスなんか…ああー!らしくもない!)

「ぇぇぇぇぇええええええ!!テスト頑張るしかねぇーじゃん!!」
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