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43.一月が経った
夫たちに流されるままに毎日抱かれ続けて一月が経った。
まだ私は夫たちが好きだと、もっといっぱい抱いてほしいと自分から言えないでいる。
好きだということを伝えなければと焦る気持ちはあるのだが、抱かれる回数については明らかに増えたから言わなくてもいいような気もするし、なかなかに複雑だ。
さすがに尻穴が腫れるほど抱かれた翌朝は、智倫(ジーリン)と智良(ジーリャン)が智軒(ジージエン)と智明(ジーミン)を叱っていた。まだ私の身体は慣れていないのだから、抱く時は丁寧に、回数を抑えるという方向で話はまとまったみたいだった。
でも妊娠中は……と思ったが口に出せるような雰囲気ではなかったので黙っていた。
今まで私は夫たちを邪険にしていたのだから余計なことを言うべきではない。
最近の私は一日六回も夫たちに挑まれている。夫たちのうちの二人が二回ずつで、残りの二人が一回ずつという形である。交替なので二日で同じ相手に三回抱かれることになり、夫たちからすると四日で三、四回だったえっちが四日では六回になるからまだ我慢できると言っていた。
でも、我慢なのだ……。
私は皇帝の血を引いているから性欲が多い方、らしい。
だからきっと夫たちに一日二回ずつ抱かれても問題ないのではないかと思っているが、自分からは言えなくて結局困っている。
それに……夫たちは愛撫がすごくその、ねっとりとしていてそれだけで私はぐったりしてしまう。
とても気持ちがいいのだけど、そこはもう少し加減してほしいと思っている。
特に毎朝乳首をいじられて目覚めるのがいたたまれない。いっぱい乳首をしゃぶったりいじられたりされてしまう。それで感じてしまえばちんちんもしゃぶられて朝からイカされてしまう。夫たちのイチモツも明らかに勃起しているのに朝えっちは我慢しているみたいなのだ。
本当は私が誘えばいいのかもしれないが、恥ずかしくてできないでいる。
「勇志(ヨンジー)、よかったら私たちの訓練を見にこないか?」
そんな風に悶々としていたある日の朝、智明にこう聞かれた。朝食の席である。
「訓練とは……どちらで行われるものなのか?」
私はこちらに嫁いでから、ほとんどこの館から出たことがなかった。妻が一人で外出することはあまり外聞がよくないのでしないこととされているのがその理由だった。あと、私は元々鍛錬よりも部屋でゆっくり本を読んだり、勉強をしたりすることの方が好きだったから、外に出なくてもあまり苦にはならなかった。
……そんな私の背が伸びるはずもなかったかもしれない。それなのに弟たちと共に妻を娶るつもりでいたなんておかしな話だ。元々産まれた時から「抱かれる身体」だったのではないかと思う。
だが、私は皇帝の子だから妻を娶るものだと思い込んでいた。自分が「抱かれる身体」で、嫁ぐことになるなんて欠片ほども思っていなかったから四年も夫たちに失礼を働いてきたのである。
話を戻そう。
「今日は館に併設されている訓練場で行う。勇志は私か智良哥の腕の中で見ていればいい。どうだ?」
智明にそう言われてちょっと見てみたいと思った。私が身体の動かし方の稽古や剣の練習をしていたのは王城の一角だった。私はなかなか背が伸びなかったから、衛兵たちの練習に参加させてもらえなかったのだ。その時点で「抱かれる身体」だということはきっとみなに知られていたのだろう。知らなかったのは私だけだ。
「その……私はそういうものを見たことがないから……連れて行ってもらえると嬉しい」
剣舞などは見たことがあるが、純粋な訓練などは本当に遠くから見るぐらいで、近くで見させてはもらえなかったのである。
智明が「あー……」と声を上げ、片手で目を覆った。そしてすぐに手を外す。
「勇志は大切に育てられていたのだな」
「そう、なのだろうか?」
首を傾げた。
何もしなくていいと言われていたことを思い出した。勉強は私が望むだけさせてもらえた。身体を動かしたり、剣の練習などもある歳を境に強制されたこともない。あれは、いくつの時だったろうか。
「智明、めったなことを言うな」
智良が低い声を出した。
「私は一言多いのだったな。勇志さえよければこれから行くか」
「え? ああ……」
物思いにふけっていた私を、智明が抱き上げた。
「智明、そのままではいけません。薄絹を持て」
智倫が慌てて智明を止めた。
「ああそうだな。勇志をあいつらに見せるわけにはいかん」
「……あいつら?」
私は智明の腕の中で首を傾げた。
「武官や衛兵たちには絶対に勇志の顔を見せてはいけません。はかなげな美人は人気がありますからね。そうでなくても彼らに勇志の姿は見せないようにしていますし」
智軒がため息をついてこんなことを言った。
はかなげな美人とは誰のことだろうか?
智明が苦笑した。
「智軒哥、勇志には自覚がないらしいぞ」
「……それはどうかと思います。勇志、視界は少し遮られるかもしれませんが、薄絹を頭から被せさせていただきます。決して取ってはいけませんよ?」
「は、はい……」
至近距離で智軒に言われ、わけがわからないまま私は応えた。
そういえば貴人の妻は人前に出る際薄絹を被るものだった。さすがに領地では被らなかったが、そういうことも意識した方がいいのだろう。
とはいえ、この先も人前に出ることなどそうないとは思うのだが。
侍従が薄絹を持ってきたので、それを智良が頭の上から被せてくれた。白い靴下をきちんと履いているかの確認もされ、私はそのまま智明に運ばれ、訓練場に向かった。
とても、楽しみだった。
まだ私は夫たちが好きだと、もっといっぱい抱いてほしいと自分から言えないでいる。
好きだということを伝えなければと焦る気持ちはあるのだが、抱かれる回数については明らかに増えたから言わなくてもいいような気もするし、なかなかに複雑だ。
さすがに尻穴が腫れるほど抱かれた翌朝は、智倫(ジーリン)と智良(ジーリャン)が智軒(ジージエン)と智明(ジーミン)を叱っていた。まだ私の身体は慣れていないのだから、抱く時は丁寧に、回数を抑えるという方向で話はまとまったみたいだった。
でも妊娠中は……と思ったが口に出せるような雰囲気ではなかったので黙っていた。
今まで私は夫たちを邪険にしていたのだから余計なことを言うべきではない。
最近の私は一日六回も夫たちに挑まれている。夫たちのうちの二人が二回ずつで、残りの二人が一回ずつという形である。交替なので二日で同じ相手に三回抱かれることになり、夫たちからすると四日で三、四回だったえっちが四日では六回になるからまだ我慢できると言っていた。
でも、我慢なのだ……。
私は皇帝の血を引いているから性欲が多い方、らしい。
だからきっと夫たちに一日二回ずつ抱かれても問題ないのではないかと思っているが、自分からは言えなくて結局困っている。
それに……夫たちは愛撫がすごくその、ねっとりとしていてそれだけで私はぐったりしてしまう。
とても気持ちがいいのだけど、そこはもう少し加減してほしいと思っている。
特に毎朝乳首をいじられて目覚めるのがいたたまれない。いっぱい乳首をしゃぶったりいじられたりされてしまう。それで感じてしまえばちんちんもしゃぶられて朝からイカされてしまう。夫たちのイチモツも明らかに勃起しているのに朝えっちは我慢しているみたいなのだ。
本当は私が誘えばいいのかもしれないが、恥ずかしくてできないでいる。
「勇志(ヨンジー)、よかったら私たちの訓練を見にこないか?」
そんな風に悶々としていたある日の朝、智明にこう聞かれた。朝食の席である。
「訓練とは……どちらで行われるものなのか?」
私はこちらに嫁いでから、ほとんどこの館から出たことがなかった。妻が一人で外出することはあまり外聞がよくないのでしないこととされているのがその理由だった。あと、私は元々鍛錬よりも部屋でゆっくり本を読んだり、勉強をしたりすることの方が好きだったから、外に出なくてもあまり苦にはならなかった。
……そんな私の背が伸びるはずもなかったかもしれない。それなのに弟たちと共に妻を娶るつもりでいたなんておかしな話だ。元々産まれた時から「抱かれる身体」だったのではないかと思う。
だが、私は皇帝の子だから妻を娶るものだと思い込んでいた。自分が「抱かれる身体」で、嫁ぐことになるなんて欠片ほども思っていなかったから四年も夫たちに失礼を働いてきたのである。
話を戻そう。
「今日は館に併設されている訓練場で行う。勇志は私か智良哥の腕の中で見ていればいい。どうだ?」
智明にそう言われてちょっと見てみたいと思った。私が身体の動かし方の稽古や剣の練習をしていたのは王城の一角だった。私はなかなか背が伸びなかったから、衛兵たちの練習に参加させてもらえなかったのだ。その時点で「抱かれる身体」だということはきっとみなに知られていたのだろう。知らなかったのは私だけだ。
「その……私はそういうものを見たことがないから……連れて行ってもらえると嬉しい」
剣舞などは見たことがあるが、純粋な訓練などは本当に遠くから見るぐらいで、近くで見させてはもらえなかったのである。
智明が「あー……」と声を上げ、片手で目を覆った。そしてすぐに手を外す。
「勇志は大切に育てられていたのだな」
「そう、なのだろうか?」
首を傾げた。
何もしなくていいと言われていたことを思い出した。勉強は私が望むだけさせてもらえた。身体を動かしたり、剣の練習などもある歳を境に強制されたこともない。あれは、いくつの時だったろうか。
「智明、めったなことを言うな」
智良が低い声を出した。
「私は一言多いのだったな。勇志さえよければこれから行くか」
「え? ああ……」
物思いにふけっていた私を、智明が抱き上げた。
「智明、そのままではいけません。薄絹を持て」
智倫が慌てて智明を止めた。
「ああそうだな。勇志をあいつらに見せるわけにはいかん」
「……あいつら?」
私は智明の腕の中で首を傾げた。
「武官や衛兵たちには絶対に勇志の顔を見せてはいけません。はかなげな美人は人気がありますからね。そうでなくても彼らに勇志の姿は見せないようにしていますし」
智軒がため息をついてこんなことを言った。
はかなげな美人とは誰のことだろうか?
智明が苦笑した。
「智軒哥、勇志には自覚がないらしいぞ」
「……それはどうかと思います。勇志、視界は少し遮られるかもしれませんが、薄絹を頭から被せさせていただきます。決して取ってはいけませんよ?」
「は、はい……」
至近距離で智軒に言われ、わけがわからないまま私は応えた。
そういえば貴人の妻は人前に出る際薄絹を被るものだった。さすがに領地では被らなかったが、そういうことも意識した方がいいのだろう。
とはいえ、この先も人前に出ることなどそうないとは思うのだが。
侍従が薄絹を持ってきたので、それを智良が頭の上から被せてくれた。白い靴下をきちんと履いているかの確認もされ、私はそのまま智明に運ばれ、訓練場に向かった。
とても、楽しみだった。
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